scene9~思い出の欠片~
シーンプレイヤー:PC1「大家 好信」
情報収集判定
GM:さて、ひとまず襲撃者を撃退できたPC達でしたが、ここから永見 昴や『バンダースナッチ』にもう一歩踏み込んでみるには、現時点の情報だと少し頼りない気もします。
GM:ですので続いてのシーンの前に情報収集シーンになります。
GM:情報収集シーンにはシーンプレイヤー等はなく、GMから与えられた項目に対して、<情報:○○>で判定を振り、項目ごとに設定された達成値をクリアした場合情報が開示されます。
GM:情報が別のシーンのトリガーになる事もあるので、頑張って情報を集めましょう。
GM:では今回の情報は以下の三つです。
・『永見 昴について』<情報:UGN or 噂話> 目標値8
・『永見 孝三について』<情報:UGN> 目標値8
・『『バンダースナッチ』について』<情報:裏社会 or UGN> 目標値8
GM:なお情報収集の項目毎に、判定するPCはシーンインして1d10の【侵蝕率】上昇ロールの必要があります。
GM:今はそこまで侵蝕率に余裕がない人はいませんが、侵蝕率や技能と相談し、誰がどの情報項目を判定するのか決めてからシーンインするといいかもしれませんね。
GM:ちなみに再度情報項目を判定したい場合には、改めてシーンインする必要があります。
GM:また、判定が成功するとイベントシーンが発生するものや、新たに情報項目が追加されることもあります。
GM:じゃあ誰がどの項目判定するかな?
PL1:いやー、(技能もコネも貧弱で)きついっす…。
PL4:ワイもコネなしおにいちゃん…。
PL2:ワイもコネなしおねえちゃん…。
PL3:コネしかない。
PL5:ちなみにPC5は《砂の加護》で自他問わずダイスを3個増やせます。
PL4:ダイス3個はでかい!
※《砂の加護》
砂を器用に操り、対象の判定の支援しダイスを増加させるオートアクションエフェクト。
情報収集の判定にも使える便利なヤツ。
GM:《砂の加護》強いよね
PL3:全部<情報:UGN>あるので『情報収集チーム』使えば全部+4で振れますね。
PL3:いや、ワイの判定の計算どうなるんだこれ…?<情報:UGN>が1でコネでUGN+2と情報全般+2があって…最大5…?
PL5:申し上げにくいのですが、コネ系のアイテムは1回の判定に1個しか使えないのですよ。ちなみに『コネ:UGN幹部』は判定ダイスを2個増やし、『情報収集チーム』は達成値を2点増やすものです。
PL3:るるぶ早く届いて…(配達中)
GM:ダイス数は【社会】の能力値、<情報:○○>の技能値は固定値になります。
{GM:なので、PC3の情報収集判定の基本ダイス数は4dx、<情報:UGN>を調べる場合固定値が+1、更にコネを使うとそれぞれダイスか固定値が増えます。
PL3:あっじゃあ4個+1なのか
やったぁ
PL4:流石支部長!
PL1:ワイはダイス2に<情報:UGN1>だけやね。
PL4:ダイスボーナスもコネも…ダメみたいですね(諦め)
PL5:PC5はダイス2個、<情報:UGN>が2レベル、『情報収集チーム』で達成値+2。
PL5:《砂の加護》は、さすがに全判定に投げると【侵蝕率】がひどいことになりそうなので、せいぜい1、2回くらいに留めたいとは思います。
PL5:どこに誰を当てるか含め判定の難易度にもよりますが。
PL4:とりあえずコネのあるPC3とPC5、後はダイスボーナスあるPC2辺りで情報収集してもらう…でいいんかなぁ?
PL2:ダイスボーナスあっても2個しか振れないんだよなぁ…。
PL5:《砂の加護》投げますか?
PL2:ください…。
GM:では誰がどの情報やります?
PL1:RPとキャラシ的にワイは情報収集せずに昴んとこいとく感じかな。
GM:演出的にそれでもいいかもしれませんね。
PL2:そんじゃワイは<情報:噂話>に1点あるのと、ダイス数2個あるから『永見 昴について』を判定してみるわ。
PL3:多分一番成功率高いんですけど、RPとHO的に『『バンダースナッチ』について』を振りますね。
PL4:ワイはどうしよう、保険で誰かについていこうか…。
GM:判定が失敗した後の保険でひとまず待機でもいいかもしれませんね。
PL4:じゃあ待機しときます。
GM:昴がPC2、『『バンダースナッチ』について』がPC3って感じですね。『永見 孝三について』は誰が調べます?
PL2:思ったんやけど、ワイが『永見 孝三について』を調べた場合なんかボーナスあります?HO的に関わりが深いと思うので…。
GM:システム的にはダメなんでしょうけど、先ほどイージーエフェクトとか使ってくれたんで、それを絡めてゴネてくれればボーナスつけるかも(つけるとは言ってない)
PL4:ゴネ得!
PL2:イージーエフェクトは《ウサギの耳》と《真昼の星》ぐらいしかないからこれでどうやってゴネるんだ…?
※《ウサギの耳》
聴覚の指向性を高め、10km先に落ちた針の音も聞くことが可能になるイージーエフェクト。
残念ながら今回の情報収集判定の様なシチュエーションだと、使いにくいかもしれない。
※《真昼の星》
望遠鏡のズーム機能の様に、真昼でも遠くの星を見つけられる程に視覚を拡大してくれるイージーエフェクト。
なお、オートで受光調整がされるので、太陽光等で目が眩むことはないご都合機能付き。
PL2:うーん…素直に昴のことを調べた方が良さそう。
GM:まあ無理にゴネなくてもいいとは思います。そんなに高い達成値でもないんで、気軽に振るだけ振ってみましょう。
PL2:では普通に昴のことを調べます。
PL5:1回のシーンインで他の人の判定に《砂の加護》を撃ちつつ、自分は別の情報収集判定を振るのって出来ます?
GM:《砂の加護》はオートアクションなので、自分が判定しつつほかの人に支援もできるということにします。
PL5:では最初にシーンインして《砂の加護》を投げつつ孝三の情報を収集しますね。
GM:では情報収集の判定に入って行きましょうか。
GM:シーンインする(判定、エフェクトを使用する)PCは侵蝕率上昇どうぞ。
あかり:1d10 DoubleCross : (1D10) > 10
あかり:[ 聖 あかり ] 侵蝕率 : 61 → 71
彩河:1d10 DoubleCross : (1D10) > 9
彩河:[ 阿傍 彩河 ] 侵食値 : 53 → 62
舞:1d10 DoubleCross : (1D10) > 9
舞:[ 千種 舞 ] 侵蝕率 : 61 → 70
PL5:男性陣と女性陣の【侵蝕率】の上昇速度の差…。
PL2:もう70超えたよ…。
PL5:ついでに舞も同時に70に乗ってますしね。
PL4:支部長もたっかい!女の子説。
PL1:女の子説提唱者は滅ぼせ。
PL3:ダイスが増えたよやったね!
GM:それでは情報項目毎に処理していきましょう!
永見 昴について
GM:順番通りまずは『永見 昴について』情報収集判定しましょうか。
あかり:『永見 昴について』を<情報:噂話>で調べます。
PL2:…《砂の加護》ください(小声)
舞:ではオートアクションで《砂の加護》を投げます。
舞:[ 千種 舞 ] 侵蝕率 : 70 → 73
PL5:これで判定ダイス3個追加です。
GM:達成値は8、どうぞ!
あかり:5dx+1>=8 DoubleCross : (5DX10+1>=8) > 9[1,2,3,4,9]+1 > 10 > 成功
PL2:ダイスが思いの他ヤバかった…。
GM:判定成功!では『永見 昴について』の情報は以下の通りです!
※永見昴について
UGN所属の研究者である永見 孝三の娘。
オーヴァードでもあったため、父が働いていたUGNの研究施設で訓練を受けていた。
シンドロームはブラックドック/サラマンダー。
彼女は三年前の研究所の襲撃に巻き込まれ、その際に死亡が確認されている。
しかし襲撃から三年後の現在、突如としてN市内でその存在が確認され、PC1が保護。
現在UGNで保護中の彼女が、どのようにして蘇ったのかは未だに不明。
ただ、現時点で彼女が『バンダースナッチ』に狙われている事は間違いない。
狙われている理由としては、『永見 孝三の研究』との関係が考えられる。
なおPC1との接触後、極度の疲労から気を失ったが、つい先程目を覚ました。
PL1:サラマンダーフレンズやったんやな。
PL3:炎と氷と雷がそなわり最強に見える。ルギア出てきそう。
PL1:はいジラルダン
PL5:トライアタックですね
PL2:氷が水ならホウオウだった。
PL4:属性マシマシやんけ!欲張りセットいいぞ。
PL2:これ3人とも同じ場所で調べている状態?
PL4:情報シーンってRPとか演出はカットでいいんですかね?
GM:いつもだったら、やりたいことあったら描写お願いする感じだけど…、この元シナリオにも特に描写がないので今回はカットしようか。
PL2:了解やで。
GM:ひとまず『永見 昴について』は情報開示されました!では次の判定行ってみましょう!
永見 孝三について
GM:では続けて『永見 孝三について』を判定しましょうか。
PL5:そういえば1シーンで《砂の加護》を複数回使っても大丈夫ですか?
GM:ルルブにはラウンド1回とあるので、今回は使っていいことにします。
PL5:じゃあ発動します。安定狙い。
舞:『情報収集チーム』の使用と、使用許可をいただいたので、オートアクションで《砂の加護》を発動!
舞:[ 千種 舞 ] 侵蝕率 : 73 → 76
GM:オーケーです!【侵蝕率】には気を付けて!
PL5:…そろそろ自重した方がいい気もしなくはないですね。
GM:ではダイスを増やして判定どうぞ!
舞:5dx10+4>=8 DoubleCross : (5DX10+4>=8) > 6[1,1,3,5,6]+4 > 10 > 成功
GM:問題なく成功。では『永見 孝三について』の情報を開示します。
※永見孝三について
元UGN所属の研究員で、現在、『バンダースナッチ』に狙われている永見 昴の父。
つい先日、死亡が確認されている。
調査の結果、彼は『バンダースナッチ』に殺害されたようだ。
彼の研究成果を渡すように要求されたところ、それを拒否したために殺害されたとの事だ。
そして、永見 孝三の死後、『バンダースナッチ』は彼の娘、永見 昴に目標を変更している。
この事から『バンダースナッチ』は彼女が『永見 孝三の研究』を手に入れるための重要な手がかりだと考えている事が推測できる。
GM:更に新たなる情報収集の項目が追加されます。
・『永見 孝三の研究について』<情報:UGN> 目標値10
GM:では『永見 孝三について』の情報も開示されました。
GM:新しい項目も追加されましたが、先に『『バンダースナッチ』について』を行っときましょうかね。
『バンダースナッチ』について
GM:それでは『『バンダースナッチ』について』の情報収集判定をやっていきましょう。
PL3:ダイスが増えたから今の判定ダイスは5dx+1なのかな…?
GM:そうですね。『コネ:UGN幹部』を使うのであれば7dx+1、『情報収集チーム』を使うのであれば5dx+3です。
PL3:計算間違えてなければ『情報収集チーム』の方使えば99パーセントの確率で成功ですね。
PL1:データキャラの負けフラグかな?
彩河:残り使用回数3回もあるので『情報収集チーム』使います。
GM:OK!では判定どうぞ。
彩河:5dx+4>=8 DoubleCross : (5DX10+4>=8) > 10[8,9,10,10,10]+7[2,4,7]+4 > 21 > 成功
PL1:つよい。
PL3:豪運すぎる。
PL2:や支N1!
PL4:支部長ってすごいんやな…ただのちびっこちゃうんやな…。
GM:回ったねぇ。成功!『『バンダースナッチ』について』情報開示します。
※バンダースナッチについて
本名、千木良昭仁。
シンドロームはブラムストーカーピュア。複数の従者を操っての集団戦を得意とする。
元UGNエージェントだが、三年前にUGNを裏切ってFHへ寝返った男。
度重なる命令違反から再三の警告を受けていたが、三年前に研究所を壊滅させてUGNを離反。
彼が襲撃し壊滅させた研究所には、当時PC1と永見親子が所属しており、襲撃の際に永見 昴を含むUGN関係者を何人も殺害した。
現在は『永見 孝三の研究』を自分の物とするために、永見 昴を捕獲しようとN市に潜入中。
PL3:あっ、どのサイト見てもオススメされてなかったシンドロームだ!
PL1:草
PL2:ピュアブラム最初考えてたけど無理そうで辞めた。
GM:でもブラムには《渇きの主》があるから……
※《渇きの主》
敵から水分を奪う事で、組み合わせた素手による<白兵>攻撃に装甲値無視と自身のHP回復効果を付与する対決エフェクト。
強力なエフェクトではあるが『バンダースナッチ』は所有しているのだろうか。
PL4:実はPC4にブラム足そうか考えてた。
PL4:…でもイージーエフェクト以外いらなかったからやめました。
PL4:従者型ブラムはRP楽しそうで好き、やりたい。
PL2:従者型ブラムとか某サイトではゴミ認定されてて草
PL4:なんでやカッコええやろ!
PL5:実は頑張れば使えなくもないらしいですが、ワイは使ったことないです
PL3:従者100体出してクリーク演説したい。
PL1:たのしそう。
PL4:ピュアブラム限定の卓!ここが地獄か…。
GM:『『バンダースナッチ』ついて』の情報も開示され、これで最初の情報項目は全て判定に成功ました。
GM:残りは先程追加された項目だけなので、続けてやっていきまーす。
永見 孝三の研究について
GM:さて、最後の項目『永見 孝三の研究について』は誰が判定します?
PL3:もっかい判定できます?これ。
GM:もう一回判定したい場合は再度シーン登場の【侵蝕率】上昇ロールが必要です。
PL5:とりあえずPC5は【侵蝕率】を考えて自重しておきます。
GM:ちなみに、判定した結果達成値に届かなかった場合、【財産ポイント】を使って達成値を上げることができます。【財産ポイント】1点消費で達成値1上昇です。
PL3:【財産ポイント】ってシナリオまたぎます?
PL5:【財産ポイント】の消費はシナリオ跨がないのでパーッと使いきっても大丈夫です。
PL3:オラ【財産ポイント】フル仕様で達成値+9だ!
PL4:かねのちからってすげー!もう全部PC3一人でいいんじゃないかな。
PL3:じゃあちょっとシーン行ってきますね。
PL1:いてらー。
彩河:1d10 DoubleCross : (1D10) > 1
彩河:[ 阿傍 彩河 ] 侵食値 : 62 → 63
GM:おお、いいですね。
PL3:1と9しか出てない気がする。
PL1:イクイク
彩河:ゆけっ『情報収集チーム』!
GM:では達成値に+2のボーナスで、サクッと判定行きましょうか。目標値10です!
彩河:5dx+4>=10 DoubleCross : (5DX10+4>=10) > 9[1,2,4,9,9]+4 > 13 > 成功
GM:おけ!では『永見 孝三の研究について』の情報開示!
PL4:はい開示
PL1:パカッ
※永見孝三の研究について
三年前に娘の永見 昴を殺されて以来、レネゲイドウィルスを利用した『死者の復活』について研究していたようだ。
詳細は不明だが、その研究は実ったようで、先日N市で永見 昴の姿が確認され、現在N市UGN支部にて保護されている。
永見 昴が『バンダースナッチ』に狙われている理由として、この『永見 孝三の研究』と何か関係があると考えられる。
また、襲撃されたUGN研究所のデータベースを調べれば、『永見 孝三の研究』に関するデータが残っているかもしれない。
GM:ということで、情報項目すべてが開示されました。
GM:開示された情報を受けて、何かやりたいことありますか?
PL1:PC1は昴と何か話すかな。
PL3:PC3はデータベース調べますかねー。調べるというか研究データの入手ですけど。
PL5:PC5はいったん自重して待っていた方がよさそうな気はしています(侵蝕率76%)
GM:昴と話すシーンもデータベースを調べるシーンも、実はどちらも情報開示されたことで発生するイベントシーンですので、シーン進めていきましょう。
GM:ではまず『永見 昴について』の情報が開示された事で発生するシーンから!
GM:シーンプレイヤーはPC1!シーンインどうぞ!
好信:1d10 DoubleCross : (1D10) > 8
好信:[ 大家 好信 ] 侵食率 : 56 → 64
GM:襲撃後の医務室から描写していきます。
翌日、N市UGN支部医務室
GM:各PCがそれぞれの情報収集をしている間、PC1は護衛の意味も含め永見 昴の元にいた。
好信:昴の寝ているベッド横の椅子に座っている。
PL1:昴は起きてます?
GM:情報収集している頃昴は寝ていて、その間に開示された各情報について支部員から都度連絡があった、ということで。
PL1:おけおけ。
好信:情報の確認だけして、携帯端末を閉じる。
GM:全ての情報が集まった頃、昴が目を覚ます。
昴:「あ、好信…。よかった、無事だったんだね。ごめん。あたし、また眠くなっちゃって…。」
好信:「そんなにすぐ疲れるって事は、何か特別な負荷でもかかってる感じなのかしら?」
昴:「そうなの…。あたし、何か大事なことを忘れている気がして…、思い出そうとしてもずっと何かが引っ掛かってる様な感じがして、それでちょっと疲れちゃった。」
好信:「…。」
好信:「ねえ、永見。」
昴:「ん?どうしたの?」
好信:「永見先生に私のところに向かえ、って言われたのは覚えてるじゃない?」
昴:「うん、それはちゃんと覚えてるよ?」
好信:「じゃあその記憶の前に、最後に覚えてることって何?」
昴:「途切れてる前のことは…。」
昴:「うーん…、はっきりと思い出せない…。」
昴:「覚えてるのは、目が覚めたらお父さんがすごく焦ってて、それでこのペンダントを持って好信の所へ行けって…。そう言われたことははっきりと覚えてるんだけど…。」
PL3:ここまで死亡前の記憶がないと、ここにいるのは昴本人じゃなくて人格だけのコピーだったりしそう。
PL1:そうやと思う。その確証はこのシーンで作る。
昴:「その時にさ、お父さんも一緒に行こうって言ったんだけど、やることがあるからって別行動になっちゃった。」
昴:「…ねえ好信。」
好信:「どうしたの?」
昴:「お父さんが死んだって……ほんと?」
好信:「…永見先生は死んだわ。ちゃんとUGNに報告も入ってる。」
昴:「そう…、なんだ。お父さん…。」
昴:表情を曇らせペンダントをぎゅっと握りしめる。
好信:「ねえ永見、そのペンダント、すごく大事にしてるけど、どういう物なの?」
昴:「もう。言ったじゃない、これはお父さんからの誕生日プレゼントだよ。」
昴:「あれ?でもなんで、あの時お父さんはこれをあたしに渡したの…?あたしがずっと持っていたはずなのに…。」
好信:「…教えてほしい?」
昴:「待って。」
好信:「…。」
昴:「これは自分で思い出したいの。とても大事な事って気がするから。」
好信:「そう。じゃあ黙ってる。」
昴:「うん…。」
昴:「…。」
昴:「お父さんがこれを持って好信の所に行けって言ったってことは…。」
昴:「きっとこれを好信に渡せってことなんだと思う。」
昴:そう言って星形のペンダントを外してPC1に差し出す。
好信:そっとそれを受け取り、三年前の様に自分の首に着ける。
好信:「どう?似合わないでしょ?」
昴:「ふふっ…。そんな事ない、似合ってるよ。」
PL3:ここでもう一度同じ…。
PL5:歴史は繰り返す。
好信:「(やっぱり、死んだ時の記憶はないみたいね。)」
好信:「実はね、あなたの記憶がない期間に、このペンダントは私にとっても大事な物になったのよ。」
昴:「好信にとっても?」
好信:ペンダントを外し許可も得ず中を開ける。
PL1:開くよね?
PL2:ロケットペンダントなら開けられる。
GM:描写してなかったかもしれないけど、ロケットペンダントですので、描写します。
GM:ロケットペンダントの中には、仲の良さそうな父娘が遊園地で撮ったと思われる写真が入っている。
GM:面影ははっきりとしており、この父娘が幼い昴と年若い孝三だという事は、PC1にはすぐに解るだろう。
昴:「それ、誕生日の時に行った遊園地で撮ってもらった写真なんだ。」
昴:「その時にそのペンダントも買ってもらったんだよ。」
好信:「知ってるわよ。あなたから聞いたもの。」
PL1:ペンダントに仕掛けとかなさそう?写真の裏とかもう一枚蓋があるとか。
GM:それでは【知覚】で判定してみましょう。目標値は8!
GM:RPで結構核心を突いているので、ボーナスで固定値+2あげます!
好信:2dx+2>=8 DoubleCross : (2DX10+2>=8) > 9[4,9]+2 > 11 > 成功
GM:成功!描写していきます。
GM:PC1がペンダントをよく調べてみると、内側が二重構造になっていることに気が付く。
GM:そっと内蓋を開けてみると、メモ用紙らしき紙が1枚だけ入っている。
昴:「え、それそんな仕組みだったんだ!」
好信:「ええ、これが私を訪ねろって永見先生が言った理由なの。」
好信:「三年前の事だけど、私がこのペンダントを永見先生に届けたときに、このペンダントの秘密を教えてもらったわ。」
PL1:(大嘘)
PL5:ハッタリっぷりに感服します(ロイス)
PL1:ああ言わなくてもメモはくれるかもしれんけど、大義名分欲しいからね仕方ないね。
PL3:メモの内容どんなんでしょうかね。
好信:メモを取り出し確認する。
GM:メモには単語が1つだけ記されている。
GM:『Pleiades』(プレアデス)和名で『昴』と呼ぶ星団の名前だ。
昴:「…あたし、この紙の事も知らなかった…。」
好信:「知らなくても無理はないわ。そのメモは、あなたのために先生が私に託したメッセージだもの。」
昴:「そう、三年前…うっ、やっぱり思い出せない…。」
好信:「…。」
好信:「ねえ永見、悪いけどこれ預かってもいいかしら?私の推測が間違ってなければ、その紙はきっとあなたを助けてくれる鍵になるから。」
昴:「うん…、わかった。」
昴:「それ、あげるね。でも、お父さんの形見みたいだから…、絶対大事にしてね。」
好信:「いいえ、ペンダントはあなたのものよ。」
昴:「えっ?」
好信:「私がもらうのはそのメモだけよ。ペンダントの方はきっとあなたが持つべきだから。」
好信:「ね?」
好信:ペンダントを外し昴へと差し出す。
昴:「うん…、ありがと。」
昴:ペンダントを受け取って身に着けます。
好信:「聞いてばっかで悪いんだけど。」
好信:「あなたは何か言いたい事とか、ないの?」
昴:「うーん…。」
昴:暫し考え込む。
昴:「ごめんね。自分でも何が何だかわからなくて…。」
昴:「お父さんも死んじゃったし…、自分の記憶も曖昧だし…。」
昴:俯いて言葉を少し詰まらせる。
昴:「だから好信。あなたは無事でいてね。」
昴:「なんだか危ないことが起きる気がするから。」
好信:「もう起きてるわよ。隠す必要もないし、あなたも分かってるだろうけど…。」
好信:「あなたは狙われている。」
昴:「…。」
好信:「ねえ永見。」
昴:「なに?」
好信:「記憶なんてのはね、後ろにしかないの。」
好信:「思い出すのも大事だけど、前を向きたいなら自分がどうしたいかを考えなさい。」
好信:「いつまでもここにいるのも退屈でしょ?」
昴:「ありがとう…でも…。」
昴:「ちょっとだけ時間を頂戴。」
昴:「自分が何なのか、わからなくなってきた…。」
好信:「もちろんよ。その時間配分の権利はあなたの物だもの。」
昴:「…。」
好信:「…。」
好信:「私ね、自分がなんなのかなんてのは、死ぬ時に初めて考えるつもりよ。」
好信:「それだけ。」
好信:少しだけ照れくさそうに口を閉ざす。
昴:「うん…ありがと。」
昴:そう言うと少しだけ安心したように再び横たわり目を閉じる。
好信:「(あなたが何者だっていいのよ。)」
好信:「(今のあなたは私を頼ってきた、それだけで十分。)」
好信:昴の寝息を確認すると、携帯端末を取り出し、メモをPDF化してPC3に送信する。
PL3:かしこい。
GM:ではPDFの送信が完了した所でシーンエンドです。
GM:おつかれさま!PC1らしくなってきた!
PL3:レネゲイドビーイングが人の形をとるならペンダントがなんらかの方法で今の昴になった感じなのかな…?
PL2:研究結果がペンダントやないかね…メタ読みだけど…。
PL1:目が覚めてから渡されてるから、ペンダント=永見では無いんじゃない?
PL3:これ多分データベース調べるシーンでわかるやつですかね。
PL5:そのあたりの謎の答えはデータベースに残っている…と祈りましょう。
GM:次のシーンはその気になるデータベースの調査から!
NPC紹介④永見 孝三
「身勝手だとは思うが、どうか私の最後の願いを聞き届けてもらえないか。」
コードネーム:データ無し
シンドローム:データ無し
年齢:初老くらい
性別:男性
身長:データ無し
体重:データ無し
血液型:データ無し
星座:データ無し
カヴァー/ワークス:研究者/UGNエージェント
UGNのレネゲイド研究者であり、永見 昴の父。
研究所時代からPC1、PC2との面識があり、特にPC2からは恩師と慕われる存在であった。
人付き合いのいい優しい男だったが、三年前に娘の昴が死んでからは人が変わったように研究に没頭するようになった。
研究内容はレネゲイドの力を利用して娘を復活させると言う物で、三年間文字通り全てを捧げて研究を続けた。
そして、三年の時を経てどうやら研究は成功したようだが、虎視眈々と研究成果を狙っていた『バンダースナッチ』に成功が露見。
ぎりぎりの所で研究成果である今の永見 昴を逃がすことに成功したものの、自身はその後『バンダースナッチ』に殺害される。
残した研究データが永見 昴が何者であるかの鍵だと考えられているが…?
最終更新:2020年11月14日 17:26