SDガンダムGジェネレーションシリーズ

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SDガンダムGジェネレーションシリーズ - (2019/08/17 (土) 13:39:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/12(土) 16:31:07
更新日:2024/02/23 Fri 08:45:20
所要時間:約 7 分で読めます




バンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されているシミュレーションゲーム。

ガンダム系のゲームとして最も代表的な作品で、VSシリーズよりも長い歴史を持つ。
実際のシリーズは1998年発売の「Gジェネレーション」が初だが、ゲームシステムの根本は1996年にスーファミターボで3ヶ月に渡って発売された、「SDガンダムジェネレーション」を起源としている。

発売当時の最新作品までの機体が殆ど登場することが最大の特徴で、時代や作品の違う機体にキャラクターを搭乗させることが出来る。
中でもファンネル系、シャイニング(ゴッド)フィンガーにはほぼ毎回各キャラクターにネタセリフが用意されている。

また、オリジナルユニットやオリジナルキャラクターもかなりの数存在し、こちらもファンには人気がある。

同じシミュレーションゲームとしては『ギレンの野望』があるが、リアルさを売りとしていて難易度が高いあちらに対し、こちらは機体を育てれば無双できる手軽さが売り。

機体に関してはこちらにて



シリーズ一覧


※ギャザービート社開発の携帯機用作品はこちらを参照

Gジェネレーション

記念すべき第一作。PSで発売。
シナリオは宇宙世紀の『逆襲のシャア』時代まで。
ちなみに、本作だけヒイロ・ユイが強化人間扱いである。
初期版のおまけディスクには最初からガンダムが使える等の特殊部隊データや、
ゲームのCM、プラモのCM映像などが収録されていた。
序盤は戦車やザニーがメイン(命中率の低い大砲がメイン武器)であるため、プレイヤーサイドの攻撃の命中率が低いのが
アンソロ等でもネタにされた。
このゲームで初めてMSVの数々のマイナーMSを知った少年達も多いだろう。
BGMは、原作のものを大幅にアレンジしているのが特徴。


Gジェネレーション ZERO

二作目。PSで発売。
前作ではゲスト参戦だった『F91』『V』、今では不可能になってしまった『センチネル』シナリオを追加。
ブリッジクルーやテンションシステムなど、後に続くシステムの基本はここで完成した。
(また、このあたりから一部のオリジナルキャラクターに音声やカットイン演出が付くようになる。)
こちらではガンダムローズの「ローゼス・ビット」がサイコミュ兵器扱いの上、パイロットのジョルジュもニュータイプ扱いになっている。
また、初回版にはプロフィールのコンプ率が絶対に100%にならないバグがあった(後の作品にプロフィール100%データが収録)。
おまけディスクにはギレンの野望・ジオンの系譜のPVが収録されているが、プロトタイプのようで、製品版と画面が違う所がある。
関係者やパイロットがギレンに機体の解説をするというモードもあり、テンパってるアカハナや、ザビ家に嫌味を言うシーマ様などが拝める。


Gジェネレーション F(F.I.F)

三作目。PSソフト。
前作から大幅に強化され、登場機体は1000体を越えている。
『閃光のハサウェイ』をはじめとした非映像化作品もカバーしており、
当時の時点で一般的な範疇で設定の存在した機体の殆どが登場していると言っても過言ではない。
演出面の向上が目覚ましく、多くのCGムービーが収録されている。
現在のGジェネでも同じムービーが収録されている程。

ガンダムやザク、GM等、メインどころのMSのユニットグラや戦闘アニメが軒並み書き直された。
新規追加のユニットもいわずもがな。
マイナーなMSや脇役等は使いまわしなので差が出ている。

後に拡張ディスク的位置の『F.I.F』が発売された。
こちらは原作再現ではなく、一風変わったステージが登場する。
また、MAP兵器のデモやプロフィールが収録されている。
更に、『F』の時に指摘された一部機体のグラフィックミスにも修正が加えられている。

現在までのシリーズ中でも屈指の完成度を誇る作品で、恐らくファンからの人気が最も高い。
メインのプラットフォームがPS2やWiiに移った現在に於いても本作を最高傑作に挙げる人は多い。
特に本作のCGムービーは評価が高く、F.I.Fに収録されているコンセプトムービーは現在でも十分鑑賞に値する出来。
是非一度見てみてほしい。
前作、前々作が廉価版(おまけディスクは無いが)を出しているのに今作はなぜか廉価版が無く、
そのせいで、時間が経つごとにレアソフトになって行った。


Gジェネレーション NEO

四作目。プラットフォームをPS2に移した。
原作再現のシナリオが中心だったこれまでのシリーズとは異なり、携帯機シリーズのようにオリジナルシナリオが展開される。
当時放送中の『機動戦士ガンダムSEED』からストライクとイージスがゲスト機体として登場している。
今作と次回作のSEEDは、戦闘シーンが3Dのフルポリゴンである。
本作で取り入れられた画期的なシステムとして「リミットブロック」がある。
例えば、ビームサーベルなら「近」を2ブロック消費し、ある格闘が得意なキャラクターは「近」を8ブロック持っているとする。このキャラクターの場合、1度の攻撃で最大4回ビームサーベルを振る事ができる。射程がマッチしていれば異なる攻撃を組み合わせる事もでき、例えばバルカンなら「近」を1ブロック消費で済む上、命中率を底上げすることができる。先述のキャラクターならビームサーベルを2回振り、バルカンで4回分追撃と言った運用も可能。
ただしこのシステムの弊害か、射程の区分が「近」「中」「遠」の3種類しかない。「近」は従来作の1相当、「中」は2~3、「遠」は4相当。
オーソドックスなビームライフルが「中」「遠」両方の射程を持っているのに対し、長射程のイメージを持つ武装(狙撃用ライフルや大型メガ粒子砲等)が「遠」しか持っていない為、後者のほうが運用しづらいと言う事態になってしまっている。
迫力があり、効果音も凝っているが、攻撃するたびにカメラアングルが切り替わるので目が疲れるかも。


Gジェネレーション SEED

PS2で発売。
『機動戦士ガンダムSEED』を全面的にプッシュした作品で、基本的なゲームシステムは前作『NEO』と同じだが、これまでと同様のパラレルワールドをプレイするジェネレーションモードの他に、『SEED』のストーリーを再現したシチュエーションモードが追加されている。
ギャラリーではシアターモードやBGMモードの他、『SEED』全話のダイジェストや用語、世界観設定などを読める「SEEDツアーモード」を収録している。


Gジェネレーション PORTABLE

PSPソフト。
携帯機のソフトではあるが基本的なシステムが据え置き機のソフトと同一なため、こちらに分類されている。
参戦機体やキャラクターの多さが売りだが、機体はSEED系機体が大量追加された一方でゲームオリジナルや漫画・小説に登場する機体が殆ど省かれている上、キャラクターは同一キャラクターの衣装や時代違いが多く、実質的なキャラクター数はあまり多くない。

また、シナリオクリア時のランクによって入手するオプションパーツが変化するハロランクが導入された。
が、機体育成時のステータスにも影響するため、強力な機体を作るにはランクを上げる作業が必要になるなど、評価はあまり良くない。


Gジェネレーション SPIRITS

PS2で発売。
以前までのシリーズとは異なり、完全に「宇宙世紀」の作品のみを取り扱った作品。しかも完全フルボイス。
初登場となる3D作品の『MS IGLOO』はキャラデザが2Dに書き換えられている。
各シナリオもかなりの再現度を誇り、ガンダム初心者がプレイしても大体のあらすじが分かる程。
『F90』や『シルエットフォーミュラ』などのマイナーな作品もカバーする一方、MSVの機体は代表的なものを除いて殆ど登場しない。

ただしラスボスは宇宙世紀のものではない∀ガンダム。

ハロランクはステータス強化値の変化から経験値ボーナスに変更された。
また、これまではMSも戦艦も1マスで表示されていたが、本作からは戦艦や大型機はより大きなマスで表示されるようになった。
デモムービーがかなり少ないのが残念な点ではあるが、ゲームそのものの作り込みは丁寧である。

本作のOP/EDはあの森口博子が歌っている。特に「もうひとつの未来」は名曲。是非一度聞いて欲しい。
ちなみに、2chにおける本作のスレは何故か他の作品に比べて変態紳士が多い。


Gジェネレーション WARS

PS2とWiiで発売。
基本的なシステムは前作を踏襲しているものの、再び宇宙世紀以外の作品も登場。
1stシーズン限定ながら『機動戦士ガンダム00』が初参戦している。
前二作にあったハロランクは廃止され、
オプションパーツもランダムからステージクリア回数に応じて獲得し、編成画面で購入する形に変更。更に同一のオプションパーツを複数買えるようになった。
シナリオは基本的に原作再現だが、一定条件を満たすことで「ウォーズブレイク」が発生し、他作品の勢力がステージに登場する。
ユニットの挙動も全体的にかなり力が入っている。
殆ど恒例のゲスト参戦はガンダムエクシアリペア、ガンダムエクシアR2、ダブルオーガンダム、ダブルオーライザー、オーガンダム(実戦配備型)。

ラスボス的な機体は0ガンダム(オーガンダムとは別物)。


Gジェネレーション WORLD

2011年に発売されたPSP・Wiiソフト。
前作と殆ど同じシステムだが、ウォーズブレイクはジェネレーションブレイクという名前に変わり、更にブレイク条件より少し難易度の高い条件を満たすことでシークレット機体がステージに登場する。

前作では戦艦しか出来なかった敵機複数ロック(マルチロック)がユニットも出来るようになり、マルチロック持ちが猛威を振るった。これによりネオガンダムのように武装が大味過ぎてこれまで使い辛かったユニットにも光が当たった。
シナリオでは機動戦士クロスボーン・ガンダムの続編『鋼鉄の7人』が追加。
ASTRAYやX ASTRAY、00の2ndシーズンなどが本格的に参戦している。
『機動戦士ガンダムUC』はOVA組への配慮か、一部機体とシナリオのみ。

ゲスト参戦は『劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-』から刹那とダブルオークアンタ。


今作からダメージ計算が変更になりミサイルなど多弾頭系は弱体化、反対に総じて残念な子だった物理格闘や単射、物理射撃が強化。
悪く言えば敵から与えられるダメージが増える事になるので注意。

機体のレベルは上がりやすくなったが、超絶改造はしにくくなった。


本作から自分で名前を付けるオリジナルキャラクターが作成可能になった。
また、前作では自軍内に原作シナリオ攻略時に同一キャラクターがいると「置き換え」が発生していたが、本作ではその制限は無くなっている。


全体的にそれなりのボリュームは保持しているものの、前作に比べて特にボイス(最悪存在しない)や演出面での劣化が大きい(ハードの性能差から考えれば仕方ないことではある)。
最も、そこを重視しないなら些細な問題だが。

ちなみに、初回特典のGジェネエースは酷い地雷とよく言われる。


Gジェネレーション OVER WORLD

2012年に発売されたPSPソフト。
WORLDのシステムを踏襲した作品。様々な細部の変更により遊びやすくなった。
ただし、容量の問題で一部のモビルスーツから変形機構が削除、一部の固有アビリティ持ちが強かったりと問題も多い。

オリジナルストーリーは過去作の要素をより掘り下げた形となっている。
内容については賛否両論。だいたいどっかの不死鳥と2Pカラー幼女のせい。

過去作からのデータ引き継ぎこそ無いが、セーブデータがあればオプションパーツが入手できる。
三国伝はナイトガンダムと入れ替わりになったが、後のスーパーロボット大戦UXにて優遇されている。
ナイトガンダムは条件を満たしたオリジナルキャラクターを搭乗させると…?

Gジェネレーション GENESIS

2016年に発売されたPS4・Vita用ソフト。
OVERWORLDを最後に音沙汰が無かったが、ようやく新作発売。我々は4年待ったのだ…。
「宇宙世紀100年の歴史を辿る」との事で、1stガンダムからガンダムUCまでの宇宙世紀が体験できる。

同じ宇宙世紀である『F91』や『クロスボーン』、『V』の機体やキャラは一切登場しない。
シリーズオリジナル機体も、ザク50ザンスパインなど時代がUCより後に設定された機体は一切登場しない徹底ぶり。

一部の機体、シナリオは有料でダウンロードコンテンツ配信。
『オリジン』『サンダーボルト』『ジョニー・ライデンの帰還』『ティターンズの旗のもとに』『閃光のハサウェイ』『C.D.A 若き彗星の肖像』がDLC販売。

宇宙世紀以外の作品からは、ラスボスとしてSPIRITSに引き続き∀(黒歴史)が、隠し機体として「Gのレコンギスタ」のG-セルフが登場。
DLCでも、『鉄血のオルフェンズ』からガンダム・バルバトスルプスが、『ガンダムビルドファイターズトライ』からホットスクランブルガンダムがそれぞれ配信されている。

今作は参戦作品の都合から格闘戦を得意とする機体が少なく、かつ格闘系の武装も一部を除いて威力が低めに設定されているため格闘寄りのパイロットにとっては厳しい環境となっている。

前作のOWではほとんど機体性能差のなかった初代ガンダムとジェガンに明確な差が付けられている等、
基本的に新しい作品のMSほど性能が高く設定されている。
このため、同じ機体を使い続けるよりも適宜乗り換えていくことが攻略のカギとなる。

一部の作品は単行本等に先行ダウンロード権が付いてきていた。

2018年4月にはNintendo Switchに移植された。
いわゆるフルプライスでの販売だが、DLCは全て同梱されている。



ガンダムシリーズは作品も機体数も多いため、全ての機体・キャラクター・シナリオを網羅した作品はまだ存在しない。
初めてこのシリーズを遊ぶなら、自分の好きなキャラや機体が参戦しているかで選ぶといいだろう。



MS追記/修正
グループ編成
ステージMAP
テクニカル設定
N E X T

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