ヒュドラ
概要
- 概要
- ヒュドラはギリシア神話に登場する怪物で、「水蛇」を意味する名前を持ちます
- 母はエキドナ、父はテュポンで、レルネの沼地に住む九つの頭を持つ巨大な蛇として描かれます
- 特徴
- 九つの頭のうち八つは斬られると再生し、切断された場所から二つの新しい頭が生えてくる驚異的な再生能力を持っています
- 中央の一つの頭は不死であり、他の頭よりも強力です
- 猛毒を持ち、その毒は息や血液にも含まれ、触れるだけで命を奪うほどの威力があります
- 物語での役割
- ヘラクレスの「十二の功業」の二番目として登場します
- ヘラクレスは甥イオラオスの助けを借りて、切断した首の傷口を火で焼いて再生を防ぎ、不死の首を切り落として岩で封じ込めることでヒュドラを倒しました
- ヒュドラの毒は後にヘラクレスが矢に塗り、強力な武器として使用されましたが、その毒が原因でヘラクレス自身も命を落とすことになります
- 星座との関係
- ヒュドラは死後、「海蛇座」として星座になったとされています
- 概要
- クトゥルフ神話におけるヒュドラは、ギリシア神話とは異なる存在で、旧支配者や深きものたちと関連づけられています
- 深きものたちの女家長ダゴンの妻ともされていますが、この設定とは別に、異次元宇宙に住む小神として描かれることもあります
- 特徴
- 原形質的な灰色の粘着質の海に浮かぶ無数の頭部という姿をしており、その頭部は犠牲者たちから吸収されたものです
- 吸収された頭部はすべて生きており、苦痛と悲しみが表情に刻まれています
- 知的生命体を捕食し、その脳や精神エネルギーを吸収することで生存します
- 行動と影響
- 通常時空外に存在し、人間が幽体離脱などで間違ってその領域(プレーン)に侵入すると追跡される危険があります
- ヒュドラは直接攻撃できないものの、侵入者が元いた次元へ戻る際、その後を追い、現実世界へ影響を及ぼすことがあります
特徴 |
ギリシア神話のヒュドラ |
クトゥルフ神話のヒュドラ |
外見 |
九つ(または多数)の頭を持つ水蛇 |
粘着質な海に浮かぶ無数の頭部 |
起源 |
テュポンとエキドナ |
異次元宇宙に住む小神 |
能力 |
再生能力、不死身の首、猛毒 |
精神エネルギー吸収、知的生命体捕食 |
神話内での役割 |
ヘラクレスとの戦い「海蛇座」への転生 |
幽体離脱者への影響、クトゥルフ神話世界での脅威 |
両方とも強力な存在ですが、それぞれ異なる文化や物語背景によって独特な特徴が与えられています。
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最終更新:2025年01月07日 23:09