死神

死神


死神は、生命の終わりを司るとされる神 (→死の神) で、世界中の多くの文化に類似の伝説が存在します。
死神はしばしば魂を冥府へ導く役割を担っており、その姿や性格は地域や時代によって異なります。


概要

西洋の死神
  • 西洋では、死神は中世以降に擬人化され、大鎌を持った骸骨として描かれることが一般的です
  • この姿は「グリム・リーパー(Grim Reaper)」として知られ、死を迎える人々の魂を集める存在とされています
  • 通常、黒いローブをまとい、時には馬に乗った姿で描かれることもあります
  • 西洋の伝承では、死神は恐ろしい存在として描かれることが多いですが、一方で死者を冥府に導く役割も持っています
日本の死神
  • 日本では「死神」という概念は西洋ほど明確ではなく、仏教や神道における死に関連する存在がその役割を担っています
  • 仏教では「死魔」と呼ばれる魔物が人間を死に誘うとされ、閻魔や牛頭馬頭などが冥界の王として知られています
  • 江戸時代には、近松門左衛門による人形浄瑠璃などで「死神」という言葉が使われ、生の儚さを表現するために用いられました
  • また、日本の民間信仰では、特定の場所や習慣に関連して死神が取り憑くという伝承があります
大衆文化における死神
  • 戦後、日本でも西洋の影響を受けた人格を持つ死神がフィクション作品で描かれるようになりました
  • 漫画やアニメ、小説などでしばしばテーマとして取り上げられ、『DEATH NOTE』や『BLEACH』などがその代表例です
  • また、ゲーム作品にも登場し、多くの人に親しまれています

神話の世界の死神

タナトス (ギリシア神話)
アヌビス (エジプト神話)
  • エジプト神話における冥界の神で、特に死者の守護神として知られています
  • 彼は死者の魂を導き、審判の場までの道案内をする役割を担っています
  • アヌビスはまた、ミイラ作りの神としても重要な存在であり、死者の肉体を保存する儀式に関与しています

関連ページ

最終更新:2024年12月28日 00:01