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キャストオフ

登録日:2010/02/25 Thu 18:21:47
更新日:2026/03/15 Sun 22:27:58
所要時間:約 8 分で読めます





『Cast off』は英語で“脱ぎ捨てる”という意味の熟語。
日本では下記の意味で使われる。


1.『仮面ライダーカブト』における「キャストオフ」

作中の仮面ライダーがヒヒイロカネ製の外装を装備した「マスクドフォーム」から、外装をパージして「ライダーフォーム」に移行する事を言う。
モチーフは昆虫の脱皮

変身アイテムである虫型デバイス〈ゼクター〉を変形させることで使用する。
実行時に《CAST OFF》、フォーム移行時に《CHANGE ○○》の電子音がそれぞれ再生される。
「○○」の部分には各ライダーに対応する昆虫の名前が入り、例えばカブトなら《CHANGE BEETLE》となる。


パージしたアーマーはクレイモアのごとく、初速約2000km/hの超高速で周囲に弾け飛ぶ。
周囲の敵にアーマーをぶつけてダメージを与えることも可能で、ヒヒイロカネ自体が硬いため雑魚ワームならこの一撃で一掃することも可能。
一方で味方ならすり抜ける等の便利仕様ではないので、近くにいたゼクトルーパーやら関係者やらが伏せたり避けたりする描写もあるが、
ライダー同士の場合は、複数のライダーが同時にキャストオフを行うことでアーマー同士を空中でぶつけて相殺することも多い。
一方で、すぐ横にいる人間に一切当たらなかったり、宇宙ステーション内のような壁に囲まれた狭い空間でキャストオフしても、壁に穴が開いたりはしていない。
作中の描写を見る限り飛んでいく方向をある程度限定できるようだが、背中のアーマーが前方に向かって飛んでいくような描写もある。
きっとゼクターが時空を超えて移動するジョウント技術の応用だろう。多分。

また、第2話で加賀美がカブトのキャストオフを食らって吹っ飛ばされるシーンがあり、
『ディケイド』第16話ではゼクトルーパー諸君が巻き添えを食らうこともあった。「味方なのに~」という悲鳴に戦闘員の哀愁が漂う。
雑魚ワームを倒せるほどの威力を食らってピンピンしてる一般人とは一体……

ライダーフォームからマスクドフォームに戻ることも可能で、その場合は《PUT ON(プットオン)》という。
キャストオフ状態のゼクターを元の状態(変身直後の状態)に戻す操作を行うことで使用できるが、
完全にマスクドフォームにならず、身体の一部だけ再度アーマーを装着するなんて使用法も可能で、
劇中では腕にだけアーマーを再装備し、攻撃を受け止めるなどの場面もあった。

防御力はマスクドフォームの方が高いため、ワーム幼虫が増加して集団戦になったり、
サソードがミサキーヌを庇うために防御力を生かしたマスクドフォームでカッシスの攻撃を受けたりするなど活用されている。
またガタックにはマスクドフォームでのみ遠距離武器であるガタックバルカンがあり(使用者が即キャストオフして突っ込むのであまり使われないが)
他にもドレイクはトンボの幼虫ヤゴを意識してか、マスクドフォームだと水中戦を行うことが可能だったり、
サソードにもマスクドフォーム時のみ使える触手があるなど、マスクドフォーム限定の装備や機能を持つライダーもいるため、
時にはマスクドフォームのまま戦ったり、ライダーフォームとマスクドフォームを使い分けることも有効な場合がある。

しかし、劇中ではあまりライダーがマスクドフォームを有効活用している場面はない。
さらに、マスクドフォームのままでは成虫ワームに対抗するのに必須なクロックアップも使えなければ必殺技も撃てないので、
物語後半では変身直後にキャストオフして終始ライダーフォームで戦うのが常となったり、
そもそもマスクドフォームが存在しない仮面ライダーキックホッパー/パンチホッパーが登場したりと、マスクドフォームの存在意義が薄くなっていった。
物語前半でも、前述の欠点から「さっさとキャストオフしてクロックアップした方が強くないか?」との意見も多かった。元ネタがサナギマンだから仕方ないが。
これについては、書籍「「仮面ライダー」超解析」にて、白倉P自身が、「『響鬼』の後なので王道を目指したが、やはり色々設定の練り込みが足りなかった」(要約)と失敗を認めている。

とはいえ、キャストオフシーンはなんだかんだでカッコイイ。

しかしビジュアル的には『カブト』に登場するライダーはライダーフォームのイメージが強い事もあり、
『ディケイド』以降の作品やゲーム出演の際は、『カブト』ライダーのマスクドフォームはスルーされる傾向にある。
特にゲームだと、他のライダー達がフォームチェンジできる作品でも、キャストオフ要素は省かれるのがほとんど。

また、上述したが『カブト』に登場するライダーの中には、生産性を考慮し簡略化されたと思しきホッパーの他、
劇場版に登場したライダー三体などマスクドフォーム自体が存在しないライダーもおり、当然キャストオフ機構も持っていない。

その他、カブトとガタックには強化フォームである「ハイパーフォーム」が存在し、
ハイパーゼクターを使用することで「ハイパーキャストオフ」し、ハイパーカブト/ハイパーガタックへとフォームチェンジするが、
これらはライダーフォームから形状こそ変われど、外装をパージしたりはしないため、キャストオフかどうかは少々疑問である。


【キャストオフを持つライダー】

仮面ライダーカブト
《CAST OFF…CHANGE BEETLE!》

仮面ライダーザビー
《CAST OFF…CHANGE WASP!》

仮面ライダードレイク
《CAST OFF…CHANGE DRAGONFLY!》

仮面ライダーサソード
《CAST OFF…CHANGE SCORPION!》

仮面ライダーガタック
《CAST OFF…CHANGE STAG-BEETLE!》

仮面ライダーダークカブト
《CAST OFF…CHANGE BEETLE!》


【キャストオフっぽいものを持つライダーなど】

仮面ライダーアギト
バーニングフォームの装甲が剥がれ落ちてシャイニングフォームに。

仮面ライダーG3
北條透専用の逃亡用フォームが存在。

仮面ライダーイクサ
《ラ・イ・ジ・ン・グ》

ドラゴンオルフェノク
ライダーではないが

仮面ライダーアクセル
《トライアル!》

仮面ライダー鎧武
《ロックオープン!極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!!》

仮面ライダーチェイサー(初変身時のみ)
《シグナルバイク! ライダー!チェイサー!》

仮面ライダーエグゼイド他、ゲーマドライバーで変身するライダー達
《ガッチャーン!レベルアップ!》

イナズマン
チョーリキショーライ!
というかイナズマンの変身が仮面ライダーアギトシャイニングフォームへの変身やキャストオフのモチーフである。



2.『バトルスピリッツ』における「キャストオフ」


キャストオフ/Cast Off
3(3)/
メイン:系統:「怪虫」を持つ自分のスピリット1体を破壊することで、
自分の手札にあるコスト5のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに自分のフィールドに召喚する。
フラッシュ:このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

イラスト:小林裕也
自分の場にいる怪虫を破壊して手札のコスト5のスピリットを召喚するマジック。

カード消費が激しく、軽減を稼げない場合は普通に召喚するよりもかえってコストが高くなってしまうという使いどころが難しいカード。
怪虫にはコスト0のカードがなく、先攻1ターン目で使用しにくい点も向かい風。
特徴としては破壊するのは怪虫に限定されているが、召喚先はコスト5であれば何でもいい。
そのため、普通の緑デッキでは出しにくい他の色のスピリットを召喚する用途に向いている。

そしてよく考えてみよう、虫からの脱皮で全く関係のないスピリットが出てくる光景はまさにカオスそのもの。

まずここで元となる怪虫スピリットはモスラ(幼虫)[1992]とする。
このスピリットをCast off!すると…

巨蛾モスラ
正当な成長先。イラストは国会議事堂から飛び立つあの名シーンなのでまさにイメージにピッタリ。

最珠羅
護国三聖獣の1体。本来の成長よりも刺々しく攻撃的になりました。

怪獣王ゴジラ[2000]
人類の味方だと思ったか?オルガナイザーG1はモスラまでもゴジラ化させてしまうのだ。

メカゴジラ[1993]
Gフォースの科学力はモスラをメカゴジラへと改造してしまうほどに高くなった。

メフィラス星人
よそう、怪獣同士戦ってもしょうがない。

タイラント
繭に入っている間に様々な怨霊を吸収しました。

ノア・フルール他、コスト5の詩姫スピリット
あたしの歌を聞けー。呼び出される側ではない、呼び出す側に。

ディケイドカブト
カード登場から実に9年、まさかの本家仮面ライダーにキャストオフできるようになってしまった。


このようにファンデッキを組む上では非常に面白いネタカードである。


3.美少女フィギュア界隈での「キャストオフ」

語源は1であり、ちょうど衣類の取り外しが可能なフィギュアが発売されはじめた頃に『仮面ライダーカブト』が放送されていた影響で、
フィギュアから衣服(のパーツ)を外す動作が『カブト』の「キャストオフ」を連想させる事から呼ばれ始め、それが定着した。
今では購入者側だけでなく、メーカー側もフィギュアの外箱や商品説明(紹介)で『キャストオフ可』とか書くほどには当たり前に使われている。

また美少女フィギュアに限らず、外装をパージできるロボット(ガンダムNT-1アレックスとかガンダムヴァーチェとか)等もキャストオフと言われることがあるが、
これらは設定されている呼び名ではなく、ただ視聴者がネタ的に言っているだけである。

魔法少女リリカルなのは』のフェイト・テスタロッサは、
バリアジャケットをキャストオフ(脱ぐ)すれば装甲が薄くなる代わりに速さを手に入れるソニックフォームと真ソニックフォームがある。
またフェイトとエリオが使うflush moveと言う高速移動魔法もあり、カブトおにゃの子版と言えるだろう。
エリオは野郎なのは秘密。


…と、今では『カブト』やそれ以降の仮面ライダーシリーズが関係ないところでも使われる用語となっているため、
「(元ネタの)『カブト』は見たことないが「キャストオフ」は知っている」人がいるどころか、
既に『カブト』が放送終了して久しいため、仮面ライダーを知らない人の中には「そもそも『カブト』の用語が語源だと知らない」人もいることだろう。




主な意味は上記の通りだが、ただ服を脱ぐだけでもキャストオフ扱いする事もある。
要するに現状から周りに纏ったものを外せば何でもキャストオフである。


関連項目





「キャストオフ!」
《CAST OFF…CHANGE NEET!》

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最終更新:2026年03月15日 22:27