ケルベロス

ケルベロス


ケルベロスは、ギリシア神話に登場する冥界の番犬であり、ハデスの下で冥界の入口を守護する役割を担っています。


ケルベロスの主な特徴

基本情報
名前
  • ケルベロス(ギリシャ語: Κέρβερος、ラテン語: Cerberus)
兄弟

外見と特徴
三つの頭
  • 一般的には三つの頭を持つ巨大な犬として描かれますが、一部の伝承では50~100の頭を持つともされています
蛇の尾とたてがみ
  • 尾は蛇でできており、首元からも無数の蛇が生えています
猛々しい姿
  • 青銅のような声で吠えるとされ、その恐ろしい姿は死者を冥界に留め、生者を阻む役割を果たします

役割
冥界の番犬
  • ケルベロスは冥界への入口を守り、死者が冥界に入ることは許しますが、逃げ出そうとする魂や侵入しようとする生者を捕らえます
ハデスへの忠誠
  • ハデスに忠実な存在であり、冥界内での秩序を保つために働いています

神話におけるエピソード
ヘラクレスとの対決
  • ヘラクレスが「十二の功業」の最後の試練としてケルベロスを生け捕りにする話が有名です
  • この際、ヘラクレスハデスから「傷つけずに捕らえる」という条件で許可を得て、ケルベロスを地上へ連れ出しました
オルペウスとの遭遇
  • 音楽家オルペウスが亡き妻エウリュディケーを取り戻すため冥界に訪れた際、彼の竪琴の美しい音色によってケルベロスは眠らされました

その他の特徴
甘いもの好き
  • ケルベロスは甘い食べ物が好きで、小麦粉と蜂蜜で作った焼き菓子「ソップ」が好物です
  • これを与えることで一時的に気をそらし、その間に通過できるという逸話があります
象徴的解釈
  • 後世では、ケルベロスの三つの頭は「過去・現在・未来」や「保存・再生・霊化」を象徴すると解釈されることもあります

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最終更新:2025年01月02日 08:22