結城英作

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結城英作 - (2017/01/29 (日) 04:42:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/09/01(木) 18:30:00
更新日:2023/11/12 Sun 10:33:32
所要時間:約 6 分で読めます





また、検死が必要ですかな




金田一少年の事件簿』の登場人物。



横浜で開業医をしている医師。黒縁眼鏡の奥底に常に妖しい笑みを浮かべていて、身長は190cmをゆうに超える長身。

初登場は「オペラ座館殺人事件」。
休暇を利用してオペラ座館を訪れていて、「扱いに慣れた物の方が食が進む」といって手術用のメスと鉗子で食事をするという奇人変人振りを炸裂し、ハジメと、「直後発生する事件の犯人」をドン引きさせた。
こんな変態医師が経営している病院なんて、絶対行きたくない。
その後起こった殺人事件では検死を担当している。

この人が次に登場してその変人振りが最も炸裂したのは、「オペラ座館・新たなる殺人」。
前回の事件の後オペラ座館が気に入ったらしく、毎週末に訪れるようになったと語っている(もっとも、この時はハジメや美雪と同じく、招待状をもらって訪れているが)。
殺人事件が起こったホテルを気に入るとか、やっぱ変人だ。
前回同様、検死要員として活躍した。しかし、その際おかしな点(死体の死後硬直があまりにも早く進んでいた)があることに解剖後に気づき、そのことを推理してもらおうとハジメの部屋に訪れた時、ハジメが美雪と加奈井理央と会話しているのを見て「性的交渉のチャンスを奪うという無粋な真似をしちゃいけない」と思い立ち聞きという悪趣味な真似をした後、2人が自室へと戻っていくのを見送るハジメの背後に忍び寄り、「悲鳴をあげるかびっくりするかを確かめたい」という理由で肩に手を置いてハジメをビックリさせたり(ちなみにこれは結城先生の想定どおりの結果だったらしい*1)、「さっきの女性2人のどっちが好みか」と一に聞いた後、「女性は殺人事件が起こったときの恐怖感を性的興奮と錯覚することがある(結城が「性的交渉のチャンスを奪ってはいけない」と思ったのはこのため。ちなみにこのことをハジメに教えたことが、後の事件で役立つこととなる)」などという話をし、一をさんざんに振り回すのであった。
その後も最終日の朝にはそれまでに3人も殺されて周囲の人間は軒並み食欲が沸かない中、1人だけ旺盛な食欲を見せてせっせと朝食をたいらげていた。

さらにその後は「タロット山荘殺人事件」でも再登場。
検死要員としての働きもさながら、タロットカードの知識でも一をサポートしてくれた。
他にも単行本おまけマンガでは滝下間太郎の人生相談に乗ったとき、「人生に悲観して自殺するくらいなら解剖して差し上げましょう」などという(あくまでジョークだが)外道な一面を見せていた。
この回を最後に登場しなくなり、2016年時点で再登場の機会は得られていない。

そのほか、「謎解きファイル」では偶然巻き込まれた殺人事件で鮮やかな推理を披露しており、探偵としての素質があることを伺わせる。


ドラマやアニメでは奇怪な言動が問題視されたのか未登場。そのため、「オペラ座館・新たなる殺人」の劇場アニメ版では能条のホームドクター・佐伯涼子というオリジナルキャラクターが彼の代役を兼ねる形で登場し、「タロット山荘」のアニメ版では辻健二が暖炉の見張り役に、北条アンヌがタロットカードの解説要員に変更され(北条は原作でもタロットに詳しい人物である)、ドラマ版では医大生という設定が追加された滝下間太郎が検死要員に、タロット占いのアルバイトの経験があるという設定が追加された辻健二がタロットカードの解説要員となった。


金田一に登場する医者、もしくは医療関係者はどういうわけか、あいつあいつらあいつあいつらあいつのようなろくでもない連中ばかりが出てくるが、この人は悲恋湖伝説殺人事件の甲田先生や女医の奇妙な企みの大塚先生と同じく、数少ないまともな医者である。挙動はともかく。


追記・修正はメスと鉗子で食事をしながらお願いします。

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