ガンダムヴァーチェ

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ガンダムヴァーチェ - (2015/07/04 (土) 18:34:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/07/01(Mon) 05:45:57
更新日:2024/03/17 Sun 13:43:11
所要時間:約 7 分で読めます






ヴァーチェ、目標を破壊する



GUNDAM VIRTUE

型式番号:GN-005
頭頂高:18.4m
本体重量:66.7t
装甲材質:Eカーボン
動力機関:GNドライヴ

武装
・GNバズーカ
・GNキャノン×2
・GNビームサーベル×2
・GNフィールド

搭乗者
ティエリア・アーデ


ソレスタルビーイングにおけるGNドライヴ搭載型のMS。第3世代ガンダムの1機である。
GN粒子のビーム兵器でも破壊が難しい、対艦船・要塞用の砲撃専用機。……表向きは。

ガンダムシリーズ全体を見ても珍しいピザデブゴツい見た目から、他陣営からはデカブツ等の綽名がつけられている。
この見た目の通りパワーに関しては第3世代随一で、ティエレン6機と綱引きをしても勝てる程。

GN粒子の重量軽減効果によって重量はユニオンフラッグ以下になっている。
が、やはりMSとしてはかなり鈍重でフレームの柔軟性等も無いに等しく、防御力に特化した仕様。
各所に大型のGNコンデンサーを装備している為他の機体よりも遥かに強固で持続力のあるGNフィールドを発生させてあらゆる攻撃を凌ぎ、大火力の砲撃で殲滅する。
GNフィールドを戦闘中に多用出来る数少ない機体の一つでもある。

この特性故に機動力とGNフィールドを貫通し得る能力を有する機体や兵装に極端に弱く、GNファング等が相手では鴨同然。
その為、戦場では機動力の高いガンダムキュリオスとコンビを組み、同機が攪乱して足を止め、その隙にヴァーチェが大火力の砲撃を叩き込む、という連携をとることが多かった。


しかし、この機体の本来の役割は、組織における絶秘の機体、ガンダムナドレの貧弱さを補いつつ、別の機体として存在すると印象付けるというもの。

砲戦仕様は第二世代の時点でも想定はされていたが、この機体ないし装備案は後発なので、型番はナドレのGN-004に続くGN-005となっている。

一旦基地に帰投してから武装を換装して再出撃するのがナドレの本来の運用思想だが、緊急時に備えてその場でのパージも可能。
その際にはGNコンデンサも兼ねる各部装甲を勢い良く弾き飛ばし、どこぞの昆虫よろしく物理的ダメージによる牽制にも使える。


設定的にはこちらは後発機なものの、アニメ制作的にはまずヴァーチェが先に誕生した。

「これ、脱げるよね?」



●武装

  • GNバズーカ
主武装の大型ビーム砲。
片手撃ちも可能だが、両手で構えて砲身後部を胸部の太陽炉と直結することで、大型戦艦をも破壊可能な巨大な収束幅の粒子ビームを発射出来る。
ただし、火力の分連射性は低いので、この武装自体の牽制能力は高くはない。
更に、両手持ち状態でGNバズーカを変形させると、最大出力のバーストモードに移行。
機体を何十mも後退させる凄まじい反動を伴う、何kmもの射程の超火力砲撃を可能にする。

が、バズーカ内蔵分のみならず機体全体のGNコンデンサに貯蔵したGN粒子を一気に吐き出すので、発射前のチャージだけでも分単位、発射後回復するまでには更に長い時間を要する。
23話では2挺持ちで運用された。

  • GNキャノン
両肩に2基装備された、可動式の2連装ビーム砲。
この武装も大型のGNコンデンサを内蔵し、かつグリップが備えられているので、他の機体でも手持ち火器として使用可能。

  • GNビームサーベル
両膝装甲内に格納されている。ヴァーチェは近接戦闘には向いていないので、護身用程度の武装。
格納場所もナドレと同様で、外装排除後も上記のGNキャノン共々使用可能な武装。

  • GNフィールド
主にGN粒子を機体周辺に展開し、球状のバリアを形成する機能を指す。
これ自体は、大気圏を単独で突破する為の摩擦熱軽減等の目的で、第三世代以降のガンダムならば搭載しているが、この機体は他の同世代機とは違い、大型のコンデンサによって戦闘中でも移動しながら防御手段として展開出来る。
脚部とGNキャノンに大型の展開式GNフィールド発生器を内蔵しており、この部位が損傷する等して展開に支障を来すと、フィールドを形成出来なくなる。



●戦術フォーメーション
劇中で使用されたガンダムエクシアとのフォーメーション。
本来この2機に限らず、4機の組合せで編成する小隊の内容次第で様々なフォーメーションが存在するが、劇中やゲームにて明らかになっている下記のみ記載する

  • S32
ヴァーチェがエクシアの前に出てGNフィールドで敵の攻撃を弾きつつ敵機に突進し、十分に接近したらエクシアがヴァーチェの背後から躍り出て奇襲を仕掛け、更に姿勢を崩した敵の隙を突いてヴァーチェが援護射撃する。

  • D07
ヴァーチェのGNフィールド内にエクシアを招き入れ、背中合わせで2機が縦横無尽に回転しながらGNキャノンを連射したり、GNソードで斬り付ける等して周囲を攻撃する。
周囲を敵に囲まれた時等に有効な密集隊形の2機バージョン。

  • F52
ヴァーチェがGNキャノンによる2条のビームで挟むようにして相手の動きを止め、そのビームに隠れて移動したエクシアが、ビーム放射終了と同時に敵の死角から斬りかかる奇襲フォーメーションの一つ。



●劇中の活躍
ティエリア・アーデの機体として第一話から活躍。
序盤は特に、その凄まじい火力でもって「こいつ一機だけで十分じゃね?」という印象を視聴者に植え付ける。

が、防御特化の鈍重機の例に漏れず、中盤に差し掛かる頃にはその無双時代にも別れを告げる。
バズーカの発射感覚の癖を見抜かれたりでティエレンタオツー含む6機程やヘリオン4機がかりのリニアシールドで捕獲されることも。
10話で厳ついMS7機が押し合いへしあい悪あがきする様は見物。

最終的には、GN-Xスローネツヴァイの混成部隊との交戦の際に、GNファングでフィールド発生器を破壊され、1期23話で退場となってしまった。


ドラマCDにおいても、2304年を舞台に登場。
刹那・F・セイエイを認める気になれないティエリアに対して、スメラギ・李・ノリエガがとりなして模擬戦を行った。
結果としてはエクシアの損傷率が23%なのに対して、ヴァーチェは37%。
ティエリアが敗北してしまった形となったが、
ナドレを出せば俺が勝っていた
と、何ともみっともない負け惜しみを言って立ち去って行った。彼もまだ青かったのだ。




◆ヴァーチェフィジカル


型式番号:GN-005/PH
頭頂高:?
本体重量:69.8t
装甲材質:Eカーボン
動力機関:GNドライヴ

武装
・GNフィジカルバズーカⅡ
・GNパンツァーファウスト×2
・GNミサイルコンテナ
・GNビームキャノン
・GNフィールド

搭乗者
ティエリア・アーデ


ガンダム00Pにて2302年を舞台に登場した、二つ存在したヴァーチェの実戦投入前の外装・武装案の一つ。
粒子ビーム偏重の上記「パーティクル」と実体弾を重視したこの「フィジカル」が並行して開発されていた。
地上で運用する前提なので、外観は迷彩色に近い。
粒子ビームしか撃てない上記のGNバズーカが「バズーカ」とされているのは、こちらのフィジカルバズーカが元になった故。

武装に使うGN粒子が少ない分、GNフィールドの出力を上げてより強固に出来るメリットがある。
しかし、消耗型の実体弾ばかりで持久戦が困難というデメリットもあり、実際には本編通りの上記の「パーティクル」が採用された。


●武装

  • GNフィジカルバズーカ
右腕に保持されている、GN粒子を利用した実体弾を用いるバズーカ砲。

  • GNパンツァーファウスト
左腕に2発搭載されている大型ロケット弾。
機能的にはGNミサイルの大型版。着弾と同時に粒子を噴出して対象を内側から破壊する。

  • GNミサイル
GNミサイルを大量に搭載したコンテナを脚部装甲に装着させている。。
ミサイル自体はガンダムデュナメス等に搭載しているものと同様。


●劇中の活躍
ガンダムラジエルGNセファーとの模擬戦で登場。

当然ながら出力は模擬戦用に非殺傷レベルまで落とされていた筈だったが、イアンのチェックが完了した直後に
誰かさんの差し金で秘かにGNビームキャノンが実戦レベルにまで出力が引き上げられた所為で、ヒクサーを火達磨にしてしまった。

ティエリアも「まさか、自分が貴重なマイスターの損失を出すミスを犯したのではないか」と焦って秘かにヴェーダに安否を問い合わせる
一幕もあったが、彼の出自故に事無きを得た。



追記修正はキャストオフしてからお願いします。

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