概要
交友関係
過去、長きにわたる鎮魂の旅の果てに相対した。手癖の悪い友人(?)。無限の可能性を巡る議論の過程でルシタリエの絶望と直面し、人知れず彼の説得を続けてきた経緯がある。すべての創造物を否定され、堕天の憂き目を見た上位存在の行き着く果ては、孤独か、正義か?厳かに問われたメレザは憎悪の連鎖を断ち切る決意を示し、主観時間にして幾億年にもわたる神々の試練と向き合った。魔の信用を保つには時に大切なものを捧げる覚悟を要する。メレザにとってそれは、この上ない宝物で、多くの痛み(思い出)を失うこと。ひいては亡き恋人との再開も諦めなければならない、最悪の取引であった。メレザの誠意を認めたルシタリエは、来たるべき創造主への復讐を凍結することに合意。共立体制の発展を条件に契約を取り交わし、現在の主従関係にいたるという。
幼少期における育ての親でメレザの父親を失脚させた人物でもある。ヴァンスは自らの名声を高めるためにメレザの境遇を政治利用した。メレザ自身も一度用済みとして殺されかけたが、再び彼と相対した折に思いの丈をぶつけ、追い詰められた独裁者の反省を促した経緯がある。平和を迎えて久しい今日では度々酒を酌み交わす程度の交流を続けているが、人の心を持たぬヴァンスの行動が一国の命運を左右しかねない現状に危機感を抱いており、時に強く牽制するなどの対応も行った。そんなメレザの成長を複雑な気持ちで見守る当の現職大統領は、自ら積もる話を持ち出さず、大局的観点から国益を損なわぬよう慎重に接しているという。政治的なものを除いて、込み入った話をする仲ではない。
視察の一環として、慰問に赴いたツォルマリアの刑務所の面会室にて知り合う。ヴァンス・フリートンの実父。彼の生い立ちにある種の業を感じたメレザは、議長就任以降も度々ファルバリスの元を訪れ彼の更生を促している。また、共立時代における不幸の連鎖を止めるためにフリートン家の内情を探るよう要請。メレザのおねがいにハートを射抜かれたファルバリスは無事スパイと化し、家族関係の修復にかこつけてフリートン政権の弱みを探り始めたわけである。当の大統領は、そんなメレザの意図を完全に見抜いており、最高評議会に対して警告文を送りつけるなどの嫌がらせを行った。もちろん、メレザはヴァンスの悪行を許しておらず、自らのコネクション(必殺!アリウスおばさんの友情)をフル活用して外交上の優位を保っているという。
国家間の外交において度々謁見している。通称、冷血母公の異名で恐れられるセトルラームの大公。メレザ自身も旧暦時代における外交交渉において苦戦した経緯があり、政治家としてのアリウスを恐れているようだが、幾度となく交流を重ねるうちに畏敬の念を持つようになった。現在は度々お茶会を開く仲。アリウスの機嫌を取るためにセトルラームの政局をよく茶化している。恋バナをすることもあり、いざという時の処世術を学んでいるらしい。ヴァンスが泣くと吉兆が訪れるらしいのでアリウスの前では躊躇なく現職大統領を転がしているという。アリウスはそんなメレザの行いを優しく見守り、祝福した。全てが分からない。
長年にわたる大統領との確執について、メレザは自身の心の内を以下の通りに語った。
「彼は私を裏切り、全てを奪いました。でも、私はまだ彼のことを愛しています。あくまでも育ての親として、ですが。だからこそ、今の彼の行いが許せないんです。彼が一人の人間として本当に悔い改めるのであれば、私もそれなりの礼節をもって真剣に応じることでしょう。ですが、あの男は今に至っても政治の私物化に注力していますよね。あの男にとっての他者とは利用価値を見いだせるか否か、敵か味方かのどちらかでしか推し量れない存在なのでしょう。……愚か。本当に愚かで浅ましい。陛下にお願いの儀がございます。あの男に本当の愛を教えてあげてください。もう二度と他者を害することがなきように。名誉ある挫折を、徹底的に。貴女にしかできないことです。どうか、お願いします……」
個人的には特にこれといった接点もなく、元々交流などなかったが、父親がゾレイモスの派閥に属していたことを聞かされて交流を持つようになった。それ以降は定期的なお茶会など開いており、アリウスとともに世間話に花を咲かせている。……縛られた現職大統領が地べたで転がってるが。メレザはゾレイモスのバランス感覚に優れた政治手腕を尊敬しており、それがどうしてヴァンスと組んでいるのか理解できないでいるらしい。
セトルラーム連邦軍に所属する上級大佐で、メレザにとっては因縁深い人物でもある。現在はヴァンス・フリートンの護衛を担っている関係で同席することが多いのだが、ボードゲームで盛り上がることもあり、気持ちの良い対戦相手として接している。互いの立場に配慮しているため、あまり深い話をする仲ではないものの、過去の因縁について触れることもなく、それがメレザにとっては落ち着くらしい。
仕事の合間に
令咏術を指南している。一番弟子。議長就任以前に通った行きつけの喫茶店で邂逅した。元々接点などなかったわけだが、旧暦時代の歴史など現在に到るまでの苦難を語り合う中で意気投合し、友人となった経緯がある。そうした交流を重ねるうちに弟子入りを請われ、はじめて教鞭を取った。この経験は後の
ユピトルにおいて崩壊寸前の名門校を立て直す契機となり、当時の代表理事から閣僚として抜擢されるまたとない機会を得たのである。しとやかに見えて実は気が短いところがあるメレザの煽り耐性のなさをエレイナがフォローする場面もあった。
公式の場で挨拶を交わして以降、度々お茶会など開いている。立場上、あまり深い話をする仲ではないものの、よくフリートン大統領の動きについて盛り上がることがあり、束の間の良き話相手となっているようだ。メレザはトローネとの話の流れから統治者としての苦労を感じ取っているのだが、あえてそれを話題にすることもなく、静かに見守るつもりのようである。トローネはそんなメレザのことを気に入っており、密かに応援しているらしい。
かつてメレザが長期に渡る逃避行を続けていた頃に出会った。当時は調査艦隊の指揮官を努めており、現在は傭兵業を営んでいる。頼れる部下達とともに孤独なメレザを救い、言葉を教え、戦う術を教えた。メレザにとっては命の恩人であるだけでなく、生きる目的を与えた師匠でもある。プライベートにおいて対戦することもあり、メレザは一度も勝利したことはないのだが、日々強くなっていく彼女をジクリッドは誇らしく思っているようだ。
ピースギアが設立されたばかりの頃、共立各国を巡る外交行事で出会い、すぐに心を通わせた。綾音は、メレザが本音で語り合える数少ない友人だ。シナリス伝統の柑橘茶を囲むお茶会では、綾音の穏やかな笑顔と落ち着いた語り口が、仕事の重圧に疲れたメレザの心を和らげる。綾音の平和を大切にする姿勢と、どんなときも法を重んじる信念は、メレザに冷静さの大切さを教えてくれる。彼女が真剣に未来の理想を語る姿は、メレザの仕事への向き合い方に影響を与え、もっと前向きに取り組むきっかけになった。綾音の故郷・愛媛の話をする温かな表情は、メレザにとって特別で、いつか一緒にその地で茶を飲みたいと願っている。彼女との時間は、日常の喧騒を忘れ、心からリラックスできる大切なひとときだ。
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最終更新:2025年08月29日 19:20