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  • 夜狩り人-宵闇伝奇譚TRPG-
  • 夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚

夜狩り人-宵闇伝奇譚TRPG-

夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚

最終更新:2024年04月24日 00:55

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管理者のみ編集可
 これは『夜狩り人TRPG』を遊ぶためのシナリオの一例になります。
 このシナリオを使えばすぐにこのゲームをプレイする事ができます。

 ただしストーリーとしては『第一話 悪の不在証明』から続く形になりますので、
 もしこのシナリオのみを遊ぶ場合は調整が必要となります。

 これは『夜狩り人TRPG』のシナリオの一例に過ぎませんので、
 実際に遊ぶシナリオを制作する時は、セッションを遊ぶメンバー等に合わせて、
 自由に調整していくことをオススメします。


  • ●『夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚』
    • ◯シナリオ概要
    • ◯今回予告
    • ◯ハンドアウト
    • ◯登場NPC・用語
    • ◯オープニングフェイズ
      • OP1:転校生
      • OP2:今代、源頼光
      • OP3:陰陽寮からの介入
      • OP4:危険な男
    • ○ミドルフェイズ
      • ミドル1:最初の接触
      • ミドル2:陵墓課筆頭、賀茂 相馬
      • ミドル3:転校生対策会議
      • ミドル4:不確かな解決策
      • ミドル5:はじめての経験
      • ミドル6:鍛錬の時間
      • ミドル7:ありふれた体育の授業
      • ミドル8:陰陽師の思惑
      • ミドル9:茨木童子との交渉
    • ◯クライマックスフェイズ
      • クライマックス:頼光斬鬼譚
    • ◯エンディングフェイズ


●『夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚』

制作:駄天使エイワス


◯シナリオ概要


 酒呑童子の転生体、酒匂 仁花を中心に起こった騒動からしばらくの時が過ぎた。
 暗躍していた茨木童子も今は息を潜め、再び穏やかな日常が戻ってきたはずだった。
 宮内庁陵墓課が送り込んだのは、かつて平安の世に君臨した最強の怪異殺し。
 『源頼光』の襲名者たる少女、獅神 劔。彼女の目的はただ一つ、酒呑童子の首を獲ること。
 己の使命のみに純化した劔と、己の運命に翻弄される仁花が出会う時、そこに何が起こるのか。
 邪悪な思惑の糸を手繰る者がほくそ笑み、最強の証明は大いなる災いとなる。
 予定調和の悲劇を覆すためにも、PCたちは怪異殺しの伝説に挑まねばならない。



◯今回予告


 再び平穏を取り戻した日常。
 変わらないはずの日々は、もうとっくの昔に形を変えてしまった。
 それを受け入れる否かなど、関係なく運命は訪れる。
 望む者を導き、望まぬ者を引きずるために。

 現代に蘇るは平安最強の怪異殺し。
 無垢なる剣に迷いはなく、振り下ろされる一刀に躊躇はなし。
 魔を断つ刃が切り裂くのは、鬼の首か少女の命か。

 悲劇を望まぬ者は心せよ。
 冷たい切っ先が映す運命に、未来を掴み取れ。

夜狩り人-宵闇伝奇譚TRPG-
『夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚』

 ―――――そして、夜を狩れ。



◯ハンドアウト


  • PC1
推奨サンプルPC:【魔狼の契約者】
コネ:酒匂 仁花(さこう きみか)
 幸いにも、あなたの日常には以前の穏やかさが戻ってきた。
 仁花の様子にも多少の変化はあるが、鬼の侵蝕が進む様子はない。今のところは。
 このまま、何事もなく時が過ぎて欲しい。
 変わらない日々こそが、あなたにとって最もかけがえのない宝なのだから。
 そんなあなたの願いも空しく、突然の転校生が嵐の到来を告げた。

  • PC2
推奨サンプルPC:【転生勇者(エターナルチャンピオン)】
コネ:獅神 劔(しがみ つるぎ)
 あなたの前に現れたのは、その名が示す通りの刃に似た少女だった。
 獅神 劔と名乗る彼女は、同時にもう一つある己の名を口にする。
 即ち、源頼光。平安最強の怪異殺し、その名を現代に襲名したのが自分であると。
 劔の目的は酒呑童子の首。どうか邪魔をしてくれるなと、彼女は敬意と敵意を込めてあなたに警告した。

  • PC3
推奨サンプルPC:【日常の守護者】
コネ:橘 沙羅(たちばな さら)
 その日、特機班の小隊長である橘 沙羅は酷く不機嫌だった。
 彼女が語るところによれば、「面倒な横槍が入った」らしい。
 宮内庁書陵部、陵墓課特別室。政府直属の退魔組織が、酒匂 仁花の件に首を突っ込んで来たと。
 仮にも公僕であるあなたや沙羅では、陵墓課に対して強く出るのは難しい。
 彼らの思惑がどこにあるのか。酷く嫌な予感がした。

PC4
推奨サンプルPC:【孤高の異邦人】
コネ:賀茂 相馬(かもの そうま)
 あなたは不覚を取ってしまった。たかが人間と、そう侮ったつもりはなかったのだが。
 突如として現れたその男は、賀茂 相馬と自らの名を告げた。
 陰陽師の大家である賀茂家の麒麟児。相馬はあなたを屈伏させるべく、施した呪を強める。
 ギリギリのところで難を逃れたが、刻まれた屈辱は簡単には拭えない。
 この借りをどう返してくれようかと、あなたの中の血が静かにたぎり始めた。



◯登場NPC・用語


  • 獅神 劔(しがみ つるぎ)

 酒匂 仁花とPC1のクラスにやってきた転校生です。
 見た目は長い黒髪をポニーテールで纏めた穏やかそうな少女ですが、その実態は陵墓課所属の検非違使です。
 最強の怪異殺しであることを示す「源頼光」の名を襲名しており、陵墓課でも屈指の実力者です。
 獅神の家は賀茂家の分家筋で、劔は幼い頃から「源頼光」を襲名するため厳しい訓練を課されてきました。
 そのため感情の起伏にも乏しく、己の使命こそ第一という真っ直ぐな刃のような人格です。
 当然ながらまともな学校生活とも縁遠く、「日常」が凍てついた彼女の心にどんな影響を及ぼすかは未知数です。
 「源頼光」の名に誇りを持っており、仮に頼光や頼光四天王の転生者に出会ったとしても、それが揺らぐことはありません。
 例え転生した頼光本人が相手でも、今代の「源頼光」は自分だという信念を持っています。

 ※GM向け注釈
  ハンドアウトの内容的に、PC2の設定が「源頼光の転生体」もしくは「頼光四天王の転生体」である可能性は大いにあります。
  その場合でも、劔はPC2に対して怯んだり下手に出たりはせず、あくまで「自分が今代の源頼光である」と毅然とした態度を取ります。
 以下は「PC2が源頼光の転生体」であった場合の台詞の例示です。

  劔
   「あなたが本物の源頼光であること、疑う気はない。だが、私には私の誇りがある」
   「先達への敬意は払おう。だが、それ以上を求めるなら力を示すといい」
   「私は獅神 劔。今代の『源頼光』襲名者。我が童子切安綱も真作ではない」
   「されど我が才と積み重ねた鍛錬は、『本物』に劣る程度のものに非ず。それを証明しよう」


  • 童子切安綱

 獅神 劔が所有する怪異殺しの名刀です。
 「本物の童子切安綱」ではなく、襲名者としての「源頼光」のために鍛えられた武具です。
 長い月日をかけ、様々な鍛冶師や術者の手で強化が施されており、性能は真作を超えるかもしれません。
 その一刀は如何なる守りも貫き、祓うべき鬼を確実に仕留めます。
 現在の所有者である劔も知らぬことですが、相馬はこの刀を基点にすることで劔に憑かせた式神を強力に支配しています。


  • 賀茂 相馬(かもの そうま)

 詳細は公式パーソナリティを参照。
 劔を夜刀神学園に転校生として送り込んだ張本人です。
 彼の目的は酒匂 仁花の抹殺ではなく、彼女に宿る酒呑童子の魂を回収することです。
 眠った状態の酒呑童子を、自らの式神として屈伏させようと考えています。
 そのために個人戦力としては最強に近い劔を使い、自分は裏方から状況を観察しています。
 必要なら表に出てきますが、それは相馬本人ではなく能力と姿をコピーした式神です。
 また劔が万一でも裏切らぬよう、彼女が知らぬ間に傀儡として操るための式神を憑かせています。



◯オープニングフェイズ


OP1:転校生


 シーンプレイヤー:PC1
 登場難易度:他のキャラクターは登場できません。

 解説
  PC1と仁花が過ごす朝の教室に、転校生として獅神 劔がやって来るシーンです。

 描写1
  茨木童子が引き起こした騒動も、今は随分前のことのように思える。
  以前と変わらない朝の教室を、あなたは穏やかな気持ちで眺めていた。
  傍でそんなあなたを観察しながら、仁花も楽しげに笑っている。
  鬼の変化は不可逆的とはいえ、今の彼女はまだ人間だ。
  この先も大きな変化さえ起こらなければ、きっと大過なく過ごせるはずだ。
  少なくとも、あなたはそうなることを心から願っていた。

 仁花
  「おはよう! 朝からまた随分と不景気な顔をしてるなぁ。いかんよ君ぃ」
  「ボク? ボクは見ての通りさ。相変わらずやたらお腹が空くのは困りものだけど……」
  「……うん、大丈夫。君がいてくれるんだから、何も不安には思ってないよ」
  「あはは、赤い顔しちゃって! え、ボクの方も? いやいや、それは気のせいだよ!」
  「そ、それより、今日から転校生が来るらしいよ? 凄い美人って噂だけど、気にならない?」

 教師
  「よーし、みんな静かに。彼女は今日からこの学校に転校してきた、獅神 劔さんだ」
  「獅神さん、みんなに一言挨拶を」

 劔
  「……はい。獅神 劔。未熟者ではあるが、よしなに頼む」

 描写2
  どこか古風な雰囲気と言葉遣いな転校生に、教室は大きくざわつく。
  空いた席へと向かう劔の姿は、どこか抜き身の刃を思わせた。
  ふと、あなたは横切る彼女と目があった気がした。
  向けられた鋭い視線に込められていたのは敵意か、それとも殺意か。
  劔の眼差しは、仁花のことも捉えていた気がする。
  どうあれ、あなたは否が応でも悟らずにはいられなかった。
  獅神 劔の来訪は、穏やかな日常の終わりであると。

 結末
  教室や仁花の様子を描写したら、シーンを終了する。


OP2:今代、源頼光


 シーンプレイヤー:PC2
 登場難易度:他のキャラクターは登場できません。

 解説
  獅神 劔が、PC2に警告を行うシーンです。
  時系列としてはOP1の少し高い前になります。

 描写1
  その少女があなたの前に立った時、感じたのは強い「懐かしさ」だった。
  佇んでいるだけで肌に突き刺さる剣気に、魔を寄せ付けない清浄な気の流れ。
  少女が腰に佩いた一振りの刀は、数多の怪異を斬り捨てた大業物だとひと目で理解できた。
  自らの名を、少女はあなたに二つ明かした。
  一つは人としての名前、獅神 劔。もう一人は最強の怪異殺しとしての名、源頼光。
  敵意と敬意を綺麗に等分した眼差しで、今代の源頼光は真っ直ぐあなたを見ていた。

 劔
  「お初にお目にかかる、PC2殿。私は獅神 劔、今代の『源頼光』を襲名している」
  「あなたがかつて、平安の世で酒呑童子や茨木童子らと戦を交えたことは知っている」
  「怪異と戦い続けてきた先達であるあなたに、私は敬意を表する」
  「……そう、敬意あるあなたに、こんなことを言いたくはなかったが」
  「何故、転生した酒呑童子を見逃しているのか。例え殺せずとも、封じる手ならいくらでも打てたはず」
  「酒匂 仁花という人間を犠牲にしてでも、酒呑童子は討ち滅ぼすべき悪のはずだ」

 描写2
  あなたが酒匂 仁花を犠牲にするつもりはないと伝えれば、劔は僅かに落胆した表情を見せる。
  とはいえ、彼女はあなたとこの場で事を構える気はないようだ。
  また、敬意を持っていることも偽りではない。
  あくまであなたが酒匂 仁花を害するつもりがないと分かると、劔自身にも若干の迷いが生じていた。

 劔
  「あなたがそうまで言うなら、私から言うべきことはない。あなたの好きにすればいい」
  「だが、私はあなたがするべきことをしなかったが故に来たのだ」
  「もし邪魔立てすれば、こちらも容赦する気はない」
  「……しかし、酒匂 仁花。本当に、酒呑童子を眠らせたまま留めておけるなら……」

 結末
  PC2の前から劔が立ち去ったなら、シーンを終了する。


OP3:陰陽寮からの介入


 シーンプレイヤー:PC3
 登場難易度:他のキャラクターは登場できません。

 解説
  PC3が橘 沙羅から、陵墓課の介入について聞かされるシーンです。

 描写1
  その日、第一小隊長である橘 沙羅は酷く不機嫌だった。
  表情などはいつもと変わらぬ怜悧さだが、怒りの滲んだオーラが隠しきれていない。
  内心を部下に知られたことを悟った沙羅は、重いため息を一つ。
  部下の前で彼女が見せる仕草としては、あまりに珍しいものだった。
  それほどまでに面倒な事態が進行しているのだと、あなたは話を始める前から覚悟を決めた。

 沙羅
  「……失礼、見苦しいところを見せてしまいましたね」
  「今から話すことは、この場だけの話です。あまり褒められたことではありませんが」
  「近々、酒匂 仁花の案件から我々は完全に手を引く形になります」
  「彼女は特定外来生物の指定から外れたとはいえ、まだまだ経過観察が必要なはずでした」
  「が、宮内庁から横槍が入りました。正確には、書陵部陵墓課特別室から」

 描写2
  宮内庁書陵部、陵墓課特別室。噂には聞いたことがある。
  この国の霊的な諸々を管理する現代の検非違使であり、中核をなすのは高名な陰陽師たちだ。
  少数精鋭たる陵墓課の実力は、特機班であるあなたも良く知っている。
  同時に、彼らが必ずしも清廉潔白な組織ではないということも。

 沙羅
  「……私個人としては、非常に気に入りませんが。正式な手続き上のことに文句は言えません」
  「だからこれは、警察としての職務上の命令ではないし、そもこの話はこの場限りのことです」
  「今回、介入してきたのは陵墓課の賀茂 相馬。陵墓課室長の息子で、強力な術者です」
  「私は彼が信用に足る人物とは思えません。根拠のない、単なる勘ですが」
  「もし、本当に賀茂 相馬が利己的な行いで酒匂 仁花を害する気なら……あなたは、あなたの良心に従って行動して下さい」
  「最悪の場合、責任だけは私が負いますから」

 結末
  PC3が沙羅の頼みを聞き入れたら、シーンを終了する。


OP4:危険な男


 シーンプレイヤー:PC4
 登場難易度:他のキャラクターは登場できません。

 解説
  PC4が陰陽師・賀茂 相馬と遭遇するシーンです。

 描写1
  あなたは油断しているつもりはなかった。
  ただ、目の前に現れた男はあなたの想定した以上の『やり手』だった。
  予め仕込まれていた術式は、人ならざるあなたの血肉に深く食い込んでいく。
  振りほどけないほどではない。
  だが、相手がそうする猶予を与えてくれるとは思えなかった。
  陰陽師。現代でその肩書きに相応しいだけの力を持つ者など、当然限られている。
  そして賀茂 相馬を名乗るこの男は、間違いなく『本物』だった。

 相馬
  「たまたま見かけた妖魅を調伏するだけのつもりだったが……なかなかだね」
  「今も僕の術に捕われながら、反撃の隙を伺ってるな? ははは、面白いじゃないか」
  「これは思わぬ拾い物だ。さぁ、大人しくしているといい。僕に従うなら悪いようには……」

 描写2
  相馬が怪しげな術を発動しようとした時、不意に激しい風が吹いた。
  妖気を含んだ物理的にはありえぬ暴風。
  顔をしかめながらも、相馬は符の一枚を取り出すだけで風を祓う。
  一瞬、だがあなたにはその一瞬で十分だった。
  あなたは戒めを破り、迷わず離脱することを選択する。
  そんなあなたに風に乗って並ぶのは、以前戦ったばかりの茨木童子だった。

 相馬
  「この風は……!? ちっ、逃がしたか。まぁいいさ、どうせ本命の前の余興だ」
  「邪魔になるのなら、改めて力の差を分からせてやろう」

 茨木童子
  「はははは! 危ないところであったなぁ、感謝しても構わんのだぞ!?」
  「待て待て、今はわしもやる気はないぞ! この前の傷もまだ癒えておらんのだ、察しろ!」
  「人間なら見捨てたが、まぁ貴様は同胞ではあるからな……それに、あの人間はどうも嫌な感じだ」
  「晴明……いや、どちらかと言えば道満法師か。兎も角、奴は近頃酒呑のことを嗅ぎ回っておる」
  「守ってやりたいが、わしの傷も軽くはない。……助けてやったこと、恩に着せて構わんな?」

 結末
  PC4が茨木童子の言葉に返事をしたら、シーンを終了する。



○ミドルフェイズ


ミドル1:最初の接触


 シーンプレイヤー:PC1
 登場難易度:夜刀神学園に登場して不自然でないキャラクターのみ登場難易度【心】【技】【体】1。

 解説
  PC1に対し、改めて劔が自分の素性を明かすシーンです。
  彼女は酒匂 仁花=酒呑童子を殺すことが目的ですが、無闇に周りを巻き込むつもりはありません。
  前回の事件については劔もある程度把握しており、PC1が事件解決に関わったことも承知しています。
  そのため先ずは情報を得るのと、可能ならPC1に協力を求めようと考えています。
  劔は感情表現に乏しく、使命の達成が第一ですが、必ずしも冷酷というわけではありません。
  現時点では、彼女にとって酒匂 仁花は「危険な酒呑童子の転生体」でしかないのです。
  なお、目立つので学校内での劔は得物の童子切安綱は持ち歩いていません。
  そのため学校で交戦する気はなく、仮に攻撃された場合はその場から離脱することを優先します。

 描写1
  お昼時、あなたは転校生の獅神 劔の呼び出しを受けていた。
  「酒匂 仁花について、話がある」――そう言われてしまえば、否と言うわけにもいかない。
  仁花当人もその場に連れてくるかどうかは、あなた次第だろう。
  どちらにせよ、人気の少ない屋上か校舎裏に劔は一人で待っていた。
  決闘の開始を待つサムライのような空気を纏い、少女はまたあなたに鋭い眼差しを向けた。

 劔
  「……貴重な時間を使わせたこと、申し訳なく思う。だが、これは必要なことだと理解して欲しい」
  「改めて、私は獅神 劔。宮内庁書陵部、陵墓課特別室に所属する退魔師だ」
  「私の任は、酒呑童子の転生体の討滅。この意味は分かるな?」
  「転校生という身分でこの学校に潜入したのも、無用な犠牲を出さずに任務を達成するためだ」
  「君が茨木童子が起こした事件を解決したことは知っている。個人的にも、酒匂 仁花と距離が近いらしい」
  「私は陵墓課の退魔師として、君に協力を求めたい」
  「(仁花がその場にいる場合)……驚いたな。何故、酒匂 仁花がこの場にいる?」
  「彼女が酒呑童子として目覚める可能性がある以上、私はそれを防ぐために最善を尽くすのみだ」

 仁花
  「えっ、なに? 美人の転校生に屋上に呼び出された? しかもボクのことで!? なにそれ三角関係……ってこと!?」
  「違う? うん、やっぱりそうだよね? でもこう……茶化さないと、ボクのメンタルが持たないっていうか!」
  「えっと……陵墓課とか、良く分からないんだけど」
  「討滅って、ボクを殺す……って、こと? イヤイヤイヤイヤ! そういうの勘弁して欲しいんだけど!」
  「殺されるのはゴメンだし、PC1と獅神さんがバチバチやるのも嫌だからね、ボクは!?」

 描写2
  獅神 劔の目的は、あなたにとっても仁花にとっても到底受け入れがたいものだ。
  言葉を交わす内に交渉の余地はないと判断したか、劔の身体から滲む敵意が強まっていく。
  だがそれもすぐに霧散し、劔は細く息を吐き出した。

 劔
  「……なるほど。予想はしていたが、聞く気はないようだな」
  「三日だ。明日を一日目として、数えて三日。私が許すことができる最大の猶予だ」
  「それまでの間、私の方から酒匂 仁花に手出しはしない。別れと覚悟を済ませておくと良い」
  「無論、私を排除しようというならいつでも挑んでくるといい。相手になろう」
  「話は以上だ。時間を取らせてすまなかった」

 結末
  必要なことを伝えると、劔はその場から立ち去る。
  PCたちや仁花がそれを見送ったら、シーンを終了する。


ミドル2:陵墓課筆頭、賀茂 相馬


 シーンプレイヤー:PC3
 登場難易度:PC1以外のキャラクターは登場難易度【心】【技】【体】1。

 解説
  前のシーンとほぼ同じ時系列で、賀茂 相馬がPC3と接触を図るシーンです。
  酒呑童子の魂を確保するため、相馬は極力部下は使わずに自身の手で事を運んでいます。
  政治的な根回しで特機班を今回の件から引き離しましたが、単独で動いているPC3の存在を警戒しています。
  あわよくば利用できればとも考えていますし、それが不可能なら実力で排除するのもやむを得ないと思っています。
  相馬は式神に自らの姿を取らせて行動しているため、仮に攻撃しても後には一枚の符が残るのみです。
  PC側の懐柔が不可能、かつ敵対的な態度を見せるのであれば相馬は立ち去るついでに式神を残して攻撃を仕掛けます。

 描写1
  その男は、何の前触れもなくあなたの前に姿を現した。
  見た目だけならば、どこかのアイドルかと勘違いしてしまいそうな美青年だ。
  人当たりの良さそうな微笑みを浮かべるその人物に、あなたはどうにも嫌な感じを覚えた。
  そんな第一印象とは別に、青年が何者であるのかはすぐに分かった。
  見覚えがある。上司である沙羅からの警告も記憶に新しい。
  陵墓課特別室、その室長の息子であり実力のみで言えば現代の賀茂家筆頭。
  賀茂 相馬は、細めた眼の奥であなたを値踏みするような視線を向けてきた。

 相馬
  「アポ無しで失礼致しました、PC3さん。僕は賀茂 相馬と申します、直接お目にかかるのは初めてですよね?」
  「そう警戒なさらないで下さい。僕としては、茨木童子を退けたあなたとは仲良くしたいんですよ」
  「民草の平和を守るためにも、全ての怪異は調伏しなければならない。志は同じではありませんか?」

 描写2
  まるで世間話に来たような態度だが、油断はできない。
  誤魔化してはいるが、友好的な態度の隙間には獲物を見定める狩人の気配を感じる。
  そんなあなたの警戒を読み取ったか、相馬は口元に苦笑いを浮かべた。
  もし敵対的な行動を見せるなら、相馬は去り際に式神を放っていくだろう。

 相馬
  「申し訳ない、どうやら緊張が伝わってしまったみたいですね」
  「僕が直接出てきたのは、酒呑童子の転生体を調伏するためです。ええ、事情は概ね把握しているつもりです」
  「夜刀神学園に転校してきた獅神 劔は僕の部下です。今回の討伐は、主に彼女の仕事ですね」
  「こちらは裏方に回るつもりですが、あなたはどうなさいますか? 互いに助け合えるのが最良と思いますが」
  「ご理解を得られないなら仕方ありません。ここは一時退散させて貰いましょう」
  「ですが、後になって後悔なさらないように」

 ・PCたちが敵対的な態度や、先に攻撃を仕掛けてきた場合
 相馬
  「おや、これは仕方がありませんね。立場を弁えないのなら、少しお灸を据える必要がありますか」

 戦闘
  相馬が退場した後、PC人数-1体の式神がその場に登場します。
  式神は「浮遊霊」のデータを使用します。
  【霊体】を目視できるPCがいない場合、式神はPCに対し1人ずつ攻撃した上で戦闘を開始します。
  エンゲージは一つで、PCたちは全員でそこから離れた別エンゲージとなります。
  式神からの攻撃で戦闘が開始された場合、式神もPCも全員同じエンゲージになります。

 結末
  式神を全滅させたら、シーンを終了する。


ミドル3:転校生対策会議


 シーンプレイヤー:PC2
 登場難易度:全員登場

 解説
  まだ未接触のPC同士の合流と、獅神 劔にどう対応するかの話し合いのシーンです。
  当事者である仁花も同席します。話し合いを持つ場所については、PC側で任意に決定して構いません。
  事態に戸惑いこそしていますが、仁花自身はまだ劔に対して悪感情は持っていません。
  むしろまだ猶予があるなら、彼女と和解する方法はないだろうかと考えます。
  彼女は自分だけで問題を解決できるとは思っていないので、PCたちの意見を尊重します。
  その上で、出来るなら劔と穏便に済ませたいことを主にPC1に対して伝えようとするでしょう。

 描写1
  獅神 劔と賀茂 相馬。僅かな時間で状況は大きく変化してしまった。
  相馬に関しては思惑が読めない部分もあるが、劔に関しては明白過ぎるほど明白だ。
  彼女の目的は酒呑童子の首――即ち、転生体である仁花の命だ。
  そして提示された三日の猶予が過ぎてしまえば、劔が躊躇うことはないだろう。
  少なくとも三日の内に、劔にどう対処するのかを決めなければならなかった。
  協力する意向を示すPCたちの中で、仁花はやや不安そうな顔をしていた。
  それは単純に、自分の命が狙われていることだけが理由ではないようだった。

 仁花
  「ホント、ボクが原因でご迷惑をおかけしてしまって……PC1は、別に気にしてないけど」
  「だって君はボクのこと、何だかんだ言って守ってくれるし。感謝してるんだよ?」
  「あはは、それはさておいて……問題は、獅神さんのことだよね」
  「三日待ってくれる、なんて言う辺り……少しは、こう、迷ったりしてくれてるのかな? そんな事ない?」
  「屋上ではろくに話もできなかったし、もうちょっとキチンと言葉を交わせないかなぁ……」

 描写2
  確かに、獅神 劔にはほんの僅かだが躊躇いに近いものがあった。
  もしかしたら、劔自身もそんな自分の感情の動きには気づいていないのかもしれない。
  ただ酒呑童子を討滅するだけなら、あの屋上で仁花をそのまま切り捨てればよかったはずだ。
  あるいは、ちゃんと言葉を交わして理解を深めれば、劔に関しては何とかなるのではないだろうか?

 仁花
  「……PC1も、ボクと同じこと考えてる? ね、劔さんは三日間、自分から手出ししないって言ってたし」
  「こっちも戦う気はないけど、戦う気以外ならあるよって教えてあげられないかな?」
  「言っちゃなんだけど、あの子あんまり人生楽しんでる感じがないし……何とかしてあげられないかな?」

 結末
  PC同士で話し合い、方針が決まったならシーンを終了する。


ミドル4:不確かな解決策


 シーンプレイヤー:PC1
 難易度:【心】【技】【体】で登場難易度1

 解説
  このシーンから、情報収集と獅神 劔との交流が行えるようになります。
  1話から引き続き、必要に応じて仁花も判定などの支援が行うことができます。
  獅神 劔との交流に関しては、以下のような特別ルールがあります。

 ・『獅神 劔との交流』
  このルールは獅神 劔と接触し、コミュニケーションを取ることで劔からの好感度を上げる事が目的になります。
  どんな風に交流を行うかは、PC側が宣言することで任意に決定することができます。
  交流のためのシーンは最大で「6回」行うことが可能であり、誰でも望めば自動的に登場できます。
  好感度の上昇は、交流シーンの最後にシーンプレイヤーであるPCが指定された判定で達成値1以上を出す事で発生します。
  この時の達成値が1以上なら好感度+1、達成値3以上なら+2されます。
  その他のPCは、【心】【技】【体】から任意の能力値で判定を行い、その達成値だけシーンプレイヤーの判定ダイスに+できます。
  判定に使う能力値は、行った交流の内容によって変化します。
  以下に大まかな交流の内容と、それに対応する能力値に関して例示します。

  ・単純に遊んだりと精神的な交流:対応能力値【心】
  ・剣を使った鍛錬など技術的な交流:対応能力値【技】
  ・身体を動かすようなスポーツ的な交流:対応能力値【体】

  この判定には、以下の条件でペナルティが発生します。

  ・判定を行うシーンプレイヤーがナイトウォーカーやアラクネの場合:判定ダイス−2
  ・1話での仁花の最終的な『侵蝕値』が6以上:判定ダイス−2
  ・劔の名誉や賀茂 相馬を否定する言動を行なった:判定ダイス−2
  ・騙したり嘘をついた:判定ダイス−2

  GMはPC側のロールプレイなどを見て、ペナルティやボーナスを任意で与えて構いません。
  PC側からロールプレイ上の提案などあれば、GMは積極的にボーナスを与えると良いでしょう。
  もし著しく劔の気分を害する行為をPCが何度も行なった場合、判定そのものに自動失敗させても構いません。
  交流シーンが6回行われたら、次のシーンからクライマックスフェイズに入ります。
  好感度をどれだけ獲得できたかで、クライマックスフェイズでのイベントが変化します。


 情報項目
  関連するコネを持つPCは、その情報収集判定のダイスを+1する。
  コネ:橘 沙羅は全ての情報収集判定ダイスを+2する。

 ・獅神 劔
  達成値1:最近夜刀神学園に来た転校生。その正体は陵墓課の検非違使である。
  達成値2:最強の怪異殺しの称号、「源頼光」の今代の襲名者であり、本人もその名に誇りを持っている。
  達成値3:幼少期から賀茂家の分家筋として厳しく教育され、現在は相馬を主人として盲目的に従っている。
  →「源頼光の襲名者」について調査可能。

 ・賀茂 相馬
  達成値1:賀茂家当主の息子であり、陵墓課筆頭の実力を有する若き陰陽師。聡明な人柄で人望も厚い。
  達成値2:しかし一部の者からは「真意が読めない」と忌避され、今回の件で相馬が動いているのは彼の独断に近い。
  達成値3:相馬が得手とするのは怪異を地中に埋めて封ずる術だが、更に屈伏させた怪異を支配する護法童子の術式も有している。
  →「護法童子」について調査可能。

 ・茨木童子
  達成値1:前回の事件で受けた傷がまだ癒えておらず、現在は注意深く身を隠している。
  達成値2:酒呑童子復活を諦めたわけではないが、今は酒呑童子を害する可能性がある陵墓課への警戒を優先している。
  達成値3:彼女は獅神 劔が有する「童子切安綱」を酷く恐れているようだ。
  →「童子切安綱」について調査可能。

 ・源頼光の襲名者
  達成値1:源頼光とは平安時代に活躍した侍であり、四天王と共に酒呑童子の首を取ったことで有名。
  達成値2:その名にあやかり、現代では最も優れた怪異殺しが「源頼光」を襲名するようになった。
  達成値3:任命の権利を持つのは賀茂家であり、実質的に「源頼光」の名を私物化している。
       加えて、襲名者に対して本人には知らせぬまま、命令を強要するための式神を憑依させているという噂もある。

 ・護法童子
  達成値1:密教の奥義で、鬼神や神霊を使役する秘術の名称。
  達成値2:相馬もこの秘儀を体得しており、密かに術式を行使するための準備を進めている。
  達成値3:護法童子による使役対象は、仁花に宿る酒呑童子だ。相馬は酒呑童子を我が物にしようと目論んでいる。
  →「ミドル8:陰陽師の思惑」が発生。

 ・童子切安綱
  達成値1:源頼光の愛刀。天下五剣の一つだが、劔が所有しているものは真作ではない。
  達成値2:劔の所有する童子切安綱は、源頼光の襲名者のために『改良』を加え続けた退魔兵装。そこには様々な禁術も施されている。
  達成値3:賀茂 相馬は、童子切安綱を触媒にして劔の式神を強力に支配している。
       これを打ち破るには、優れた術者の協力が不可欠だろう。
  →「ミドル9:茨木童子との交渉」が発生。

 結末
  PCたちが情報収集などの行動を済ませたら、シーンをそる。


ミドル5:はじめての経験


 シーンプレイヤー:任意
 難易度:登場を希望するPCは自動成功

 解説
  このシーンは、劔に対して【心】の交流を行なった場合の例です。
  あくまで例なので、GMはPC側の希望に合わせてシーンを展開してください。

 描写
  放課後、劔はあなたの誘いに存外素直についてきた。
  無警戒というわけではなく、仮に罠でも自分なら食い破れるという自負があるのだろう。
  纏う空気にかすかな緊張感を漂わせていた劔だが、その表情に少しずつ戸惑いの色が浮かぶ。
  当然と言えば当然か、彼女はゲームセンターに来たのは初めてのようだ。

 劔
  「……なんだ、ここは? 私を惑わせるつもりか?」
  「ゲームセンター……だと? い、いや、まったく知らないワケではないが……」
  「ここで遊ぶ、だと? 何故、私がそんなことをしなければならない」
  「……まぁいい。どうやら悪意もないようだし、少しぐらいなら付き合ってやろう」

 描写2
  最初は困惑が強く、不慣れなゲームをおっかなびっくり触る劔。
  しかし根気強くやり方を教えれば、彼女は思いのほか早くゲームの操作を習得する。
  シューティングやアクション、あとは身体を動かすゲームに関してもすぐに上達していく。
  自分が思わず没頭していたことに気付くと、劔は少しだけ頬を赤らめた。

 劔
  「……すまない。みっともないところを見せてしまった」
  「ゲームなど、今まで触ろうという気にもならなかった。けど、これは……」
  「……きっと、楽しいということなんだろうな」
  「失言をした、忘れてくれ」

 結末
  好感度の判定を終えたら、シーンを終了する。


ミドル6:鍛錬の時間


 シーンプレイヤー:任意
 難易度:登場を希望するPCは自動成功

 解説
  このシーンは、劔に対して【技】の交流を行なった場合の例です。
  あくまで例なので、GMはPC側の希望に合わせてシーンを展開してください。

 描写
  人気のない体育館は、劔の方で用意した空間だ。
  簡易的に区切られた結界は、ごく短時間ながら内と外とを切り分け、常人には「無いもの」として扱われる。
  広い空間の真ん中で、獅神 劔が竹刀を構えている。
  その立ち姿には一切の隙はなく、床に突き立てられた美しい劔を思わせた。

 劔
  「私が何者かを知った上で、鍛錬の相手になって欲しいとは」
  「大馬鹿なのか身の程知らずか、それとも私の手の内を探るのが目的か?」
  「まあどれでもいい。私も、君の実力には興味がある」
  「気合を入れろよ。鍛錬だからといって、私は手は抜かんぞ」

 描写2
  獅神 劔は、「源頼光」の襲名者に相応しい力を存分に振るってみせた。
  竹刀だからと侮れば、一瞬で意識を刈り取られてしまうだろう。
  鍛錬とは思えない凄まじい攻防は、ほんの数秒の時間を何十倍にも引き伸ばして感じられた。
  劔の表情は真剣そのものだが、どこか楽しんでいるように思えるのは、果たしてあなたの勘違いだろうか。

 劔
  「……なるほど、悪くない。いや、思っていた以上だな」
  「茨木童子を退けた実力、やはり本物か。疑っていたつもりはなかったが」
  「今日はそれを肌で感じられた。私はそれが嬉しい」
  「…………そうか。私は、嬉しいのだな」

 結末
  好感度の判定を終えたら、シーンを終了する。


ミドル7:ありふれた体育の授業


 シーンプレイヤー:任意
 難易度:登場を希望するPCは自動成功

 解説
  それは学校の授業としてはありふれた、ごく普通の体育の時間だ。
  体操服に着替えた劔の姿は、似合わないとは言わないがなかなか違和感があった。
  あなたの方をちらりと見ると、劔はほんの少し不服そうな顔をした。
  内心を読まれてしまったのかと、あなたは少しだけドキリとしてしまった。

 劔
  「……図星か。いいや、何でもない。みなまで言ってくれるな」
  「身体を動かすのは好きだ。これは私が普段行なっている鍛錬に比べれば、お遊びと同じだが」
  「これだけ大勢と、身体を動かすというのはこれまで経験したことらない」
  「……なんだ、その顔は。どうも気に入らんな」
  「次は百メートル走だったな。一つ勝負をしてみるか?」

 描写2
  その場の流れで始まった劔との競争は、一瞬ながらなかなか熾烈を極めたものになった。
  彼女の健脚の前では、百メートルなど無いも同然。
  思わず加減を忘れた彼女の速度に、グラインドは軽い騒ぎとなる。
  周りの様子にまだ気付かず、ゴールラインの向こうで振り向いた劔の顔は、微かに誇らしげだった。

 劔
  「どうだ、私の勝ちだそ。敗者の弁解なら聞いてやるが?」
  「うん? 周りだと? …………あぁ」
  「いや、問題ない。私の足が速いと証明されただけで、それ以上の不都合はない」
  「うるさい、何かあれば私が責任を取る。それで何問題あるまい」
  「ともかく、私の勝ちだからな」

 結末
  好感度の判定を終えたら、シーンを終了する。


ミドル8:陰陽師の思惑


 シーンプレイヤー:「護法童子」の達成値3を出したPC
 登場難易度:【心】2

 解説
  目的を知られた賀茂 相馬による介入が行われるシーンです。
  全て秘密裏に進めたい相馬にとって、今回の真の目的が知られるのは不都合になります。
  情報を得たPCの前に現れ、改めて手を組まないかと懐柔しようとします。
  しかし相手がそれに頷かないのも理解しているため、実際には術式でPCを封じようとします。
  【心】の能力値判定で目標値3に成功しなければ、シーンプレイヤーは地中に封印されてしまいます。
  判定に失敗したPCはそのまま退場となり、以降のシーンの登場難易度が【心】3に固定されます。
  この効果は一度でも登場判定に成功すれば解除されます。
  もしクライマックスフェイズまで成功しなかった場合、【命】を0にして覚醒状態になるのと引き換えに登場できます。
  他のPCがシーンにいる場合は、相馬はそちらも封じようとします。
  【技】か【体】の判定で目標値2に成功すれば、術式を妨害できます。失敗した場合は【心】3の判定を行い、失敗すればやはり封印されます。
  術式を妨害されるか、全ての登場PCを封印すると相馬は退場します。
  攻撃を仕掛けても、それは式神であるため手応えはありません。
  このシーンの出来事を劔に伝えると、完全に信じたわけではないが相馬に対する不信感を抱くようになります。

 描写
  虎の尾を踏むとは、今まさにこの状況だろう。
  現れた賀茂 相馬の眼は本気だった。本気で、あなたを排除する気なのだ。
  唇から流れ出す祝詞は、物理的な圧力を伴って総身を締め付けていく。
  このままでは拙い、急いでこの封印から脱出しなければ……!

 相馬
  「ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ」
  「まったく、ボクが思っていたより遥かに面倒な人でしたね。あなたは」
  「殺しはしませんよ。ただ、しばらくは身動きできないようにはさせて頂きます」

 ・封印に成功した場合
 相馬
  「では、当分の間は土の中で静かにしていて下さい」

 ・封印に失敗した、または妨害された場合
 相馬
  「ちっ……! 本当に、こちらの予想を覆してきますね!」

 結末
  どのような結果であれ、相馬が退場したらシーンを終了する。


ミドル9:茨木童子との交渉


 シーンプレイヤー:「童子切安綱」の達成値3を出したPC
 登場難易度:PC4のみ自動成功、それ以外は【心】【技】【体】で達成値1

 解説
  調べた情報を元に、茨木童子に協力を求めるシーンです。
  茨木童子は賀茂 相馬や獅神 劔を危惧していますが、消耗のため動くに動けない状態です。
  鬼としてのプライドもあるため、OPでPC4に恩着せがましく解決を押し付けました。
  しかし交渉し、協力を求めればそれに応じる可能性は十分にあります。
  PC4が交渉をするのであれば、【心】か【技】の判定で達成値1以上を出せば応じます。
  それ以外の場合は、達成値3を出す必要があります。
  もし仁花も同行させるのなら、目標値は1低くなります(PC4なら判定の必要がなくなります)。
  GMはPC側のロールプレイ次第で、この数値を増減させても構いません。

 描写
  あなたの呼びかけに応じて、渋々といった様子で茨木童子は姿を現した。
  纏う風は力強いが、勘の良いものならそれがある種の虚勢だとひと目で分かるだろう。
  傷を抱えている弱みを表には出さぬと、茨木童子は真っ向から睨みつけてきた。

 茨木童子
  「なんだなんだ貴様! 人のねぐらに急に押しかけて来るでないわ!」
  「なに、協力して欲しいだと? カッ! 確かに今は矛を収めてはいるが、我らは敵同士!」
  「一度負けたからといって、そう馴れ合うつもりは……なに? 童子切安綱?」
  「あの源頼光を名乗る酔狂な娘か……いや確かに、放置すれば酒呑に危険が及ぶが……」

 仁花
  「……ねぇ、お願いだよ。協力して、茨木童子。そりゃあ、前のことで思うことは山ほどあるけど」
  「今はそういうの、全部水に流していい。何ならチャラにしても構わないから」
  「このままじゃ、獅神さん……劔ちゃんが、あんまりだよ」
  「ボクはあの子を助けたい。だから、茨木童子。手助けしてよ」

 描写2
  交渉の末、唸りながらも茨木童子は小さく頷いた。
  彼女にとって、自身の誇りよりも酒呑童子の方が遥かに重いのだ。

 茨木童子
  「……まぁ良かろう、危急の時と考えるか。この茨木童子、一時なれど力を貸してやろう!」
  「あの娘には式神が憑いておる。そいつは刀と結びついておるが故、容易には剥がせぬ」
  「なれど式神が表に出ている時、これを激しく乱せば付け入る隙はある」
  「仕方あるまい、その役目はわしが務めてやろう。おまえらは娘から式神を引きずり出せ」
  「やり方? 物理的に娘の意識を飛ばすなり、術者からそのようにすれば式神は出てくる」
  「後は式神を弱らせさえすれば、わしがどうとでもしてやろう!」

 結末
  茨木童子との交渉を終えたら、シーンを終了する。



◯クライマックスフェイズ


クライマックス:頼光斬鬼譚


 シーンプレイヤー:PC1
 登場難易度:全員登場

 解説
  約束の三日が過ぎ、獅神 劔との決戦になります。
  ミドルフェイズでどれだけの好感度を得たかで、劔がどんな対応をするのかが変化します。
  好感度の数値ごとの変化は以下を参照して下さい。

 ・好感度4以下:劔の対応に変化なし。酒呑童子の首を取ることに迷いは無い。
 ・好感度5以上8未満:劔に迷いが生じる。このまま戦うことに躊躇する。
 ・好感度9以上:劔に戦意はない。仁花を殺す気は完全に失せてしまっている。

 もし「ミドル8:陰陽師の思惑」であったことを劔に伝えているなら、好感度の現在値に+2した変化を参照してください。
 好感度が4以下ならば、そのまま劔との戦闘となります。
 好感度5以上であれば、戦うことに迷う劔を相馬が式神で支配して無理やり戦わせます。
 もし好感度が9以上なら、式神の支配に劔が抗うことで、戦闘中の判定ダイスが全て−2されます。
 「ミドル9:茨木童子との交渉」で茨木童子の協力を得ている場合、劔の【魂】が0になっても死亡はせず戦闘不能になります。
  茨木童子の協力を得ていない状態で劔の【魂】が0になった場合、GMは死亡はさせずに重い傷を負ったに留めても構いません。

 描写
  ついにその日が訪れた。
  人払いの済ませた場所で、武装した獅神 劔があなたたちが訪れるのを待っていた。
  今代『源頼光』、最強の怪異殺しの名は伊達ではない。
  戦うだけでも困難だが、その裏に潜む思惑を打破した上で、更に彼女まで救うのは試練となるだろう。
  仁花はそれを望んでいるし、あなたがたも同じはずだ。
  そして出来れば、裏でほくそ笑む陰陽師の鼻っ柱をへし折ってやろう……!

 劔
  「……来たか。当然か、来なければ私の方から追うつもりだったが。安心したよ」
  「私は今代『源頼光』、与えられた使命は果たさねばならない」
  「人の世を乱す怪異を斬り捨て、無辜の民に安寧をもたらす。それが、私の望み」

 ・好感度4以下の場合
 劔
  「故に、この童子切安綱の刃に迷いは無し。仁花……いや酒呑童子。大人しく首を差し出すなら、苦痛は与えない」
  「拒むのであれば、素っ首叩き斬るまでだ!」

 ・好感度5以上の場合
 劔
  「……だが、私は迷っている。単なる怪異であれば、斬り捨てることに躊躇いはない」
  「だが、仁花は……君たちと共に、人として暮らしていた」
  「短い時間だが、私も日常を過ごしたのだ。それぐらいは分かる」
  「本当に、彼女をただ酒呑童子の転生体として、斬ってしまうのが正しいのか……」

 描写2
  劔は戸惑っていた。与えられた使命に疑問を持つことなど、彼女には初めての経験だ。
  仁花の人間らしさに触れたから、だけではない。
  ただ一振りの刃として、己を鍛え上げることだけを望まれて生きてきた。
  そこに人間らしさは必要なく、劔にとってこの三日間は生まれて初めて過ごす日常だった。
  人として、人と向き合ってしまえば刃を振るう先など見当たらない。
  彼女は怪異殺しであって、人殺しではないのだから。
  劔が抱いた迷いを、しかし影に潜む陰陽師決しては許さない。

 相馬
  「まったく、犬の躾というのは本当に難しいですね。良い勉強になりましたよ」
  「さぁ劔、お前はボクの声だけを聞き、その役目を果たせばいいんだ」
  「ふるべ ゆらゆらとふるべ。心など不要。ボクに従え、今代『源頼光』!」

 劔
  「これは……なんだ、童子切安綱が……!?」
  「やめろ、私の心に入って来ようとするのは……!! あ、あぁあああぁぁああ……ッ!!」

 ・好感度9以上
 劔
  「舐める、なよ、陰陽師……! 私が、『源頼光』が、容易く支配されると思うな……!」
  「お前たち……私が、意識を保っている、間に……早く、私を斬れっ!!」

 ・茨木童子との交渉に成功した状態で戦闘に勝利した。
 茨木童子
  「かはははっ! 人間はまったく度し難い愚かさよ! 術を極めたと驕り高ぶったか!」
  「さぁ報いの時だ! ひとを呪わば穴二つだったか!?」

 相馬
  「馬鹿な、鬼の分際で呪詛返しだと……!?」
  「がああぁっ!? よくも、よくもこんな……っ!!」
  「この借りは、いずれ必ず返すぞ……!!」

 戦闘
  獅神 劔との戦闘になります。
  PCたちは全員が1エンゲージにおり、獅神 劔とは別エンゲージになります。
  劔は【命】が0になった場合、相馬が憑依させた式神によって強制的に操られてしまいます。
  データ上では《異能:超人》が使用される形となり、これはあらゆる手段で妨害することができません。
  《異能:超人》を使った場合は、同時に《乾坤の一族》も使用します。
  劔の好感度が5以上である場合、戦闘開始した時点で《異能:超人》が使用された状態となります。


“源頼光”獅神 劔(しがみ つるぎ)
 【心】3 【技】8 【体】10 【命】20 【魂】15 【弾】5
 特徴:【弾】の能力値を新たに得ます。【弾】の原点は5になります。
    【弾】はウィッチハンターの特技を使う時、【命】【魂】【財】のかわりに消費できます。
    【弾】は他の能力値同様、セッション終了時に5まで回復します。

  • 特技
《剣の理》
 タイミング:オート 射程:なし 対象:自身 代償:【魂】1
 剣の真理を体得したあなたは、如何なる奥義も自在に操ります。
 この特技は、あなたのメインクラスがアデプトの場合にのみ習得できます。
 《突き返し》と同時に使用し、《突き返し》の使用回数を1回分回復します。
 あなたのクラスがアデプトのみの場合、《魔剣使い》の使用回数を0に戻せます。
 これにより、既に《魔剣使い》を使用した対象にも《魔剣使い》を使用することができます。
 劔は特別に、この特技の全ての効果を適用できます。

《魔剣使い》
 タイミング:メジャー 射程:至近 対象:単体 代償:【命】3
 あなたは特殊な技法、魔剣の使い手です。魔剣とは、理論的に構築され、論理的に行使されなければなりません。
 あなたが所持している白兵武器で攻撃を行います。その命中判定のダイスに+【技】します。
 この特技はシナリオ中、同じ対象に2回以上は使用できません。

《一騎当千》
 タイミング:メジャー 射程:至近 対象:範囲 代償:【命】1
 あなたは一対多数での戦いに長けています。群がる闇を一網打尽に叩き切る事もできましょう。
 あなたが所持している白兵武器で攻撃を行います。その対象を範囲に変更します。

《是醍の型》
 タイミング:オート 射程:なし 対象:自身 代償:【命】1
 あなたは銃弾を、魔術を、呪詛を、超能力を、刃一つで切り払う型を身に着けています。
 あなたが何らかの攻撃の対象となった際に使用を宣言します。
 その防御判定で【体】能力値を使用する場合、そのダイスを+3個します。
 また【心】能力値判定での抵抗を求められた場合、その判定を【体】能力値で行えます。
 この特技はあなたが白兵武器を装備していないと使用できません。

《乾坤の一族》
 タイミング:オート 射程:なし 対象:自身 代償:なし
 あなたは先祖代々受け継がれてきた、誇り高き血統をその身に宿しています。
 あなたが[覚醒]した時に使用を宣言します。
 あなたは通常の回復に加えて【魂】を1D6回復させます。この時、原点を超えても構いません。
 さらにシーン終了まであなたの行う【体】能力値を+3します。
 この特技は1シナリオに1回だけ使用することができます。

《魔を断つ刃》
 タイミング:オート 射程:シーン 対象:単体 代償:【命】1
 あなたは邪悪なるものを滅ぼす術を心得ています。それは不断の努力がもたらすものです。
 対象への攻撃が命中した直後に宣言します。そのダメージを+1します。
 この特技は1シナリオで3回まで使用できます。
 情報収集で情報を十分に集めている対象に使用する場合は、回数制限はありません。
 劔は回数制限を無視してこの特技を使用できます。

《妖怪処刑人》
 タイミング:マイナー 射程:なし 対象:自身 代償:【命】1
 あなたは人外のものとの戦い方、殺し方を熟知しています。
 あなたが次のメジャーアクションで行う攻撃の命中判定のダイスを+【技】個します。
 情報収集で相手の情報を十分に集めている場合はさらに+1されます。

《聖者の骨》
 タイミング:常時 射程:なし 対象:自身 代償:なし
 仏舎利や聖遺物など、あなたは霊験あらたかな護符を身につけることで呪いを防ぎます。
 あなたは呪詛のバッドステータスを受けません。

《異能:超人》
 タイミング:セットアップ 射程:なし 対象:自身 代償:なし
 あなたの精神は物理法則を超え、あなたは本物の超人となります。それは稲妻! それは狂気!
 あなたの【命】を0にして覚醒します。
 この時に減少させた【命】の数値を、あなたの【魂】の現在値と最大値に加算できます。
 この特技は1シナリオに1回まで使用可能です。
 劔は特別に、この特技を覚醒した瞬間にも使用できます。
 そうして使用した場合、【魂】に加算されるのは【命】の最大値になります。

《戦闘兵器》
 タイミング:常時 射程:なし 対象:自身 代償:なし
 あなたは幼い頃から人外のものと対峙する兵器として訓練を受けてきました。
 あなたは恐怖のバッドステータスを受けません。
 またあなたの感情の機微は極めて薄いものとなります。

武器:童子切安綱 部位:片手 種別:白兵 分類:違法 射程:至近 使用能力:【体】 ダメージ:【体】3点
   この武器を用いた攻撃の命中判定ダイスは+2されます。
   この武器による攻撃は、あらゆるダメージ軽減効果、無効化効果を無視します。

 ※戦闘方針
  単体なら《魔剣使い》、エンゲージに複数のPCが固まっているなら《一騎当千》を積極的に使用します。
  《異能:超人》を使った場合は《乾坤の一族》も使用して、【魂】を伸ばしながら【体】も上昇させます。
  覚醒前は【命】が低い相手を狙うなどの戦術的な行動を取りますが、覚醒後は暴走に近い状態となってしまいます。
  そのためGMは攻撃対象や行動をランダムで決定しても良いでしょう。

 結末
  PCたちが劔に勝利し、彼女をどういう形であれ無力化したならシーンを終了する。



◯エンディングフェイズ


 エンディングは事件が終わった後のPCたちの様子を各々のシーンを通して描写します。
 獅神 劔がクライマックス後にどのような状態で終わったかにより、内容は変化すると思います。
 GMはPCの希望に沿ってエンディングを演出しましょう。
 以下のエンディング案は、獅神 劔の生存を想定しています。

  • PC1エンディング案
 獅神 劔の問題を解決し、あなたは仁花との日常を守ることができた。
 しかし全てが終わったわけではない。
 劔は軽くない怪我を負ってしまったし、あんな事があった後では古巣に戻ることもできるのか。
 心配ではあったが、仁花は「きっと大丈夫」と笑う。
 そして彼女の言葉が正しかったことを証明する形で、黒髪の転校生が教室に戻ってきた。

  • PC2エンディング案
 劔はあなたに対し、自身の不甲斐なさを謝罪する。
 仮にも主であった男の思惑に気付かず、挙げ句いいように利用されてしまったこと。
 未熟な自分は「源頼光」の襲名者に相応しくなかったと、珍しく弱気に本音を吐露する。
 あなたはそんな少女にどう応えるだろう。厳しさも優しさも、劔はどちらも等しく受け止める。

  • PC3エンディング案
 賀茂 相馬の行いは、組織間でどのような結論になったのか。
 あなたに知る由もないが、少なくとも沙羅の機嫌は悪くはなかった。
 陵墓課は酒匂 仁花の件から手を引き、再び特機班の預かりになったからだ。
 加えて、所属が宙ぶらりんになってしまった有能な若手のスカウトにも成功したらしい。
 面倒を見るようにと任された相手は、あなたの良く知る少女だった。

  • PC4エンディング案
 協力について礼を述べれば、茨木童子はとても上機嫌になった。
 酒呑童子を守れた上に、気に入らない陰陽師に一泡吹かせられたのだ。
 呪詛返しで受けた傷は重く、しばらくは表にも出歩けまいと嘲笑う。
 茨木童子は未だに酒呑童子の復活を諦めていない。身体が癒えれば、再び事を起こすかもしれない。
 しかし今はまだ、共に一つの勝利を祝うことにした。


 このシナリオの「・シナリオの目的を達成した」際に得られる経験点は5点です。
 獅神 劔が生存していれば、ボーナスとしてさらに+1点されます。
 全てのエンディングを終えたら経験点を配布し、アフタープレイに入ってください。
 本シナリオはこれにて終了となります。
「夜刀神酒呑童子絵巻 第二話:頼光斬鬼譚」をウィキ内検索
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