シナンジュ

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シナンジュ - (2017/04/15 (土) 10:27:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/09/17(金) 10:42:23
更新日:2024/03/24 Sun 20:33:55
所要時間:約 7 分で読めます




可能性を破壊する"猛禽"

MSN-06S
SINANJU

見せてもらおうか、
新しい『ガンダム』の性能とやらを!


型式番号:MSN-06S
全高:22.6m
重量:25.2t
出力:3,240kW
推力:128,600kg
装甲材質:ガンダリウム合金

武装
バルカン砲×2
ビームライフル
ビームサーベル×2
ビームアックス×2
グレネードランチャー
シールド




シナンジュとは『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ。

地球連邦宇宙軍再編計画の一部である『UC計画』のフラッグシップ機としてアナハイム・エレクトロニクス社が開発していた『RX-0 ユニコーンガンダム』。
要求された異常に高い性能や秘匿性から、開発までには多数の試作実験機が開発されていた。
シナンジュもそのうちの一機で、内蔵されたサイコフレームの強度・追従性をテストするための機体であったとされる。
言い換えるならば、この機体は「フレーム限界を調べるだけの機体」であり、『使い捨て』の機体と言ってもいい。

武装においても、ファンネルやビット等の遠隔サイコミュ兵器は全く搭載しておらず、MSとしてはごく一般的な装備のみ。
特化した性能は機体追従性とスピードのみであり、しかも並のパイロットではそれを活かせないという、なんともピーキーな仕様。
結果として性能バランスが非常に悪く、MSとしては微妙と言わざるを得ない機体であった。

上記の通り、ユニコーンガンダムは本機体で検証されたデータを元に開発された為、ユニコーンやその2号機であるバンシィの「兄」機体とも言える。


U.C.0094年、ユニコーンの設計の完成に伴い、シナンジュを含めた試作機や装備品は、その役割を終えてアナハイム社のフォン・ブラウンから貨物船団で同社のグラナダ工場へと輸送されていた。
しかしそれらはネオ・ジオン残党軍により襲撃・強奪され、追撃した連邦軍部隊も全滅する事態となった。
この事件の首謀者は「シャアの再来」と呼ばれる仮面の男『フル・フロンタル』であるとされる。

その後、シナンジュは再び連邦の前に姿を現わした。
真紅に染め上げた装甲、猛禽類の羽のような大型フレキシブルスラスター、組織の象徴たる金色のエングレービングを施した、ネオジオン残党軍「袖付き」のリーダーとして……。

圧倒的なスピードで敵を蹴散らすその姿は、まさしく「シャア・アズナブル」そのものであり、連邦軍は「フル・フロンタル」を『赤い彗星』として認めざるを得ない状況となった。


しかしながら、この強奪事件そのものがアナハイム側と袖付き側との密約に基づく譲渡であったとされる。
同様の事例として、U.C.0083にガンダム試作4号機ガーベラがアナハイム社からガーベラ・テトラとしてデラーズ・フリートに譲渡されている。
この際には外装等をジオン系統のデザインの物に変更されたが、シナンジュの場合は開発当初からジオン系統のデザイン。
型番から分かる通り、本機はジオングヤクト・ドーガサザビーに連なるジオン系ニュータイプ専用機として開発された事が分かる。

また改修前、つまり強奪される前は純白の塗装であり「シナンジュ・スタイン」と呼ばれていた。


●劇中の活躍

登場は三巻「赤い彗星」から。
無数のデブリの中で、減速するどころかデブリを蹴る事で更に加速しながら、後続機の三倍以上のスピードネェル・アーガマに接近。
たった一機でネェル・アーガマの対空機銃を破壊し無力化する。
また、射出中のリゼルを狙撃する事でカタパルトを諸共に破壊した。
更にはMS小隊をリディだけ残して全滅させた。

その後も多数のキャラクターを殺害している。

アニメ版EP6では組立中?のシナンジュが登場。
ジンネマンが「足がありませんな」と言っているが果たして・・・?


デザインモチーフは型番の「06S」から分かるようにシャア専用ザク。
それに肩やバーニア等はサザビーの意匠、ナギナタやライフルなどのゲルググの武装、ガンダムタイプに近いという百式の設定を足したものである。



●武装

  • ビームライフル
専用の長銃身型ビームライフル。
オプションで銃身下部に中折れ式グレネードランチャー、またはバズーカが取り付け可能。
あまりに長い銃身を持つため非常に取り回しにくいはずだが、フル・フロンタルは難なくこれを使いこなしている。


  • ビームサーベル
前腕装甲内に格納されており、使用時には装甲が跳ね上がる。
また腕に取り付けたままビームを発振する事で「ビームトンファー」としても使用でき、この機構はユニコーンへと継承されている。


  • ビームアックス
シールド裏面に2基収納されている片刃のビーム斧。サザビーのビームトマホークを2つに割ったような見た目をしている。
出力を上げる事でビームソードにもなる。
また、シールドに装着した状態でもビームを発振可能。
二基を連結させればビームナギナタとしても使用でき、高速回転させる事でビームシールドのような特性を発揮する。


  • シールド
非常に大型なシールド。裏側にはグレネードランチャーとビームアックスが収納。
腕以外に肩から伸びる補助アームに懸架できる。
MGでは裏にビームガトリングガンも取り付け可能。


  • バズーカ
ユニコーンのハイパーバズーカと同じく銃身の伸縮が可能であり、腰部背面のラックに取り付ける事が可能。
一部機能を排除した量産型がドライセン等に配備されている。



●ゲームでの活躍

解禁にて参戦。コストは2500。


前作から引き続き参戦。
ライフルやバズを駆使した「重武装モード」と、射撃が貧弱だが格闘が優秀な「高機動モード」の二つのモードを持つ。

【前作及び6/26のアプデでの変更点】
  • 耐久力600→620
  • 特殊射撃の威力90→110
  • 特殊射撃→メインで即落下するアメキャン追加
  • 両形態の機動力の強化
  • 両形態のサブのブースト消費の減少と補正緩和による威力上昇
  • 重装形態のロック距離延長
この機動力アップとロックの延長が、かなりおっかない。


【重武装モード】
平均なビームライフルとバズーカを持つ。
バズーカは連射が可能で、左右レバー入れで「レバー方向にロールしながら発射」する。
ブースト切れの場合はローリングの幅が減少する。
格闘は威力・伸びないが微妙だが発生・判定はそこそこ優秀で、差し込み、反撃には十分な性能。


【高機動モード】
同コスト帯でトップクラスのスピードと、両腕のビームトンファーを使った優秀な格闘が武器。
特に横格闘の「回転斬り」は発生・判定・巻き込み・伸びなど、ダイ〇ンの掃除機並みの高性能。
しかし、射撃面は貧弱。
メイン射撃はバルカン、サブ射撃は「デブリ蹴り」。
デブリ蹴りはレバーニュートラルで正面に射出。低速だがきちんと誘導はする上に一発分の射撃攻撃を防ぐ盾になる。またレバー入力で入力方向にデブリを蹴り誘導を切り移動できる。
これを活用すれば原作さながらの変態機動が可能。覚醒でデブリの弾数が4になので利便性が上がる。

特射は両形態共通でアンジェロ専用のギラ・ズールがランゲ・ブルーノ砲で援護射撃。

私に撃たせたなぁ!

覚醒技は『ビームライフル連射』。円を描くように高速ロールしながら、ライフルを7連射する。
着地取りも可能

だが横ステップ一回で無力化される

全体的に爆発力がなく、各モードの効果的な運用が求められるため、プレイヤーの腕がモロに出る機体。
ただ、上手い人のシナンジュは『当たらなければどうということはない!』と言わんばかりに縦横無尽に暴れ回る為、真面目に怖い。

  • エクストリームバーサス マキシブースト
コストが3000に上昇し、換装が廃止され、高機動、重装備両形態がほぼいいとこ取りで統合されたと言ってもいい。
特殊格闘は高機動の隕石蹴りに変更され、覚醒技に乱舞技の『再来の真価』が追加された。
他にも格闘は前作までの高機動寄りのモーションになり、ランゲ・ブルーノ砲がスタン属性になるなど攻撃の仕様や判定が変化した。
さすがに横格闘の発生・追従はアプデで低下してしまった。



ガンプラ
HGUCとMGで発売中。
シリーズの中でも部品数が多いがその分完成度は非常に高い良キット。
エングレービングはシール/デカールで完全再現されている。
…が、かなり細かく分けられており全部綺麗に貼るのは難しい。エナメルふき取りで塗装のほうが楽かも。




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