佐野満/仮面ライダーインペラー

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佐野満/仮面ライダーインペラー - (2021/02/25 (木) 18:51:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/03(木) 07:28:34
更新日:2024/04/28 Sun 03:30:48
所要時間:約 6 分で読めます





「ほら、俺、強いでしょ!お買い得ですよ!ね、先輩たち♪」


仮面ライダー龍騎』の登場人物。21歳。

演:日向崇




【概要】

口が達者なお調子者で、おべっかを使うのが得意。
常にニコニコして相手の機嫌を伺っている所謂太鼓持ちだが、心を許した人間には別の優しい一面も覗かせる。
後述の理由から金に対する執着が強い。

職業はオフィスビルの警備員。
得意のおべっかを使い、金持ちの客からチップを恵んでもらって日銭を稼いでいた。
が、彼も好きでこんな生活をしているわけではなく、自身も金持ちになって優雅な暮らしをしたいと望んでいた。
そうした願いを持つために神崎に誘いをかけられ、ライダーの一人となる。
ライダーに選ばれた彼がまず最初に取り掛かったのは情報収集。自らの契約モンスターであるゼール軍団を使って各ライダーの様子を探り、それぞれの協力関係や力量などを独自に調査していた。


彼がライダーバトルを勝ち抜くために取った手段とは、ずばり「勝ち馬に乗ること」の一語に尽きる。前述の調査はそのためのものであった。
更に加えて自身を傭兵として売り込むことで、報酬を得て荒稼ぎしようという目論見だった。

というわけで、まずは城戸真司秋山蓮と接触、機嫌を伺いつつも契約金次第で仲間になることを提案。
が、あまりにも打算的な動機が見え透いた態度だったために蓮の不信を買い、追い出される。

次に向かった香川研究所で香川英行東條悟に自らの力を見せるために変身、モンスターを自分の力で撃破して現場に居合わせた龍騎にも自分は強いとアピールした。

同時にお人好しな真司に取り入り彼に協力するかに思えたが、実際は既に金がある香川に雇われており、戦いの最中に龍騎を裏切って不意打ちをかまし、そのまま香川らと共に神崎結衣を狙う。
が、結局結衣の殺害には失敗。おまけにこの戦いで東條が香川を裏切って殺害したため、佐野は雇用主を失ってしまうことになる。


仲間を失った佐野は再び契約者を求めて北岡秀一浅倉威に接触するが、結局相手にすらされなかった*1
その時、王蛇と戦って負傷した東條を発見し、自らのアパートに匿う。
もっとも、これは東條を味方として引き入れようという打算ありきの行動であり、当初は東條に対し「目が死んでる」などと指摘していた佐野だったが、世話をするうちに彼の境遇を聞いて同情したりと、なんだかんだ情が沸いたらしく、東條の方も佐野に深く感謝するなど、二人の間には友情が育まれていく。

そんな佐野が迎えた結末は、「ガラスの幸福」を参照されたし。



◆本編以外の動向


劇場版では既に脱落者となり、未登場。

TVSP『13RIDERS』では高見沢逸郎に協力してライダーバトルを終わらせようとする真司や蓮の前に立ちふさがる。
ここでもタイガとの連携プレーを見せつけた。

因みにこのTVSP版がタイガとインペラーのTV初登場となった。
この時の変身者は一切不明で佐野との接点も不明。
声を担当したのは、龍騎は勿論の事、数多くの特撮で怪人や脇役の声を担当した特撮ではお馴染みのベテラン声優、塩野勝美氏。

なお、榊原が真司に託したリストにこの人物の名前が「椰子敏幸」だと書かれているという都市伝説が一時期広まったが実際には間違い。
後に『仮面ライダーオフィシャルデータファイル』で掲載された鮮明なリストでは「湯村敏幸」と「椎名修治」となっており、
その上で「オーディンやリュウガなど、変身者を見せていないライダーだった可能性が高い」とされているため、
彼らのどちらかが本当にインペラーだったのかどうかも言い切れない。
なお、このリストには10名の名前が書かれているが、真司の他に東條悟(本来のタイガ)と佐野満(本来のインペラー)の名前が無かった。



仮面ライダーインペラー


スーツアクター:白井雅士

レイヨウをモチーフとしたライダー。
イメージカラーは茶色。

全ライダー中ジャンプ力に優れ、それを活かした足技を得意とする。
他にも契約したモンスターの眷属を従えた集団戦法を取る。
が、インペラー(というより佐野)自身の戦闘力はいまひとつ。

カードの枚数も他のライダーと比べても少なく(ガードベントすらない)、集団戦法と引き換えにインペラー自身の戦略が狭まっている印象すらある。
一応、モンスターを大量に用いた物量戦が可能なので、それで相手の消費するカードを増やして枚数の少なさを補うことを想定しているのだろうか。

変身ポーズは左手でデッキを持ち、両手をクロスさせながら前に突き出し、親指と人差し指を立てる。
これは彼が十人目のライダーであるということも示唆している(指をXに見立てている、つまりローマ数字のⅩ)。
クロスしている腕を戻しデッキを装填、右手の人差し指、小指、親指を立てて変身完了。


【契約モンスター】


  • ギガゼール
レイヨウ型モンスター。4000AP。
両腕のカッターとドリル状の刃を持つ杖を武器とし、それらと発達した脚力を活かした高速移動によるヒット&アウェイ戦法を行う。
この種は群れで行動する習性があり、他のゼール達をデフォルトで使役している。
ちなみにこの習性は、四肢から発する電気信号によって意思疎通を行っている模様。
インペラー登場以前の序盤にも野生のレイヨウ型個体が多数出現しており、龍騎やナイトたちに倒されている。
『仮面ライダー龍騎 超全集(下巻)』ではこれまでライダーバトルに乱入した個体は全てインペラーに操られていたと明記されており、佐野がインペラーと契約したのは初登場時の41話以前になる。
アドベントカードに描かれてる、契約しているのはギガゼール一体のみだが、大勢のゼール達を操れる為、事実上インペラーは多数のミラーモンスターと契約している状態にある。
多数のゼールがいる都合上、契約元のギガゼールを撃破してインペラーのブランク化を図ることは難しいと考えられ、アドベントのデメリットが減っていると見られる。
ただし、メインとなるギガゼール以外の他のモンスター達まで餌を要求してくる重大なデメリットがある為、余分に戦いを重ねるor多数の一般人を犠牲にする必要があり非常に危険。
佐野が戦いを放棄しようとした際にはすぐには捕食にはかからずミラーワールドから餌を要求するなど猶予を与えていた。


【召喚機】


  • 羚召膝甲(れいしょうしつこう)ガゼルバイザー
アンクレットタイプの召喚機。右足の脛にセットされている。
膝を曲げることでスロットが解放され、カードを装填する。
セット位置や見た目から戦闘にも使えそうな気もするが、作中では特にそのような使い方はなかった。


【所有カード】


  • アドベント
ギガゼールを召喚。

  • スピンベント:ガゼルスタップ
ギガゼールの頭部の角を模したドリル型の武器。2000AP。
右腕に装備する。
インペラー唯一の固有武装。
申し訳ないが「ストライクベントと大差なくない?」とか突っ込むのはNG。

  • ファイナルベント:ドライブディバイダー
ゼール軍団を大量に呼び寄せて敵を翻弄したあとで自らの膝蹴りを決める。5000AP。



◆ゲーム版


本放送当時に発売されたPS版では開発時に本編未登場だった為、ファイナルベントやキャラクターが本編と違っている。

また、本編登場前の関係でキャラクター設定等が完成していないので、まともな台詞はキャラ選択時の「変身!」しかなく、後は基本的に「ハァァァ!」や「エイッ」などの唸り声しか喋らない。
この時の声は倉森慶二氏が担当した。
ファイナルベントはギガゼール達が敵を槍でボッコボコにし、最後はガゼルスタップを装備したインペラーと槍を持ったギガゼールが敵を突き刺すというものになっている。


『仮面ライダークライマックスヒーローズシリーズ』にも、『オーズ』からまさかの参戦。
他の龍騎の13ライダーズ同様、海外版『DRAGON KNIGHT』のゲーム版からの流用によって参戦できたと思われる。



小説 仮面ライダー龍騎


ファムと対峙する形での登場。
ファムを圧倒していたが真司が乱入し、偶然放たれた龍騎の必殺技ドラゴンライダーキックにより敗北。
名前こそ明らかにされてはいないが、セリフから佐野満と推測される。



RIDER TIME 仮面ライダー龍騎


佐野ではなく、石田(演:篠田諒)という眼鏡の青年が変身者。
手塚海之、真司、木村とチームを組んでいた。
リーダー格の手塚に対しては良く言えば信頼、悪く言えば依存していた様子。また年少であるのか、他のメンバーには丁寧語で話していた。

手塚から「芝浦淳石橋戸塚のチームと同盟を提案された」と告げられ、慎重な石田はかなり警戒したものの、交渉のために手塚にデッキを預けた。
しかし手塚は芝浦チームと裏で結託しており、交渉は罠であった。手塚に裏切られたことに動揺するも、インペラーのデッキは手塚に預けていたため変身もできず、エビルダイバーに襲われて第1話で消滅した。



◆立体化

アクションフィギュアは装着変身figmaS.H.Figuartsがある。

装着変身は中の人の顔がこの頃定番の使い回しだったりする以外は比較的良好でプロポーションも良い。
インペラーが元々武装が少ないライダーなので付属品も少ないが、佐野が自己紹介時に渡していた名刺が付属している。
装着変身に持たせられるサイズの為小さいが、しっかり文字が読み取れる。

figmaでは『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』の「仮面ライダースピアー」名義で発売された。
軟質素材の採用によりプロポーションが実際のスーツに近く、尚且つ完成度が高い。

その後発売されたフィギュアーツはfigmaとほぼ同サイズでがっちりとした作り。





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いやぁ~…(バンッ)お強いっ!!
是非、追記や修正もお願いしたいですねぇ~!!」

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