レスリング
レスリングは、相手を組み伏せて両肩をマットに押し付けることを目指す格闘技で、世界最古のスポーツの一つとされています。
レスリングの特徴
1. 競技形式
レスリングには、主に2つの競技形式があります:
- グレコローマンスタイル
- 上半身のみを使って戦う形式で、腰から下への攻撃や防御が禁止されています
- 主に投げ技が中心となり、力強い上半身の攻防が特徴です
- フリースタイル
- 全身を使った攻防が可能で、タックルや寝技など多様な技術が使われます
- 相手の足を狙うタックルが基本的な攻撃手段で、スピード感あふれる試合展開が特徴です
2. 勝敗の決め方
レスリングの勝敗は、以下の方法で決まります:
- フォール勝ち
- 相手の両肩を1秒以上マットに押し付けることで即座に勝利が決まります
- テクニカルフォール
- フリースタイルでは10点差、グレコローマンスタイルでは8点差がついた時点で試合終了となり、勝者が決まります
- ポイント勝ち
- 試合時間内にフォールやテクニカルフォールが決まらなかった場合、得点によって勝敗が決定します
- 技によって1~5点までのポイントが与えられます
3. 主な技
レスリングには多様な技があります:
- タックル
- 相手に飛び込んでバランスを崩し、倒す基本的な技
- 胴タックルや両足タックルなどがあります
- 投げ技
- 特にグレコローマンスタイルで多用される技で「一本背負い」や「腰投げ」などがあります
- これらは高得点を狙えるビッグポイント技です
- グラウンドテクニック
- 相手を倒してから両肩をマットにつけるための技術。ローリングやアンクルホールドなどがあります
4. 試合時間と進行
試合は通常、3分間のピリオドを2回行い、その間にフォールやポイント差によって勝敗が決まります。ピリオド間には30秒の休憩があります。
5. 反則行為
打撃技や
関節技、
絞め技は禁止されており、これらの反則行為は「コーション(警告)」として扱われます。3回コーションを受けるとその時点で敗北となります。
まとめ
レスリングはシンプルながらも奥深い競技であり、パワーとスピード、テクニックを駆使して相手を制することが求められます。特に「フォール」を狙う瞬間的な攻防や、多彩な
投げ技・グラウンドテクニックによる
逆転劇が見どころです。また、フリースタイルとグレコローマンスタイルという異なる競技形式も、それぞれ独特の魅力を持っています。
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最終更新:2024年12月22日 01:06