『空間・時空属性』
(シリーズ別INDEX)
重量変化系
- ライト・パック(日常系統・低級)
- ヘビィ・パック(攻撃系統・低級)
時計針系
- ハンドダーツ・アニスゼシア(医療・補助系統・中級)
- ハンドダーツ・リジェネ(医療系統・中級)
- ハンドダーツ・キャンセル(補助系統・上級)
- ハンドダーツ・ロット(攻撃系統・低級)
- ハンドダーツ・インスタント(攻撃系統・上級)
ライト・パック(日常系統)
手荷物を軽くする。ただし触れている間だけ。低級魔法。
術者の能力が強いか、詠唱を長くすれば、限りなく重さをゼロに近づけられるぞ!
ルーンなどで呪文の省略は可。でもその場合でも効果は手に触れている間だけだ!
この呪文を会得すれば肉体労働者の間で人気者になれるという平民憧れの魔法。
会得は魔法使いから見ればそれほど難しくないが、専門外にはちと厳しい半端な難易度。
※反対効果:ヘビィ・パック(攻撃系統)
詠唱
『指定対象に告ぐ、我が名は○○、一時の支配力を欲する者なり。
隷属命ずるは地重の理。我が手に触れる万物の、大地の鎖を断ち切りたまえ
―――ライト・パック』
トレード(補助系統)
低級魔法。対象と術者の位置を入れ替える。短い詠唱ですぐに使えるので、タイミングを計れば対象を上手く罠に引きずり込める。
詠唱
『空間に告ぐ、我が名は○○、交換の力を欲するものなり。
空間に漂いし魔力よ、彼の者と我とを入れ替えたまえ。
―――トレード』
グラビティセイバー(補助系統)
武器の重さを意のままに変えることができるようになる魔法。中級。
移動や振り回す時は軽く、叩きつける時は重くというように使いこなせればかなりの威力上昇が見込める。
詠唱
『地重に告ぐ、我が名は○○、絡まる鎖を欲する者なり。
隷属望むは鎖の使役権。我が刃に宿りて力となれ!
―――グラビティセイバー』
クイック(補助系統)
移動速度、攻撃速度、詠唱速度、あらゆる速度を増加させる中級魔法。対象は単体。
増加率、持続時間は術者の能力により変動する。
難易度の割りに効果が高いが、効果終了後の反動が酷い。
軽くて眩暈、重いと酔いや全身疲労に栄養失調等で動けなくなる。
詠唱
『現(うつつ)に告ぐ、我が名は○○、暫時の使役を欲する者なり。
対象の時を使役せよ。時辰儀の加速、我が命に従いて指針を回せ
―――クイック』
テレポ(補助系統)
空間を自由に移動する。距離は魔力の高さにより変わるが、目安として中レベルの魔術者が一度に移動できる距離は100m程度。奇襲などにも時々使われる。中級。
詠唱
『指定領域に告ぐ、我が名は○○、刹那の道を欲する者なり。
姿あらわせ力の扉。くぐれば事象の舞台裏。役者も壁も、全てを越え去る彼方の通路
―――テレポ』
ハンドダーツ・アニスゼシア(医療・補助系統)
黒い時計の針を打ち込み、打ち込んだ部分の神経系を一時的に停止して痛覚遮断&動作不能を引き起こす時属性中級魔法。
詠唱で術明を叫ぶ際「ハンドダーツ」の部分はあくまでシリーズ名なので省略可。
医療系統を極めんとする学者は、人体の構造を理解しているので扱いやすい為、護身もかねてハンドダーツシリーズをマスターする者が多い。
詠唱
『黒き針に告ぐ、我が名は○○、麻痺の力を欲するものなり
その針に打たれし処、すべての感覚より遮断され、己(おの)が命に従うことなく、ただ一つの飾りと化す。
―――(ハンドダーツ)アニスゼシア』
ハンドダーツ・キャンセル(補助系統)
黒い針を撃ち出し命中した対象が詠唱中の魔法を強制的に停止&中止させる時属性上級魔法。
上級の割りに詠唱が中・低級並に短いのが特徴だが、投げた針が詠唱者に命中しなければ効果がない。
詠唱
『黒き針に告ぐ、我が名は○○、中断の力を欲するものなり
その針に撃たれし者、己(おの)が魔力を刹那失わん
―――(ハンドダーツ)キャンセル』
サイコソーサラー(補助系統)
特定の武器に魔力で働きかけて、念動力の要領で自在に動かす事ができるようにする空間魔法。中級。
魔法自体の難易度よりも、それの扱い方が困難を極める難解な魔法。熟達者であれば一度に複数の武器を操る事も可能。一人でいくつもの武器を持つ人物にあった場合、この魔法の使い手であることを疑うべき。
エンプティフォルト(補助系統)
上級魔法。
術者を含めて、周辺にいる全ての生物を空間から隔離し、空間の断層に閉じ込める。
用途は二つ。
①市街地などでの戦闘において、他の住人の巻き添えや建物への損害を防ぐために、敵と自分を隔離する。
②敵を閉じ込めることにより、戦力の分散、隔離を行う。
術者を戦闘不能にすることで解除可能。また、術発動中は術者でさえも外に出られない。魔法を解くと同時に全員を元に戻すので、敵のみを断層に置き去りにする、などは不可能。
『指定領域に告ぐ、我が名は○○、遮断の力を欲するものなり。
我、この場より遮断されし空間を開き、生命を隔離せん。
さすれば他の者の干渉を防ぎ、また、他の者への干渉をも防がん。
我、隔離されていれば、彼の者もまた隔離され。
我、現世に戻らば、彼の者もまた現世に戻らん。
―――エンプティフォルト』
エンドレスラビリンス(補助系統)
相手対象を迷い込ませることが出来る。上級。
ある部分とある部分の空間が接合されているので「あれ、ここ通った場所だ」ということになる。
逃亡する時にその途上に使用したら効果的。
詠唱
『座標に告ぐ。我が名は○○、惑いを欲するモノなり。
行けども行けども辿り着くコトはない。
迷い惑え――――エンドレスラビリンス』
アンダンティーノ(補助系統)
時間の流れを遅くする上級魔法。領域を指定し、指定範囲内の時間の流れを遅くする。
領域自体はかなりの実力者でも人一人分が限界で、一般住宅ほどの領域指定が可能な人は『時の番人』と呼ばれる。
ただし、時間を遅くした代償を埋めるために、効果が消えた瞬間、その領域内の時間が倍速になる。
詠唱
『指定領域に告ぐ、我が名は○○、暫時の使役を欲する者なり。
隷属命ずるは時の理。呼びかけに応じた領域は、砂の破片まで我の物。
留めよ秒針、時辰儀の機構。完停滞が不可能ならば、刹那の間、全力を持ってバネを抑えよ!
―――アンダンティーノ!』
ピリオド(補助系統)
術者を中心とした狭範囲を停止した時間の壁で包む上級魔法。時が止まっている為あらゆる攻撃を遮断することが可能だが、そのかわり効果はほんの一瞬。よほどタイミングが上手くなければ直撃を喰らう。
敵の攻撃を読みながら詠唱時間まで計算しないといけない為、これを使いこなせる術者は相当の腕前。
詠唱
『現(うつつ)に告ぐ、我が名は○○、片時の使役を欲する者なり。
停止を命ずる、全ての動きを拒む壁。包囲を命ずる、我が身を護る球の壁。
流れを止めよ、水に打ち込む楔のように、風に佇む塔のごとく、言霊の終わりを告げる黒の一点
―――ピリオド』
ハンドダーツ・アニスゼシア(医療・補助系統)
※補助欄参照
ハンドダーツ・リジェネ(医療系統)
黒い針を打ち込んだ部分の自己修復機能を加速させ治癒する時属性中級魔法。
軽い傷、軽度の内蔵の病(軽い胃炎)等、放っておいても自然に治る怪我なら、ほとんど傷痕も残さず、ごく短時間で完治できる。ただし放置すれば死に至る重症重病骨折等には効果がない。
あくまでも自己回復なので被術者の体力も重要。回復分の栄養はしっかり取りましょう。
詠唱
『黒き針に告ぐ、我が名は○○、癒しの力を欲するものなり
その針が打ち込まれし処、その者の力によりて癒しを与えん。
されど針、すべてを治すわけではあらず。
―――(ハンドダーツ)リジェネ』
ハンドダーツ・ロット(攻撃系統)
黒い針を打ち込んだ部分の傷みを加速させ、腐敗させる時属性低級魔法。傷口に撃ち込むと効果が高い。
詠唱
『黒き針に告ぐ、我が名は○○、腐敗の力を欲するものなり
その針が打ち込たれし処、傷、傷み(いたみ)が早くなりて腐らせん
―――(ハンドダーツ)ロット』
ヘビィ・パック(攻撃系統?)
手に触れたものを重くする。ただし触れている間だけ。
術者の能力が強いか、詠唱を長くすれば、さらに重くなっていく。
重力を操る魔法の初歩。練習用の魔法と言われている。低級魔法。
接近戦を基本的にしない魔法使いには攻撃に使うのは難しいし、効果も薄い。
※反対効果:ライト・パック(日常系統)
詠唱
『指定対象に告ぐ、我が名は○○、一時の支配力を欲する者なり。
隷属命ずるは地重の理。我が手に触れる万物に、大地の鎖を継ぎ足したまえ
―――ヘビィ・パック』
ディストーション(攻撃系統)
重力の歪みを作り出す中級魔法。狭範囲を指定し、その空間内の重力を複雑に上下させる事により、対象を折り砕いたり捻じ曲げたりする事ができる。あくまで空間に対する魔法なので狙いどころはかなり難しいが、戦局を読むことや誘導に優れた魔術師にとっては最高の武器。
ディメンズスプリット(攻撃系統)
空間を切り裂く中級魔法。自身の半径2m以内の指定箇所を空間ごと切り裂く。あらゆる防御を貫通するため攻撃力は絶大だが、魔力で干渉できるのは極限でも2mまでなので超々近距離戦でしか使えない。
グラビディホール(攻撃系統)
ドーム上・球状の一定範囲内における重力を操作し、その重みをもって対象をひき潰す上級魔法。範囲の拡大範囲は詠唱・魔力の度合いにより変更可。
詠唱
『指定領域に告ぐ、我が名は○○、一時の支配力を欲する者なり。
隷属命ずるは地重の理。大地の腕(かいな)よ、今ひととき我が手を取りたまえ。
我望むは無上の抱擁。我が支配下の領域を、全力を持って掻き抱け!
―――グラビティホール!』
ハンドダーツ・インスタント(攻撃系統)
心臓を停止し即死させる黒い針を撃ちだす時属性上級魔法。
心臓自体を貫かなければ人体にまったく害はない。ジェノサイドと違い内側から発生するものではなく、中・近距離から撃ち込む物なので回避や魔法による相殺も可能。
詠唱
『黒き針に告ぐ、我が名は○○、停止の力を欲するものなり
その針に貫かれし心、即座にその役割を放棄し、心の持ち主を死に至らしめん。されど針、心に当たらざればその効果発揮せず。狙うは心、それ以外に狙う箇所など針にはあらず。
―――(ハンドダーツ)インスタント』
ブラックホール(攻撃系統)
指定広範囲の中心に巨大な重力力場を発生させ、周囲にある物体を総て収束、押しつぶし、ひき潰す。その引力は地に埋め込まれた巨石をも引きずり込み、粉々に砕く。上級空間魔法の中でも最高ランク。
最終更新:2008年03月14日 20:54