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病気

疫病が王国に惨事をもたらし、冒険者たちは治療法を求めて旅に出るところとなる。何百年も閉ざされたままだった古の墓所から帰還した冒険者は、体が萎びる病にかかったことをすぐに悟る。とあるウォーロックは、何らかの暗黒の力の気分を害し、呪文を発動する度に感染拡大していく奇妙な病気を得た。

単純な集団感染であればパーティーのリソースを多少減らす程度の被害で済む。レッサー・レストレーション呪文を発動すれば治療できるからである。しかし、それよりずっと質が悪い疫病の場合、それは冒険数回分の土台となる。キャラクターたちはその病の治療法を見つけ、感染拡大を阻止し、その結果に対処することになるからである。

パーティーの数人、という規模を超えて広がる病気は、主として物語の仕掛けとしての役割を果たす。病気に関するこれらのルールは病気の効果やその治し方を描写する際に役立つ。しかし、病気が実際どのように機能するかということは、共通のルール一式だけでまとめられるものではない。病気はあらゆるクリーチャーに作用しえる。そして、ある病気は種族や特定の種類のクリーチャーから、別種族や別種のクリーチャーへと伝染するかもしれないし、しないかもしれない。ある伝染病は人造クリーチャーやアンデッドにだけ影響を及ぼすかもしれないし、近隣のハーフリングを壊滅させたにもかかわらず他種族には何の災いももたらさないかもしれない。肝心なことは、君がどんな物語を作りたいか、ということである。

病気の例

以下に示されている病気は、ゲームの中で病気が果たす役割とその多彩さを示すものである。自分のキャンペーンへうまく馴染ませるために、これらの病気が持つセーヴィング・スローの難易度、潜伏期間、症状、その他の特性を望むように改変してよい。

狂笑熱

この病気は人型生物に感染するが、不思議なことにノームはこの病気に完全耐性を持つ。この病気に感染している間、犠牲者は狂ったように笑う発作を高頻度で起こす。この病気が狂笑熱と呼ばれるのはこの症状に由来し、"悲鳴病"という気味悪いあだ名もこれから着ている。

症状が現れるのは感染から1d4時間後であり、発熱と見当識障害を伴う。感染したクリーチャーは1段階の消耗状態を被り、この消耗状態はこの病気が治療されるまで取り除かれない。

戦闘に参加する、ダメージを受ける、恐怖を感じる、悪夢を見るなどといった強いストレスを感じるような事象に曝された場合、感染したクリーチャーは難易度13の【耐久力】セーヴを行わねばならず、失敗すると5(1d10)[精神]ダメージを受け、狂ったような笑いの発作で1分間無力状態になる。そのクリーチャーは自分のターン終了時ごとにこのセーヴを再び行うことができ、成功すれば狂ったような笑いと無力状態を終わらせることができる。

感染しているクリーチャーから10㌳以内で自分のターンを開始した各人型生物は難易度10の【耐久力】セーヴに成功せねばならず、失敗するとこの病気にかかる。このセーヴに一度成功したクリーチャーは以後24時間、その特定の感染者の狂ったような笑いに対する完全耐性を得る。

感染しているクリーチャーは大休憩を終えるごとに難易度13の【耐久力】セーヴを行うことができる。成功した場合、大休憩毎のセーヴ難易度と、狂ったような笑いの発作を回避するためのセーヴ難易度が1d6減少する。

セーヴ難易度が0になった時、感染していたクリーチャーはこの病気から回復する。このセーヴに3回失敗したクリーチャーは後述の『無期限の狂気』表からランダムに決定した"弱味"を得る。

下水病

下水病というのは、下水道、ゴミ山、悪臭放つ沼地などに蔓延している多様な病気の総称であり、ラットやアティアグのような、それらの場所に住まうクリーチャーが媒介することがある。

この病気を媒介するクリーチャーに噛まれたり、この病気で汚染された汚物やごみに接触した人型生物は難易度11の【耐久力】セーヴに成功せねばならず、失敗するとこの病気に感染する。

感染したクリーチャーに下水病の症状が現れるのは感染から1d4日後であり、症状には疲労感と激しい腹痛が含まれる。下水病に感染しているクリーチャーは1段階の消耗状態を被り、ヒット・ダイスを消費しても通常の半分しかヒット・ポイントを回復できず、大休憩を終えてもヒット・ポイントを回復できない。

感染しているクリーチャーは大休憩を終えるごとに難易度11の【耐久力】セーヴを行わねばならず、失敗すると1段階の消耗状態を被る。セーヴに成功した場合、そのクリーチャーの消耗段状態は1段階減少する。セーヴの成功によって感染しているクリーチャーの消耗状態が1未満になった場合、そのクリーチャーはこの病気から回復する。

眼腐れ病

この悲痛な感染症は両目からの出血を引き起こし、ついには犠牲者の視力を奪ってしまう。

目腐れ病に汚染された水を飲んだ野獣ないし人型生物は難易度15の【耐久力】セーヴに成功せねばならず、失敗すると目腐り病に感染する。感染してから1日経つと、感染したクリーチャーの視界はぼやけだし、そのクリーチャーは視覚を用いる攻撃ロールと能力値判定に-1のペナルティを受ける。症状が現れて以降、大休憩を終えるたびにこのペナルティは1ずつ悪化していく。ペナルティが-5になった時、その犠牲者は視覚を喪失して盲目状態になる。喪失した視覚はレッサー・レストレーション呪文やヒール呪文などの魔法によって回復するまで失われたままだ。

眼腐れ病は、清眼草と呼ばれる一部の沼地に咲く希少花を用いて治すことができる。薬草師道具に習熟しているキャラクターは1時間を費やすことでこの花を1回分の軟膏に変えることができ、この軟膏1回分を大休憩前に両目へ塗布すれば、その休憩が終了しても目腐れ病の症状は悪化しない。この塗布を3回行ったなら、この病気は完全に治癒する。

最終更新:2026年09月10日 23:17