scene2~恩師からの手紙~
シーンプレイヤー:PC2「聖 あかり」
GM:はいでは次のシーンはPC2のオープニング!
PL2:はい。
GM:まずは【侵蝕率】を1d10で上昇させちゃってくださいね!
あかり:1d10 侵蝕率 DoubleCross : (1D10) > 9
あかり:侵蝕率 : 32 → 41
PL2:高い…。
GM:PC2の構築だと、【侵蝕率】100%以上での必殺コンボがあるから、一概に悪いって訳ちゃうよ。
PL2:なるほど。
GM:このシーンは永見昴が死んだ次の日、その父の永見昴と会話するシーンから始まります。
PL2:了解やで。
PL4:永見パッパもHOで死亡確定している問題…救いはどこ?
PL3:死は救済ですよ。
PL2:救い?なにそれ食えんの?
PL1:食えるのは人肉よ。
PL4:「」
PL5:基本ルルブのサンプルシナリオなので何かしら救われると思いたいですが…。
GM:それはシナリオを進めてのお楽しみってとこでね。
GM:ではでは、描写していきますね。
GM:舞台は三年前、研究所が襲撃された翌日です。
三年前、N市郊外のUGN研究所
GM:研究所が襲撃された翌日、PC2にも襲撃の情報が届いていた。
GM:何度も通った研究所だ。当然ながら何人かの親しい人物もそこにいることだろう。
GM:PC2は迷うことなく、速やかに学校へと欠席の連絡を入れ、親しい人物達の安否を確認しに出発したのだ。
GM:そして数十分後、襲撃の爪痕が生々しく残る研究所の廊下をPC2は歩いていた。
あかり:「…これは…何てひどい…。」
GM:被害者の遺体こそ片付けられてたようたが、壁や床には無数の血痕や弾痕が残り、ここでの惨劇がどれほどのものだったのかを示している。
あかり:「みんな…、どこに?」
あかり:最悪の想像が脳裏にちらつくも、友人や恩師の姿を探しながら更に研究所の奥へと駆け出す。
GM:進んでいくとそう時間をかけず、探していたうちの一人の姿が確認できた。
GM:PC2の恩師にして友人の昴の父親である、永見 孝三の姿を。
GM:彼は星形のペンダントを握りしめ、悲しそうに通路に残された血痕をじっと見つめている。
GM:どうやらPC2が近付いていることにも気が付いていないようだ。
あかり:「孝三先生…。」
あかり:とても遠慮がちに話しかける。
孝三:「あっ…、ああ、あかり君か…。」
孝三:その声には生気は感じられない。
孝三:「…。」
孝三:再び通路の血痕へと視線を移す。
孝三:「ここで…、ここで…娘が、昴が殺されたんだ。」
あかり:「そんなっ!昴が…、昴が…。」
孝三:「たまたま、ほんの偶然だよ。研究報告のために外へ出ていた私は助かってしまい、昴は…。」
孝三:「どうせなら老い先短い私が死に、未来ある娘が助かればよかったんだよ…はははは。」
孝三:焦点が少しずれたような目で、無理矢理乾いた作り笑いを絞り出している。
あかり:「先生…。」
あかり:言葉を探そうとするも、何も浮かばず視線を周囲に散らす。
あかり:「あの…そのペンダントは…?」
孝三:「ああこれかい?これはね…、昴の誕生日にプレゼントした物なんだ。」
孝三:少しだけ目を細めてペンダントへと視線を移す。
孝三:「昴を看取ってくれた彼女の友人がね、昴の『一生のお願い』でこれを私に届けてくれたんだよ。」
PL1:わしが届けた。
あかり:「とっても大事な物、なんですね…。」
孝三:「最後の時まで大事にしてくれていたんだ。」
孝三:「これと昴の最期の言葉を届けてくれて、彼にはとても…感謝している。」
孝三:「しかしだ…。昴はもういない。」
孝三:落ち着こうとするように大きく息を吸い込む。
孝三:「彼もそれを伝えるのは辛かったろうが、私はもっと…、もっと悲しいし辛かったんだよ…。」
孝三:消え入りそうな声でその場に崩れ落ちる。
あかり:「…先生。…私、まだ中学生だし、こんな時なんて言えばいいか…。」
あかり:「…こう言う時『ご愁傷様』と言うべきなのは知ってるけど…今は何も言えない…。」
あかり:やりきれない思いで頭がいっぱいになり沈黙する。
孝三:「あかり君。すまないね、君も辛いのに、気を使わせて…。」
あかり:「ううん、こちらこそ何も言えなくて、ごめんなさい…。」
孝三:「いいんだよ。もう、いいんだ。」
孝三:溢れそうな感情を抑え込んでいるのが、端から見ても明らかな程伝わってくる。
孝三:「ただ…、今は一人にしておいてほしい…。」
孝三:消え入りそうな声で呟くとがくりと項垂れる。
あかり:「…わかった。じゃあ先生、またね…。」
あかり:踵を返して立ち去ろうとする。
孝三:「ああ、すまない…。昴…。」
GM:ではPC2が出口へと足を進めると、去り際にほんの小さな呟きが耳に入る。
孝三:「…私は昴を取り戻す。不可能かもしれんがどんな手を使ってでも、成し遂げてみせる。」
孝三:「…レネゲイドウィルスのすべてを解明することができれば、きっと…きっと!」
PL1:昴 を 取 り 戻 す
PL3:死者蘇生目指しちゃったかー。
あかり:「…。」
あかり:足早にその場を去る。
あかり:帰り道、孝三の最後の呟きが何度も頭の中で繰り返されている。
あかり:「(たとえ孝三先生が昴を取り戻しても、彼女自身は本当に喜ぶの?)」
GM:ありがとうございます。やりたいことがなければ、時間を進めます。
あかり:特にないです。
GM:では時間を現在へと進めます。
現在、聖 あかり宅
GM:とある休日、PC2が家でくつろいでいると、突然玄関のチャイムが鳴り響く。
あかり:「はーい!」
あかり:返事をしてから玄関のドアを開ける。
GM:玄関を開けると、体格のいい見慣れない男が立っていた。
あかり:「(え?なんかヤバい人?眠らせた方がいいかな?)」
GM:この男は何者だとPC2が戸惑っていると、男はPC2をまっすぐに見つめ、神妙な面持ちで口を開く。
訪問してきた男:「聖あかりさんですね?私はUGNの連絡員です。」
UGN連絡員1:PC2も見覚えがあるフォーマットの身分証を提示する。
あかり:「あ…、はい。(なんだ、UGNの人か…。)」
あかり:ひとまずの警戒を解き、連絡員に向き直る。
UGN連絡員1:「あなたに報告とお届け物です。」
あかり:「報告?届け物?」
あかり:突然の事で事態が飲み込めずにいる。
UGN連絡員1:表情を崩さすに続ける。
UGN連絡員1:「永見孝三さんを、ご存じですね?」
あかり:「え、ええ。私にとって恩人です。彼が何か?」
UGN連絡員1:「彼が、殺害されました。」
PL3:オープニング二人目にして死者二人…。
PL4:このノリで死亡報告はやべえよ、そんなあっさりやるもんじゃねえよ!
PL5:ここまで殺し合いしてると絶対に人口がどんどん減ってますよね
PL1:米花町よりマシ。
PL4:死が軽い。
PL2:多くの人間を殺した生物ランキング二位が人間ですしおすし。
PL3:蚊とかいう人類を殺すために生まれた生物兵器。
PL2:蚊はカカオを受粉させるのに必要なんだよなぁ…。
あかり:「えっ…?」
あかり:突然の報告に耳を疑う。
UGN連絡員1:「まだ犯人は捕まっていませんが、FHの手によるものと考えられます」
UGN連絡員1:連絡員はまるで業務連絡かのように淡々と続ける。
あかり:「…、…は?」
あかり:聞き間違えだと信じたいのか脳が理解を拒む。
UGN連絡員1:「そして、これを。あなたに宛てられた手紙です。」
UGN連絡員1:手紙を差し出す。
あかり:「…。」
あかり:感情の整理ができず、差し出されるままに受け取る。
UGN連絡員1:「それでは私はこれで。失礼します。」
あかり:「え、え…、えーっと…、彼が殺されたのっていつ頃ですか!?」
あかり:聞きたいことが次々に溢れて来るが、考えが纏まらない。
UGN連絡員1:「先日の事としか…、詳しいことは調査中です。」
UGN連絡員1:「ですが、恐らくその手紙にも手掛かりがあるかもしれませんね。」
GM:そう言って今度こそ連絡員は立ち去り、PC2には手紙だけが残された。
あかり:光の速さで手紙を開封して読む。
PL1:衝撃波で手紙消滅しそう(光速)
PL4:ハヌマーンワイ、個性が奪われそうで震える。
GM:では、手紙は見慣れた孝三の筆跡で次のように記されていた。
※孝三の手紙
親愛なる聖 あかり君へ。
君がこの手紙を読んでいるとき、私はもう何者かに殺されている事だろう。
三年前に昴を失って以来、私は彼女を蘇らせるために全てを注いできた。
そして先日、私はついにその手段を手に入れたんだ。
その研究がFHに目をつけられていたとは知らずにな…。
もしも蘇った昴が奴らに捕まれば、間違いなく人体実験の材料にされるだろう。
私は手遅れになる前に、絶対に昴の味方となってくれる人物の所へと、昴を向かわせることにした。
そう、昴の最期を看取り、私に遺品のペンダントを届けてくれた『大家 好信』君の所だ。
そしてあかり君。
昴を守るために、昴の友人であり、私の教え子でもある君の力を貸してほしい。
身勝手だとは思うが、どうか私の最後の願いを聞き届けてもらえないか。
GM:手紙はここで終わっている。
PL1:健全な18歳男子に嫁入り前の娘を預ける親父の心境やいかに…。
あかり:「…。」
あかり:「先生…、手紙だけ遺していきなり死んでさ…。」
あかり:「その手紙もいきなり娘を頼んだとか、力貸してくれとか…、本当に身勝手じゃない…。」
あかり:広げた手紙には涙がいくつもの染みを作る。
あかり:「…けどね、先生にはお世話になったから……。」
あかり:少しだけ力強く涙を拭う。
あかり:「恩返しよ!せめてこれだけは、ちゃんとやるから!」
あかり:「…さて、準備するか!!!」
あかり:自分に言い聞かせるように、精一杯の大きな声で決意を新たにする。
GM:では、PC2が好伸と昴に協力することを決意したところでシーンエンドです。
PL3:前二人の展開が重すぎて次が怖い…。
PL4:がんばって支部長(棒)
PL1:軽いのは昴の胸だけ。
PL4:控えめな胸…うっ、頭が!
GM:ではでは次のシーンはお待ちかねのPC3、支部長のオープニングや!
PL3:キリキリキリ(胃痛)
PC紹介②聖 あかり
「日常を壊すFHの悪いやつらは晒し首よ!」
コードネーム:ライトブリンガー:光を齎(もたら)すもの
シンドローム:エンジェルハイロゥ
年齢:16
性別:女性
身長:150cm
体重:秘密kg
血液型:O型
星座:かに座
カヴァー/ワークス:高校生/高校生
とある事件をきっかけに親友を亡くし、悲しみにくれた結果オーヴァードとして覚醒。
その後、身分は一般人としてだが、UGN研究所にて玉野椿や永見孝三によってオーヴァードの立ち振る舞いや能力の制御の教育を受ける。
能力を自分のものにしてからは日常を守るためにイリーガルとして活動することになった。
玉野椿は色々世話になって恩を感じているが、会う度に熱視線と(*´Д`)ハァハァという声が聞こえてきてそろそろ身が危ない(意味深)と思ってるこの頃。
コードネームの由来は悪魔サタンの別名ルシファーより。
最終更新:2020年11月14日 17:21