セカンド・ターニングポイント

セカンド・ターニングポイント (プロットポイントII)

セカンド・ターニングポイントは、三幕構成における重要な要素で、第二幕から第三幕への移行を促す出来事です。


登場タイミング

セカンド・ターニングポイントは、物語全体のおよそ3/4の地点で発生します。2時間の映画の場合、およそ90分頃に位置することになります。

役割

セカンド・ターニングポイントの主な役割は以下の通りです:
  • ストーリーの危険度上昇: より危険な方向へ物語を転換させます
  • クライマックスへの準備: 決戦のために新しい舞台へと移行させます
  • テンポの加速: クライマックスに向けてストーリーのテンポを上げます
  • 主人公の最大の危機: 次の第三幕で主人公の危険度が最も高くなります

起こる事件の特徴

セカンド・ターニングポイントで起こる事件には、以下のような特徴があります:
  • 死に関連するシーン: 主人公の象徴的な「死」と再生を表現することが多いです
  • 敵対者の真実露呈: 主人公が敵対者の真の姿を目撃し、自身の信念が揺らぐことがあります
  • タイムリミットの設定: 実際に時間制限が設けられることもあります("ticking clock")
  • プロットの融合: メインプロットサブプロット(B-ストーリー)が絡み合い、問題解決のヒントが見つかります

重要な特徴

  • 不可逆的な変化: 主人公が後戻りできない状況に置かれます
  • 最大の危機: 物語の最大の困難を解決する直前の、最も危機的な状況への移行を意味します
  • 第三幕への橋渡し: この転換点を経て、物語は解決に向かう第三幕へと進みます

まとめ

セカンド・ターニングポイントは、物語全体の緊張感を最高潮に高め、クライマックスへの期待を煽る重要な要素です。適切に設定することで、観客を物語の結末へと強く引き込む効果があります。
最終更新:2024年10月04日 09:25