交易についての考察。
交易者ギルド
交易者ギルドはその名の通り交易商人の融通利便を図っているギルド。
交易上生じる様々な問題を商人に代わって解決する事を目的として運営されている。
世界各国各都市に拠点がある。
商品だけでなく情報も売買している。
交易商人は原則として交易者ギルドに所属している。
- 交易には鑑札が必要。各地の交易者ギルドから交付され、商取引の規模に応じて扱える額が決まっている。
3級:一回の商取引につき10ホズまでの取引が出来る。
鑑札交付料は年間1ホズ。交易商人全体の70%近くを占める。
2級:同じく50ホズまでの取引が出来る。
鑑札交付料は年間10ホズ。交易商人全体の20%近くがこれ。
別に3年間の交易実績がないと交付資格が無い。
1級:取引金額制限解除。好きなように商売してください。
だけど責任は取ってネ。
鑑札交付料は年間50ホズ。交易商人全体の10%程度。少ない。
別に5年間(2級交付後2年)の交易実績がないと交付資格が無い。
※要はお金だけでなく、信用がないと上にはあげてやれないよ。と言う事なのだが、各ギルド長の判断によっては昇格のチャンスが無いことも無い(管理が『町単位』だからそうなる)。
2級以上は1年ごとにギルドに年間純利益の1%を納入する義務がある(年間10ホズの純利益で10ラーデ納入…)
ちなみに牛な商人はアレでも(…ぉぃ)1級商人である。
なお、鑑札がなくても交易は可能だが、厄介ごとに巻き込まれたときは解決が困難(「自己責任」というと聞こえはいいけど、全部自分で解決してたら正直商売が出来なくて大変である。)になるし、護衛を雇う(傭兵ギルドへのつなぎ)などで少々手続きが面倒になる。
属さなければ護られない、ということ。
金属製の腕輪状。複雑な文様が刻まれ、中央に小さな宝玉が入っている。
文様は崩し字、認証した(=所属する)交易者ギルドの町名、認証者名、被認証者名と後は秘密(ぉぃ)。
宝玉の色が等級を表し3級は黄、2級は青、1級は赤。
成りすまし防止のため他人がこれをに身につけると、宝玉が弾けて使用不能になる。
身分証を兼ねているので、どこの都市でも入国審査でこれを示せばよほどのことがない限りパスできる。
別に常に身につけていなければならない義務はないが、失くすと再発行するには物凄く面倒な手続きととんでもない再発行料(3級で10ホズ、2級で50ホズ、1級だったら100ホズが相場。応相談)を取られるので失くし難いように腕輪状になっている。
なぜこんなに高いのか?「オマエの飯の種なんだから失くすなよこのスカピー野郎が」の意味と愛の鞭が込められている。
Step1.見習い。
他の交易商人の下働きをしながら金を独立資金をため、商売のノウハウを得る。
この期間が結構個人差がある。早いものなら1年ほど、長ければ3~5年。途中で挫折して商人になるのを諦める輩も決して少なくは無い。
Step2.独立。
鑑札と商材を手に入れられるだけの蓄え(どっかの実力者に後援者になってもらうこともある)を得て経験を積むと、独立して交易者ギルドの認証を受けて鑑札を貰い商売開始。
ここからの3年が勝負どころ。小まめに稼ぎましょう。
※長年やってると下働きの若者入れて「師匠」と呼ばれる立場になるが…そいつら食わせていく必要もできてくる。
Step3.昇格。
3級→2級
3年間無難にか順調にか商売をこなし、鑑札の更新を繰り返せたら2級に昇格資格を得る。
ギルドの審査を通過したら2級鑑札が交付される。
この審査が結構難関であるが、2級鑑札が交付されるとギルドを仲介して各国の大臣、貴族クラスとの取引が可能になる。
仲介料はとられるが儲けはデカい。
※このクラスになると交易商業界ではいっぱしの「顔」です。弟子も抱えるようになるし3級交易商からは「早く兄貴みたいになりたいです」とか言われる身分。
2級→1級
さらに2年間鑑札更新が出来たら1級交易商昇格資格を得る。
更に厳しい審査を経て1級になったら国家統治者との直接取引も可能。
※このあたりになると「様」付けで呼ばれるし、「商会」構成して見習い、3級、2級の交易商多数抱えて…いわゆる「豪商」と呼ばれる人物になれる。王侯貴族とも友達づきあい。セレブゥ~な人です。
※ちなみに牛な商人は迷宮国の物産(薬効のある特殊なキノコなど)が大当たりしたお陰で1級になれました。『王族と直取引できるような逸物を3級にしとくのはもったいない』と、彼に鑑札を交付した町の交易者ギルド長が引っ張り上げた、いわば「名誉1級」です。「財力」が伴わないので「商会」作れません…それでも1級は1級、どこへ行こうとフリーパス同然。どんな取引しようが不正なければ無問題です。
不正がばれたらたとえ1級交易商であろうと不正の程度によっては資格停止、資格剥奪、資産没収、世界各地の交易者ギルドには名前が通達され…社会的抹殺されます。
殺されないまでも死んだほうがマシな目に合わされるので、信用第一に商売にお励みくださいませ。1級の贅沢生活慣れた身には世間の目は厳しく、風は冷たい。
※もちろん、昇級せずにそのまま3級、2級のままボチボチ商売することも可能。審査厳しいし鑑札料高いし…
<ストーリーのヒント>
- 『不正を知られた1級商人が証拠隠滅のために冒険者の知り合いを狙う』
差し向けられてくる暗殺者。さぁ、どうする冒険者?
- 『商人の護衛で荷物を護っていたら、それが禁制品だった』
元の国ではそうでなかったのに。さぁ、どうする冒険者?
初めから悪徳商人がヤバい品と知っていて、冒険者たちに持たせた。彼らをハメるために。
何故だ? 冒険者たちの逃走と闘争の旅が始まる。
最終更新:2007年07月10日 09:43