奈落
奈落 (ならく)は
仏教における地獄。また地獄に落ちること。
仏教における奈落
奈落は、サンスクリット語の「naraka」を音写したもので、仏教における地獄を指します。これは、罪を犯した者が死後に苦しみを受ける場所として描かれています。地獄は八つの異なる種類に分けられ、それぞれが異なる苦しみを伴います。例えば、阿鼻地獄(
無間地獄)は最も厳しい苦しみの場所とされ、孤独で逃げ場のない状態を象徴しています。
劇場用語としての奈落
奈落はまた、日本の劇場用語としても使われます。舞台や花道の地下部分を指し、回り舞台やせり出し装置が設置されている場所です。この空間は役者の素早い移動や舞台装置の操作に利用されます。この名称は、その暗く深い特性から地獄を連想させることに由来しています。
比喩的な使い方
さらに、「奈落」は比喩的に、物事の最悪の状態やどん底を表す言葉としても使用されます。例えば、「奈落の底に落ちる」という表現は、非常に困難な状況や絶望的な状態を意味します。
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最終更新:2025年01月13日 08:02