コカトリス
[解説]
旧人類が兵器として作り出した飛行型魔獣の一種。
アンキオルニスという恐竜の遺伝子をベースにしており、羽毛が生えて空を飛ぶ、赤いとさかに全身が暗いオリーブグリーンをした鳥とトカゲの合成のような姿をしている。
武器として持つ毒液はすさまじい刺激性で、肉体を腐食させるのみならず、注入された人間の遺伝子にも傷を与える性質があり、牙や爪にこの毒を分泌して攻撃してくる。
毒による傷を受けた場合、たとえ解毒しても遺伝子に及ぼす効果を取り除かなければ、筋肉や皮膚などの組織が骨化する病を発症するため、不幸にも毒を受けてしまえば上位の光の治癒魔法を使わねば救命できない。
生態は家族単位の群れを作り、死別しない限りつがいを変えることはない。
森林に生息し木下の地面に巣を作り、繁殖期の卵を守っている親は極めて狂暴になる。
森林に生息し木下の地面に巣を作り、繁殖期の卵を守っている親は極めて狂暴になる。
なお恐竜がベースだけあって、死亡するまで成長が止まることがない。
卵から孵った時点での体長は30センチほど、普通見られる成体は5~6m程度だが、長年生き続け10mを超えるに至った個体がバフォメット事変時に多数目撃されている。
また、卵と肉は極めて美味で、毒腺と毒袋を取り除けば安全に食することができ、食用魔獣としては素晴らしい高値がつく。
このため一攫千金を狙って産卵期の巣を襲い、返り討ちになる冒険者が後を絶たない。