キャストオフ

登録日:2010/02/25(木) 18:21:47
更新日:2020/03/12 Thu 05:06:06
所要時間:約 8 分で読めます





『Cast off』は英語で“脱ぎ捨てる”という意味の熟語。
日本では下記の意味で使われる。


1.『仮面ライダーカブト』に登場する用語。

作中の仮面ライダーがヒヒイロカネ製の外装を装備したマスクドフォームから、外装をパージしてライダーフォームに移行する事を言う。
モチーフは昆虫の脱皮

使用は変身アイテムである虫型デバイス〈ゼクター〉を変形させて行い、
実行時に《CAST OFF》の電子音が流れ、その後に各ライダーに対応する昆虫の名前が入る。
カブトなら《CAST OFF CHANGE BEETLE》となる。


パージしたアーマーはクレイモアのごとく、初速約2000km/hの超高速で周囲に弾け飛ぶ。
周りに敵がいた場合はぶつけてダメージを与える事もでき、ヒヒイロカネ自体が硬いため雑魚ワームならこの一撃で一掃することも可能。
ゼクトルーパー諸君が伏せてかわしてるシーンがあるが、ライダー同士の場合は複数人が同時にキャストオフを行うことでアーマー同士を空中でぶつけて相殺することも多い。
一方で、すぐ横にいる人間に一切当たらなかったり、宇宙ステーション内のような壁に囲まれた狭い空間でキャストオフしても、壁に穴が開いたりはしていない。
作中の描写を見る限り飛んでいく方向をある程度限定できるようだが、背中のアーマーが前方に向かって飛んでいくような描写もある。
きっとゼクターが時空を超えて移動するジョウント技術の応用だろう。多分。

また、第2話で加賀美がカブトのキャストオフを食らって吹っ飛ばされるシーンがあり、
『ディケイド』第16話ではゼクトルーパー諸君が巻き添えを食らうこともあった。「味方なのに~」という悲鳴に戦闘員の哀愁が漂う。
雑魚ワームを倒せるほどの威力を食らってピンピンしてる一般人とは一体……

装甲を再び纏う事も可能であり、その場合は《PUT ON(プットオン)》という。
操作はゼクターをキャストオフ状態から戻すだけだが、任意で装備箇所を選択できるらしく腕だけ戻すこともあった。

ワーム幼虫の集団戦が増加したり、
サソードがミサキーヌを庇うために防御力を生かしたマスクドフォームでカッシスの攻撃を受けたりするなど活用されている。
ガタックのみライダーフォームでは遠距離武器であるガタックバルカンがあり(なのに即キャストオフして突撃するかがみんのバカ。)
他にもドレイクはトンボの幼虫ヤゴを意識してかマスクドフォームのままだと水中戦を行うことが可能で、サソードにもマスクドフォーム時のみ使える触手がある。
が、後者二人ともそれぞれ1回しか使わなかった。
更にマスクドフォームでは、成虫ワームに対抗するのに必須なクロックアップも使えなければ必殺技も撃てないので、
実際、物語後半になってくると、変身直後にすぐキャストオフするシーンが多くなったり、キャストオフなしのホッパーズが出てきたりと、
「さっさとキャストオフしてクロックアップした方が強くないか?」との意見も多かった。元ネタがサナギマンだから仕方ないが。
これについては、書籍「「仮面ライダー」超解析」にて、白倉P自身が、「『響鬼』の後なので王道を目指したが、やはり色々設定の練り込みが足りなかった」(要約)と失敗を認めている。

とはいえ、キャストオフシーンはなんだかんだでカッコイイ。

しかしビジュアル的にはカブトに登場するライダー=ライダーフォームのイメージが強い事もあり、
ディケイド以降の作品、ゲーム出演ではマスクドフォームはスルーされる傾向にある。
特にゲームだと、他のライダー達がフォームチェンジできる作品でも、キャストオフ要素は省かれるのがほとんど。

また、カブトに登場するライダーの中でも生産性を考慮し簡略化されたと思しきホッパーや劇場版のカブトライダー三体にはマスクドフォームが存在しないため、キャストオフ機構も持っていない

なお、カブト並びにガタックがハイパーフォームになるときはハイパーゼクターを装備して『ハイパーキャストオフ』するが、
これはライダーフォームの“形状が変わる”のであって、外装をパージしたりはしない。
キャストオフかどうかは少々疑問である。


【キャストオフを持つライダー】

仮面ライダーカブト
《CAST OFF…CHANGE BEETLE!》

仮面ライダーザビー
《CAST OFF…CHANGE WASP!》

仮面ライダードレイク
《CAST OFF…CHANGE DRAGONFLY!》

仮面ライダーサソード
《CAST OFF…CHANGE SCORPION!》

仮面ライダーガタック
《CAST OFF…CHANGE STAG-BEETLE!》

仮面ライダーダークカブト
《CAST OFF…CHANGE BEETLE!》


【キャストオフっぽいものを持つライダーなど】

仮面ライダーアギト
バーニングフォームの装甲が剥がれ落ちてシャイニングフォームに。

仮面ライダーG3
北條透専用の逃亡用フォームが存在。

仮面ライダーイクサ
《ラ・イ・ジ・ン・グ》

ドラゴンオルフェノク
ライダーではないが

仮面ライダーアクセル
《トライアル!》

仮面ライダー鎧武
《ロックオープン!極アームズ! 大・大・大・大・大将軍‼︎》

仮面ライダーチェイサー(初変身時のみ)
《シグナルバイク! ライダー・チェイサー!》

仮面ライダーエグゼイド他、ゲーマドライバーで変身するライダー達
《ガッチャーン!レベルアップ!》

◆イナズマン
チョーリキショーライ!
というかイナズマンの変身が仮面ライダーアギトシャイニングフォームへの変身やキャストオフのモチーフである。



2.『バトルスピリッツ』のカード


キャストオフ/Cast Off
3(3)/
メイン:系統:「怪虫」を持つ自分のスピリット1体を破壊することで、
自分の手札にあるコスト5のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに自分のフィールドに召喚する。
フラッシュ:このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

イラスト:小林裕也
自分の場にいる怪虫を破壊して手札のコスト5のスピリットを召喚するマジック。

カード消費が激しく、軽減を稼げない場合は普通に召喚するよりもかえってコストが高くなってしまうという使いどころが難しいカード。
怪虫にはコスト0のカードがなく、先行1ターン目で使用しにくい点も向かい風。
特徴としては破壊するのは怪虫に限定されているが、召喚先はコスト5であれば何でもいい。
そのため、普通の緑デッキでは出しにくい他の色のスピリットを召喚する用途に向いている。

そしてよく考えてみよう、虫からの脱皮で全く関係のないスピリットが出てくる光景はまさにカオスそのもの。

まずここで元となる怪虫スピリットはモスラ(幼虫)[1992]とする。
このスピリットをCast off!すると…

巨蛾モスラ
正当な成長先。イラストは国会議事堂から飛び立つあの名シーンなのでまさにイメージにピッタリ。

最珠羅
護国三聖獣の1体。本来の成長よりも刺々しく攻撃的になりました。

怪獣王ゴジラ[2000]
人類の味方だと思ったか?オルガナイザーG1はモスラまでもゴジラ化させてしまうのだ。

メカゴジラ[1993]
Gフォースの科学力はモスラをメカゴジラへと改造してしまうほどに高くなった。

メフィラス星人
よそう、怪獣同士戦ってもしょうがない。

タイラント
繭に入っている間に様々な怨霊を吸収しました。

ノア・フルール他、コスト5の詩姫スピリット
あたしの歌を聞けー。呼び出される側ではない、呼び出す側に。

ディケイドカブト
カード登場から実に9年、まさかの本家仮面ライダーにキャストオフできるようになってしまった。


このようにファンデッキを組む上では非常に面白いネタカードである。


3.美少女フィギュアの用語。

語源は1であり、ちょうど衣類の取り外しが可能なフィギュアが発売されはじめた頃に、仮面ライダーカブトが放送されており、
キャストオフを連想させる事から呼ばれ始めてそれが定着した。
今では『キャストオフ可』とか書かれるほど当たり前に使われている。

また美少女フィギュアに限らず、外装をパージできるロボット(NT-1アレックスとかガンダムヴァーチェとか)等もキャストオフと言われることがあるが、
これらは設定されている呼び名ではなく、ただ視聴者がネタ的に言っているだけである。

魔法少女リリカルなのはフェイト・テスタロッサは、
バリアジャケットをキャストオフ(脱ぐ)すれば装甲が薄くなる代わりに速さを手に入れるソニックフォームと真ソニックフォームがある。
またフェイトとエリオが使うflush moveと言う高速移動魔法もあり、カブトおにゃの子版と言えるだろう。
エリオは野郎なのは秘密。


このように仮面ライダーの関係ない所でも使われるため、「仮面ライダーカブトは見たことないがキャストオフは知ってる」という者もいるだろう。






主な意味は上記の通りだが、ただ服を脱ぐだけでもキャストオフ扱いする事もある。

要するに現状から周りに纏ったものを外せば何でもキャストオフである。




「キャストオフ!」
《CAST OFF…CHANGE NEET!》

この項目が面白かったなら……\ポチッと/