吉良吉影

登録日:2009/09/03 Thu 10:28:53
更新日:2025/03/16 Sun 13:02:26
所要時間:約 13 分で読めます。





吉良さん、よろしかったら……

あたしたちと「お昼」ごいっしょしませんか?



すまないが……… 遠慮するよ………。


これからこの「書類」をとどけなくてはならないんだ…

それでは。



やめとけ!やめとけ!あいつは付き合いが悪いんだ。
「どこかに行こうぜ」って誘っても楽しいんだか楽しくないんだか…




吉良(きら)吉影(よしかげ)』33歳 独身
仕事はまじめでそつなくこなすが今ひとつ情熱のない男……



吉良吉影とは『ジョジョの奇妙な冒険』『第4部』『第8部』の登場人物である。

CV:小山力也(ASB/EoH) / 森川智之(アニメ)


【概要】


杜王町にあるデパート「カメユー商店」に勤めるサラリーマン。
1966年1月30日生まれ。A型。身長175cm。体重65kg。年齢は33歳。独身。
先祖は仙台藩に仕えた武士だったそうだが、祖父の代で落ちぶれ、本人も今はしがない会社員。
現在は杜王町郊外にある家屋敷と、食うに困らないだけの財産を残すのみとなっているとの事。

おしゃれにはかなりうるさいようで、ヴァレンティノのスーツと、ドクロをあしらった悪趣味なネクタイを好んでつけている。*1
これらのファッションもあってか、同僚曰く吉良は「エリートっぽい気品」を漂わせているといい、女性にはモテるらしい。
ただ、承太郎は吉良のセンスについて、時計の趣味は「あまり良くない」、ジャケットは「スカしている」としている。
また、「狙ったところに正確に到達させる」ことを、アメリカンフットボールの名選手「ジョー・モンタナ」のタッチダウンパスになぞらえる場面があり、
特段描写はないが、吉良がアメリカンフットボールを好んでいる可能性はある。
その他、アニメでは「杜王町RADIO」をカーステレオで流したり、家事をしながら聴いているなど、同ラジオを愛聴している描写がある。

ある同僚からは「仕事は真面目にそつなくこなすが、情熱は今一つ」と勤務態度を評されており、実際出世には興味がない様子。
そのせいで会社からは使い走りの仕事ばかりさせられている。
子どもの頃は様々なことに挑戦するほどのバイタリティを持っていたようだが、
家に飾られている表彰状は最高でも3位止まりであり、終ぞ1位や2位は取れなかった様子。
勤務日は遅くとも夜8時には帰宅し、夜11時には床につくようにしている。
かなりの健康オタクでもあり、自宅にはダイエットや栄養学、ストレッチ法などの本が多数ある他、
寝る前にはホットミルクを飲み、20分ほどのストレッチをするのが日課。
こうすれば朝まで熟睡できてストレスなく起きれるとの事。健康診断の結果も良好。

健康に気を遣っているためか、タバコは吸わず、酒も嗜む程度。
それでも、流石に学生時代と比べると運動不足気味になっていることを気にしており、
体力を付けるという意味合いでも、近日オープンするというスポーツクラブに入会するか検討中。

「彼女」もいるらしく、一緒にショッピングやランチを楽しんだり、週末には自宅に招待することもある。

自家用車は左ハンドルのR31型スカイライン。

同僚から「悪い奴じゃあないんだが、特徴のない、影の薄い男」と評されていることを鑑みると、
吉良は「人間関係でトラブルは起こさないが、特定の人物と特別親しく付き合う事もない」というスタンスらしく、
少なくとも現在勤めている会社では、友人と呼べるほど親しい同僚などはいない様子。




悪いやつじゃあないんだが
これといって特徴のない…影のうすい男さ




追記・修正は静かに暮らしつつお願いします。






















【警告】

これより先は読んではいけない。


























君は死ななくてはならないんだ…



目撃者は生かしておけないよ…






吉良吉影

登録日:2009/09/03 Thu 10:28:53
更新日:2025/03/16 Sun 13:02:26
所要時間:約 13 分で読めます。


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1月30日生まれ 1月生まれ 4部 8部 NO.3 アメリカン・サイコ キラークイーン コメント欄ログ化項目 サイコパス サラリーマン シリアルキラー ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョボスキャラ ジョジョリオン スタンド使い スピンオフ主役 スーツ ダイヤモンドは砕けない デッドマンズQ デヴィッド・ボウイ ドクロ パトリック・ベイトマン ブロンズコレクター モナ・リザ ラスボス 人の皮を被った悪魔 人間の屑 会社員 健康オタク 勃起 北村一輝 吉良吉影 吉良吉影は静かに暮らしたい 声優の本気 小山力也 小山力也の本気 川尻浩作 彼女持ち(手首) 悪い奴じゃあないんだが、特徴のない、影の薄い男 手フェチ 手首 故人 杜王町 森川智之 森川智之の本気 極悪人 残忍なイケメン 残念なイケメン 殺人衝動 殺人鬼 濃すぎるキャラクター性 爆弾 爆弾魔 特殊な変態 犬を殺し犬に殺された男 疫病神 言ってる事は正論(殺人以外は) 負けて死ね(バイツァ・ダスト) 質問を質問で返すなあーっ 逃亡系ラスボス 郷土愛 静かに暮らしたい


【正体】


他者からは上述のように「平凡な男」「悪い奴じゃあないんだが、特徴のない、影の薄い男」と思われている吉良だが、実は「そう見えるように振る舞っている」だけであり、
実際には頭脳明晰で様々な特技を持つなど、非凡な才覚を持つ優秀な人物である。

平凡を装っているのは、ただひたすらに「平穏な生活」「植物の心のような生活」を望み、目立つ事を極力避けようとしているため。
子どもの頃も、実際に貰った表彰状は3位や4位だが、その気になればトップを狙うことも出来たらしく、
そうしなかったのは、「1位や2位は(吉良からすれば)目立ちすぎる」というだけに過ぎない。

「目立つことが嫌いなら、そもそも大会になど出ない、あるいは出ても賞状は取らなければよいのでは?」とも思うが、
これは「何も取らないでそこらの奴らに無能扱いされるのは我慢ならないから」という理由からであり、
目立ち過ぎず、さりとて他者から無能扱いされない、吉良からしてベストな順位である3位・4位を狙って取っていた。
このことから、吉良は平凡な男を装う一方で、他者から必要以上に軽視されるのは気に入らないという精神構造をしており、
同時に、決して人前では口にしないものの、心の中では自分以外の人間を全て見下していると思われる。
そのナルシシズムの発露からか、自身のモノローグでは度々「この吉良吉影」という自称、もしくはワードを使っている。
吉良は状況によっては自分の本名など間違っても口にしてはいけない時もあるはずで、
無意識に考えを口に出してしまう等のリスクを考えれば、心の中だけで使う前提でも本名は避けるべきワードのはずなのだが、
そのリスクを無視してでも、あるいは度外視してしまうくらいには、自分の名前も気に入っているのかもしれない。


その正体は杜王町連続殺人事件の犯人であり、第4部のラスボスにあたるスタンド使いであり、同僚の言葉とは真逆の悪いヤツ。
所持スタンドは触れたものを「爆弾」に変えるキラークイーン
能力の詳細については該当項目参照。


●目次


【真の概要】


本性は「人を殺さずにはいられないサガ」を持つ天性のシリアルキラー。
1983年(当時17歳)から今まで女性ばかりを48人も殺してきた、凶悪な殺人鬼である。*2





【人物像】


『無駄な争いは好まない』が、同時に『実際に闘えば自分は絶対に勝つという確固たる自信』も持っており、
取るに足らない平凡な男を装っている吉良の本性は、傲慢と言って良い程に、非常にプライドが高い自信家。
例えば劇中で広瀬康一の「エコーズACT3」の能力によって人前で赤っ恥をかかされ、追い詰められた時には、
後の戦闘で逆に彼をいつでも殺せる状況まで追い詰めた際に、「腹の虫が治まらない」としてすぐに殺さずにリンチを加えたが、
絶体絶命にあってなお戦意を失わなかった彼に不敵な表情で煽られ、頭に血が上って思わず致命傷を与えた後に精神的な敗北感に打ち震えていた*3

また、人生の経験上「最大のピンチにこそチャンスは眠っている」という持論を持っており、
どれだけ絶望的な状況に置かれても簡単には諦めずに勝機を探る、いい意味での往生際の悪さを身に付けている。

自分の敵となるであろう者のリサーチも怠らず、東方仗助たちの住所のみならずエステ「シンデレラ」の事も完璧に調べていた*4他、
康一との戦いで彼に致命傷を与えた後に、彼が靴下を裏返しで履いているのに気付き、わざわざ履き替えさせてから殺そうとする*5など、
徹底的に気苦労を避けようとする描写も含め、ものすごく神経質な性分のようだ。


上記の健康オタクな趣味の他に、自分の切った爪を捨てずにとっておくという不気味な趣味を持っている。
それもすべての指の爪について固有のデータをつけ、年月日はもちろん、伸びた長さをミリ単位で記録しておくという異常な几帳面さで。
爪の伸びる長さで自分の「殺しの体調」を占っており、30センチ以上伸びる年が「絶好調!!誰も僕を止めることは出来ない。」…との事。
爪占いそのものは1975年(9歳)のときから始めたが、爪を集めるのは最初の殺人を犯した1983年から続けており、
だいたい4~5年の周期で殺人願望をコントロールできなくなるらしい。*6
そしてその時期は爪が異常に伸びる時期と完全に一致する。
この趣味を知った仗助は 「ビョーキ野郎め!!」と完全に憤りを露にしていた。


優れた能力がありながら敢えて出世しないのも町を離れたくないのと、気苦労が多いのが嫌だから。
ちなみに同期で入社した人たちは全員昇進しているとの事。やたら彼に詳しくてインパクトのある吉良の同僚も、係長ぐらいのポストにはいるのかもしれない。
上記の通り、生活に困らないだけの蓄えはあるようなので、彼にとって仕事はブランド物の服を買ったりする為の小遣い稼ぎ程度でしかないのかもしれない。


杜王町から離れようとしないのは、元々生まれ育ったこの町を「ピクニックに来ているようで素敵な町」として気に入っているため。
最終盤では、自身を支援する父親からも「杜王町から出た方が良い」と忠告されるほどに危機的状況に陥ってしまっても、
「追っ手を気にするような、穏やかでもなく安心もできない生活はまっぴら」と主張し、町を出ることを拒否している。
町を愛していることには違いないが、「獲物を絡めとる蜘蛛の巣」のような扱いをされている町にとっては堪ったものではないだろう。
同じ理由から争うのを嫌い、逃げるのも「勝てはするが、勝てば次々と相手が出てきてキリが無いからなるべく避けたい」というスタンスのため。
仗助たちとの戦いも本人にしてみれば不本意で、追い込まれたときも「他人と争うのはキリがなく虚しい行為だ」と零している。

仗助「おめーが「重ちー」を殺したから 追ってんだろーが このボケッ!」
億泰「殺人が趣味のブタ野郎が てめーの都合だけしゃべくってんじゃねぇーぞ このタコがッ!」

しかし冷静に見れば、それを聞いた上記の二人が即座にこう言い返したように、吉良は争いを嫌いだと嘯きつつ、半ば自ら争いの種を蒔いている
自身の趣味、言い換えれば彼自身の身勝手な欲望のために、見初めた女性や都合の悪い人の命を好き勝手に奪っておいて、
自分に仲間を殺された仗助たちが「仇」である自分を追い始めても、反省の意思すら微塵もなく、むしろ彼らの命まで奪おうとし、
挙句の果てに自身と直接相対し、仇を取ろうとしているのを見るや「他人と争うのはキリがなく虚しい行為だ」と宣うなど、
仗助たちから見れば吉良の主張は「子供の言い訳未満、身勝手極まるエゴイストそのもの」であり(吉良自身はふざけているつもりなどないのが余計タチが悪い)、
付き合った時間は短くとも友好な関係を築けていた友人を殺された二人からすれば、そんなのを聞かされて怒るなという方が無理だろう。
このシーン、『一見理知的だが、蓋を開ければトンデモな自己弁護ばかりほざいている吉良』と、
『一見不良学生で粗暴だが、人間として至極真っ当な正論・倫理観を言っている仗助と億泰』の対比がとても面白く、今から見れば皮肉さえ感じられる。


ちなみに、「彼女(=手首)」にする前の女性とのデートには、その最中に「早く帰りたいな」と内心思うほど興味がなく、
女性を見る際にも好みの手かどうか、つまり「殺害対象になり得るかなり得ないか」しか考えていなかったらしき吉良だが、
後にやむを得ず「川尻浩作」に化け、その妻である川尻しのぶと夫婦生活を送る中、彼女に危害が及んだ際、
しのぶが無事だったことに安堵し、自分が「他人(女性)を心配したこと」を認識して激しく動揺する描写がある*7


異常な性癖を持ち、それを満たすために他人の命を平気で奪う悪人であることは確かだが、
「平穏を好む」というのも真実で、慎ましやかな社会人という顔も紛れもなく彼の一面ではある。
事実人を殺していない時の彼は善良なサラリーマン以外の何者でもなく、そういう振る舞いもまた彼の一部には違いない。
家庭人としても(吉良自身は仕方なくやっていたようではあるが)細やかな気配りを欠かさず、そつなく生活していた。
実際、「川尻浩作」として潜伏した川尻家での生活では、以前は独りを好み、必要以上に他人と関わらなかった吉良が、
一ヶ月も問題なく良き夫・良きパパとして振る舞ったばかりか、「この生活も存外悪くない」と感じていた。*8*9
だが、そのせいで早人から逆に疑惑の目を向けられることになってしまったのは皮肉である……。


吉良は「自分は強運で守られている」と思っており、実際に絶妙なタイミングで難を逃れた事が作中でも度々見受けられる。
が、実はその直後に致命的なミスをやらかしてしまったことも多い。
ハッキリと吉良がミスを自覚した場面はカウント外としても、
  • サンジェルマンの袋を回収して地下体育倉庫を出たまでは良かったが、袋の中に「彼女」を入れっぱなしにしていたため、袋を破られてバレてしまう。
    • 地下の体育倉庫を出る前に、自分のワイシャツに「彼女」を仕舞いこんでおけば、少なくても重ちーに見られることは無かったはずである。
    • その際にボタンの取れたスーツを修繕に出したことで、承太郎に追跡を許してしまう。ボタンを自分で直しておけば、少なくてもこの追跡は防げたはずである。*10*11
  • 康一を爆殺しようとした時、承太郎のスタンド攻撃を軽く受け止めたことで調子に乗り『直接トドメを刺してやろうと』色気を出してしまい、
    さらに油断して承太郎を煽ったところに彼の『星の白金』の全身全霊の反撃をぶち込まれ、予想外の大ダメージに失神させられる羽目に。
    あろうことか直前に「(仗助たちが来るまで)あと20秒しかない」「ムダ話をしている暇はもうない」と自分で言っていたのに。
  • 最終決戦前にも、「バイツァ・ダスト」の能力にいい気になりすぎて早人の前で本名を名乗ってしまったため、通りかかった仗助にそれを聞かれてバレた。
    • そして、「別人だったらケガはいつでも治せる」としてスタンドで殴り飛ばされ、応戦すべく已む無くキラークイーンを戻すことになり、
      これによってバイツァ・ダストの効果が消えてしまい、岸辺露伴を始め仗助一行が生存してしまった。
    • 仗助も言っていたが、同姓同名の別人を装っていれば殴られた傷は後で治せるので、バイツァ・ダストの効果が発動するまで耐えていれば少なくとも露伴は始末できた可能性が高い。*12
      以前に(まだ自分の顔を知らない)仗助と負傷状態で接触した際にも、当初は一般人を装い、彼を騙せていたが、
      「早く治してくれ」と口走ったことで「コイツはスタンドの存在や、自分のスタンド能力を知っている」と仗助に悟られてしまい*13
      正体を見抜かれて追い詰められたことといい、このこらえ性のなさが致命的となっているといえる。
まあ、メタ的な事情で言えば、こういうミスを犯さなければ彼が最終的な勝利者となってしまい、悪が勝って第四部完!となってしまうからなのだが…。

ただし、最終決戦で早人に本名を名乗っているところを通りかかった仗助に聞かれてしまい、彼に正体がバレてしまう流れに関しては、
  • 最初に「バイツァ・ダスト」の能力が発現した翌朝、自分を警戒して家を遅く出た早人を待ち伏せて一緒に通勤(通学)した際にも本名を口走って訊き返されている
  • 露伴が「ヘブンズドアー」で早人の記憶を読んだ際、「パパの名はキラ・ヨシカゲだ」という記述が【警告】表記の後に出てくる(=「未来の出来事」扱いになっている)
ことから、「吉良が早人に自分の本名を自ら名乗る」ことは「運命」として決定付けられており、それを「繰り返し」の中で察した早人が利用したとも解釈できる。
…尤も、この時に「バイツァ・ダスト」の強さにいい気になっていた吉良が「最高にハイ!」と言わんばかりの浮かれ具合だったのは確かであり、
表情や台詞から、早人のみならず近くにいる人にまで聞こえるような声量で名乗っていることも察せられ、だからこそ仗助たちにも聞こえた可能性があることから、
『「バイツァ・ダスト」の能力にいい気になりすぎて自ら危機を招いた』こと自体は別段間違っていないと思われる。



性癖

吉良を語る上で外せない最大の呪い。
上記の通り常に「彼女」と行動しているが、「彼女」とは殺害した女性の手首である。
モテるので、たまに「彼女」ではない普通の女性とデートすることもあるのだが、彼にとってそれは退屈な時間の浪費でしかない。
あくまでも「彼女」と一緒にいる時だけ、彼は浮かれるのである。何でも「彼女」にウンコをした後のお尻を拭いてもらうと幸せな気分になれるらしい。

ちなみに初登場した時は「週末に「彼女」と自分の家で二人きりで過ごす」ロールプレイをしていた。
また、運転している車内で『「彼女」と家につくまでのドライブ』のロールプレイもしていたが、
その時に危うく交通事故を起こしそうになった康一とそれを助けた仗助、虹村億泰の三人にニアミスしている。*14
自家用車が左ハンドルなのも、車道が左側である日本なら助手席に『座らせた』「彼女」が歩道から見えにくくなるからだと思われる。

ただし、彼が執着しているのはあくまでも「手首」である為、腐敗が目立ち始めたらあっさりと「手を切る」*15
そして新しく見繕った「彼女」「作って」乗り換えてしまう。
なお女性を見る基準はかなり適当であり、「美しく手の綺麗な女」ならばオールOK。性格が悪くても気にしない*16。ただ唯一「毛深い女」だけはNGらしい。

また、「彼女」のことは生前の名前で呼ぶが、特段生前の容姿を覚える気はないらしく、
「手を切る」際に「どんな顔をしていたかな」と呟き、やがて思い出すのを放棄するなど、徹底して「手首」にしか注目していない。
殺された上に「手首」を玩具にされている時点で被害者の女性にとってはたまったものではないだろうが、
殺される要因となった自身の容姿すら犯人に「どうでもいいもの」として忘れ去られるなど、化けて出てもおかしくない尊厳破壊であろう。


吉良が殺した女性は全て、手首を除いて「キラークイーン」の能力で完全に消滅させる為、
事件の被害者は行方不明扱いにはなっても、死体が発見されないために殺人事件として捜査されることはなかった。

ただし、最初に殺した杉本鈴美だけは遺体を残していたために殺人事件として処理されてしまい、
新聞にも載っていたらしい*17*18が、吉良は自身の尻尾を警察に掴ませず、事件は迷宮入りしている。
これはどう見ても計画的な犯行であり*19、最初から彼女を殺す為に忍び込んだのだろう。
遺体は証拠隠滅のためにキラークイーンの爆弾で処理する気でいたはずなのに、わざわざ背中をナイフで切り裂く辺り彼の異常性が窺える。
初犯である鈴美殺害の時に、背中を切り裂くことに快感を覚えてしまったのかもしれない。
杉本鈴美の幽霊の証言から(「私の背中の傷と同じような傷を負った幽霊がよく通る」)、以降の被害者にも、同様の行為をしてから手を残して消滅させていた可能性がかなり高い。
破壊力A、作中でも吉良の手首を切り落としていたキラークイーンなら手刀で代用することも出来ると思われる。
また、どうやら好みの女性に対しては、スタンドによる爆殺ではなく首を絞めて殺害することに拘りを持っていたらしく、
作中で何度か「お前の首を絞めさせてくれと打ち明けるんだ」と殺人衝動を抑えきれず、心中で葛藤しているシーンが存在する。

要約すると「絞殺した上で背中を切り裂き、そして手を持って帰る」ことが吉良の一連の殺人儀式であると推測され、
杉本鈴美が語っていた殺害前の台詞や、美那子へのやりとりからも分かる様に、まごうことなきド変態である。*20

なお手フェチになったきっかけは、子供の頃にモナ・リザの手を見て勃起したから。しばらく手の所だけ切り取って部屋に飾る程だったらしい。


【作中での活躍】


初登場は36巻で、Part4の物語では丁度中間地点にあたる部分から登場する。

偶然にも重ちーに女性の手首を見られてしまい、口封じのために彼を爆殺(因みにこの時初めて「スタンド」の名称を知った)。
だが、これがきっかけで仗助たち一行の捜査の対象となってしまい、さらに落としたボタンから自分の正体を知られそうになってしまう。

後に聞き込みを行っていた承太郎と康一を襲って彼らを倒すが、自らも承太郎に重傷を負わされる。
そこに現れた仗助に巻き込まれた一般人を装って怪我を治してもらおうとするが、仗助はその言動から吉良が自分のスタンド能力を知っている「敵」だと看破し、絶体絶命に。

しかし、あろうことか自分自身の左手首を切って逃走。

仗助がクレイジー・ダイヤモンドの能力を使用したことで自分の所に飛んできた自分の手首のせいで捕まりそうになる*21が、
すんでのところで自分と背格好や顔の骨の形が似ている男「“川尻浩作”」を捕まえてエステ「シンデレラ」に逃げ込む。
その「シンデレラ」のオーナーである辻彩に自分と川尻浩作の顔を交換させると、彼女と川尻を2人とも殺害して逃亡。
顔も名前も住所も別人となる事によって間一髪で追跡の手から逃れた。


川尻浩作として

その後は川尻(かわじり)浩作(こうさく)として生活することとなる。
それまでの(つまらない)夫に飽きていた浩作の妻のしのぶは、入れ替わったことで夫から以前は無かった危険な香りがすると感じるようになり、
急な変化を好意的に受け止めたため、吉良の「川尻浩作」としての生活は、以前ほどではないが平穏な暮らしとなっていた。
…ように思えたが、「殺し」へのフラストレーションは溜まっていく一方であり、また、それまで仕事漬けで家庭を顧みなかった浩作が急に家庭的になる、
靴を買い直すなどの数々の不審な行動を取ったことで、息子の早人からは「別人がパパのフリをしているのではないか」と疑いの目を向けられてしまう。
そして、「川尻浩作」として生活して約一ヶ月後、我慢できなかったのか駅で因縁をつけてきたDQNカップルを半ば衝動的に爆殺。
遂に早人に自分の正体を見破られてしまう。

その後は目撃した早人を始末しようとするが、逆に早人に脅迫し返されてしまう。
そのまま早人の脅迫に乗れば、まだ仗助達からは逃げ切れたかもしれないが、よりにもよって吉良は逆ギレ。勢い余って早人を殺してしまう。
自らの息子が死亡…とは行かないまでも行方不明になったとあれば、自らにも注目が集まってしまうのはもはや逃れられない。
この事が吉良に深い絶望を与え、それに応えるかのように『矢』が再び吉良を貫き、「第3の爆弾 バイツァ・ダスト」が覚醒する。
この特殊能力を使って主人公チームを一度は全員殺害することに成功した。*22


しかし、「運命」に賭けた早人の機転と自らのミスが原因で、仗助たちの死が確定する前に仗助と億泰に正体が露見してしまい、
仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」に対抗するために「キラークイーン」を戻さなければならなくなった吉良は、
仗助たちが全滅する時間を迎える前にやむを得ず「バイツァ・ダスト」を解除して応戦し、彼らの死も「なかったこと」になってしまった。

不承不承ながら仗助・億泰と交戦に入った吉良は、まずは億泰を倒すことに成功するも、
仗助と彼の「クレイジー・ダイヤモンド」、そして彼に協力する早人を中々倒せずに戦況は膠着状態に陥る。
吉良は「まずは仗助を殺すべきだった」として彼を殺すことに本腰を入れ、負傷させることには成功するが、
吉良自身も仗助の奇策によって負傷した上、互いに向かい合ってのスタンドによる格闘戦では圧倒され、窮地に追い込まれてしまう。

さらに、一度はピンチを早人が持ってきた猫草によって救われ、仗助を殺す絶好の好機を得たものの、
復活した億泰に仗助を助けられた上に猫草も奪い取られ、せっかくの好機を逃してしまう。
その上、仗助との戦闘で彼が逃げ込んだ家を爆発したことで、その爆音を聞いて駆けつけた人や、
通りがかりの通勤ラッシュ時の大勢の人々に自分の姿を見られてしまい、絶体絶命のピンチに追い込まれた。

最後の賭けとして、自分を怪我人と思って救助しに来た救急隊員の女性に「バイツァ・ダスト」をとり憑かせ発動し、通勤途中まで時間を巻き戻そうとする。
なるほど完璧な作戦っすねーッ不可能だという点に目をつぶればよぉ~>

そして、承太郎の「スタープラチナ・ザ・ワールド」による時間停止の有効距離*23ギリギリで「バイツァ・ダスト」を起動させようとする*24が、
まさしくその寸前、承太郎のコートにしがみついて彼と共に吉良に近付いていた康一の「エコーズ」の「ACT3 FREEZE」で起動スイッチのある右手を「重く」されて妨害されてしまう。


このクソカスどもがァーッ!!

『スタープラチナ・ザ・ワールド』!


その間に有効距離まで近付いた「スタープラチナ・ザ・ワールド」の時間停止中の攻撃で右手を粉砕された上に全身にオラオララッシュを叩き込まれて再起不能に。
そして、その攻撃により吹き飛ばされた先にバックしてきた救急車*25の後輪に頭を轢かれて即死した。

多くの人命を奪い、追っ手との戦いで「『命』を運ぶと書いて『運命』」と言った殺人鬼の最期は、
人命救助が仕事で本当に命を運んでいる救急車によってトドメを刺されるというある意味では皮肉なものであった*26

なお、轢かれた際、顔が地面とタイヤに挟まれていたために顔の皮が剥がれてしまったこと、
歯型、左手の指紋*27、そして救急隊員の女性に本名を名乗っていたことから、遺体は「川尻浩作」ではなく「吉良吉影」として処理された。
早人は入れ替わられた時点で既に本当の父「川尻浩作」は殺されていることを察しているが、説明のしようがなく、死体などの証拠も残っていないことから、
「川尻浩作」は他の吉良の被害者たちと同じように、その死を知られることもなく「行方不明者」として処理されることになる。
早人はその現実に心を痛めながらもしのぶには告げず、ただ一緒に浩作の帰りを待ち続けることだけを涙ながらに伝えるのであった。

ちなみに、アニメにおけるDQNカップル殺害時においては、
  • 被害者となった二人との諍いは、駅で多くの人間に目撃されていた
  • 殺害現場に残された、自身の爪や指紋、さらには(遺体こそないものの)被害者の血痕
…など、自身と被害者を結びつける多くの目撃証拠と物的証拠を残してしまうという、彼らしからぬ痛恨のミスをしでかしている。
しかもすぐ後に承太郎が入れ違いに現場に踏み込んで、血痕等を確認しているので、それらの証拠を始末するヒマがなかったのは明白。
この事から、今までの殺人はともかく、「美那子殺害」に関しては立件も不可能ではなかったと思われる。
だが、「吉良吉影」としてでなく「川尻浩作」として逮捕されていたであろう事から、
川尻浩作に『殺人者』の、早人としのぶに『殺人者の家族』のレッテルを貼らせなかったのは、せめてもの救いなのかもしれない。



死亡後は「ふりむいてはいけない小道」に誘導され、自身が死んだことと、死亡した経緯を杉本鈴美の行動によって思い出した後に、
一時は「幽霊として生活した方が意外と自分の求める安心した生活があるかもしれない」と前向きに開き直る。
そして本来の顔に戻り、鈴美を無理矢理振り向かせて排除しようとするが、彼女と愛犬アーノルドの機転によって逆に自分が振り向かせられてしまい、
スタンドで必死に抵抗するも、最期はキラークイーン諸共バラバラになりあの世(鈴美曰く『安心なんかない所』)へと連れて行かれた。


裁いてもらうがいいわッ!『吉良吉影』

わたしはどこに…連れていかれるんだ……? あ…ああ

さあ……? でも……「安心」なんてない所よ…少なくとも……………

うわああああああああああ


皮肉にも小道に潜むものは「大量の手」であり、吉良は今まで奪ってきた「手」によって裁かれる事となった…。



アニメ版最終話のエピローグでは、吉良が勤めていた会社の女性新入社員が「行方不明になっていた吉良さんは顔無し死体で見つかった」と話していることから、
公には吉良吉影という男の死は「不幸な事故」として処理されたようである。残念ながら例の同僚はここでは出なかった。



「手」に連れて行かれた後は、幽霊として『死神』に近い活動をしている。
その辺は荒木飛呂彦の短編集『死刑執行中 脱獄進行中』収録の『デッドマンズQ』を参照。
結構呑気にも見えるが、「幽霊のルール」のもと、好きな音楽や本も楽しめず、その日の宿にすら不自由するなど、「平穏」とは言えない生活なのは確かである。



【余談】


  • 荒木氏は「羊たちの沈黙」*28のヒット以前から、シリアルキラーについて興味・関心を持って勉強しており、
    吉良に関する描写も連続殺人への理解の元で執筆しているとのこと。

  • エステ「シンデレラ」は、吉良が逃走する展開の為に作られたと思われがち*29だが、実はあの展開は荒木氏のアドリブ。「シンデレラ」を描いた際は、それが逃走に使われるとは考えていなかったと言う。
    なお後年のアニメ版では、「山岸由花子はシンデレラに憧れる」回が吉良の初登場の前に繰り上げられた。
    アニメ版でエピソード単位の順番入れ替えが行われるのは、三部のホルホース対DIOの対面に続いて二度目。
    荒木氏はあらかじめスタッフに「(原作から)構成を練り直した方が良い」と告げていたという。

  • 「悲しい過去を持つ悪役」にしたくないために本編で言及されなかったが、吉良吉影が異常性癖等を構築された原因の一つとして家庭環境の問題があり、
    実は吉良は母親に虐待されていた(過保護・過干渉というタイプの虐待)という裏設定に近い、あえて描かなかった設定が存在する。

  • キラークイーンが余りにも強くなり過ぎた為に、作者である荒木自身でさえ「どうやったらコイツに勝てるんだ?」と悩み、
    主人公勢が全滅するバッドエンドを本気で描こうとした逸話があった。
    つまり、連載当時最も恐れていた「第4部完!」が現実に起きかけていた。
    メタ的な意味でも、早人が諦めなくて本当に良かったと言える。


  • ラスボス殺人鬼」という設定だけならよくあるが、
    「終始スーツ姿で戦闘(所謂戦闘スーツではなく文字通り普段の仕事服)」
    「殺人鬼なのに戦闘目的が(自身の)平和と安心のため」
    「仲間や部下を作らずに基本は一人で戦う(父親は自主的に協力、猫草は道具扱いで仲間とは言い難い)」
    「自分からは積極的に戦わず「逃げる」ことがメイン」
    …という斬新過ぎる設定と、どれ程追い詰められても諦めない信念とそれに見合った実力から、ジョジョシリーズでも屈指の人気を誇り、
    荒木も最も気に入った一人に彼を挙げ「殺人鬼であることを除けば理想のヒーロー」と語っていたほど。
    アニメ版では再起不能状態になりながらもバイツァ・ダストを発動させようとする彼を見て露伴が「敵ながら空恐ろしい奴だな」と、ある意味敬意を表す評価をしている。


  • ゲームでは吉良吉影、川尻浩作としてセットで登場する事が多い。
    中身こそ同一人物でスタンドも同じキラー・クイーンだが、攻撃技や性能が大きく異なっていることがあり、
    前者はシアーハートアタック、後者はバイツァ・ダストや空気弾を用いた攻防と異なっている。
    バイツァ・ダストは複雑な能力がゆえに大概の効果は「逆行して吉良は回復して相手は能力強化などが解除される」というものが多い。


  • PS4ソフト『EoH』におけるストーリーモードでは黒幕の力による「異変」の影響で吉良もまた復活。
    聖なる遺体を探しに第8部の杜王町を訪れた仗助と東方定助の前に立ち塞がる。
    ……が、現れたのはなんと「整形前の吉良吉影」と「整形後の川尻浩作」の2人という、まさかの吉良吉影同士のタッグであった。
    この状況には流石の仗助も動揺を隠せず、「しれっと2人になって生き返ってんじゃあねーぞ、コラアッ!!」と怒りと共にもっともなツッコミを入れている。
    その後のストーリー展開においても基本的に吉良と川尻のセットで現れ一行を苦しめる。
    吉良が増えた理由についてはストーリー中では「異変のせい」だけでサラッと流されており依然不明のまま。
    メタ的には本作では「吉良吉影」と「川尻浩作」の2キャラが別々に参戦しており、同一人物でありながら他のキャラとは違いタッグを組むことが出来る仕様*30をストーリーに取り入れたものだと思われる。
    しかし悲しいかな、この二人で組んでもデュアルヒートアタックが特殊技になることはない


【名言】


  • 大事をとって「殺しとく」か……
  • わたしは常に「心の平穏」を願って生きてる人間ということを説明しているのだよ…
    「勝ち負け」にこだわったり頭をかかえるような「トラブル」とか夜もねむれないといった「敵」をつくらない…
    というのがわたしの社会に対する姿勢でありそれが自分の幸福だということを知っている…
    もっとも闘ったとしてもわたしは誰にも負けんがね
  • 君を始末させてもらう
  • これで今夜も…くつろいで熟睡できるな
  • だめだめだめだめだめだめだめ!君は死ななくてはならないんだ…目撃者は生かしておけないよ…
  • 「キラークイーン」はすでにドアノブにさわっている…
  • 今度ぶどうヶ丘高の前に「スポーツジム」がオープンするそうだが…真剣に「会員」になることを考えたよ…「体力」をつけなくっちゃあな…
    でもあーゆートコの「会員」ってのはどーなんだろうな?
    一週間もフロに入ってないヤツがチンポいじった手で同じダンベル持ち上げたりプールに入ったりするのかな?
  • これから君をなぶり殺すからな…じゃなきゃ公衆の面前で「赤っ恥のコキッ恥」をかかされたこの気分がおさまらん
  • あとは『キラークイーン』の第一の爆弾でこっぱみじんにふっ飛ばせば…終わりだが…
    さっきから気になってしょうがない
    こいつ『くつ下』を裏返しに履いてやがる…自分で気にならんのかな?裏表ぐらい確認してから学校行け
  • だが わたしには勝ち負けは問題ではない…わたしは「生きのびる」…平和に「生きのびて」みせる。
    わたしは人を殺さずにはいられないという「サガ」を背負ってはいるが…「幸福に生きてみせるぞ!」
  • 『素顔』もバレた…『スタンドの正体』もバレた……『本名』もバレた……もうどうやら安心して熟睡できないらしい ただし『今夜』だけだ!
  • プシップシップシッ
  • 何だ……?この吉良吉影…ひょっとして 今 この女の事を心配したのか?
    彼女の「目」にサボテンのトゲが刺さらなかった事に…今心からホッとしたのか…?
    何だ…この気持ちは?このわたしが他人の女の事を心配するなどと…!
    いや違う!この女がもし死んだらあの空条承太郎にこの家の事が知られる心配があるだけ…
    この女が無事でホッとしたのはその事だけのせいだ…ただそれだけだ…
  • これ以上彼女を攻撃させるわけにはいかない。きさまには…消えてもらう
  • 自分の「爪」がのびるのを止められる人間がいるのだろうか?いない…
    だれも「爪」がのびるのを止めることができないように…持って生まれた「性」というものは 誰もおさえる事ができない……どうしようもない…困ったものだ
  • 質問を質問で返すなあーっ!!わたしが「名前」はと聞いているんだッ!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?
  • このわたしが杜王町から逃れるだとーッ!
    このわたしが追ってくる者を気にして背後におびえたり穏やかでも安心もできない人生をおくるのはまっぴらだという事は良く知っているだろうッ!
    この町は決して出ないぞッ!
  • 激しい「喜び」はいらない…そのかわり深い「絶望」もない………「植物の心」のような人生を…そんな「平穏な生活」こそ私の目標だったのに………
  • 「闘争」はわたしが目指す「平穏な人生」とは相反しているから嫌いだ…ひとつの「闘い」に勝利することは簡単だ…
    だが次の「闘い」のためにストレスがたまる…愚かな行為だ
  • 「運」はわたしに味方してくれていると言ったよな…!「命」を「運」んで来ると書いて「運命」!…フフ、よくぞ言ったものだ
  • 「思い込む」という事は何よりも「恐ろしい」事だ…しかも自分の能力や才能を優れたものと過信しているときはさらに始末が悪い
  • うらやましいな…ヒマそうで…
  • フウウウウウウ~ わたしは…子供のころ…レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」ってありますよね…あの絵…画集で見た時ですね。
    あの「モナリザ」がヒザのところで組んでいる「手」…あれ…初めて見た時…なんていうか…その…下品なんですが…フフ… 勃起…しちゃいましてね…
    「手」のとこだけ切り抜いてしばらく…部屋にかざってました。あなたのも…切り抜きたい…
  • いいや!「限界」だッ!押すねッ!
  • このクソカスどもがァーッ!!
  • 押してやる……押してやる……今、『バイツァ・ダスト』は、作動するん、だ……!押してやる……スイッチを押して、やる……!*31







バイツァ・ダスト解除…今日も心置きなくぐっすり眠れる……因みにこの項目は既に爆弾に変えてある





カチッ


ドッグォォオオオオンッ



















































【ジョジョリオンにおける吉良吉影】


第8部『ジョジョリオン』にも同性同名の人物が登場。
吉良吉輝とホリー・ジョースターの間に生まれる。『スティール・ボール・ラン』の主人公、ジョニィ・ジョースターの玄孫。ポジションとしては承太郎にあたる。
性格はナルシストであり曖昧なことを嫌う。
こちらも4部版の吉良と同じく「キラークイーン」のスタンド能力を持ち、手に対して強い執着心を持つ。また自分の爪をコレクションしている。
4部版と比べるとスタンド能力を悪用したりはせず医療行為に使ったり、笹目桜二郎 自分自身の指を食べさせる 奇行に走らせたりもするが基本的にはいい人。カツサンドのソースのついた指を舐めていたこととの対比だろうか……
一巡前の世界における空条承太郎に相当する人物?
物語開始時には震災で隆起した「壁の目」の下で心筋梗塞で死亡している。享年29歳。
遺体は主人公の東方定助が埋まっていた場所から発見されたが、 睾丸がなかった
また、定助のDNA調査で95.8%の確率で同一人物との結果が出ているが…?


追記・修正は人を殺さずにはいられない性平穏を求める心を持ってからお願いします。

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  • 1月30日生まれ
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  • モナ・リザ
  • 悪い奴じゃあないんだが、特徴のない、影の薄い男
最終更新:2025年03月16日 13:02

*1 ちなみにこのネクタイは商品化している。

*2 ただし、これはあくまで吉良がターゲットとした女性の数のみと考えられ、劇中では目撃者を始め、自分にとって不都合と判断した人物を多数殺していることから、実際に彼が殺害した人数は48人を大きく上回ると思われる。

*3 なお、康一は吉良に接敵する前に東方仗助に連絡しており、絶命する前に現場に駆け付けた仗助の「クレイジー・ダイヤモンド」で治療され、生還している。

*4 写真のおやじに調べてもらったものと思いきや、写真のおやじは吉良邸での遭遇時に仗助がスタンド使いだと知らなかったような口ぶりだったので、自力で調べ上げていたものと思われる。

*5 結果論だが、この無駄な行動で時間を取られたせいで「シアーハートアタック」のダメージから辛うじて立ち直った空条承太郎に攻撃されて康一を爆殺し損ねた上に失神させられ、駆け付けた仗助に二人を回復されたばかりか彼にまで自分の正体を知られる…と、自ら窮地を招いてしまっている。

*6 アニメでは重ちーと交戦する際や、殺人を犯す際に爪が伸びていくという演出がなされている。

*7 ただし、直後に「しのぶが死ぬことは今の自分にとって非常にまずい(承太郎に家が知られる)。ただそれだけだ」と自分に言い聞かせており、生まれて初めて「一人の女性」として好意を寄せたのか、単に自分の心配をしただけなのかは曖昧にされている

*8 ただ、本物の浩作は出世を焦るあまり相当に上司に媚びへつらっていたようで、同じく上司にペコペコするハメになった吉良は「気苦労の方が多いのに…」とボヤいていた。

*9 本物の浩作も、安月給や雰囲気の悪い家族仲をなんとか変えたかったのだろう。出世のために媚びへつらっていたのもそのせいだと考えると、決して「何も考えていない」「家族をまるっきり想っていない」男では無かったことがうかがえる。

*10 「何でもできる」吉良なら、ボタンの修繕ぐらいは勿論できそうなのだが…。当時「いつものところにボタンがあればいいが」と言っていたので、同じボタンのストックが無かったようだ。

*11 オシャレな彼の性分からすると、ボタンが少しでも不揃いなのは我慢できなかったのだろう。追跡者がいるとは思っていなかったのもある。

*12 ただし、吉良の主観では「バイツァ・ダスト」で仗助一行のうち、誰が爆殺する運命が確定しているかも、それがいつ頃起こるかもわからないので、「バイツァ・ダストで仗助たちが爆殺される前に自分がやられてしまえば元も子もない(そもそも爆殺されるのかも不明)」として、キラークイーンを戻して応戦するのも仕方ない判断ではある。

*13 直前に仗助が治してやると言っているので、この時点であれば「治してくれると言ったのは君だろ」と言い繕えたかもしれないが、そもそもとして仗助本人も言及していたように、どう見ても高校生の少年に「治してやる」と言われても「救急車(医者)を呼んでくれ」と返すのが当然の反応で、怪しまれるのは避けられないだろう。もっとも、康一や承太郎が意識を取り戻せばどのみちアウトなのだが。

*14 しかもその時は康一が鈴美から当の殺人鬼について知らされて二人にその事を説明した直後。

*15 『前のと別れる』という意味でも、『新しく女性を殺す』という意味でも。

*16 むしろムカつく性格の女を物言わぬ手だけにして、可愛がっているようなフシも見受けられる

*17 杉本鈴美の幽霊本人は「15年前、あんたはスタンド能力を持っていなかったから、死体を消せなかった」と吉良に向けて話している。

*18 どうも吉良も初めての犯行ということで慣れていなかったらしく、杉本鈴美だけは肝心の「手」を持って行き損ねてしまった模様。杉本鈴美だけでなく、両親の遺体も残されていた可能性が非常に高い。

*19 無差別的な犯行ならば別に鈴美の家でなくともいいし、性癖に合わない人間しか住んでいないかもしれない。作中描写から吉良はターゲットをしっかりと吟味した上で犯行に及んでいる。吉良は当時17歳であり、鈴美が享年16歳なので、もしかすると…?

*20 美那子については手首を残して爆殺するのみであり、略式の方法もあるにはあるらしい。もっとも、この時は川尻浩作としての生活があるため下手に遅く帰れないというのもあった

*21 さらに、シアーハートアタックを仗助に殴られて「直される」と手首までSHAが戻ってしまうため、彼相手に使うことは無意味である事が後の紹介で明かされた

*22 露伴に至っては2回死亡するシーンが描かれている。

*23 停止した2秒間が経つまでに攻撃が届く範囲内

*24 発動には吉良が精神的にギリギリまで追い詰められる必要があるため

*25 停止時間中に吹き飛んできたため、バックの誘導をしていた救急隊員には突然吉良が現れたように見え、停止指示が間に合わなかった

*26 アニメ版では頭部から後輪に轢かれ、首が曲がってはいけない方向へ捻じれる瞬間が一瞬だけとはいえ直接描写されているため原作以上にグロテスクになっている

*27 右手はスタープラチナの攻撃でグシャグシャになっていた

*28 連続殺人鬼を主人公の一人に据えた名作映画。アカデミー賞受賞。プロファイリングというものが広く知られるきっかけになった作品でもある。

*29 吉良のエピソードに挟まれるように、前後の雰囲気を逸脱して挿入されている点が大きい

*30 例として3部承太郎と4部承太郎、ホワイトスネイク版プッチ神父とC-MOON版プッチ神父といった同一人物はタッグを組むことができない仕様。

*31 アニメ版のみ