ファースト・ターニングポイント

ファースト・ターニングポイント (プロットポイントI)

ファースト・ターニングポイントは、三幕構成における重要な要素で、第一幕から第二幕への移行を促す出来事です。



登場タイミング

ファースト・ターニングポイントは通常、物語の約25%~30%の地点で発生します。2時間の映画の場合、およそ25~30分頃に位置することになります。

役割

ファースト・ターニングポイントの主な役割は以下の通りです:
  • 物語の方向転換: 主人公の行動を促し、ストーリーを新たな方向へ導きます
  • 第二幕への移行: 主人公を「別世界」である第二幕へ導入します
  • 主人公の目的明確化: 主人公が達成すべき目標や解決すべき問題を明確にします

起こる事件の特徴

ファースト・ターニングポイントで起こる事件には、以下のような特徴があります:

  • 主人公中心: 主人公に直接関わる出来事である必要があります
  • ダイナミックな展開: きっかけとなる出来事が劇的に起こります
  • 行動の促進: 主人公に行動を起こさせる契機となります
  • 不可逆的な変化: 主人公の日常や状況を大きく変える出来事です

インサイティング・インシデントとの関係

ファースト・ターニングポイントは、それに先立つインサイティング・インシデント(きっかけとなる出来事)によって引き起こされます。インサイティング・インシデントが種を蒔き、ファースト・ターニングポイントでその種が芽を出すイメージです。

まとめ

ファースト・ターニングポイントは、物語を本格的に始動させる重要な要素であり、観客を物語の中心へと引き込む役割を果たします。適切に設定することで、物語全体の構造と展開に大きな影響を与えます。

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最終更新:2024年11月03日 11:40