間桐慎二

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間桐慎二 - (2020/07/24 (金) 05:27:35) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/22(日) 16:37:53
更新日:2024/03/03 Sun 10:28:02
所要時間:約 10 分で読めます


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CCCでは漢←snとは別人 EXTRA Fate Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 TYPE-MOON hollow stay night ある意味被害者 かませ犬 アサシンジ ゲス ショタワカメ ネタキャラ プリズマ☆イリヤ ヘタレ マキリ ヤンデレ(staynight) ワカメ ワケワカメ 一周回って愛すべき外道 三下 人間の屑 凡人 副部長 加害者にして被害者 哀しき悪役? 外道 小市眞琴 小物 小物界の大物 小物界の小物 弓道部 悪運は強い 死んで当然←snとHFでは 毒家族 毒家族育ち 氷室の天地 汚いワカメ 溢れるような小物感 真瓦津少佐 神谷浩史 穂群原学園 綺麗なワカメ 腐ったワカメ 被害者にして加害者 賛否両論 間桐シンジ 間桐少佐 間桐慎二 高校生 黙ってろよクズ




は、はは、あはは。あははははははは!見たか衛宮!これが僕とお前の力の差だ!



Fate/stay night』の登場人物。
第五次聖杯戦争のマスターの一人で、サーヴァントライダー



声:神谷浩史
身長:167cm
体重:57kg
イメージカラー:群青
特技:名推理・探し物
好きなもの:子犬・特権
苦手なもの:無条件で幸せな空気
通称:「ワカメ」




間桐桜の兄で、弓道部副部長。衛宮士郎の数少ない友人の一人。
作中ではあまり描写されないが実は天才肌の人間であり、さほど努力せずとも割と何でも出来てしまうタイプ。

プライドが高く、他人をすぐに見下すので口も悪い。
しかし、規律を重んじ、不公平を嫌い、女の子に優しい性格(※公式設定)なため、何故か女子には人気がある。
但し、釣った魚には餌をやらないタイプなのか、自分のモノにした女子にはその限りではない。

士郎に対しては、良くも悪くも真っ直ぐすぎる彼を便利屋の如く利用したり、そんな姿を見て馬鹿にしたりするが、
士郎がそれら全てを「慎二だから仕方ない」「根は良い奴」と何故かスルーするので何やかんやで仲は良い。
慎二側も作中で同盟を組むことを提案したりと、なんだかんだで士郎のことを気にかけている場面があるような…やっぱりないような。
なお、他人が士郎を利用するのは許せないらしく、過去には人脈を利用してそういった不届き者を社会的に葬った事もあったとか……何だこのツンデレ

だが諸般の事情により、士郎とは『stay night』開始時点では出会った頃より疎遠になっている。
また、妹である桜にはある理由から冷たく当たることが多く、彼女に頻繁に手を上げることで士郎と取っ組み合いの喧嘩になることもしばしば。

外伝の『氷室の天地』では、ゲーセンで財力に物を言わせて子供相手に無双して調子に乗っていたのを、三人娘に成敗される。
因みにマキジはとある件で相手が慎二と判断した瞬間に物理的に成敗しに向かい、見当違いの人をボコっていたりもする。



以下、ネタバレ注意。








実は慎二はライダーの「仮」マスターであり、正式なマスターである桜から「偽臣の書」によってライダーの命令権を借りているだけに過ぎない。
そもそも彼自身には魔術回路の痕はあっても「魔術回路そのもの」は備わっておらず、
魔術師の家に生まれながら魔術回路を持たず生まれたことに大きなコンプレックスを抱いている。
そのため、作中ではそういうものとは無縁だと思っていた士郎が魔術師だったと知ったことで、その嫉妬もあって本来の慎二より刺々しさが増している(らしい)。

また、養子として遠坂家から引き取られた過去を持つ桜は血の繋がりを持たない義理の妹であり、
当初はその境遇に同情して少し意地悪はするものの妹として可愛がっていたが、ある時父親と祖父が桜を調練している場面を目撃。
そこで初めて、自分ではなく桜が間桐の真の後継者とされていることを知ると同時に、
慎二が真実を知ったことで、開き直った父親と祖父には「いてもいなくてもいい存在」としてぞんざいに扱われるようになってしまった。

それまで己を支えていた自負が崩壊した上に、哀れんでいたはずの桜が実は自分を哀れんでいたと感じた慎二は、抵抗しない桜を虐待するようになっていく。
それどころか桜の『魔術師の精液を定期的に摂取しないと体内の刻印虫が騒ぐ』という体質から、日常的に強姦まがいの性的暴行も加えていたようで、
PC版の桜ルートでは、度重なる出来事で精神の均衡が崩れかけていたとはいえ、自室に戻った桜を待ち構えて汚い言葉と共に襲い掛かろうとする描写も存在する。
全年齢版ではレーティングの都合で一部の設定が変更されているため、精液の代わりに血液を提供していたと思われるが詳細は不明。

遠坂凛には魔術師としての才の差から憧れに近い恋慕の情を抱いていたが、バッサリ振られている(というか相手にされていない)。
幾度となく拒絶されるばかりか凛が士郎と恋仲になる凛ルートでは特にその執着が強くなっており、無理矢理手に入れようとするがランサーに妨害された。

なまじ魔術以外は何でもこなせただけに、自らの(魔術師でありたいという)理想と、そうなれない現実との間で苦悩するうちに性格が歪んでいった慎二。
しかしそういった一面が描写されるのはHFルートのみであり、それまでに描かれたあまりのヘタレ、クズ、三下ぶりによって、
背景が明かされた後もプレイヤーからはほとんど同情されなかったようである。哀れ。

そして因果応報なのか、基本的にどのルートでも悲惨な目に遭う。

凛ルートではかなり悲惨な目に遭いながらもギリギリで助けられ生き残ったことでようやく懲りたのか、
魔術への執着がなくなり、桜との関係も改善されたことがEDで語られている。

漫画版セイバールートでも桜が最後の令呪で慎二を救出したため生存。
これまで辛く当たってきた桜に助けられるばかりか、看病までしてもらったことで流石に心境に変化が生じたのか、
聖杯戦争終了後はそれまでが嘘のように(態度はともかく)桜に対して優しくなった様子。
士郎に対してもしこりは残っているようだが、皮肉交じりに彼の身を心配するなど、以前に近い関係に戻った。

が、それ以外のルートではもれなく死ぬ。
セイバールートではバーサーカーにぶった切られ、桜ルートでは上述したように桜に迫るが逆に殺される。
いずれにしても、悪党の末路に相応しい最期である。


桜ルートVer.1.5にあたる『氷室の天地』では、聖杯戦争開始1ヶ月前に沙条綾香とカードゲームで対決して敗北、そのワカメヘアーを丸刈りにされた。
その後の直接の登場はないが、凛にしつこく迫ったり、綾香の例え話から「壁に落書きをするようになった」と、原作を知る者なら納得の行動をとっている事が語られ、
聖杯戦争終了後には、このルートにおける彼の生存が確定している。
その(表向きの)理由については、「地震で家具が倒れて頭にぶつかり重傷を負ったが、被っていたカツラがヘルメットの役割を果たし一命は取り留めた」とのこと。

なお、没になってしまったが、本来なら慎二と共闘して桜を救い出すルートを入れる予定だったとか。驚く事にイリヤルートより実現する可能性が高かったらしい。
が、「ワカメが主人公になってしまう」こと、何より「ヤローのデレとか誰得」というごもっともな理由で廃案になった。

余談ではあるが、『stay night』で描かれる第五次聖杯戦争においては、
聖杯を使って願いを叶えようとすると誰でもバッドエンドになるのだが、慎二が聖杯を手に入れた場合はとんでもないバッドエンドになるらしい。
彼が抱く魔術師への羨望、そして破壊を以て対象の願いを叶える汚染された聖杯の性質を考えると、恐らくは……





…と、上述したように『stay night』では良い所がまるで無く、ファンからは嫌われまくっていた慎二だったが、
その後の派生作品や外伝作品ではキャラ崩壊し、一気にどこか憎めないネタキャラ兼人気キャラへと変貌した。
奈須きのこ虚淵玄と『SN』『Zero』の著者共々に愛されており、Zeroマテリアルの対談では「慎二がいると本当に(ギャグの)構想が捗る」と語られている。


Fate/hollow ataraxia』では家庭内の立場が完全に逆転しているようで、桜にビクビクしながら日々を過ごしている模様。
慎二がこれまで桜にしてきたことを考えればその仕打ちも当然と言えば当然なのだが、
どうやらそれを抜きにしても、彼が逐一桜の家事や料理に文句を付け続けているのがその原因らしく、完全に自業自得だった。
出番もすさまじく少なかったしね!

「そ、それをお前が唆すから僕と爺さんが養鶏所のチキンみたいに震えなくちゃいけなくなるんだぞ……!
 ああもう、とっくに我慢の限界だよ!なぁ衛宮ぁ、桜を助けたんなら僕たちも助けろよぅ!」

他にもランサーに釣り場をとられたり、トイレに行くのにも鍵が必要だったり、士郎と一成と三角関係になったりと弄られまくるが、
その一方で過去の士郎との交流が語られたり、士郎を訪ねて衛宮家に顔を出した時には、
(桜にこれ以上の重荷を背負わせない為に)自分の代で間桐の家を終わらせる決意を語るなど、
コンプレックスで歪んでいない姿も描かれており、地味ながら誰だお前!?中々美味しい役どころでもあったと言える。


なお、彼の愛称「ワカメ」は公式でも認められ、おまけモードのミニゲームでは他のキャラが持つ「MP」が、彼だけ「WP(ワカメポイント)」となっている。
また、このミニゲームにおいて彼は逆鬼畜性能を誇っており、最後まで勝ち進むのには多大な時間とそれ以上に運が必要になる。
特に天敵はサクライダーチームで、騎英の手綱を1回もらえば即死確定なので、本編同様に彼女たちには常にビクビクしながらの戦いとなる。


ちなみに彼が非常にモテモテという設定は公式も流石に無理があったと判断したのか、
外伝作品などでの扱いは非モテ(極稀にモブ限定でモテ姿が描かれる)が基本となっていたりする。
というか彼のモテ設定は本当に謎である。


劇場版「Heaven's Feel」では桜と士郎の関係が丁寧に掘り下げられることにより、必然的に慎ニと士郎の関係も読み取り易くなっている。
前述した過去までは細かく触れられないものの、士郎に対する期待、及び魔術を使えることへの嫉妬と劣等感、
そして桜への歪んだ独占欲などが神谷氏の熱演も相まって視覚的に非常に分かり易く描写されている。




【『Fate/EXTRA』における間桐シンジ】

『stay night』とはまったくの別世界であり、西暦2032年が舞台となる『EXTRA』にも登場した。

序章で一時的に操作することになる新聞部部員の友人として登場。
聖杯戦争予選で間桐桜(AI)が妹であるという記憶を植え付けられて日々を過ごしていたが、「違う、僕に妹なんていない!」と本来の記憶を取り戻し、予選を突破。
その後、ライダーのマスターとして主人公の前に立ち塞がった。

ライダーとはある意味一番聖杯戦争をエンジョイする見事なまでの凸凹コンビっぷりを披露するが、
最後まで自分が参加しているのが真剣な命の取り合いであるという事実を認められず、敗退した。

そして「くそっ! この僕が負けるなんて! こんなゲームつまらない、つまらない!」と癇癪を起こしたり、
主人公に「お前はどうせ2回戦で敗退するから勝ちを譲れ」と交渉にもならない交渉を持ちかけたりした後に、
ムーンセルによって自分の命が消されかかっていることを自覚。慌てて命乞いをするも、あえなく退場した。


うそだ、うそだ、こんなはずじゃ……
くそっ、助けろよぉっ!助けてよお!僕はまだ八歳なんだぞ!?
こんなところで、まだ死にたくな――


この最期の言葉の通り、EXTRAにおける間桐シンジは、8歳の子供である。
何でもアジアのゲームチャンプとして有名な魔術師だったらしく、参加者からはそれなりに一目置かれる存在だった。
だが、幼稚な振る舞いや自己顕示欲の強さからやはりどこかナメられていたようで、
主人公のパートナーであるキャスターだけでなく一般生徒からもワカメ呼ばわりされていた。

だが、その続編である『Fate/EXTRA CCC』では…






【『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』における間桐慎二】

『2wei!』までに士郎の友人として登場するのは一成のみで、慎二の方は未登場。
ただしドラマCDではちょっとだけ名前が出ており、存在自体はしているらしい。
士郎、一成と三人で登場したら、ミミちゃんの妄想が捗るかもしれない。

一方、『3rei!!』の美遊の世界(並行世界)では……






【『Fate/Grand Order』における間桐慎二】

星3礼装「偽臣の書」「勝者の余裕」のイラストに登場。後者はバレンタインの限定礼装である。士郎や妹が星4・5の礼装になっている中でこの扱いだが、
FGOにおける(原作登場人物かつ非サーヴァントの)礼装のレアリティと人選は、その人物の「格」に対応しているとのこと。
ちなみにEXTRAの「シンジ」の方も「レコードホルダー」として礼装化されているがこっちは星4である。一応「まるごしシンジくん」は星3だけど。

また、TVスペシャル「Fate/Grand Order -First Order-」にもそれらしき人物がチラっと登場しているが、
黒化したランサー(SNのライダー。ちなみにゲームでも子供の姿で実装されているがアニメでは大人の姿で登場)に他の一般市民と一緒に石化されていた挙句、
首を砕かれてあえなくお陀仏した。


【余談】

10年以上に渡り彼を演じる声優の神谷浩史は、Fateには詳しくない。
Fateの知識が彼を演じる上で邪魔になると考えており、あえて避けているとのこと。




ハーハッハッハ!見たか衛宮、これが僕とお前の追記・修正の差だ!

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