『火・爆属性』


  • 日常系統

レッド(日常系統)

小さな小さな火の玉を出す、超が付くほど低級魔法。主に着火、隠密時の灯り用。
魔法入門はこれからどうぞというくらい簡単で一般的な魔法。
詠唱
『炎に告ぐ、我が名は○○、灼熱の力を欲する者なり。火球を我が手に―――レッド』


ヒート(日常系統)

手に触れているものを熱する。詠唱時間などによって温度はさらに上昇。
お湯を沸かしたりするのに便利。上級者は鍛冶や製鉄に使う。低級魔法。
詠唱
『炎に告ぐ、我が名は○○、灼熱の力を欲する者なり。我が手に触れる万物を熱き高みへ誘いたまえ―――ヒート』
※温度上昇用の追加詠唱(術名の後に詠唱、希望温度で止める。)
『なお駆け上がれ、灼熱の極み。さらに上へ、さらに上へ……(以降、文節の繰り返し)』



  • 補助系統

スタンバイ(補助系統)

対象の体温を軽く上昇させ血液循環率向上、筋肉もほぐれて即座に全力全開の動きができる低級魔法。
通称『準備体操いらず』。簡単極まりないが寒い土地では重宝される。
詠唱
『炎に告ぐ、我が名は○○、温熱の力を欲する者なり。微熱の抱擁、血脈を廻れ―――スタンバイ』


ブロウアップ(補助系統)

打撃専用の武器強化術。対象の打撃武器に爆撃の力を宿す。インパクトの瞬間に小規模の爆発を生じさせ、衝撃を強める。当たった瞬間の力が強ければ強いほど、発生する爆発力も上昇する。打撃系魔法戦士には御用達。低級。
詠唱
『砕火に告ぐ、我が名は○○、爆ぜる一撃を欲する者なり。
隷属望むは咎砕く破壊の芯撃、我が強器に宿りて力となれ―――ブロウアップ!』


フレイムセイバー(補助系統)

対象の武器に燃え盛る炎を宿す。斬りながら(打撃系にも有効)焼く、二段攻撃の粋。低級魔法。
詠唱
『焔に告ぐ、我が名は○○、猛る火を欲する者なり。
隷属望むは燃え盛る二段殺しの斬撃、我が刃に宿りて力となれ―――フレイムセイバー!』


エンチャント・R(補助系統)

対象者の《火・爆》属性魔法の威力を一定時間内、1.5倍にまで跳ね上げる。持続時間は術者の魔力の度合いにより変わる。中級。
RはレッドのR。
詠唱
『赤炎に告ぐ、我が名は○○、更なる炎を欲する者なり。
朱に輝く魔力を此処に。紅を統べる権威を我に。踏み行く先は赤き領域の更なる奥地―――エンチャント・R(レッド)!』


バーストラップ(補助・攻撃系統)

指定狭範囲(人が二人から三人ほど並んだ程度の大きさ)に爆魔力を圧縮したオレンジ色のリングを生成する。領域内に足を踏み込んだ瞬間、魔力が反応して爆発する。中級魔法。
熟練次第ではリングを限りなく薄くし、気づかせにくくする事も出来るが、どれだけ頑張っても消えることは無い。
詠唱
『魔弾に告ぐ、我が名は○○、待ち伏せの力を欲するものなり。
我は設置する、魔力感知のリング爆弾を
魔力持つものそれに近づきしとき、リング感知し爆裂せん。
されどもたぬものには反応せず、リングただ鎮座する。
―――バーストラップ』


フレイムウォール(補助・攻撃系統)

指定した横直線の狭範囲に、壁の如くそびえる豪炎を発生させる。敵の追撃をかわすなど、用途は様々。中級。
詠唱
『炎壁に告ぐ、我が名は○○、遮断の力を欲するものなり。
炎よ、形を成せ。
大いなる壁となりて我を守らん。
炎の中では何もが無力。
炎は絶対の壁とならん。
―――フレイムウォール』


フィアフルフレア(補助・攻撃系統)

術者対象の上級魔法。術者の周りに燃え盛る炎を渦巻かせ、身を守ると同時に近づく物を焼き尽くす。詠唱を邪魔されずに、また遠距離攻撃を安全に行う手段としてかなり便利。
ただし魔法攻撃を焼き尽くすには限度があるので注意は必要。
詠唱
『渦炎に告ぐ、我が名は○○、我守る助けを求めし者なり。
狭間に揺らめく鮮赤火(せんしゃっか)、我が魔を吸いて渦を巻け。我が身を支軸に龍を呼び、天高く吼ゆる絶壁と成せ。
敵意を焦がして殺意を隠せ。怨念燃やして我が威を熱せよ。疾く奔り領域をその手にし、解き放て殺界――――フィアフルフレア』


  • 医療系統

ブラストヒール(医療系統)

爆の活力を対象に注ぎ込む超強力なヒール魔法。上級。
これを使えば瀕死の人間もしばしの間普段以上に素早く動けるほどに体力が回復する。
ただし副作用が強い。
血圧が上昇して毛細血管があちこちで切れたり、人体の限界を超えた動きも可能になることからの筋肉断裂や骨折、強すぎるエネルギーの影響であちこちの細胞が壊死して身体機能の低下などを招く、など。
効果が切れれば魔法を掛ける前よりも体の状態が悪化してしまうので注意が必要。
また健康な人間に使うと生命力が暴走、身体が爆発して術者もろとも死にいたる。

詠唱
『爆炎に告ぐ、わが名は○○、燃え盛る活力を欲する者なり。
荒れ狂う力の息吹よ、彼の者に宿りて炎と成せ。
命の炎を燃え上がらせよ、炎の舞踊を其の身の内に。
願わくば彼の者に烈火と灼熱の祝福を―――ブラストヒール』
(「彼の者」は「我」でも可)



  • 攻撃系統

ファイアーボール(攻撃系統)

火の玉を飛ばす。射程、威力は詠唱時間や資質の強さなどによって変動する。低級魔法。
詠唱
『炎に告ぐ。我は○○、灼熱の力を欲する者なり。
火炎よ、渦巻き球を成せ。我が手に宿り、我が眼前の敵をなぎ払え!
――ファイアーボール!』


プロジネス(攻撃系統)

低級。指定領域(一箇所。範囲は狭い)を爆発させる。火は伴わず、純粋な破裂のみ。また無機物にしか効力を発揮しないので、主な用途は、攻撃したい相手の足元を破裂させ、弾かれた石つぶてなどによる攻撃となる。
(高位術→プロージョン、エクスプロード)
詠唱
『爆裂に告ぐ、我が名は○○、破裂の力を欲するものなり。
爆裂により、砕き、弾け。
―――プロジネス』

ブレス(攻撃系統)

術者の手より一直線に伸びる火炎放射。範囲は狭いが飛距離は長い。低級魔法。
詠唱
『焔に告ぐ、我が名は○○、猛る炎を欲する者なり。
我が手に宿れ炎竜の顎。喉の奥から滅びを叫べ―――ブレス』


R・フォトン(攻撃系統)

対象範囲内にランダムで小規模爆破領域をいくつか発生させ、連鎖爆発を引き起こす。避けた端から爆発を巻き起こすので逃れにくい。一発食らえば重度の火傷。だが発生する場所には魔力によるオレンジ色のリングが生じるため、冷静な判断さえ出来れば見切ることは可能。低級だが扱いが難しい。
RはランダムのR。
詠唱
『暴火に告ぐ、我が名は○○、打ち砕く力を欲する者なり。
気まぐれ狐の危険な足どり。その業は橙に燃え、行く先の一切をを踏み砕く
―――R・フォトン!』


R・ブレイズ(攻撃系統)

対象範囲内にランダムでいくつか
の小規模墳炎口を発生させ、断続的に火柱を引き起こす。そこかしこから赤い火柱が立つので逃れにくい。一発食らえば重度の火傷。だが発生する場所には赤いリングが浮かび上がるので、冷静な判断さえできれば見切ることは可能。低級だが扱いが難しい。
RはランダムのR。
詠唱
『噴火に告ぐ、我が名は○○、命焦がす力を欲する者なり。
憤れ炎よ、地に佇む者等に、容赦を捨てた業火の制裁を―――R・ブレイズ』



フレイムバースト(攻撃系統)

術対象者の周辺に存在する酸素を掻き集めた後、炎を発動。酸素を喰らい尽くして範囲内を激しい焔火で包み込む。中級魔法・狭範囲。爆炎を逃れられたとしても、周辺の酸素を一気に削り取ったために一定時間呼吸困難となる。
詠唱
『炎に告ぐ、我が名は○○、灼熱の力を欲する者なり。
大気の火種、命の火種、引き寄せ集めて炎を燃やせ。
貪欲なる火柱よ、荒ぶるままに周囲の火種を食い尽くせ
―――フレイムバースト!』


プロージョン(攻撃系統)

プロジネスの高位術、中級。指定範囲、威力共に倍増されており、巨大な岩石など様々なものを爆ぜさせる。相変わらず無機物限定だが、かなり扱いやすくなっている。
(低位→プロジネス、高位→エクスプロード)
詠唱
『爆裂に告ぐ、我が名は○○、破裂の力を欲するものなり。
爆裂すべきは生命以外、破裂すべきは無機物のみ。
領域内のすべての無機物を打ち砕き、弾け散らさん。
―――プロージョン』

フランヴェルジュ(攻撃系統)

術者の前方に対して、扇状に広がる炎の波を発生させる。威力、範囲共に申し分なしの術。但し対象が術者から遠くなるに従がい威力は落ちる(炎の威力がそがれるので)。
フレイムセイバーを付加した武器を媒介として発動させると威力が上昇する。
詠唱
『赤刃に告ぐ、我が名は○○、猛る火を欲する者なり。
神威を纏いて具現せよ、其は炎の名を冠す魔剣。
地平を薙いで焼き払え、空気を奔り焼き尽くせ、命を裂いて焼き殺せ。魂をも焦がし、あらゆる穢れを焼き清めよ
――――フランヴェルジュ』


ヴォルカニックレイン(攻撃系統)

上空に魔法陣を描き、魔法陣から召喚した火(溶岩?)の雨によって、広範囲を焼き払う。上級魔法。
詠唱
『炎に告ぐ。我が名は○○、灼熱の力を欲する者なり。
我が魔力にて異空を結び、今、天にその門を開く。呼び覚ますは地中に眠りし地獄の業火、我が命に応え、仇名す者の上(かみ)より降りて、其の身をもって焼き払え!―――ヴォルカニックレイン!』


エクスプロード(攻撃系統)

広範囲領域を指定し、その周りを高密度の空気で覆う。覆った内部に最大級の爆発を発生させる。空気のそうで覆われた見えない密室のため、爆発はその場のみで吹き荒れ、威力がそがれることは無い。上級魔法。
(低位→プロジネス、プロージョン)
詠唱
『爆炎に告ぐ、我が名は○○、薙ぎ払う力を欲する者なり。
起き上がれ、滅びを宿した不可視の巨人。目には見えないあばらの中に、燃える心臓を宿した巨人。
我望むはひとときの覚醒。唯一度の、爆砕という名の命の鼓動。役目を果たしその後は、我が仇敵もろとも再び眠れ
―――エクスプロード!』

ノヴァストライク(攻撃系統)

直径50cmほどの小型隕石を精製し、対象範囲に激突させる。狭範囲に対して有効で、燃え盛る隕石は衝突の瞬間凄まじい爆発を生じ、小型のクレーターを発生させるほど。乱戦時などに発動させると凄まじい威力を発揮する反面、味方等も共に屠りかねない。上級。
『灼岩に告ぐ、我が名は○○ 荒れ狂う隕石を欲するものなり。
天空より現るる無慈悲なる塊。全てを打ち砕く大いなる巨石。
我の手によりこの地に現れ。我の手により全てをつぶせ。
衝突の後、そこにあるのは一つの巨穴(きょけつ)
―――ノヴァストライク』


ゲヘナ(攻撃系統)

単体に対する上級魔法。激しく燃える黒き火球を解き放ち、対象を屠る。特徴的なのが、対象に黒き炎が憑くと並みの魔法では消えないこと。その身を灰燼と帰すまで燃え続け、死と共に消える。水魔法でも同等クラスの魔法に寄らなければ消せない。耐火防具必須。
詠唱
『黒炎に告ぐ、我が名は○○、呪いの焔を欲する者なり。
闇よりも昏(くら)く輝く静かなる…されど癒されぬ怒りよ、我は汝に機会を与えん。
焔を成せ世界の怨み。暗黒を招け燐光の異端者。苦痛を呼べ業火の悪魔。
汝、獄炎となりて滅すべくは平和の裡に生くる者。彼の者に消える事なき永劫の焦熱を!
怒れ震えよ悲しめ恨め!汝の呪いを灰と帰(き)せ―――ゲヘナ!』


インフェルノ(攻撃系統)

広範囲にわたる超攻撃的魔法。上級の中でも長い詠唱をこなすと、対象を中心に大魔法陣を展開。陣より天をも焦がす勢いの火柱を生じさせ、焼き尽くす。
地上から中空に達する、効果範囲も攻撃力も甚大な魔法。


  • 召喚系統

サモン・ティーヴァ

ディスタンスの火神獣、下級:ティーヴァを召喚する。
術者の魔力に応じて、一定時間『スタンバイ』『エンチャントR』『フレイムセイバー』を同時にかけ続けてくれる。
何度も使い続けて信頼関係を持つようになると、状況に応じて『ファイアボール』や『ブレス』などで援護してくれる。
詠唱
『神火に告ぐ、我が名は○○、御身の召喚を請いし者なり。
鏡の向こうの裏天世界、ディスタンスに住まいしヴェルクロフィアが神子。炎の意味を悟りし貴方に、我契約を以って呼びかけん。
猛る魔力を代償に、我が呼び声に応え、我が元へ来たれ
――――ティーヴァ』



  • 実験提案~複合魔法~

S・クリムゾン(火・爆複合)

R・フォトンとR・ブレイズを複合させ、更なる高みを目指した複合魔法。狭範囲内に太陽エネルギーの塊(超小型・大きさは人の頭ほど)をランダム発生させ、触れた物を一瞬で灰燼と帰させる。引力も多少持っているので、避ける際は気をつけないといつの間にか…。
SはサドンデスのS。


セイントルージュ(火・光複合)

闇を滅する清浄なる炎球を発生させ、射出する。アンデット系モンスターを燃やしつくし、その光によって生者の内在エネルギーを高める。攻撃と補助を同時に行う優れた術。


ビックバン(爆・光複合)

核融合を引き起こし、広範囲を消滅させる超爆発を引き起こす禁術。高レベルの実力者でも発動できるか否かの恐ろしい難易度だが、その威力は小さな村一つを跡形もなく滅ぼしつくす。
最終更新:2007年12月08日 16:12