『無属性』
(シリーズ別INDEX)
感覚操作系統
- ペイン(補助系統・中級)
- サウンド・レス(補助系統・中級)
- ブラインド(補助系統・中級)
- プレッション・オフ(補助系統・上級)
- イビルプリズン(補助系統・上級)
- ネセシア(医療系統・中級)
操糸系統
- ラインリード(攻撃系統・上級)
- ラインテリトリー(攻撃系統・上級)
マジックセイバー(補助系統)
実体無き炎や風など、魔法などの攻撃を打ち消す事ができる無の魔力を武器に付加する事ができる。低級魔法。総ての効果を打ち消せるわけではないが、ダメージの軽減に役立つ。
マインドセイバー(補助系統)
武器に無の魔力を纏わせ、攻撃を当てる事により対象の魔力を削り取る。中級。
この魔法の効果中は対象に肉体的ダメージを負わせることはできないが、魔力を削る事によって魔法を使わせなくしたり、精神的疲労を加速させたりすることなどができる。
サイレント(補助系統)
限定空間でのみ使用可能な中級魔法。
限定空間内での『空気振動』を消滅させ、音をなくす。魔法が使えないと言うわけでは無いので、自分さえ分かっていれば相手にどんな魔法を使うかを悟らせずに魔法を発動することが出来る。
オルガナブレイク(補助系統)
全武器共通の強化魔法。中級ながらかなり恐ろしいことに、外的ダメージをすべて内的ダメージに変換する。つまり、普通なら外傷を負わせる傷をすべて人体内部の内蔵に向かわせることにより、内臓危機に致命的な損傷を与える。但し、効果時間は左程永くは無い。
もしもこの魔法を使ってくる敵に出くわしたなら、、近接戦闘だけは行ってはいけない。一度でも食らえば、それが致命傷となる。
ペイン(補助系統)
単体中級の感覚操作魔法。対象者の神経系に異常を発生させ、痛覚をより過敏にする。
肉体的損傷自体はそれほどではなくとも、恐ろしい痛みにより相手の戦意を挫くことが出来る。攻撃によっては失神させることも。
詠唱
『命に告ぐ、我が名は○○、狂いの魔の手を欲するものなり。
命ある者に知覚あり。我願いたるは知覚の狂い。
痛みによりて生を知れ。苦しみによりて心を知れ。存在知らしめる感覚を、明敏にせし虚無の魔手―――ペイン』
サウンド・レス(補助系統)
単体中級の感覚操作魔法。対象者の聴覚神経に異常を発生させ、『聴覚』を断絶する。
サイレントとは違い効果は対象者のみなので、暗闇などで使うとかなり効果的。
ブラインド(補助系統)
単体中級の感覚操作魔法。対象者の視覚神経に異常を発生させ、『視覚』を断絶する。
暗闇を生成するわけではないため、効果時間が続く限り対象者が『見える』ことは無い。
リセットセイバー(補助系統)
主に敵の武器に対して使う他属性のセイバー魔法よりやや技術を要する魔法。中級。
武器にかけられているセイバー系魔法を解除する。
フラジャイル・ノイズ(補助系統)
術者の半径5~10m範囲を、魔力の分解効果をもつノイズ状の魔力で覆い、迫る魔法の効果を打ち消す。中級の中でも特に難しい魔法ではあるが、防御形魔法の中ではかなり効果が高いものの一つ。
例の如く、上級以上の魔法に関しては防御しきれない。
プレッション・オフ(補助系統)
単体上級の感覚操作魔法。対象者の全身の神経系に異常を発生させ、『触覚』を断絶する。
痛みは愚か、武器を握った感触、土を踏む感覚など全てが失われるため、まともに動く事も難しい。一気に対象の戦闘力を奪う高度魔法。
全身の神経系を操作する必要があるため、使用する魔力も詠唱も、また集中力もかなりの物。
ロストセイバー(補助系統)
敵の武器に対して使う上級魔法。
対象の武器の構成を崩し、砂にしてしまう。高級品に使われた日には呆然とするしかない。
ロストスペル(補助系統)
対象の、詠唱で積み上げた魔力を破壊し魔法を中止させる上級魔法。
詠唱が低・中級並に短いのも効果もハンドダーツ・キャンセルと同じだが、針を投げるのではなく、術者を中心とした一定範囲に効果が及ぶ。範囲は術者の実力により変動。
敵味方関係なく詠唱が無意味になるので要注意。
イビルプリズン(補助系統)
上級の感覚操作魔法最高峰。対象者の『五感』を一定時間消し去る。
上級の例に漏れず詠唱は長いが、一度決まればまず確実に敗北は決まる。
マリオネット(補助系統)
人形や死体など、人の形をしたものを意のままに操る上級魔法。
ただし人間に見える動きをさせるにはかなりの修練が必要。
また、自然な動きをだすには指先一本一本の動きにまで集中しなければならないのでそれ以外の事がまったくできなくなる。
だが逆に言えば、不自然で適当な動きでいいのなら術を使いながらでもそれなりの自由は利くということ。
リモートボイスを使う術者とタッグを組むことで喋る人形が演じられる。
詠唱
『魂無き人塊に告ぐ、我が名は○○、其の主権を欲する者なり。
意思無き人型、脈動無き体躯、途絶えし動作。生に至らぬ亡骸に、生より離れし魂を。
筋肉・関節・神経諸共、汝欲するままに我は与えん。されど汝は我が雑兵、生きる自由は無しと知れ。無様極まる人の真似事、不快極まるヒトの化粧、其の手に得たらば我が身に差し出せ―――マリオネット』
ミラージュ(補助系統)
相手の魔法を反射する盾を展開する上級魔法。盾の大きさや強度は詠唱や魔力に影響される。
受け止めた魔法に対して強度不足の時、盾は砕け散り直撃を受けるので要注意。
詠唱
『拒絶の境界に告ぐ、我が名は○○、反射の力を欲する者なり。
不通の水面、幻の双子、ガラスの向こうに対称世界。干渉不能の鏡面隔て、全てを還す境界線。
広がれ鏡面、輝け銀板、我望むは万物還す反射の壁。我と脅威を隔てる鏡を作れ
―――ミラージュ』
モノトーン・デバイス(補助系統)
無の魔力を高めて結晶化させ武器にする。形状はそれぞれで、任意である。
しかし魔力と言う形無き物に形を与えるのでかなりの上位魔法。
無というモノ故か作られた武器には色がない。僅かに他の魔力を流せば色はつく。
無の魔力の結晶(しこうせい)なので斬れば無にするし、当然触れている自分の魔力も
驚くべきスピードで減って(減らされて)いく。諸刃の刃。
魔力の練り方が上手な人は、もしかしたら自己の接触面を他にすり替え魔力減退はなくすことができるだろう。
それでも世界で一握りの人(二万人に一人?くらい)しかいない…かも。
詠唱
『実体無きモノに告ぐ、我が名は○○、殺意伝う器を欲するものなり。
其れは始原より在りし始まりの力、其れは力を与えしもの。
無より出で来て有へと至り、生に対して死を贈る。全ては己が同胞を作らんが為の悼の宿業。
其の意を成すべくして我が手に集い、虚ろなる魔力は我が遺志を拠りべとして具現せよ―――モノトーン・デバイス』
コープスリヴァイブ(補助系統)
死した肉体に《無》の魔力のみを注ぎ込むことにより、生者への破壊衝動のみを宿したアンデットを作り出す。術者の魔力で動くため、術者のみは襲わないが、そこにいる全ての生者に対して攻撃を仕掛ける。魔法が発動した瞬間からアンデットモンスターとして存在するため、魔法を解くという概念がなく、体ごと消し飛ばさない限りは手だけになっても動く。《闇》のコープスディレクションにより、ある程度の支配は可能。
尚、この術により発生したアンデットの攻撃・血を浴びると、《無》の破壊衝動が伝染し、体こそ人間だが生者を襲う殺戮人形となる。……とは言っても、アンデットは倒れた相手にも情け容赦ない攻撃を繰り出すので、見方に襲い掛かる前に大抵肉塊になる。
死者を冒涜する術として、表向きでは出回ってはいない禁術だが…。上級クラス。
詠唱
『散在する殺意に告ぐ、我が名は○○、畏法の調べを奏でしものなり。
始まりより在りてその領土を奪われし始原。虚ろ其の物たりける生の対極。
破壊こそ其の望み、崩壊こそかねてよりの目的、そして絶無にこそ在る始の極地。
其の意よ媒介に集え。其の義を全うせよ。殺戮という宴を喜び踊れ。
体現し、呼び寄せるは亡者という名の命喰らい。
正気を犯す狂気の奏。響く調べは忌むべき戒法。
謳と共に今こそ告げん。生死の境を無に帰して、理を滅して発現せよ
――――コープスリヴァイブ』
ネセシア(医療系統)
単体中級の感覚操作魔法。対象者の神経系に異常を発生させ、痛覚を遮断する。負傷時には何かと重宝され、手術や戦闘中など、使用場面は多岐にわたる。
インパクト(攻撃系統)
低級魔法。不可視の衝撃波を放ち、相手を吹っ飛ばす。攻撃力自体は皆無だが、威力が強ければ強いほど相手の行動を制限することが出来る。威力の調節は増幅詠唱により溜める必要がある。
詠唱省略が出来るならば連射可能。
詠唱
『虚空に告ぐ、我が名は○○、不可視の力を欲する者なり。
奔れ、唸れ、虚無の咆哮。眼前の敵を吹き飛ばせ―――インパクト』
増幅詠唱
『奔れ、唸れ、虚無の咆哮。
最果てより響く無の化身、我が手に集え…更に強く、更に強く、更に強く(強さに応じて回数変化)…眼前の敵を吹き飛ばせ―――インパクト』
ラインリード(攻撃系統)
細長い糸状の物に切断力を与えて意のままに操る上級魔法。
かなりの高位魔術師の武器攻撃手段。熟練度によって操れる糸の数や殺傷能力が上がっていく。
『綾糸に告ぐ、我が名は○○、其の主権を欲する者なり。
儚き細身を支配せよ、芯に意思成せ、表に刃成せ。我が力に従いて、風にも水にも漂うなかれ。
我が力をその身にまとい、モノの輪郭、言霊の記述、構成者である点の連続全てを断ち切れ。
―――ラインリード』
ラインテリトリー(攻撃・補助系統)
ラインリードのトラップ設置型。壁のある限定空間でのみ使用可能の上級魔法。
細長い糸状の物に切断力を与えて、空間内に張り巡らす。糸は光の屈折具合によって見えない状態になることもあるので、状況によって使いこなせれば、相手が気づく事無く殺すことが出来る。
重要・機密物品を保護するときや、篭城戦などで良く用いられる。
ジェノサイド(攻撃系統)
超凶悪な禁術。勿論習おうと思って習える物ではなく、それを記した魔術書は統治機関に封印されている。
単体を指定し、上級魔術よりも数段長い詠唱をこなした瞬間に、対象を内部から爆散させる。人体を絶命たらしめることを目的として作られたために、死体は粉微塵で非常に凄惨。内臓・血に至るまで全てそこらに降り注ぐ。
術効果対象が人体の内部であるために、反射系の魔法で防ぐことはできない。更に、他の魔術での相殺等も一切無効なので事実上防御不可能。魔法を発動させられる前に術者を攻撃するしかない。
ただし、これを使えるレベルの魔術師とは『宮廷魔術師』の部類であり、彼らを詠唱途中で止めるというのは至極の業だ。
詠唱
『純然たる魔力に告ぐ、我が名は○○、破滅の力を欲するものなり。
我が力を研ぎ澄ませ、我が五感を研ぎ澄ませ、我が精神を研ぎ澄ませ。
求めるは、粋のその先。存在を、構成より捉える倫理の対極。
痛みの針を刺し込みたまえ。表皮の山岳、毛髪の草原、爪の断崖、瞳の泉。
苦しみの刃で落としたまえ。肉の繋ぎ目、真っ赤な河川、人形の糸、飢えた軟体。
狂気の斧で断ち斬りたまえ。白の関節、脈打つ腸(はらわた)、頭蓋の中枢、心の臓。
体を体の素まで分けて、最後に埋め込む終わりの欠片。
悲鳴は叫べぬ、嘆きは届かぬ、崩れ落ちるより他に無し
我が魔力を研ぎ澄ませ、我が六感を研ぎ澄ませ、我が存在を研ぎ澄ませ。
求めるは、狂いのその先。存在を、構成より分ける命の対極。
穿て、生命壊す破滅の鉄槌
―――ジェノサイド』
最終更新:2008年03月14日 21:14