The Seal of Orichalcos/オレイカルコスの結界(遊戯王)

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The Seal of Orichalcos/オレイカルコスの結界(遊戯王) - (2019/09/24 (火) 10:35:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/05/31(木) 17:51:04
更新日:2023/12/13 Wed 18:25:08
所要時間:約 5 分で読めます





Field Spell
This Spell Card is impervious to negation, destruction, and removal.
Increase the ATK power of all your monsters by 500.
You control a back row of monsters that cannot be attacked while a monster is in the front row.
Send this card from your hand to the Graveyard to negate and destroy any card.
The soul of whichever Duelist loses this Duel is forfeit to the winner.

※forfeit=没収

概要

The Seal of Orichalcosとは、アメリカにてUpperDeckが作成した遊戯王のプロモカード。日本版は存在しない。

かのアニメ遊戯王DMのドーマ編のキーカードになったオレイカルコスの結界を再現したカード。

ダメな時はとことんダメだが、やる時はやるUpperDeck。
販売の仕方はアコギな会社だったが、ちゃんとこういったファンサービスもする会社であった。




……さて、上の英語テキストはちゃんと読んだかな?
せめて、赤い所は読んだかな?
それでは、日本語訳。

フィールド魔法
このカードはいかなる場合にも無効にならず、破壊および除外することもできない。
自分フィールド上に存在するモンスターは攻撃力が500ポイントアップする。
自分フィールド上に前衛モンスターが存在する限り、後衛モンスターを攻撃することはできない。
このカードを手札から墓地に送る事で、あらゆるカードを無効にし破壊する。
このデュエルに敗北したデュエリストは勝者に魂を奪われる。

明らかに再現しなくて良さそうなとこまで無駄に再現しておる。

勿論こんな危ないカードがデュエルで使えるわけなく、
パスワードの所にしっかり「遊戯王トレーディングカードゲームの公式カードではありません」と書かれている。

……最後の文を除いて真面目に考察してみよう。

このカードはいかなる場合にも無効にならず、破壊および除外することもできない。

発動を保証され、対象をとるカードでもとらないカードでも、このカードを破壊して墓地に送ったり除外する事は出来ない。
が、「フィールドを離れない」ではないのでハリケーンに代表されるバウンスする系のカードが相手だと無力。
あと破壊じゃない方法で墓地に送るカード相手にも弱い。

まあ、手札に戻されたのなら次のターンに発動すればいいし、4番目の効果の

このカードを手札から墓地に送る事で、あらゆるカードを無効にし破壊する。

これに転用する事も可能。
手札から発動する為、手を明かしていなければ事前察知は困難で、しかもこのカード以外ノーコストなので状況を選ばずに使える。
ただ、テキストを見る限りカード発動時のみなのか、効果の発動時にも使えるのかは不明。
また先出しマクロコスモスにも無力である。引いた後ならマクロコスモス自体をカウンターすればいいが、閃光の追放者を召喚されたらその瞬間から発動できなくなる。
いくらこのカードとはいえ、基本ルールである「墓地に送れない状況では、墓地に送って発動する効果は、発動自体できなくなる」は無視できない。


次に2番目の効果の

自分フィールド上に存在するモンスターは攻撃力が500ポイントアップする。

自分のフィールド上限定という点が強みで、火力で攻めるビートダウン型のデッキなら強さをどんどん活かせ、
ガチムチ天使「ダメージ計算入っていいかい?」

……種族や属性統一していないデッキでも使いやすい。


一番問題かつ特徴的なのは3番目の効果だろう。

自分フィールド上に前衛モンスターが存在する限り、後衛モンスターを攻撃することはできない。

前衛=モンスターゾーン
後衛=魔法・罠ゾーン

つまり、暗に魔法・トラップゾーンにもモンスターカードを置ける事を表している。
アニメではバクラがモンスターゾーンにも魔法・罠カードを置ける
「ダーク・サンクチュアリ」というフィールド魔法を使ったが、この効果はその真逆と言える。

種族統一デッキなら斬り込み隊長やマジシャンズ・ヴァルキリアといった同種族の他のモンスターを守るタイプのカードを後衛に置き、
前衛にもその種族のモンスターを置く事で、簡単にロックが成立する。
ブラホ無制限?サンボル制限?知ら管。


更にモンスターをフィールドに空いているだけ召喚出来るタイプのカードなら召喚可能枚数の上限が上がり、様々な使い道が出来る。
また、団結の力もモンスターを9枚置いておけば攻撃力7200アップ、フィールド効果の攻撃力500アップも加えれば7700アップと、
雑魚モンスターでもダイレクトアタックが決まれば一撃でライフを0に出来る火力になる。

クリボー「クリクリィ~」
ギゴバイト「ヒヒッ」
もけもけ「もけ~」
カイバーマン「ワーッハッハッハッ……ハ?」

???「海馬殿は攻撃力200なので7900で少し足りないでござるよ、拙者の場合なら8700でござるがな」

ただし、魔法・罠ゾーンにモンスターがいる時にフィールド魔法がバウンスされるとどうなるかは不明。



流石はアニメ出身のカードだけあって、もしもこのカードが公式に使えたら影響を与えていただろう。

もっとも、フィールド以外は破壊耐性がつかないし、
同時期に出たカードなら混沌帝龍とかでフィールド魔法ごと消し炭にされるけどな!

ただし手札にあれば逆に混沌帝龍を倒せるので、やはり使い方次第。

ちなみに魂を吸い取られたくないけど相手の魂もいらんという場合は引き分けを狙えばOK。難しいけど。












それから7年後……
EXTRA PACK 2012にてまさかのOCG化がなされた。

フィールド魔法
このカードの発動時に、自分フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
このカードがフィールド上に存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できず、
自分フィールド上のモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
1ターンに1度、このカードはカードの効果では破壊されない。
自分フィールド上にモンスターが表側攻撃表示で2体以上存在する場合、相手は攻撃力の一番低いモンスターを攻撃対象に選択できない。
「オレイカルコスの結界」はデュエル中に1枚しか発動できない。


さすがに上記のままだと強すぎる上に明らかに余計すぎる効果があるので、色々調整されている。
破壊耐性は1ターンに1度だが、フィールド維持が死活問題となる地縛神Sinと相性がいい。

攻撃力が一番低いモンスターを守る効果はガリトラップ-ピクシーの輪-と同じ。
こちらは強力な効果を持っているが、ステータスが低いフォッシル・ダイナ パキケファロなどや、
エレキリギリスや切り込み隊長などのロック効果持ちと組み合わせたいところ。

しかしその分、デメリットが非常に重い。
特殊召喚されたモンスターを全て破壊するデメリットは、ネフティス炎王などで逆手にとれるが、
せっかく出したシンクロ・エクシーズが破壊されてしまう。
さらに発動中はエクストラデッキが使えないので、必然的にエクストラに依存しないような構築が必要となってくる。

加えて、特にデュエル中一度限りという縛りがきつく、バウンスや除外、フィールド張り替えされたらもう泣くしかない。
原作再現のため仕方ないとはいえ使いにくくしてる感は否めない。
まあここはデッキに1枚だけ入れて他のフィールド魔法と一緒にテラ・フォーミングで適時サーチする手法を採れば問題はなくなる。


おかげで『オレイカスソス』などと揶揄されたりしたが、
マスタールール3では、フィールド魔法を相手と自分で同時発動できるようになったことにより維持しやすくなった。
ペンデュラム召喚で大量展開できるようになったのも、このカードの趣旨とマッチしているだろう。
エクストラに行ったペンデュラムモンスターは使えなくなるけど

また、一時期【メタビート】に採用されていたこともある。
メインのモンスターが特殊召喚封じのパキケや結界像など低ステータスのものがおおく、ステータスアップや攻撃制限が有効であった。
また、チキンレースとテラ・フォーミングと一緒に投入することで、デッキを圧縮すると同時にこのカードを探していた。




アニメでの活躍

ドーマ編にて登場するキーカード。
このカードを発動したプレイヤーの額にはオレイカルコスの紋章が浮かび、使用モンスターはダークモンスターへと変貌する。
ダークモンスター化したモンスターはプレイヤーと同じく額に紋章が浮かび上がり、目は赤く発光して名前も「ダーク・○○○」となる。

結界内なら千年アイテムや古代エジプトに所縁のない素人でもあの三幻神の一角、オベリスクの巨神兵すら使役可能になる。(流石に完璧なコントロールはできず、使用者には目くらみ等の副作用が生じる。)
残念ながら?神のカード三枚はドーマ編序盤で早々にオレイカルコスの神に捧げられてしまったため、敵側として登場したのは一回きりだった。

このカードが発動されたデュエルでの敗者の魂はオレイカルコスの神に生け贄として取り込まれてしまう。
デュエル自体の中断も(いくつかの例外を除いて)原則不可能であり、どちらとも助かるには前述の通り引き分けにもちこむしかない。
またこの結界には内外から干渉することはできず、物理的に破壊することも(これまたいくつかの例外を除いて)できない。

秘密結社ドーマの首領ダーツはこのカードに加えて「オレイカルコス・デウテロス」「オレイカルコス・トリトス」という二枚の永続魔法を扱い、三枚合わせてのオレイカルコスの三重結界で王様達を苦しめた。
これらのカードを破壊できたのは、劇中では名もなき竜の真の姿である伝説の騎士達のみ。
それを意識してかOCG版の名も無き竜にはこのカードの耐性を貫通して除去できる効果が含まれている。




この項目の編集に失敗したアニヲタは冥殿にアナル処女を奪われる。


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