フォルセティ

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フォルセティ - (2018/08/07 (火) 11:40:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/05(木) 01:26:04
更新日:2024/03/24 Sun 17:36:26
所要時間:約 6 分で読めます




1.北欧神話における司法神
アース神族で、バルドルとナンナの息子。すなわちオーディンの孫である。

正義、平和、真実を司る、立法者にして調停者であり、人間からの信仰が非常に篤い。
人間たちに最初の法律を与えたのはフォルセティとされてたり、
とっても重要かつ厳粛な誓いを立てる際には、彼の名前を以て誓う事になっていたらしい。

どんだけ人気あるんだこの神様……。

ついでにアースガルズで『最も賢明かつ雄弁な神』であると言われてたり、
『平和を愛する優しい神』と評価される辺り、
とても戦争大好きオーディンの孫とは思えな……おや、何か妙な槍が飛んできt(ry


2.銀河英雄伝説に登場する戦艦
リップシュタット戦役時、ウルリッヒ・ケスラーが座乗していた、ケスラー艦隊旗艦。
フォルセティ級一番艦として建造され、ケスラー指揮のもと貴族連合軍との闘いに参加していたが、
以後ケスラーが帝都防衛司令官、更には憲兵総監まで兼ねた為に帝都を離れられず、フォルセティの出番も無くなる。
二番艦にルッツ艦隊旗艦、スキールニル。三番艦にワーレン艦隊旗艦、サラマンドル(火竜)が存在。
同型艦の上にルッツとワーレンの見分けのつきにくさも相まって、混同しがち。

ちなみにフォルセティは同盟軍とは一度も砲火を交えていない。



シレジア王国を興した、かつての聖戦で活躍した十二聖戦士の一人「風使いセティ」が用いたとされる神器
フォルセティに限らず全ての神器は、聖痕の現れた直系の人間にしか扱う事が出来ない。

ゲーム中では設定に恥じず、とにかく凶悪な性能を発揮する。
30もある威力と「技+10、速さ+20」という実に強烈なボーナスにより、
特に吟味をしなくとも、とてつもなく強力なクラスチェンジ補正も手伝い、
シグルド編ではレヴィンが「避ける・当てる・倒す」を延々と繰り返す無双状態になる。
(ゲーム中では、技が命中率、速さが回避率に影響するため)

その抜群の安定感と入手直前のイベント故に、ザクソン城制圧はレヴィンの単騎突撃で終わらせた人も少なくないだろう。
(注意:実際に制圧するのはシグルドさんだと言ってはいけない。)

ゲーム本編では第四章「空を舞う」で、制圧後のシレジア城にレヴィンが入ると手に入る。
わざわざシグルド様直々にレヴィンに対して「絶対シレジア城に行ってラーナ様に会うように!(意訳)」と釘を刺す辺りにスタッフの思惑を感じる。
ついでに言うならほぼ同時に起きる独身レヴィンと独身フュリーの強制恋人化イベントにも何らかの陰謀を感じざるを得ないし、
さらに言うならフュリーの息子の名前が固定でセティな辺りにも目に見えない大いなる力が働いているとしか思えない。

という訳で、これらの目に見えない大きな力から察するにレヴィンはフュリーとくっつけなさいって事らしい。


とりあえずフォルセティ継承のイベントは、聖戦屈指の名イベントなのでハンケチを用意してラーナ王妃のお言葉を頂戴しましょう。

ちなみにレヴィンの妻によってはセリス編に入った直後からフォルセティ無双となったり、
9章途中でようやく加入したりと、入手時期に大きな差が出てくるため、いろんな意味で難易度に寄与していると言って間違いない。
なお、母親がフュリー・シルヴィア・ティルテュ以外だともれなくフォルセティが持ち腐れするので注意しよう。
そしてトラキア776ではセティがフォルセティを引っ提げて登場する。
やはり目に見えない大きな力が多数働くだけあって、レヴィンとフュリーが公式カップリングであるようだ。
性能だけ見るならなぜか聖戦以上にチートになっている(重くはなっているものの技+10が技+20になり飛行特攻が付くようになる)。

ちなみにトラキア776ではユニットのステータスの限界は20、つまりこれだけで一般ユニットの持てる限界の速さと技が得られるわけだ。
さらにセティ本人のステータスが加わるのでまさに無双(しかしトラキアのシステムはかなり特殊なので死ぬときは死ぬ)

しかしながら仲間になるのはほとんど後半であるとは言え、敵味方合わせて唯一神器を持って来て無双しに来る辺り、
セティさん空気読めてな…あれ、何か風が吹き始めt(ry


4.ファイアーエムブレム聖戦の系譜に登場する神々(古代竜族)の一体


注意:以下、聖戦本編をクリアしていても壮大なネタバレになりうる内容なため、注意してください。




















私は風、暖かい光を導く風。





古代竜族とは、聖戦の系譜の前作である「紋章の謎」の舞台アカネイア大陸をかつて支配していた竜族の事である。
竜族は人類が到底及びもしないような高度な文明を造り上げたが、種としての限界を迎えてしまい滅ぶこととなってしまう。

聖戦の系譜においては、竜族は人間と「血の契約」と呼ばれる契約を交わし、
自らの力を封じた神器とその力を解き放つための血を与えた存在となっている。

なお、彼ら竜族が危険視した、聖戦の系譜の最重要キャラクターの一体であるロプトウスも似たようなことをしているが、
こちらはさすが悪役というかなんというか他の竜族とは一線を画す非道っぷりを見せている。
ロプトウスは聖遺物「ロプトウス」に自分の怨念を封じ込め、これを手にした人間(ただしロプトウスと「血の契約」を交わした者の直系に限る)をその怨念で支配する。
その結果、ロプトウスを手にした人間が第二のロプトウスとする事で、死してなお世界に存在する事を可能としたのだ。
(聖戦の系譜本編で、本来は優しかったらしいユリウスが豹変したのもこれが理由。)

フォルセティは神竜族の王であるナーガに引き連れられ、↑のロプトウスの流れを汲むロプト帝国を止めるべくユグドラル大陸へとやって来て、
人間達(フォルセティの場合はセティ)と血の契約を交わした。
これは竜族が人間への関与を極力嫌うために、自らが直接的にロプト帝国を止める事をためらったからであると言われている。
逆に言えば、人間への積極的な関与を行い、人間の中で生きようとしたロプトウスは竜族において異端の存在だったと言えるだろう。
余談ではあるが、前作のメディウスマムクートを虐待する人間の横暴さに怒り、人間を絶滅させるべく戦い始めたという背景と比べてみるとなかなかおもしろい関係である。

その後、バーハラでのシグルド軍処刑辺りからフォルセティは人間に積極的に関与することになる。
レヴィンがマンフロイによって殺された際に、彼を蘇らせ一体化したのである。(この様子は本編を12回以上クリアした際にOPで流れる。)
このときなぜフォルセティがバルキリーの杖を使えるのかというと、神器の製作者である竜族は血筋と関係なくすべて扱うことができるとかなんとか。

その後はシグルドの遺子セリスを参謀として助け、時に叱咤し、時に激励し、セリス達若い世代が帝国を倒すために尽力した。

そしてすべてが終わった後、レヴィンの子供たちによってシレジアへと戻るよう懇願されるが、シレジアへと戻ることなく再びどこかへと旅立った。
(…場合によっては帰るように懇願されるイベントが無い場合もある、一応。)

小説版では「レヴィンはマンフロイに殺されたと思ったが、実はすんでのところで生き延びておりシレジアに一旦逃亡。
そしてフュリーとの間にフィーを授かってから、シレジアに侵攻してきたバーハラ軍と戦って戦死した」となっている。
これについては作者曰く「レヴィンがあの時点でマンフロイに殺されてフォルセティと一体化してしまうと、フィーが人間と竜族の子供となってしまう為、これはおかしい」との事で、この展開にしたようだ。

セリス軍の面々の大半はバーハラでの処刑などを通して両親を失っている中で、フォルセティはあくまでレヴィンの体を借りているため、
レヴィンの娘達(ただし母親は、息子がフォルセティを使用可能なフュリー・ティルテュ・シルヴィアに限られる)と特別なイベントが発生する。

しかしこのイベントにもキャラによって大きな差がある。
特に母親がティルテュとシルヴィアである場合には、娘であるティニーとリーンが父親の顔を知らずに育ったこともあり、
ティニーとリーンはレヴィン(≒フォルセティ)が父であることが明かされぬままの会話となる。
しかし、レヴィンが妻であるティルテュorシルヴィアを心から愛していたことが分かる会話内容となっている。
ブルームに監禁され、ヒルダに死ぬまで虐げられたティルテュを偲び思わず涙を流してしまうレヴィン。
娘の前で父と母シルヴィアは本気で愛しあい、そして父は娘をいつでも見守っていたことを切々と語るレヴィン。
これらはレヴィン×フュリーだけでなく、レヴィン×シルヴィア、レヴィン×ティルテュという組み合わせが今なお人気である事の大きな要因になっている。

逆に、あえて口を利かず無視されていたことが発覚するフィー相手の会話に「レヴィン大人気無い……」「せっかくの父と娘の会話なのに……」と感じてしまう人も多いことだろう。
しかし考えてみて欲しい、多くの解放軍の子供達には肉親がいないのだ。
それなのにフィーだけが父であるレヴィンに甘えてしまったら軍はどうなってしまうのか、と。
また、上述した通り「本物の」レヴィンは既にこの世にいないのだ。見た目がレヴィンであっても、中身はあくまでも竜族フォルセティなのだから。
(セリスもEDで「レヴィン…いや、風のフォルセティよ」と言っており、目の前にいるのが人間としてのレヴィンではないことを悟っている)
故に、エンディングで娘と息子から懇願されても戻ることのできないレヴィンの心中たるや推して知るべし、というヤツである。

ちなみに、このイベントでは娘3人のいずれも大幅なパワーアップを遂げる。
特に母がフュリーだと力の上がりにくいフィーはSTR+5という大盤振る舞いをされ、突然とんでもない強化をされることになる。
(MGC+5だが元々魔力が上がりやすいティニー、DEF+5だが元々戦場ではあまり前に出ないリーンとは大違いである。これが公式カップルの差か。)

更にレヴィンとフュリーをくっつけた場合は息子であるセティにもイベントが起きる。
やると分かるが、このときセティは自分が父親に向かってあれやこれやと言っているが、
ほとんど似たような事をトラキア776で同郷のカリンさんに言われている。
自分の事は棚に上げてとはまさにこの事であろう……ってあれ? なんかまた風がうねり始めたぞ……?


追記・修正は実の娘との会話イベントを起こしてからお願いします。

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