都市名:ゼフィランサス(花言葉で期待・潔白の愛)
創設・構造・生活形態・文化:
- 町の創設は七十年ほど前で比較的新しい。もともとは山の中の孤児院だったが、さる有力者だった初代院長と、その友人である職人五人の兄弟によって町としての活気を生み出した。
- 町の人口の八割は獣人、亜人、またはそのハーフ。殆どが孤児院に在籍する孤児か、過去に在籍していて町を支えている元孤児。大抵の人間は何らかの職人(工芸品・魔道具・家財道具などなど)であり、規模は小さいながらも良質の技巧町となっている。
- 緑豊かな山の麓に建てられ、必要最低限の物資を切り出しながらも、植林活動を忘れない。半年に一度の植林活動には町に住む全ての人々が参加する。
- 人口は二百程度。孤児が独り立ちしたり、戻ってきたりして入れ代わりが度々起こる。
- 孤児院の運営は町民税としてとられる。収入の何割か、では無くある程度の規定額が設けられているのみだが、実際その規定額は募金活動とも言えるほどの安さ。しかし本人達の意思によって、寄付として多めに渡す人々も珍しくは無い。孤児院側も親切として有難く使わせてもらっている。
- 孤児の入院ルートは二つ。①ゼフィランサスの近隣の町や道、森などで発見された身寄りの無い子供を引き取る。②孤児院から他の都市へ独り立ちしたり、傭兵活動などで国々を飛び回っている人々によって連れられて来る。
- 孤児達は基本的な学術指導を受けられる(読み書き・計算・世界の基本的な知識など)のみならず、希望者には武術や魔術の指導も行われる。学術は孤児院で働く職員(子供達の世話も担当。此方も元孤児が多い)により行われ、武術や魔術は町に暮らしていたり、滞在している傭兵や魔術師(此方は外来・元孤児問わず。彼らの了承が得られ次第)によって行われる。平常の生活自体は、料理から洗濯、掃除などまで子供達に行わせる(勿論職員も手伝うが)、此方も生活技術を身につけさせるため。食事は当番制。
- 基本的学術を学ぶ傍ら、ある程度年齢と知識が備わってきた者達には、町の職人達に弟子入りさせる。なるべく早く手に職を持たせ、独り立ちが出来るように初代が設けたルールで、子供達の自立を目的としている。しかし希望者は実用的な武術・魔術の訓練を行い、才能・実力ある者は魔法都市の魔法学校に通わせたり、傭兵と共に旅をしたりする。
- 職人達の道具や素材は、①近隣の産地から直接調達。②町の傭兵などに依頼して買出し。③定期的に訪れる商人との交易。によってまかなわれる。
防衛力
低い。戦う術を持っているものは少なく、素質がある者も修行中のものが多いために小国相手でも負ける。
ただ平和都市的意味合いが強いので襲われることは少ない。たまに周りの林や山からモンスターが襲ってくるときはあるが、それは町に暮らしている傭兵が大概倒せる。
システム詳細(考え途中)
孤児院のトップ。最高責任者であり、町の長でもある。
町と院の運営を実質全任されており、控えめにいってもかなり大変だったりする。
しかしながら現院長はケロッとしている……そしてたま~に突然寝だす。
ゼフィランサス内において、孤児たちの世話、学識上における教育を施す者達の総称。全員が孤児院の正規職員で、運営面でも院長をサポートする。
現在は15名ほど。一応彼らを纏める『保護者長』と呼ばれる役もあり、実質的にはその人物が『副院長』である。
ゼフィランサス内における、魔術や武術における専門的教育を施す者達の総称。大半は町に滞在する傭兵や学者などを短期間契約で雇う形。……とは言っても、彼ら自身が孤児院出身者であるほうが多いので、割と長期間担当してくれる。
《アイヴェメイン=ギルフォード》
現院長。色々とお茶目な三十六歳。いつもニコニコ、かなりボケならぬドジ。よく何もないところで転んでは頭から壁に激突し穴を開けている。
初代院長の孫で、彼の後をしっかり受け継いでいる。
極度の方向音痴。
《アイーシャ・ゼフィランサス》《イリーナ・ゼフィランサス》
双子の姉妹で孤児院の『保護者』の一員。十九歳。
外見瓜二つで性格も理知的で眼鏡で一本の太い三つ編みなのでかなり見分けがつきにくいが、食事時だけは解る……アイーシャは甘党、イリーナは辛党だからだ。
今のところ、素で見分けがつくのはアイヴェメインとリナーシャだけ。
知的探究心が豊富で、知識量も相当な物。元々孤児院出身で、保護者にはなったばかりだが、既に保護者の中でも主要な働き手。『ですます調』を妙な調子で使う変な喋り方。
料理だけが壊滅的。
髪型設定を見て解るかもしれないが、なぜかは解らないけどもリナーシャに憧れている。まぁリナーシャの知識量も宮廷魔術師として半端では無いので、憧れがあるのかもしれない。
《エルブレナ連合国》
今現在更新中のフェイのお話を時間軸とした、
魔法暦????年
エルブレナ暦320年
在国場所は皿型世界の中央西側。なので四季がある。
西端の湖に隣接した首都がある。三箇所の中規模都市が北、東、南という風に首都を囲む形で配置され、北東の関所付近に一箇所の小規模都市が配置。中規模都市は平原に作られているが、小規模都市のみ山と森に囲まれていて、少し不便。
首都名はそのまま《エルブレナ》。
国家の起こりは四百年ほど前。元々は三つの小規模国家が隣接しているような状況で、過去幾度と無く戦争し互いを支配権に加えようとしていた。しかし100年ほど争いが続いたにも拘らず膠着状態が続いたために、三ヶ国共に崩壊寸前に。流石に事態を重く見た三国国王が会合を開き、失った国力の増強と、領土問題などの点を話し合った結果、三国の合併が快諾された。
三国の中央に首都を置き、それを取り囲むように三大都市(元の三国それぞれの町)を配置してある。
しかし七十年前に新たに一つ追加された。それが、小規模の孤児院都市という奇妙な形態をとるゼフィランサス。当初は都市としての存在を認めるかどうか統治体で人悶着あったが、配置場所も利便性があまり無い山と森に囲まれた地域であるし、関所付近のために多少の防衛に役立つかもしれないし、孤児を職人などに仕立て上げることにより国家の益になるとして認められた。
三つの中規模都市からそれぞれ一人づつ『代表者』を選出させ、それぞれの代表者が自都市から三人の『助言者』を選び、首都にて共同政治を行う。任期は平均三年程だが、代表者などの汚職等の問題次第ではそれ以下で再選挙が催される。
人間:獣人:亜人=6:2:2
全都市いずれも人間の比率が高い。北世界なので若干種族間の差別意識はある。
かつての勢力図の名残で、年に一度、首都にて三大都市から様々な種目の名手が集って大会を開く。全体の勝率が一番高かった都市がその年の勝者。出店なども出る。他国からの観光客などもやってくる、以外に人気があるお祭り。この間、三都市の仲がちょっと悪くなる(あくまで好敵手という意味で)。
中。ただし貧困層も確かに存在し、子供を養えない人々もちらほら。よって孤児が偶にいる。そのような孤児達はゼフィランサスに引き取られ、その都市で生活することになることが多い。
新参都市のゼフィランサスはその人口の殆どが孤児だと言う事もあって、三都市の人々には偶に卑下される。
《プトゥナ王国》
今現在更新中のフェイのお話を時間軸とした、
魔法暦????年
プトゥナ暦436年
エルブレナより若干歴史の古い、《プトゥナ》王室が守護する国家。エルブレナの更に西側の一帯を治めている。
首都の港町【リドヴィア】はウィルノキア大陸の西側海岸沿いに位置しており、中央の王宮と大きな港は中々の観光名所。
首都から内陸に至るにつれて、中小程度の町村が5~6ほど。
貿易にも適したこの国の位置取りから他国から狙われる事もあったが、王室は港の一部を格安で他国に貸し出す事により平穏を維持してきた。高額の関税で他国の怒りを買うのではなく、相手が納得出来る方法で宥める事により自国の立場を維持してきたのだった。
しかし一方で王室守護役である『フォルシオス騎士団』の力は相当な物でもあり、他国はこの騎士団との直接対決を恐れて条件を呑んだともいえる。
今現在はかつては港の貸し借りをしていただけの関係であった国々が合併した事もあり、正式に和平交渉を踏んだ上で友好的な関係を維持している。その合併国たる〔エルブレナ連合国〕とは交友・貿易も盛んである。
《プトゥナ》王家が頂点に君臨している。現在の王は、先王が病で急逝した事も相成ってなんとまだ二十歳にも達していない少女という事だが、その才知たるや歴代最高とも言えるほどの才女でもあり、国民からも善政者として慕われている。
その下には王室にゆかりのある十数の貴族からなる貴族院が君臨しているが、世の常とも言うべきか、幼き女王の君臨を良く思っていないやからも確かに存在する。時に暴走する者らもいるが、それらは大抵『フォルシオス騎士団』により沈静される。
国の防衛、治安維持、犯罪捜査を担当しているのが王室お抱えの騎士団『フォルシオス』。全十師団がそれぞれの師団で役割を決められているが、国の危機には全師団が軍となって母国を守護する。
各師団の将軍に選ばれるのは他国でも宮廷魔術士級の実力を持つえりすぐり。魔法が使えないものや独自の戦法を操る物もいるが、その実力は近隣国にも轟いている。
その下には平民。治安は騎士団の存在も在り比較的平和だが、犯罪者や革命家なども消えはしない。現女王の采配もあり、貧困者などはいない模様。
北世界には珍しく、獣人や亜人に対する差別は少ない…というのも、女王自身がハーフである事が関係しており、差別をなくそうとしている様子が窺える程度。いまだ差別意識を引きずっている者たちも多くいる。
人間:獣人:亜人=5:2:3
《シェリアール・D(ディルツォーネ)・プトゥナ》
現女王。御年17歳。超がつくお転婆破天荒娘。
ひっじょうに稀有な、
ナイトウォーカーの母と人間の父のハーフ。髪は白と黒が入り混じる。瞳は淡い朱。身体能力と魔力は通常の人間のそれと殆ど変わらない。やや病気がちなのは出生率が低いナイトウォーカーが更に低くなる異種間交配を行ったための先天的性質が故と考えられる。
だが記憶能力と情報処理能力、応用力など脳内サイクルが異常なほどの天才で、亡き父、また彼女を生んだときに他界した亡き母の眠るこの国を護り続けようとする意思は固い。
普段は遊ぶが。
《フリード・イェルト》
フェイがアレックスの護衛のために馬車旅行をしていたときに、それよりも前から乗っていた旅の剣士。傭兵。28歳。
プトゥナで降りていきました。
???????なひと。
最終更新:2008年04月06日 18:01