矢安宮重清(ジョジョの奇妙な冒険)

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矢安宮重清(ジョジョの奇妙な冒険) - (2020/06/11 (木) 23:45:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/15 Sun 23:01:20
更新日:2024/05/02 Thu 02:51:27
所要時間:約 5 分で読めます







ゆ…『友情』って……
い…いいもんだなぁ〜〜〜

ししっししっ


ジョジョの奇妙な冒険第4部の登場人物。読みは「やんぐう しげきよ」で愛称ば重ちー゙。(「しげちゃん」がなまったらしい)
CVはゲーム・アニメ共に山口勝平

【概要】

体重110kgという肥満体で、三等身にドドリアさんみてえな頭という人間とは思い難い容姿をしている。(まあ4部は康一くんとか間田とか三等身キャラが多かったけど)
自身のスタンド名に掛けてるのか「収穫」を思わせる鎌のバッジを両肩に付けている。
一人称は「オラ」。オラオラオラオラオラとは関係ない。その他にも「〜だど」や「ししっ」など田舎者のような口調。また、精神年齢も幼い。
ファンからはほぼ冗談で「成長したらポルポみたいになりそう」なんて言われてるとか。

本来は温和かつ純真な少年なのだが、目先の損得に流されやすい上に金銭絡みの執着心が異常に強く、利益の独占のためなら殺人すら辞さないという危険な一面を持つ。
金絡みだと殆ど別人。別にお金に苦労してる訳ではなさそうだが…

ちなみに両親からはかなり甘やかされている様子で、本人も両親を純粋に慕っている。
ペットの亀の名前は「ゴン太」。


【劇中の活躍】

初登場したときはスタンドで落ちている小銭を集めるという地道な小遣い稼ぎをしていた。
軽く12万は言っており、仗助に「12万 俺の所持金 12円」と一句詠ませた。わざとではない。(その金を友達だからというちょと危ない理由で仗助と億泰に渡そうとした。)

当時壊滅的な金欠であった仗助がより効率よく稼げる方法(集める対象を小銭から現金化できるシールに変えた)を教えたあたりから態度が変わり始め、億泰が500万円の宝くじを発見した事と、仗助が下心から自分を(ちょびっとだけ)利用していたことを盗み聞いてしまった事によりゲス野郎と化しその賞金を独り占めしようとした。
この時の彼は流石に擁護のしようがない。

自らのスタンドを上手く使った戦法で、仗助と億泰をあと一歩のところまで追い詰めるものの、二人の機転により逆転され*1顔が変形するほどぶん殴られた
この時に発した


「理解不能理解不能理解不能理解不能」
「あ…な…なるほど!理解『可』能」

「ええ!?再び理解不能理解不能理解不能理解不能」
「あっ!理解『可』能」

というセリフは重ちーの顔芸も相まってよくネタにされる。

その後自分一人の力では賞金を手に入れることは出来なかったと悟り改心。500万円は平等に分けることにし、本当の意味で仗助と億泰の友達となった。

が、賞金を受け取るときに「分配はスタンドの数で行うのが正当(仗助と億泰が1ずつ、重ちーは500)」と冗談半分でほざくなど守銭奴ぶりは変わらなかった。
まぁ、結果的にちゃんとお金は平等に分けたんだけどね。


しかし、そのケチっぷりが仇となり大好物のサンドイッチを吉良吉影から奪い返そうとしたところ吉良の恋人(女性の手首)を目撃してしまい、交戦する。*2

吉良の頸動脈を断ち切る寸前まで追い詰めるなど善戦するものの、100円玉を爆弾に変えられ、
それを『ハーヴェスト』の一体でうっかり拾って本体近くに引き寄せてしまったため、起爆されて重傷を負ってしまう*3
吉良曰くこの時点で「君の脳ミソの三分の一がシェイクされたってところかな」。

そして吉良から仗助や億泰の情報を聞き出さされそうになるが、交渉の条件に自分の家族の殺人を持ち出され怒りが爆発。最後の力を振り絞り逃走する。




じょ…『仗助』の… ところへ行…くど…

『仗助』の…『クレイジー・D(ダイヤモンド)』なら… オラを…治してもらえるど…


行かな………くては! そし…て…オ…………ラは

オッ オラはッ……


『パパ』と『ママ』を………守るど!


オラがッ!………『パパ』と『ママ』をあいつから守るどッ!


あんな薄ら汚らわしいヤツがッ…『パパとママ』が住むこの町にいてはならないどッ!!

金のためでも自分の身のためでもなく、家族のため町のために生き延びようとする姿はまさしく漢であった。
が、あと少しで仗助に会えるというところでドアノブを爆弾に変えられ、爆殺されてしまった。

しかし死ぬ直前に吉良のスーツのボタンをむしり取っており、そのことがのようにラスボスを倒すための手がかりとなった。


ミ…

ミツケ………タ……

ゾッ!!

両親は息子が死亡したことを当然知らず、失踪届を出している。


ちなみに名字の「矢安宮」はカナダの歌手゙ニール・ヤング゙に、スタンド名のハーヴェストは同氏のアルバムから由来している。


【スタンド】



イチエン

ミツケタゾ!!

しししっ!!


スタンド名:『ハーヴェスト(収穫)』
破壊力-E
スピード-B
射程距離-A
持続力-A
精密動作性-E
成長性-C


虹村形兆のスタンド『バッド・カンパニー』のような群体型のスタンド。
顔にアリみたいな手足と尻尾が生えた昆虫っぽいデザインをしている。

スタンドとしてのパワーはあちらの方が上だが、こちらはスタンドの数が500体以上にもなり、行動範囲もけた外れに広い
(恐らく杜王町全体は軽くいける。重ちー本人は「杜王町の外に出ると迷子になるから行かない」と言っている)。

◆能力

なんでも集める。
物集めを得意とし、前述したように重ちーはこのスタンドを使って小銭を集めていた。ミツケタゾ!
その為、『ハーヴェスト』というスタンド名は実に言い得て妙な表現になっている。

一つ一つのパワーは弱いものの、群がるとなかなかの脅威。
重ちー自身は肥満体なので鈍重だが、集まれば持ち上げて移動することができ、
まるでバケツリレーのようにして運ぶことで高速移動が可能。
こっそりズボンの中に集団で忍び込ませ、億泰の足を削り取って決して小さくない傷を与えたりもしている。「タマキンのとこまで来なくて良かったが…」
億泰は別の場面でも一匹に眼球を攻撃され、片目が見えなくなった。治してくれる仗助がいたから良かったものの、そうでなければ目は完全に潰れていただろう。

またスタンドの数が非常に多いためその分ダメージも分散され、1・2匹どころか10~20匹程度潰しても本体には傷一つつかない。

その他にも、注射器の針のようなものを出して酒を血管から食べることでさらに倍!酔っ払わせたり、スタンドで壁を作ることで眼くらましをしたり、
葉っぱを集めて隠れ蓑にしつつ、一匹だけフェイクとしてわざと吉良に見つかるようにして後を追わせるなどかなり応用のきくスタンドである。

これらの多彩な応用を見せられた二人は、重ちーを本質的には賢い人間なのではないかと評価しており、
仗助は(一応二人がかりで降参させた後にも関わらず)「『ハーヴェスト』に勝てるやつがいるとは考えられない」とも発言している。
また、荒木先生自身も西尾維新氏との対談で強すぎると認めており、どう倒すかについても考えるのに苦労したらしい。

それでも無敵のスタンドというものはなかなか存在しないのも事実。
『ハーヴェスト』の弱点は、まず敵の攻撃を直接受け止める防御力は皆無に等しいこと。
そして群体型とは言え、動かしている思考は本体ひとりのものでしかないということだ。
スタンド一体一体を個別に精密に動かせるわけでもなければ、一体一体が知覚している状況すべてを同時に把握できるわけでもない。
スタンド像が大量にあるとはいえ、やれることはひとまとまりの巨大なスタンドと大差ないのである。
なので本体の不意や意表を突けば先手は取れるし、とっさの攻撃を防ぎきる防御力もないため一瞬の油断が致命傷につながりやすい。
本編ではまさにこの通りの展開で仗助たち、そして吉良に敗れることになった。


【余談】


  • 憎めないやつという理由で荒木先生もお気に入りのキャラとして上げている。
    とある番組で「(ジョジョシリーズで)描いていて一番悲しかったシーンは?」という質問にも、「重ちーが死ぬシーン」と答えている。

  • モンスターハンター3Gとのコラボクエストでハーヴェストを模したお面が作れることが決定した。ちなみに同クエストでは『クレイジー・ダイヤモンド』のハンマーも作れる。

  • 「〜だど」は実際に宮城で時折使われる方言。杜王町も仙台市がモチーフ。なお、「〜だよ」とか「〜だぞ」という意味合いなので、むやみやたらに語尾に付けたりはしない。







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