ダブルクロス The 3rd EDITON リプレイ『Truth or Fiction』 > シーン6

scene6~昴の記憶~

シーンプレイヤー:PC1「大家 好信」


GM:各PCのオープニングが終わり、ミドルフェイズに入ります。ここから物語が大きく動いていくからPC達もその波に乗ってこう!
GM:という訳でミドルフェイズの幕開けはPC1のシーンから!
GM:ここでもシーン登場時の【侵蝕率】上昇は1d10でね。

好信1d10 DoubleCross : (1D10) > 5
好信[ 大家 好信 ] 侵蝕率 : 38 → 43

GM:とまあ勢いよくPC1のシーンとか言っちゃったけど、ぶっちゃけると、PC達が全員集合するためのシーンなんよね。
PL5:ところでPC間ロイスはどうしましょう?今結びますか?PC同士が会ってからにしますか?
PL2:会ってからの方が適切かと。
PL1:会ってからにしよか。
PL5:まあ実際に会話したシーンの終わりの方がいいですかね。
PL3:ちょうど集合ですし話しながらどの感情取得するか決めますかね…。
GM:全員集合シーンやし、そこ済んでからの方がやりやすいかもね。

GM:では、お持ち帰りを企むPC1の帰り道からシーンスタートします。

シーン1の数分後、大家 好信宅付近


GM:昴を背負いながら自宅を目指すPC1だったが、先程からUGNの携帯端末が何度も振動している。


好信:「まったく、耳も手も早いこと。」

好信:渋々着信に応答する。
好信:「はい、『エンドレスジャーニー』よ。」


UGN連絡員3:『緊急自体発生だ。『エンドレスジャーニー』、君にも召集がかかっている。『寄り道をせず』すぐに支部まで登庁せよ。』

好信:「(永見の事も筒抜けって訳ね。。)
好信:「承知したわ。10分もあれば着くわよ。」

UGN連絡員3:『理解が早くて助かる。連絡は以上だ。』

GM:そのまま通話は切れたようだ。

好信:「そう言うとこは、抜け目ないのよね、ウチの組織。」
好信:苦笑いを浮かべるも、昴を背負ったまま小走りで支部へと駆け出す。

好信:「役得は薄い胸まで…か。

数分後、N市UGN支部


GM:PC1が支部の正面玄関を通ると、エントランスには先程連絡を寄越した連絡員が待ち構えていた。


UGN連絡員3:「ご苦労だった。その少女は?」


好信:「追われていたのよ、この子。先の任務で拘束したFHのエージェントにね。」
好信:「確実に訳アリだけど、今は寝てるわ。見たところ外傷もないし多分疲労ね。」
好信:エントランスのソファに昴を下ろして横にする。

UGN連絡員3:「了解した。念のために医療スタッフも手配する。」

好信:「丁重にね。その子、多分一回死んでるから。

UGN連絡員3:「死んで…!?オーヴァードと言う事か?」

好信:「さあね、私はそのへん専門外だから、そこまではっきりとは言えないわ。」
好信:「でもその子に関することなら少しだけ。」
好信:「『永見 昴』、その子がさっき私に名乗った名よ。」
好信:「同姓同名の子が3年前の研究所襲撃で命を落としてるから、研究所のデータをサルベージしてみれば何か解るんじゃない?」

UGN連絡員3:「永見…、なるほど。」
UGN連絡員3:「ならばその少女への対応は任せてもらおう。」
UGN連絡員3:連絡員はUGNの携帯端末を取り出し、連絡しようとする。

UGN連絡員3:早速通話するかに見えたが、一瞬手を止めPC1へと向きなおる。
UGN連絡員3:「『エンドレスジャーニー』、君は支部長室へ。FHエージェントについて支部長から直接召集がかかっている。」

好信:「あら、支部長直々になんて珍しいわね。すぐ行くわ。」
好信:エレベーターへと歩いて行く。

好信:エレベーターが開くとそのまま乗り込み去り際に連絡員へ振り返る。
好信:「その子の扱い、くれぐれも丁重にね。

GM:PC1の台詞の直後、エレベーターのドアが閉まる。

GM:では次の場面は支部長室へ!全員集合!

GM:次は支部長室ですが、PC同士の顔合わせシーンとしての意味が強いです。
GM:なので、PC2、PC3、PC4、PC5もシーン登場の【侵蝕率】上昇を1d10でどうぞ!

あかり1d10 DoubleCross : (1D10) > 3
あかり[ 聖 あかり ] 侵蝕率 : 41 → 44

彩河1d10 DoubleCross : (1D10) > 8
彩河[ 阿傍 彩河 ] 侵蝕率 : 36 → 44

1d10 DoubleCross : (1D10) > 5
[ 大音 響 ] 侵蝕率 : 33 → 38

1d10 DoubleCross : (1D10) > 1
[ 千種 舞 ] 侵蝕率 : 44 → 45

PL3:支部長の登場だー!って呑気に思ってました。
PL3:これバンダースナッチの件ですよね?
GM:そんな感じです。
PL3:じゃあPC3が顔見知りじゃないのはPC2とPC5かな…?PC4も支部違いな感じがするけど。
PL2:ワイは全員面識なさそう
PL5:たぶんPC5も全員面識がないと思います
PL1:PC1は支部長以外初対面やな
PL4:ワイはPC3の事だけ知ってそう、支部長やしなぁ。
GM:早い話がPC達の自己紹介とオープニングで得た情報共有的なシーンなので、距離感はお好きに。

GM:では協力、出向、他人による手配等、色んな理由で集められたPC達が既に集まっているところに、PC1が入室してくるところから!

直後、N市UGN支部長室



好信:最上階でエレベーターを降り、支部長室をノック。

彩河:『はーい!どうぞー。』

好信:そのまま扉を開け、入室する。

GM:では、PC1が支部長室に入ると支部長であるPC3と連絡員の他、見慣れない顔が3人揃って待ったいた。

好信:「あら、お揃い?」


UGN連絡員2:「支部長、『エンドレスジャーニー』が到着しました。」
UGN連絡員2:「彼が先程、FHエージェント2人を拘束したとの報告を受けています。状況確認も含め、改めて情報共有をしましょう。」

好信:「ご無沙汰ね、支部長。」


彩河:「三年ぶり…かな?あの時は心苦しいこともあっただろうけれど、今はもう大丈夫かい?」

好信:「ええ、私の道は前にしかないから。
好信:堂々と支部長に向き直る。

彩河:納得したように頷くと椅子から立ち上がり、全員に向けて話し始める。

彩河:「さてみんな、まずはこの場に集まってくれてありがとう。」
彩河:「私はここN市支部長の阿傍だ。知っている人もいるだろうけど改めてよろしく。」

好信:「『エンドレスジャーニー』よ。よろしく。」


:「あたしは護衛役として『プランナー』さんから派遣された『シードキャノン』千種 舞です。全員初めましてかな?みなさんよろしくお願いしまーす。」



あかり:「えーっと、私は全員初めましてですね。私は『ライトブリンガー』聖 あかりです。よろしくお願いします。」

彩河:「うん、二人ともよろしく。」


「ご無沙汰してます!!!阿傍支部長!!!!!!(爆音)」

あかり:「うっ…。」
あかり:敏感な聴覚がPC4の声量に耐え切れず耳を塞ぎぐ。

:「(うーん、狼とかが吠えるのとは比べ物にならない声量だなぁ。)」

彩河:「君の声は何度聴いても慣れないね…。」

「自分は『鼓舞する咆哮』!大音 響です!皆さんにご迷惑をかけないよう…。」

あかり「あの…。」
あかり:控えめにPC4に向け挙手する。

あかり:「…もう少し声抑えて頂けますか…?私聴覚が鋭敏なので…。」

「あっ!すんません!配慮不足でした!!!(クソデカ謝罪)」
「かくなる上はどうかこれでご勘弁をっ…!」
懐からナイフを取り出し、机に置いた自分の左手の小指に振り下ろそうとする。

あかり:PC4をジト目で睨んでいる。

PL4ジト目…!いい!いい!
PL2:なぜかPLに刺さった模様。

好信:「あなた達。
好信:少し怒気を含んだ低音を響かせる。

好信:「それはわざわざ集まったオーヴァード5人の時間を、無駄にしてまでしなければいけないこと?
好信:「支部長の話、聞きましょう。」

:「…。」
あかり:「(何よこのオカマ…。)」

PL3:ナイストスをありがとう…。
PL1:PC1は仕事人間だしこんなもんでしょ。
GM:チルドレンとは思えない冷静さ。
PL1兄を失って最終的に出会ったのがレネゲイドウイルスだった。
PL3:親族失い仲間。

彩河:「…アイスブレイクも済んだかな?」
彩河:全員を見渡す。

彩河:全員の沈黙を確認し一呼吸置いてから話し出す。
彩河:「よし。本題に入ろう。今回君たちにやってもらいたいことは『バンダースナッチ』というFHエージェントについてだ。」
彩河:「つい先日、奴がここN市へ潜入したとの情報が入った。」
彩河:「何らかの目的を持って潜入している事は確かなんだが、現時点ではそれ以上の情報は入ってきていない。」
彩河:「君達にはそれを調査し、阻止してもらうために集まってもらったんだ。」
彩河:「これは余談かもしれないが、お恥ずかしいことに奴は元々UGNの人間でね。」
彩河:「だから私達が責任を持って奴を『処理』しなければいけない。

GM:ピピピピ…ピピピピ…
GM:そんな時室内に誰かの端末の通知音が鳴り響く。

UGN連絡員2:「!、私です。」
UGN連絡員2:UGNの携帯端末を開き、メッセージを確認する。

UGN連絡員2:「支部長!たった今情報収集チームから連絡がありました。」
UGN連絡員2:「当案件との関連は不明瞭ですが、『エンドレスジャーニー』が本日FHエージェントと接触した際に1人の少女を保護。」
UGN連絡員2:「少女は『エンドレスジャーニー』と同行し、今は支部の医務室で寝ているとの事です。」
UGN連絡員2:「その少女について、データベースを確認したところ、過去に『バンダースナッチ』に何らかの形で関わっている可能性があるため、報告が上がってきたようです。」

あかり:「訳ありの少女ですか?」

彩河:「ぜひ聞きたいところだね。」
彩河:PC1へと視線を向ける。

好信:「そうね、報告するわ。」
好信:「彼女を見つけたのはN市中心部に近い路地裏。」
好信:「FHのエージェント2人に追われてたところを『運良く』見つけたのよ。追ってた方のFHエージェントは私の任務のターゲットだった奴らね。」
好信:「ターゲットの確保後、その少女と少し話したわ。」

好信:少し間を置く。
好信:「彼女は自分の事を『永見 昴』と名乗った、3年前の研究所の襲撃時に私が看取った子よ。普通に考えると存在するはずのない子なわけ。
好信:「どういうからくりかは専門の人に解析してもらいたいんだけど、私が名乗りもしていないのに、彼女は私の名前を呼んだわ。」
好信:「つまり、少なくとも彼女は私に関しての記憶を持っていたし、何より顔は私の記憶にある彼女と瓜二つね。」
好信:「そのあたりで彼女は疲れからか眠りについた。そして私が支部まで連れてきたの。」
好信:「要点を抜き出すとこんなものね。」

あかり:「…今、なんですって?」

好信:「情報は一度で理解しなさい。」

あかり:「永見 昴…って言ったわね?」

好信:「そう、3年前に死んだはずの永見 昴が現れ、私は彼女をここまで運んだ。それが報告。」

あかり:「永見 昴…。
あかり:「実は関係あるか分からなくて報告してなかったんだけど…。」
あかり:懐から孝三の手紙を取り出す。
あかり:「つい先日永見 昴のお父さん、永見 孝三さんからの手紙をUGNの連絡員さんから預かったの。」
あかり:「孝三先生は殺されちゃったから、これは遺書みたいなものだけどね…。
あかり:手紙をPC1へと差し出す。

好信:「見せるなら先に支部長へ。」
好信:顔を背け、支部長の方を向く。

あかり:「(何なのこのオカマ、偉そうに…。)」
あかり:隠しきれない反発が表情に出る。
あかり:「…支部長、こちらをどうぞ。」

彩河:「次から次へと情報が揃っていくね。それ、読ませてもらおうかな。」

GM:手紙の内容を再掲します。
※孝三の手紙
親愛なる聖 あかり君へ。
君がこの手紙を読んでいるとき、私はもう何者かに殺されている事だろう。
三年前に昴を失って以来、私は彼女を蘇らせるために全てを注いできた。
そして先日、私はついにその手段を手に入れたんだ。
その研究がFHに目をつけられていたとは知らずにな…。
もしも蘇った昴が奴らに捕まれば、間違いなく人体実験の材料にされるだろう。
私は手遅れになる前に、絶対に昴の味方となってくれる人物の所へと、昴を向かわせることにした。
そう、昴の最期を看取り、私に遺品のペンダントを届けてくれた『大家 好信』君の所だ。
そしてあかり君。
昴を守るために、昴の友人であり、私の教え子でもある君の力を貸してほしい。
身勝手だとは思うが、どうか私の最後の願いを聞き届けてもらえないか。

彩河:「…ああなるほど。」
彩河:「要約するとこうだ。死亡した永見 孝三氏はなんらかの方法で彼女を蘇生する事に成功した。」
彩河:「その研究をFHに嗅ぎつけられ、完成した時期を見計らって襲撃されたと。」
彩河:「で、その組成した永見 昴を大家くんに預けて、聖さんにも助力を願ったわけだね。」

好信:「(手紙の内容と永見の言動は矛盾していない、と。)」
好信: 支部長の目を見て頷く。

UGN連絡員2:「なるほど、『バンダースナッチ』の狙いが永見 昴である可能性が高いと言うことですね。」

彩河:「そういうことだね。至急、彼女の警備体制を強めてくれ。」

UGN連絡員2:「承知しました。」
UGN連絡員2:そう言うと携帯端末を操作しながら退出する。

あかり:「私がここに来たのも、その手紙の依頼を果たすため。永見先生には随分お世話になったから…。」

彩河:「そう言うことだったんだね。じゃあ聖さん、この手紙の内容をここにいる人間で共有しても大丈夫かな。何かわかる人が居るかも知れないしね。」

あかり:「大丈夫です。特に不都合はありませんので。」

彩河:手紙を近くにいる人間から順番に回して行く。

:「(この手紙の内容が本当なら、3年ほど経ってから蘇生されたってことよね…?だとすると普通にオーヴァードになったわけじゃなさそうだね。)」
:「(となるとレネゲイドビーイングになった、って『プランナー』さんの推測が正しかったのかな?)」

好信:「ここに来た理由は何でもいいけど、ここにいる限りはあなたも支部長の指揮下よ。感情を任務より優先しないようにね。」
好信:PC2を射抜くような目線で牽制する。

あかり:「(くっ、さっきからこのオカマ…っ!)そんな事分かってるわよ!」
あかり:PC1の態度に不服こそあれど、現状反発する材料もないため、素直に聞き入れる。

彩河:険悪さをいち早く察知し口を挟む。
彩河:「まあまあ、彼女も今回の任務の協力者だ。チームメイトの士気は大事だよ、大家くん。」

好信:「善処しますわ。支部長。」
好信:視線をPC2から外し素っ気なく答える。

あかり:「(え?よしのぶ!?今支部長好信って言ったよね!?)」
あかり:「まさか先生が手紙で言ってた大家 好信ってこのオカマ!?)」
あかり:「この顔でオネエ口調とかマジ無理なんだけど…、うわ、キモっ!鳥肌立ちそう…。)」

PL4この子めっちゃ辛辣やな…。
PL1:ロジハラするぞロジハラするぞロジハラするぞ。
PL2:こいつ……心が読めるのか………!?
彩河:部下の間に若干の軋轢が生じて胃が痛い(キリキリキリ)
PL2:利益を追求するなら多少の軋轢は必要経費みたいなもんやし…。
GMダブルクロスは、協力型のTRPGやけどPC間ギスギスしがちやね。
PL1:プライベートじゃないから仕方ないね
PL3:あっ、一人称僕にするつもりだったのにいつもの癖で私になっとるやんけ!!
PL1:3年前までおネエ口調だったのかな
PL3違います。
PL1:はいとくさん。
PL3:まあ、設定的に私のほうがおっけー。というかこっちの方がいいまであるのでセーフ!

GM:コンコンコン
GM:そうこうしている内に室内にノックの音が響く。

彩河:「はーい!どうぞー。」

GM:扉が開くと再び連絡員が姿を見せる。

UGN連絡員2:「医療チームからの報告です。医務室にて療養中の永見 昴が目を覚ましたとの事です。」
UGN連絡員2:「健康状態は概ね良好ですが、極度の疲労状態だと聞いています。」
UGN連絡員2:「しかしながら、彼女は今回の任務において最重要人物である事は間違いありません。
UGN連絡員2:「目覚めたばかりで心苦しいですが、一刻も早く彼女からの情報が必要と考えます。」

彩河:「そうだね。私も死者が蘇ったことには少し興味がある。」

あかり:「そうですね。早速行きましょう。」

好信:「待ちなさいよ。
好信:「こんなに大勢で行くつもり?10代女性の寝起きには刺激が強すぎると思うわ。」

あかり:「(またこのオカマは…。女の子の気持ちにでもなったつもり!?)」
あかり:「なら2人ぐらいにする方が適切かと!」

「それなら自分は外で待ってます!人相で怖がらせてしまうかもしれませんし!」

彩河:「(人相より病み上がりにこの声量は厳しそうだよね…。)」

:「まあ、あたしも面識ないし、今は外で待ってた方がいいかな。」

彩河:「うーん、じゃあ私も遠慮しておこうかな。彼女に縁のある大家くんと聖さんが適任かな。」

好信:「かしこまりましたわ。」

あかり:「分かりました。」

GM:それでは場面を医務室まで飛ばしますね。

直後、N市UGN支部医務室


GM:連絡員の誘導でPC1とPC2は医務室に入室する。


GM:部屋に入ると姿を探すまでもなく、ベッドから身を起こし、窓の外をぼんやり眺めている永見 昴の姿が目に入る。


好信:「おはよう、永見。」
好信:ベッド横の椅子に腰掛ける。

:「おはよう、好信。」
:「あっ、好信、さっきは助けてくれて…ありがと。」

好信:「どういたしまして。大したことじゃないわよ。」


あかり:「…随分久しぶりね、昴。」
あかり:反対側のベッド横の壁際にもたれかかる。

:「あっ、あかりじゃない。久しぶり?そうだっけ…。ちょっとわからない…。」
:額に手を当て考え込む。

あかり:「そうね…、どちらかと言うと貴女のお父さんによく世話してもらってたから、かなり久しぶりだと思うわ。」

:「お父さん…そうだ!お父さん!
:取り乱し周囲を確認するように見回す。

好信:「…死んだわよ。

:「嘘!好信!言っていいことと…。」

好信:昴の目をじっと見ている。

:「そんな…、嘘よ…。あかり?本当なの?」

あかり:「…ええ、FHの奴に殺されたわ。」

:がくりと項垂れ絶句する。

好信:それを見ても言葉を止めずに続けていく。
好信:「永見孝三は死んだ。そして…。」

好信:「あなたも一度は死んでるの。

あかり:「…。」

:「な、あたし…死んで…?」

:動揺の色を隠せず両手で頭を抱え込む。
:「うっ、頭が…痛い、何も思い出せない…。」

好信:「永見、あなたここ3年の記憶はあるかしら?」

:「うぅ…思い出そうとしても…、よく…わからない…。気が付いたらお父さんの研究室にいて、それで…。」
:「すぐに好信のところに行けって言われたの。」

あかり:「(孝三先生の遺書のとおりね。でも何でこんなオカマのところに…。)」

:「その時に絶対なくすなって、このペンダントを渡されて…。」

好信:「そう、その記憶があなたが蘇生し、覚醒した最初の記憶。」

:「わかんない、わかんないよ!頭が割れるっ…!痛いよ…。
:頭を抱えてベッドに倒れ込む。

好信:「…今は無理に思い出さなくてもいいけれど。」
好信:「私が伝えたことを頭に入れておかないと、あなたが不利益を被る可能性が高いわ。」
好信:「現に追われていたのよ、あなたはね。」

:頭を抱えたまま無言で小さく頷く。

あかり:「昴…私はね、あなたのお父さんに頼まれたのよ。あなたを守って欲しいって。」

:「あかり…。」

あかり:「そうだ、そのペンダント。孝三先生から聞かされてない?何か特殊な効果があるかとか。」

:「ペンダント…、これは誕生日にお父さんからもらった…はず。そのはず、あれ?でも…。」

あかり:「でも?」

好信:「(ペンダントへのリアクション…。少し引っ掛かるわ…。)」
好信:「…。」永見を見据える

GM:昴は何かを言いかけたが、再び頭を抱え沈黙する。

GM:では、医務室を沈黙が包んだところでシーンエンドです。

GM:場面が4つもあったから長丁場になっちゃったわね。
GM:次のシーンはマスターシーン(NPCがシーンプレイヤーとなるシーン)やし、いい休憩になるかな?

GM:ではでは、次のシーンはやっと『奴』の出番!お楽しみにー。


NPC紹介①永見 昴




「ありがとう…好伸…。それから、ごめんね…。」

コードネーム:???
シンドローム:???
年齢:18?
性別:女性
身長:データ無し
体重:データ無し
血液型:データ無し
星座:データ無し
カヴァー/ワークス:UGNチルドレン?/UGNチルドレン?

UGNの研究者である永見 孝三の一人娘。
大家 好信、聖 あかりとはそれぞれ友人関係にあった。

三年前、UGNの研究所が襲撃された事件で死亡し、その際に好信へと宝物のペンダントを託す。
ペンダントは遺言通り、父孝三へと届けられた。

そして三年の時を経て、好信と再会する。
何者かに追われていた様だが…?

胸が薄いのは好信からの個人的な感想。

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最終更新:2020年11月14日 17:24