絞め技
絞め技(しめわざ)は、主に
柔道、
ブラジリアン柔術、総合格闘技(MMA)などの格闘技で使用される技で、相手の首を圧迫して呼吸や血流を制限し、相手を失神させたり降参させたりすることを目的とした技です。
絞め技の主要な特徴
1. 絞める部位
絞め技は、主に首周りの頸動脈や気管を圧迫することで効果を発揮します。具体的には、以下の2つの方法があります:
- 血液絞め(頸動脈絞め)
- 頸動脈を圧迫して脳への血流を遮断し、一時的に意識を失わせる技です
- 血液が脳に届かなくなると、数秒から十数秒で相手は失神します
- 比較的安全で、柔道やブラジリアン柔術では一般的な技法です
- 呼吸絞め(気管絞め)
- 気管や喉を直接圧迫して呼吸を困難にさせる技です
- こちらは痛みが強く、窒息感によって相手がタップ(降参)することが多いですが、長時間続けると危険が伴います
2. 効果
絞め技は非常に効果的なフィニッシュ技であり、短時間で相手を無力化することができます。特に以下のような効果があります:
- 失神
- 頸動脈への圧迫によって血流が遮断されると、数秒で意識喪失に至ります
- これは「血液絞め」の典型的な効果です
- 降参(タップアウト)
- 相手が呼吸困難や強い痛みを感じた場合、自ら降参することがあります
- 特に「気管絞め」ではこのケースが多いです
3. 安全性
適切に行われれば、安全性は比較的高いとされています。ただし、長時間絞め続けたり、過度に力を加えすぎると相手に深刻なダメージを与える可能性があるため、技の使用には慎重さが求められます。特に「気管絞め」は気道や喉へのダメージリスクが高いため注意が必要です。
4. 絞め技の種類
絞め技には多くのバリエーションがあります。代表的なものには以下があります:
- 裸絞(はだかじめ)
- 相手の背後から腕で首を巻き込み、頸動脈を圧迫する技です
- MMAでも非常によく使われ「リアネイキッドチョーク」とも呼ばれます
- 三角絞(さんかくじめ)
- 自分の脚で相手の首と片腕を挟み込み、頸動脈を締め上げる技です
- 柔道やブラジリアン柔術でよく見られる技法です
- 十字絞(じゅうじじめ)
- 柔道でよく使われる技で、自分の両腕を交差させて相手の首を締め上げます
5. 近距離戦で有効
絞め技は主にグラウンド状態やクリンチ状態など、近距離戦で有効な技です。相手との距離が近くなるほど適用しやすく、一度首を捉えると逃れることが困難になるため、非常に強力なフィニッシュムーブとして機能します。
まとめ
絞め技は、頸動脈や気管への圧迫によって相手を無力化する非常に効果的な格闘技術です。特に短時間で相手の意識を奪ったり降参させたりできるため、
柔道や
ブラジリアン柔術などでは重要なテクニックとして位置づけられています。しかし、その強力さゆえに安全面にも十分配慮しながら使用されるべき技でもあります。
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最終更新:2024年11月16日 12:50