被らないように都市を作ろうByえんぷてぃです。
設定ばかり細かいので、噂話等でひょいと出てくる等して皆さんの物語に関わる事はできそうです。
グリンガイアの大迷宮
- グラッドノッド大陸、南グラッド地方、山脈付近に位置。
- 迷宮国
- 国の中央が居住区になっており、外側をぐるーっと難解な迷路が囲んでいる。
この迷路は防衛と、他からやってくる人々を下級民に落とす為の物。
迷路は地下通路も組み込まれている(または視界をさえぎる葉を広げた低木が植えてある)ので、上空からのみのルート確認は不可能。
- うっかり入り込みやすいように作られているので、近場を旅する時は要注意。
- 迷路の諸所には関所のような物が設置されており、他からやってきた人々は通行料を取られ、徐々に所有財産を削られていく。一般人が居住区にたどり着く頃には一文無し状態で、強制的に下級階層民扱いとなり低賃金の過酷な労働を強いられる。
- 一度居住区に入ると、そこを出るにはまた莫大な料金がかかるのでうっかり迷い込むと一生出られない。
- うっかり迷い込んで、そのまま行き倒れて死ぬ人々も多い模様。
- 土木技術は高めだが、民は貧しい。王族による独裁。
(土木技術と言う事で(設定にもよりますが)
ドワーフが多くすむ国になりそうです。)
- 迷宮すべての構造を理解しているのは王族のみ。地図の作成は禁止されている。
- 過去、迫害された人々が作った町なので余所者に対する扱いが酷い。
- 周辺の国からはうっかり近寄れない危険地帯として認識されている?
- 魔術師が迷い込んだ場合、実力がどの程度であろうと貴重な魔法の知識を持っているので、問答無用で魔法学校や軍事養成所に就職させられる。
- 建国からおよそ350年(予定)。
建国して間もない頃は戦争も起こったが、迷宮が複雑化するにつれてグリンガイア国の地の利が激増し、やがて攻め込むものはいなくなった。
放って置けばグリンガイアの方から攻めてくることはないので、周辺国は触らぬ神に祟りなしの態度をとっている。
王族は最初にこの地にやってきた人々のリーダーだった人間。国内ではドワーフと魔術師が高い地位を占めており、それ以外はほとんど下級民。
有翼人は脱出を防ぐため、風切羽を切られてしまう。
迷宮構造は外側から順に
獣道や廃村→生垣や石の壁→果樹の生垣、屋敷の外壁のような壁→やや文化の名残が見られる廃街、遺跡モドキ→上り下りの激しい迷路
この構造の差で迷宮は大まかに5段階に分けられている。外側が深度一、内側で深度五。迷宮内に派遣された兵士や管理人の位置の特定を行う時には5段階の中でさらに3レベルに分けられ『深度三のレベル1』等の呼び方に方角を付けて特定する。
食物や人の気配を求めると徐々に中心へ向かう構造になっており、見るからに迷宮だとわかる頃には後戻りができなくなっている。
外側には所々に井戸や食べられる木の実の樹が配置されていて、水切れだから引き返そうという判断を起こさせない。
中程~中心へ向かう迷路の諸所には関所と兵士が配置されていて、通行料として金品をふんだくられる。だが、そこまでくる頃には帰り道など絶望的になっているので、迷い込んだ人々は少しでも人と食べ物の気配を求めて先へ進んでしまう。
居住区は居住区で迷路のように複雑な作りになっており、よほど住み慣れていないと町を満足に歩くことすらおぼつかない。
家屋はほとんどが石造りあちこちに木材の補強。家に家を重ねて建てた挙句、あちこちに木の棒のような橋を渡して、さらに計画性の無い地下街まで掘ったような構造。
外側の迷宮の複雑な階層のせいもあり、居住区に住む人々にはどこが地下でどこが地上なのか、どこが一階にあたるのかもわからない。
だが
魔法都市ほどの技術があるわけでもないので町並みはぼろい。遺跡の迷路に無理矢理人が住んでいるような印象。
食料を生産する畑は迷宮にあり、もちろん迷路になっている。閉鎖国のため食糧生産は国が統括しており、居住区から畑に出るには支給される身分証兼拘束具を付けなければならない。
水の確保は地下水脈と雨水。国を流れる川は無い。
主な特産品は、きのこ類と葡萄と宝石。
……こんな感じです。
何を血迷ったか、うかつに入れないとんでもない国になってしまいました。
軽く迷路に入り込んだらあわてて出るくらいにしなければいけません。
あかかさんの発案により
色んな意味で力のある行商人で、外交が遮断されているであろう迷宮都市に迷宮を突破して商品を持ち込み、珍しそうな迷宮都市の商品を買いあさって、何とか脱出を繰り返す。ただ関税が高いので収入はそんなに多くない男。
が、誕生しました。すごい人はいるものですw
ノエリザード
王族出身(次男)の迷宮管理人。(人間、24歳♂)
幼少から政治や軍事よりも土木技術と迷宮作成に興味を持ち、その道を突き進んだ変わり者。
18歳の頃から延々と迷宮内を廻って補修&管理を行い月一で王宮と行き来する生活を送っている。巨大な荷車に大量の荷物を載せて、王族のみに許されている地図を片手に闊歩する。
主な仕事は破損箇所の補修、時折回転壁の位置を切り替えて外部者の暗記を防ぐ、さらなる道の複雑化、行き倒れの死体の埋葬&遺品の回収、迷宮に住み着いているモンスターの観察。等等。
戦闘力はかなりのもの、魔法が使える。グリンガイアでは、宮廷魔術師と同程度の戦闘力。
6年かけて魔物に「自分の方が強い」と体で叩き込んだので迷宮の魔物は彼をボスだと思っている。よく子連れの魔物が(子供が彼に興味があるらしく)彼と行動をともにしている。
そのせいで迷い込んだ人には魔物だと思われるらしく、よく襲われる。そんな時はやむを得ない時は殺すか適当に痛めつけ、身包みを剥いで下級民として居住区へ連行するのもお仕事。
夢は居住区に誰もたどり着けず全員が行き倒れるほど難解な迷路に仕上げる事。この夢を口に出すと父王に相当怒られるのは目に見えているのでめったに言わない。
唯一居住区と外を行き来する商人の男とは旧知の仲。
物語は彼の、どこかのんびりとしているけれどなんとなく血生臭い管理の日々を書く予定。
最終更新:2007年06月06日 18:14