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  • セブンスカラー 二十九話 力の差

創作女児小学生ズ@wiki

セブンスカラー 二十九話 力の差

最終更新:2022年05月12日 12:52

yuchan

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だれでも歓迎! 編集

ここに作品タイトル等を記入

更新日:2022/05/12 Thu 12:52:09

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セブンスカラー



「始まったか。」
あちこちから爆発音や戦闘音が響く宇宙センターを俯瞰しながら、薄紫色の髪を一つに纏めた痩せぎすの青年…龍斗が呟く。
「…龍賢、龍香。」
彼は二人の名を呟くと魚の怪物のような姿へと変貌し、斜面を降る。
「負けるなよ…。」
そう言って彼は宇宙センターへと駆け出した。





凄まじい殺気を放つプロウフに向けて“ティラノカラー•アンビバレント”に変身した龍香は“タイラントブレイド”と“ディザスター•メイス”を握り、駆け出す。
「まずは小手調べと参りましょうか。」
プロウフが手を翳すと彼の周辺に鋭く尖った氷の刃が浮かび上がる。
「悲哀の剣《トゥリステサ•エスパーダ》」
浮かび上がった氷剣が唸りを上げて龍香に向かって行く。龍香は迫る氷剣を両手の武器を振るって次々と粉砕していく。
「ほう?」
プロウフはスッと龍香に向けて指を指す。
「憐憫の火砲《ラスティマ•レボルメル》」
プロウフの指先から細い紫色の光線が放たれる。しかしそれも龍香はタイラントブレイドの刃で受け止め、切り裂きながら前進する。
「うおおおおおお!!」
そして、とうとう龍香はプロウフを攻撃出来る範囲まで接近する。
「近づいた!」
《畳み掛けろ龍香!》
カノープスに言われ、龍香はプロウフに向けて武器を振るう。
「こうも容易く近づかれるとは。フフッ。」
しかし言葉とは裏腹に何処か嬉しそうにプロウフは右手に精製した氷剣を握り、全ての攻撃をいなす。
「くっ、このっ!」
二つ武器を持って、両腕で攻撃する分龍香の方が手数の方は上なのに、プロウフは隻腕であるにも関わらず余裕を感じさせながら龍香と互角以上に打ち合う。
「このままじゃ、埒が明かない…なら!」
龍香がそう言うと“ディザスター•メイス”が赤い光と共に灼熱を帯びる。
そして次の瞬間赤熱した“ディザスター•メイス”がプロウフの氷剣を溶かしながら粉砕する。
「なんと。」
《龍香!》
「うん!」
千載一遇の機会。こちらの攻撃を受け止める手段を失くしたプロウフに龍香は剣を振り上げる。
「貰った!」
気合一閃。無防備なプロウフに龍香の剣が振り下ろされた。







「はァァァァァァァ!」
雄叫びを上げながらアンタレスが先端に鋭い針がついた尻尾を雪花に突き出す。
彼女はそれをチェーンソーブレイド“マタンII”で火花を散らしながら受け流しつつ、アンタレスへと向かって行く。
「チッ」
「この蠍野郎!」
左腕に装備した盾“ルーキス•オルトゥス”を折り畳み、まるでボクサーのグローブのように変形させ、拳に着いた掘削機でアンタレスに殴りかかる。
しかしアンタレスはそれを首を捻って避ける。
「甘いのよクソガキ!」
お返しとばかりにアンタレスは腕の鋏を繰り出す。雪花もその一撃を身体を捻って避ける。
「藍!」
雪花の背後から黒鳥が両腕から糸を発射する。不意打ち気味に放たれた糸をアンタレスは尻尾を叩きつけて跳躍する事で回避する。
「避けられた!」
「分かってるわよ!」
雪花は着地するアンタレスに向けて駆け出す。駆け出す彼女を援護するように黒鳥は翼を拡げ、そこから電気を纏った羽根を放つ。
「舐めるな!」
アンタレスは尻尾を縦横無尽に振り回すと、放たれた羽根を全て弾く。
しかし、その間に距離を詰めた雪花がアンタレスに斬りかかる。
「たぁぁぁぁっ!」
アンタレスは振り下ろされた“マタンII”を鋏で受け止める。
「しつこいクソガキね!」
「さっさと斬られろこの野郎!」
「お姉ちゃんの仇、だっけ?そんなに会いたきゃ会わしてやるわよ!」
アンタレスはワザと力を抜いて、雪花を前のめりにする事で体勢を崩させるとカウンター気味に蹴りを叩き込む。
「あの世で仲良くしてろ!」
蹴飛ばされた雪花にアンタレスは尻尾を伸ばす。慌てて雪花が“マタンII”で防御しようとするが、繰り出された尻尾は雪花に当たる直前でピタリと硬直する。
「えっ」
「何!?」
「藍!体勢を!」
見れば黒鳥が糸を射出して、アンタレスの尻尾を絡め取っていた。雪花はそれを見ると素早く体勢を立て直し、アンタレスへと走り出す。
「チッ、小癪なクソガキ共!」
アンタレスはすぐさま両腕の鋏で雪花を迎え撃とうとそれを振るう。
しかし雪花はそれを、“マタンII”と“ルーキス•オルトゥス”で受け止める。
「ふんっ!」
しかし黒鳥が絡めとった尻尾を渾身の力で引っ張ることでアンタレスの体勢が崩される。
「んおっ」
「オラァァァァァァァァァッ!!」
その隙を雪花は見逃さなかった。一瞬生まれた隙。雪花はアンタレスの顔面を“ルーキス•オルトゥス”で思い切り殴りつけた。
硬いもの同士がぶつかり、激しい火花と何かが砕ける嫌な音が響く。殴り飛ばされたアンタレスはそのまま受付席の椅子を派手に倒しながら地面に叩きつけられる。
「はぁっ、はぁっ…!まずは一発…!」
アンタレスを殴り飛ばした雪花のフォローに入るように黒鳥も前に出て来る。
「油断しないで。まだ終わってないわ。」
「分かってるわよ。」
黒鳥の言う通り、頭を押さえながら机の残骸を蹴飛ばし、アンタレスが立ち上がる。
「やってくれたわね…!」
押さえてる箇所はひび割れ、そこから青色の液体がボタボタと流れ落ちている。
「ハッ、これくらいで死んで貰っちゃ困るわ。まだ姉さんの痛みの一兆分の一も与えてないんだもの。」
雪花がそう挑発すると、アンタレスの額に青筋が浮かぶのが見えた。
「クソガキが…いつまでも調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
アンタレスはそい激昂すると尻尾を振って素早く糸を断ち切り、地面を蹴る。
「黒鳥!」
「ええっ!」
迫り来るアンタレスに対して黒鳥は拡散弾のように糸を前方に発射するが、アンタレスはそれを跳躍して回避する。
それを見た二人は雪花は“マタンII”をしまい、ライフル“モルゲン”を構えると発砲し、黒鳥は翼を広げて羽根を射出する。
「そんなものが効くかァッ!」
アンタレスは尻尾を縦横無尽に振り回してその攻撃を弾くと、クルクルと回転しながら痛烈な踵落としを雪花に見舞う。
「させないっ!」
しかし寸前に黒鳥が割って入り、両腕でその一撃を受け止める。
「邪魔をっ。」
「コイツっ!」
雪花が再び殴りかかろうとするのが見えたアンタレスは尻尾を横薙ぎに振るって雪花を吹き飛ばす。
「うあっ」
「お前もよっ!」
さらに身体を捻ってアンタレスは黒鳥に痛烈な蹴りを見舞う。
よろめく黒鳥に、アンタレスは容赦なく鋭い尻尾の突きを見舞う。が、ギリギリで黒鳥はその一撃に勘づき両腕の手甲でその突きを防ぐ。
「はぁっ!」
しかしアンタレスが繰り出した一撃は黒鳥の防御ごと彼女を大きく吹き飛ばす。
「ぐっ」
黒鳥は勢いそのまま壁に叩きつけられる。一瞬痛みで黒鳥は呻くが、すぐさまアンタレスに向けて糸を射出する。
「そいつはもう喰らうか!」
だが、アンタレスは素早い身のこなしで次々とその糸を避ける。
「やったわね!」
吹き飛ばされながらも雪花は立ち上がり、アンタレスに向けて“モルゲン”を発砲する。
しかしこれも尻尾に弾かれてしまう。
「無駄なのよクソガキ!」
(…やっぱり、あの尻尾は厄介ね。)
発砲しながらも、雪花は冷静に思考を巡らせる。
アンタレスの特徴はなんと言ってもあの攻防一体の縦横無尽に動く尻尾だ。持ち前の身体能力の高さも相まって、並大抵の攻撃ではアンタレスには届かない。
(だけど!)
(今の私達には突破方法はある!)
雪花は黒鳥に目配せすると、黒鳥はコクリと頷く。それを見た雪花は腰の武装ラックから“シャハル”投擲装甲貫通弾を取り出すと、アンタレスに向けて投げる。
アンタレスは投げられたそれを尻尾を振るってそれを弾く。が、当たった瞬間カチリ、と信管が作動し爆発が起こる。
「何?」
「“トロンバタリア•フルミーネ”!!」
爆発によって一瞬生じた隙を見逃さず、黒鳥は雷を纏い回転しながらアンタレスに突進する。
「チッ、そうはさせるか!“ピアシング•ペプチド”!」
黒鳥の繰り出した一撃に対し、アンタレスは尻尾を右腕に巻き付けて前へと突き出す。
二つの必殺技がぶつかり合った瞬間凄まじい衝撃が辺りに広がる。窓は割れ、壁にヒビが入る。
「ぐぅぅ!」
拮抗する二人の攻撃。だが、次の瞬間アンタレスに対し横からエネルギーの奔流がぶつかる。
「なっ、うおおおおお!?」
堪らずアンタレスの体勢が崩れた瞬間、均衡が破られ、黒鳥の一撃がアンタレスに炸裂する。
「がああああっ!?」
吹き飛ばされたアンタレスがエネルギーが飛んできた方に目をやると、そこにはエネルギー砲“へオースII”を構えている雪花の姿があった。
「どうかしら。流石に大技二発も喰らっちゃアンタもタダでは済まないみたいね。」
ニヤリと笑う雪花。
「このクソガ…ッ!」
そんな彼女にアンタレスは尻尾を伸ばそうとして気づく。身体がまるで地面に縫い付けられたかのように動かない。慌てて見れば、地面に撒き散らかされていた白い粘液がアンタレスの身体にくっつき制限していた。
(!!これはあのガキの…そうかあの時…!!)
アンタレスに吹き飛ばされた際に放った苦し紛れの一撃。そうタカを括っていたが、あれは攻撃ではなく罠を仕掛けるための…
「アンタの厄介な尻尾も、身体能力もこれで封じた!」
「ここで消え失せろ!姉さんの仇!」
動けないアンタレスに銃口を向けると怒りと共にその引き金を引いた。放たれたエネルギーの奔流は真っ直ぐアンタレスへと伸びていき───
「このっ、私がッ…!?」
その身体を包み込んだ。






一方、発射場前では龍賢とレグルスがぶつかっていた。レグルスが振るう剛腕を避け、龍賢が槍を振るう。それをレグルスは片手で受け止める。
そして反撃に振るわれた剛腕を龍賢は後ろへと跳んで避けるが、振るわれた剛腕で地面はひび割れ、その威力を如実に物語る。
《チッ!なんてぇ馬鹿力だ!》
「力勝負では不利、か!」
龍賢が槍を構えると、レグルスの上空から小型の手裏剣のようなものが降ってくる。
「むっ!」
それはレグルスに着弾するとスパークを撒き散らしながら爆発する。
「この、天才を忘れてもらっては困るな!」
《多対一だが卑怯とは言ってくれるなよ!》
上空にいる月乃助がライフルを、ピーコックが両翼の機関銃をレグルスに浴びせかける。
奇襲攻撃によってレグルスの動きが止まる。
「今ッ!」
月乃助がレグルスを足止めしている隙に龍賢は地面を蹴って駆け出す。
「ッ、舐めるなッ!!グラディエイト•ルジット!!」
だが次の瞬間レグルスの目に光が灯ったと同時にレグルスがりに向かって吼える。辺りに轟く咆哮は凄まじく、その衝撃と音に龍賢は近寄れず立ち止まってしまう。
「ぐっ、」
「貴様も堕ちろ!ソルダート•デファンス!」
レグルスの腹の牙から無数の刃が放たれる。月乃助は翼を翻し、それらを時には撃ち落とすことでかわしていく。
「くっ、あっ。」
しかし、数が多く完全には避け切れず、一発が月乃助の脚を掠める。
「!!ぬぅぅ!!」
それを見た龍賢は強引に咆哮で硬直した身体を動かすとレグルスに向けて思い切り槍を突き出す。
「何!?」
突進してくる龍賢を見て、レグルスは慌てて両羽をクロスさせてその一撃を防ぐ。
「あの咆哮を受けて無理矢理動くとは…!」
「あの程度で脚を止めていては皆を守れないからな…!」
「ほざけ!」
再び剛腕が龍賢に襲いかかる。しかし龍賢はしゃがみ込むと今度は足払いを仕掛ける。だがレグルスも読んでいたのか脚を上げてそれを避ける。
だが脚を上げたことで一瞬動けないレグルスに龍賢は槍を突き出す。
「うおおっ!!」
だが流石はツォディア。当たる直前に跳躍することで繰り出された槍が掠めるも、何とか直撃を避ける。
後ずさるレグルスに上空から月乃助がグレネードを、立ち上がった龍賢が再び槍を振るう。
「ッ!“ソルダート•スクード”!」
レグルスが地面を蹴りつけると地面から牙が生え、スッポリとレグルスを覆い尽くす。その牙に爆発と槍が直撃するが、爆発でも少し焦げた程度で、槍も弾いてしまう。
「何!?」
《器用な野郎だな!?》
さらに牙の中から声が響くと同時に地面を殴る音が聞こえる。
「“ソルダート•ランチャ”!」
次の瞬間周辺の地面から次々と鋭い針が地面から生え、龍賢を襲う。
「龍賢君!」
「月乃助さん!」
地上にいてはまずいと見たか、急降下した月乃助は龍賢の手を取ると同時に上空へと飛翔する。
「助かりました。」
「なぁに。お互い様さ。」
《イチャつくのも結構だが、アイツをどうするかね。》
牙がボロボロと崩れると同時にレグルスがこちらを見上げているのが見える。
「ふんっ。上手いことかわしたか。」
レグルスは鼻を鳴らすとこちらに向けてまたもや牙を発射する。
「この槍の性能を信じますよ!」
「龍賢君!」
一人でも避け切れないのに、もう一人を抱えた状態ではかわすのは不可能だと判断した龍賢は月乃助から離れると、その弾幕を槍で弾きながらレグルスへと向かっていく。
「うおおおおおおおお!!」
「正面から!舐められたものよ!」
レグルスがスゥと息継ぎをするのが見えた瞬間、月乃助が叫ぶ。
「龍賢君!今こそ槍の特殊機能のお披露目だ!」
「了解ッ!!」
月乃助の言葉を聞くと同時に龍賢が持ち手のトリガーを押し込むと、槍がバッと傘のように展開し、展開した部分がスパークしたかと思うと龍賢を守るように前方に電磁フィールドが展開される。
「“グラディエイト•ルジット”!!」
龍賢を迎え撃つようにレグルスが咆哮する。あまりにも凄まじく空気を震わせる轟音が龍賢に向かう。が、その咆哮は電磁フィールドによって受け止められる。
「何!?」
「少し応えた、が!」
龍賢は防ぎ切ったのを確認すると、槍の展開した部分を収納しレグルスに向けて突き出す。
「むぅ!喰らうか!」
だがその一撃をレグルスは両腕で受け止めてしまう。
《ソイツは予測済みなんだよ!!》
次の瞬間槍を手放し、剣を手にした龍賢の振るった一撃がレグルスに炸裂する。
「ぐおっ!」
予想外の一撃にレグルスは思わず槍を手放してしまう。
「うおおっ!」
龍賢は剣を投げ捨て、手放された槍を再び握ると思い切りそれを振るい、レグルスに痛恨の一撃を当てる。
「むぅぅ!?だがっ!」
熾烈な攻撃に地面を転がったレグルスが立ち上がり、龍賢の追撃に備えた瞬間──目の前に複数の黒い物体…月乃助がレグルスに投げつけた爆発物が広がる。
「貴様ッ」
次の瞬間爆弾が起爆し、猛烈な爆炎がレグルスを包み込んだ。







「ふっ!」
「はぁっ!」
ヘリポートの上で、ルクバトと赤羽の振るう刃がぶつかり合う音が響く。
赤羽の振るう刃がルクバトを掠め、ルクバトの突き出す刃が赤羽を掠める。一瞬でも気を抜けば確実に致命傷が待っている文字通り死闘の中で、赤羽はルクバトに対して確かな手応えを感じていた。
(戦える…!今までよりも速く動けている!)
月乃助に頼み込んで強化して貰った“雨四光”が鈍く赤い光を放ちながら、赤羽の身体を強化する。
(コイツ…依然より速い。だが。)
ルクバトの脅威的な観察眼が赤羽の身体の調子を見破る。急激な強化に赤羽自身の身体が悲鳴を上げているのが見て取れる。
目の前の敵に勝つためにいかなるリスクも厭わない。差し違えても自分を倒すと言う意志を目の前の少女からヒシヒシと感じる。
心地よい殺気にルクバトは自分が高揚していくのを感じた。
「執念の成せる技か!」
「はぁぁっ!」
赤羽の振るう斬撃をルクバトは弾いて対応すると後ろへと下がりながら彼女に矢を射る。
「“霧雨”!」
赤羽の動きを封じるようにルクバトは矢を拡散させて放つ。
「ッ!」
赤羽の目が見開かれギョロギョロと“サダルメリクの瞳”がせわしなく動き始めると放たれる矢の間に空いた僅かな隙間を看破する。
その隙間をくぐり抜けるように身体を捻りながら矢を回避しつつ、腰の円形状のデバイスにワイヤーを接続させる。
「かわした!?」
「喰らえっ!」
赤羽がヨーヨーのように投げた円形デバイス“早蕨”がルクバトへと向かっていく。だがルクバトはそれを瞬時に見極めると体勢を低くして回避する。
しかし赤羽はワイヤーを素早く指先で操作すると、ルクバトの背後へと飛んでいった“早蕨”が引っ張られてルクバトの背後へと向かう。
「何ッ!」
瞬時に気づいたルクバトが“早蕨”を切り払おうとするが、赤羽はすぐにワイヤーを“早蕨”から切り離す。
次の瞬間カチリ、とスイッチが入り至近距離で爆発する。
「カストルのような技を…!やってくれる!」
「使えるものは全部使うわよ。」
爆煙から所々身体を焦がしながら出て来たルクバトに赤羽は刀を振り上げる。
「全部アンタを倒すために!」
渾身の力で赤羽が刀を振り下ろす。振り下ろされた一撃がルクバトを捉える──と思われた。
ルクバトの目がギラリと光り、振り下ろされた刀を両の掌で挟み込むようにして受け止める。
「真剣白刃取りッ!?」
「いい執念、攻撃だ。並々ならぬ覚悟を感じる。」
ルクバトはそう言うと一瞬呆気に取られて生じた赤羽の隙を逃さず、その横腹に蹴りを喰らわせる。
「うあっ!」
「だが、覚悟だけで勝てる程俺は甘くはない。」
倒れる赤羽を横目に奪い取った刀を地面に突き刺す。
「くっ!やったわね…!」
だが赤羽もすぐさま立ち上がり、右大腿部に装備していた小刀を抜いて構える。
「随分と身持ちが固いな。まぁ、そうでなくては。」
「…ッ」
(…分かっちゃいたけど、技巧に関しちゃあっちの方が上。苦し紛れの小細工は通じない。“雨四光”と“サダルメリクの瞳”で何とか渡り合えているけど、それがいつまで持つか。)
右腕の刃をこちらに向けて構えるルクバトを睨みつけながら、出方を伺う。
(さぁ、どうする?)







「今だっ!」
龍香の振り下ろした刃がプロウフに迫る。そしてそれがプロウフを捉える──と思った瞬間。
刃がプロウフに当たる寸前で止まる。見ればプロウフの“左肩から伸びた氷の腕”がそれを受け止めていた。
「えっ!」
《何ッ!?》
「氷の義手ですよ。人間の姿の時、両腕あったでしょう?」
プロウフがそう言うと、氷の腕に掴まれている刃がドンドン凍りついていく。
「ッ!」
その状況をヤバいと見た龍香は“ディザスター•メイス”を振るって氷の腕を砕くと一旦下がる。
「おやおや、酷いことをしますね。」
「…やっぱり一筋縄じゃいかない!」
砕かれたのに余裕綽々と言った具合のプロウフを睨みながら龍香は歯噛みをする。
《シードゥスのテッペンの名は伊達じゃねぇって事か!》
「さて、そろそろ調子を上げて行きましょうか。」
プロウフがスッと、龍香に向けて右腕を向ける。
「辛苦の氷蛇《ソフェレンツァ•ヒュドラム》」
プロウフの背後から八つの氷の蛇が鋭い牙を剥き出しにしながら畝りを上げて龍香に襲いかかる。
「ッ蛇!?」
《龍香!》
龍香は後ろへと下がると、襲いかかる蛇から逃れようと会費に専念する。
だが蛇はまるで意志を持つかのように龍香を追いかけ続ける。
「キリがないっ!」
《龍香!右だ!》
カノープスが警告すると同時に右側から氷の蛇が大口を開けて龍香に迫る。
「ッ!“ノンパイレル•ニファレス”!!」
赤灼した“ディザスター•メイス”が振るわれ、氷蛇のその顔を叩き壊す。
が、まだ頭は七つ残っており、その全てが龍香へと向かっていく。
「ダメっ!避け切れない!」
全てを避け切るのは無理だと判断した龍香は“タイラントブレイド”と“ディザスター•メイス”の柄頭同士を連結させるとそれを思い切り振るい、灼熱の斬撃を蛇に向けて放つ。
「“ジャガーノート•ジュビラーテ”!!」
龍香必殺の一撃が蛇を斬り伏せていく。さらに蛇を全て切り開いたのと同時に龍香はメイスの方を思い切り突き出し、暴力的なエネルギーの塊がプロウフに向かっていく。
「おや。」
次の瞬間その一撃がプロウフに炸裂する。その威力は凄まじく、その身体を粉々にしてしまう。
「やったっ!」
《いや、違うっ!》
プロウフを倒し、龍香が喜んだ瞬間カノープスが警告する。が次の瞬間健在のプロウフが龍香の横に現れる。
「えっ」
「貴方が破壊したのは私が作り出した氷像ですよ。」
そして至近距離で龍香に向けて右掌の青白い光球を龍香に向ける。
《それはフェニックスを倒したッ…!?》
「苦悶の雨《アゴニーア•ジュビア》」
カノープスが驚くと同時にプロウフの右掌から放たれた光が弾け、辺りを凍り付かせる。
それは拾い格納庫の半分を瞬く間に凍結させ、次々と氷柱を乱立させていく。
「ほう。直撃は避けましたか。」
だがプロウフの視線は、所々凍りついているものの健在な龍香に向けられていた。
「危なかった…!」
《メイスが無かったらヤバかった…!》
龍香は大きく後退しつつ、一旦プロウフと距離を取る。
「流石ですね。私の技の薄い部分を狙い、そのメイスで攻撃することで生き延びている…。今まで生き抜いて来ただけのことはある。」
《嫌味かテメェ。》
「いえ賛辞ですよ。ですが、まだ足りない。」
プロウフはまた右手を龍香に向ける。
「まだ貴方の母には遠く及ばない!」
「来るっ!」
氷の剣か蛇か。プロウフが何かを飛ばしてくると思ったその瞬間、地面を蹴って一瞬で距離を詰めた彼の掌が目の前に広がる。
「なっ!?」
「思い込みはいけませんね。私はまだ全てのカードを貴方に切っていないのですよ?」
龍香は咄嗟にプロウフの掌から逃れようとするが、どう移動してもそれはピッタリと龍香に照準を合わせてくる。
「避け切れないっ…!?」
プロウフから発射された氷塊が龍香に飛んでくる。ギリギリでそれを剣で受け止めるが、同時に繰り出された脚が龍香を捉える。
「がっ」
「悲哀の剣《トゥリステサ•エスパーダ》」
さらに追撃で放たれた剣が蹴りでよろめき倒れた龍香を斬り刻む。
「きゃあああああああっ!?」
斬撃に怯む龍香にプロウフは指を向ける。
「ぁ!?ヤバイっ」
「憐憫の火砲《ラスティマ•レボルメル》」
指から放たれた光線を龍香は飛び込むように跳躍して避ける。そして素早く受け身を取って立ち上がると、またもやプロウフが高速で距離を詰め、手にしている氷剣を振り下ろす。
「──ふっ。」
「ぐぅぅ!!」
その一撃を龍香は呻きながら剣で受け止める。
「いい反応です。ですが私は既に次の手を打っています。」
《龍香!上だ!》
「ッ!」
見れば龍香の上空に巨大な氷の槍が精製されており、その矛先を龍香に向けている。
「疑惑の槍《ドゥビターレ•ジャヴェロッド》」
槍が龍香に向けて降ってくる。龍香はすぐさまプロウフの剣を弾くと地面を蹴ってその場を離れる。
槍が地面に炸裂し、凄まじい冷気が辺りに吹き荒れる。
「うわっ!?」
思わず目を瞑った瞬間カノープスがギョッとして慌てて龍香に警告を飛ばす。
「龍香!右へ跳べ!」
「へっ」
突然のことに一瞬龍香の判断が遅れる。その一瞬が致命的だった。再び放たれた槍が龍香の背を削りながら掠める。
「うああああああっ!!」
痛烈な一撃に龍香は地面に倒れる。刺すような冷気の痛みで龍香は顔を顰めて呻く。
《大丈夫か龍香!?》
「うっ、ぐぅ……!!」
「おやおや。もう限界ですか?」
プロウフは悠々と歩きながら龍香へと歩を進める。
「これでは私を倒すことなど夢のまた夢、ですよ。」
余裕を見せつけるプロウフに龍香は覚悟を決める。まるで詰将棋かのように的確にこちらに対して手を打つプロウフと龍香には技量に差がありすぎる。
そう考えると長期戦は確実に悪手。ならば龍香が取るべき策は。
「カノープス…!次で決めるよ…!」
《何ッ》
「…長引いて不利になる前に一気にケリをつける!」
覚悟を決めた龍香を前にして、プロウフはそれに応えるように再び右手を向けた。
「──良い覚悟です。が、覚悟だけでは何もなし得ない。」







「…やった?」
“へオースII”が炸裂し、炎と煙を巻き上げられている痕を見ながら黒鳥が茫然と呟く。
確かに直撃した。あの状態からアンタレスが避けられるとはとても思えない。
「…思い知ったかクソ野──」
勝利した。そう思って雪花が言葉を発そうとした瞬間。
「オオオオオオオオオオッ!!」
「「!!」」
爆煙から絶叫が辺りに響く。二人がそれに気づき、身構えると煙を切り裂き巨大な昆虫の脚のようなものが地面を抉る。
「何…!?何が、」
「アイツ、まだこんな隠し球を!」
煙が晴れると巨大な5本の尾を生やした蠍の怪物の頭の部分から上半身を生やし、完全な怪物へと変貌したアンタレスが現れる。
「まさか、こんなクソガキ共に。奥の手を使わせられるなんて……!!」
言葉からも怒気を孕ませながらアンタレスは二人を睨む。
「こっからが、本番って訳!!」
「雪花!身構えて!」
「死ねよクソガキィィィィィ!!」
二人が身構えると同時に五つの尻尾が唸りを上げて二人に襲いかかった。





「当たった!」
《やったぞ!》
爆発が直撃したのを見た月乃助とピーコックが嬉しそうに声を上げる。
「いや──」
だが、龍賢は爆煙から微かに除いたレグルスの身体がまだ健在であることを視認する。
「だが、一気に決める!」
龍賢が槍を構えて一気に決着をつけようと前に出た瞬間。
ゾワッと背筋に嫌なものが走る感覚を覚える。
《ッ!下がれ龍賢!》
「くっ…!」
それはトゥバンも感じたようで、後ろへと退がる。
「龍賢君!?」
煙が晴れると、そこにはレグルスがいた。あちこちが焼け焦げ、ダメージを受けているのは明白だがその瞳の闘志は微塵も薄れていない。
レグルスは自身の胸に手を当てると呟く。
「プロウフ様……貴方から頂いた御力…使わせて頂きます。」
そう言った瞬間胸から光が溢れ出し、レグルスの身体がバキボキと音を立てながら変形していく。
「なっ……」
「お、おおお!オオオオオオオオオオ!!!」
背中から新たに鋭く、禍々しい爪を生やした一対の剛腕が生え、身体の各所もさらにおどろおどろしく強靭な姿へと変貌する。
《なんだこりゃ……》
《こんな変形、私は見たことがないぞ!?》
トゥバンとピーコックも呆然とする中、完全に変身を終えたレグルスは自身の変貌した身体を見下ろすと…ツゥと一筋の涙を零す。
「えっ、泣い…てる?」
突然の涙に月乃助が困惑していると、ピーコックが気まずそうに言う。
《いや…あれは彼女のクセだ。》
「え。」
「プロウフ様の御力が全身に漲るのを感じる…!!ありがたき幸せ…!ならば、ならば。」
するとさっきまでとは打って変わって空気が震えていると錯覚する程の凄じい殺気を放ちながらレグルスは二人を睨みつける。
「私は全力の忠義を貴方に捧げましょう!!」
「来るぞっ!!」
「っ」
《気をつけろ!今までの奴とは違う!!》
月乃助が飛び上がって距離を取ると同時に龍賢が槍を構え飛び出すと狂気すら感じる忠義の雄叫びを上げながら向かってくるレグルスとぶつかる。
決死の第二ラウンドが幕を開けた。




ヘリポートでは小刀を構える赤羽とそれをジッと注意深く観察するルクバトが互いに出方を伺い、張り詰めた空気が漂っていた。
そして、その空気の中先に動いたのは赤羽だった。
「ふっ!」
左大腿部ホルスターから投擲装甲貫通弾“椿”を投擲すると同時に駆け出す。
「ふんっ」
投擲されたそれをルクバトは上体を反らすことで軽くかわす。だが、放たれた内の数本がルクバトの足元に刺さると、プシュウという音と共に煙を噴出する。
「手品が随分と上手くなった…。」
視界を煙で遮られながらもルクバトは己の感覚を研ぎ澄まし、赤羽の位置を探る。
そして次の瞬間煙の中から赤羽が飛び出してくる。
「!幻か!」
しかしそれは幻だとルクバトは看破し、一瞬注意を逸らしてしまう。
次の瞬間赤羽の幻影の腹から小刀が飛び出し、ルクバトへと向かっていく。
「むっ!」
ルクバトが右手の刃でそれを弾く。だがそれに続くように赤羽が飛び込んでくる。
「その奇襲は見切っているぞ!!」
素手で飛び込んできた赤羽に対し、ルクバトは刃を振るう。それを受け止める手段を持ち得ない赤羽にはこの攻撃は防げない──そう思えた瞬間。
赤羽は腕を前に突き出し、ルクバトの一撃を綺麗に受け流す。
「何っ」
さらにそのまま半回転し、勢いをつけてルクバトの顔面に裏拳を叩き込む。
「むおっ」
一瞬怯むルクバト。だがその一瞬の間にシュルシュルと音を立て、彼の両腕にワイヤーが巻きつけられる。
「私が刀がなきゃ格闘戦も出来ないとでも思ったかしらっ!?」
そしてワイヤーを巻き取り、勢いをつけた赤羽の蹴りがルクバトに炸裂する。
「むっ…!」
「残念だったわね。私も格闘技の心得位はあるのよ。」
ルクバトを後退させ、着地すると赤羽刀を拾い上げて構える。
蹴られた箇所を少し見つめた後、ルクバトは赤羽を見据えて。
「ふっ…こうでなくては。」
ルクバトはそう言うとスッと胸に手を当てる。
「ならば貴様に敬意を払い、俺も全力を出させてもらう。」
次の瞬間、ルクバトの身体が光に包まれその姿形を変えていく。
「!」
そして光が収まると、そこにはまるで神話のケンタウロスのように馬のような四つ足を生やした姿へと変貌したルクバトの姿があった。
「随分と変わったわね…!」
「…ほう。これが……成る程、悪くない。」
構える赤羽に対し、身体の具合を一通り確かめたルクバトは赤羽へと視線を向ける。
「さて、待たせたな。続けようか。」








龍香は構えると同時にプロウフへと駆け出す。それに対してプロウフはすぐさま氷の刃を放つ。
「うおおおおおおっ!!」
しかしその攻撃は龍香が振り回す武器によって全て粉々に砕かれる。
「ならば。」
尚向かってくる龍香にプロウフは氷の槍を放つ。しかし龍香は赤灼したメイスを突き出すと、それを溶かしながら粉砕する。
《いいぞ龍香!》
プロウフの妨害を全て踏破し、射程内に彼を捉えた龍香は渾身の力で武器を振るう。
「うああああああっ!!」
「おっと、危ない。」
龍香の攻撃を避け、時に氷の剣で受け流しながらプロウフは迎え撃つ。
「貴方を倒せば全てが終わる!貴方達に苦しめられた沢山の人達のためにも私は負けない!」
「終わる……ですか。」
プロウフは意味深に呟いた後、フフッと笑うと。
「えぇ。確かに終わりますとも。ただし。」
プロウフは精製した左腕の氷の義手を龍香に向ける。
「貴方は私に勝てませんがね。」
氷の義手は剣へと変貌し、それをプロウフが突き出すが、龍香はそれを剣で受け止めると。
「やってみなくちゃ、分からない!」
そう言って思い切りメイスを振るう。それは氷の義手を打ち砕き、右腕で防御するプロウフを吹き飛ばす。
「むっ」
「ノンパイレル•ニファレス!!」
さらに追撃にと放った灼熱のエネルギーの塊がプロウフに炸裂し、さらに彼を吹き飛ばす。
《今だ龍香!畳み掛けろ!!》
「うん!」
龍香はすぐさま武器を連結させるとプロウフ目がけて必殺技の構えを取る。
「ジャガノート•ジュビラーテ!!」
灼熱の斬撃と打撃を放つ龍香最大の必殺技がプロウフへと放たれる。
プロウフは吹き飛ばされながらも体勢を立て直すと、こちらへと向かう必殺技へと目を向けるとプロウフは右手を構える。
「絶望と慈愛の星泳空《ディスペラ•カリタ•コスティラツィオ》」
次の瞬間龍香の斬撃を受け止めるように巨大な氷嵐が吹き荒れる。そしてそれは徐々に変化しら神の如き氷像となると斬撃とせめぎ合う。
「ぐっ!つ、よい!!」
凄じい冷気に龍香が一瞬呻くが、カノープスが龍香を励ます。
《踏ん張れ!龍香!ここが正念場だ!!》
「う、ぐぅ、おぉ!」
龍香が武器を握る手にさらに力を込めると、斬撃の勢いが増す。
「ほう。」
(お兄ちゃんや雪花ちゃん、新月のみんなのためにも…!この戦いで命を落とした人達のためにも!)
龍香はこちらを見据える氷像を睨みながら、最後の力を振り絞って絶叫する。
「私は、勝つんだァァァァァァァ!」
そう叫ぶと同時に一回り大きくなった斬撃が氷像を押し戻す。氷が溶け蒸気が吹き荒れるのを見て、龍香とカノープスはさらに力を込める。
「《いっけぇぇぇぇぇぇ!!》」
斬撃の力が更に強まり、氷像へと放たれる力は確実に氷像を破壊していく。
「勢いもいい。仕掛けるタイミングも巧妙。そして素晴らしい執念、覚悟です。──ですが、悲しいですね。」
だがプロウフはどこか悲しそうに目を細めると、残念そうに言う。
「やはり私と貴方には──絶対的な力の差がある。」
次の瞬間氷像の目が輝いたかと思うとその全身から凄じい冷気が放出され、斬撃を掻き消した。
「えっ」
《なっ…》
「残念です。貴方では私を倒すことは出来ない。」
氷像は斬撃をかき消すと、ゆっくりとその拳を振り上げる。
《お、おおお…!?》
「そんなっ、私の全力でも…!?」
「惜別の時です。」
次の瞬間氷像の拳が振り下ろされる。その拳は冷気を撒き散らしながら龍香に炸裂し、大爆発を引き起こした。








To be continued…

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