Fate/hollow ataraxia

登録日:2009/10/08(木) 12:01:40
更新日:2024/02/08 Thu 19:15:14
所要時間:約 11 分で読めます




聖杯戦争は終わった

戦いは勝者を生むことなく

異常は解明されることなく

虚ろな楽園は、

今もこうして回っている

今一度運命の幕が上がる

それは約束の四日間


2005年10月28日にTYPE-MOONより発売された『Fate/stay night』のファンディスク。
FDであるが、本編とミニゲーム等のおまけにより、FDとは思えない程の凄まじいボリュームを誇る。

対応機種Windows98/ME/2000/XP

ジャンルは伝奇ビジュアルノベル+ファンディスク
レイティング18禁
キャラクター名設定不可
エンディング数1
セーブファイル数3
画面サイズ800×600ドット/65536色
キャラクターボイスなし
CGモードあり
音楽モードあり
回想モードあり
メッセージスキップ全文/既読
オートモードあり

備考初回限定版にはタロット風サーヴァントカード付属。
オフィシャル予約特典は特別設定資料集『Fate/side side materiale 2』。

2014年11月27日にはフルボイス化されたコンシューマ版がPlaystation Vitaで発売。
アヴェンジャーのねんぷち、「カプセルさーばんと」(コンシューマ版ミニゲーム)と花札の資料集が付いてくる限定版も。

2019年にはstay nightと抱き合わせの復刻版として現行OS対応でPC版が再販された。


スタッフ

原画:武内崇
シナリオ:奈須きのこ、阿羅本景、森崎亮人
プログラム:清兵衛
スクリプト:つくりものじ
グラフィック:こやまひろかず、BLACK、蒼月誉雄、moriya


内容は、終了したはずの聖杯戦争が再開され、定められた「四日間」の中で繰り返される非日常なはずの日常。
所謂ループもの作品。
一応本編の続編だが、舞台となるのは「存在し得る全ての可能性をかき集めた世界」であり、どのルートの後日談にも該当しない。
この為本編の登場人物は一人を除いて全員が生存している前提で話が進んでいく。
冒頭とエピローグは特定ルートの続きとなっているが、どのルートかはきのこ曰く「ユーザーの想像にお任せします」とのこと。
型月お馴染み、キャラの暴走ぶりが凄まじくとにかく凄い。
もはや原型を止めていないキャラもチラホラ。

上記のきのこさんの発言もあってFateは二次創作での人気を確固たるものにした。


FDでありながら一月ちょいで15万本を超える驚異的な売り上げを見せた超大ヒット作。
当初は割れ厨の影がちらついていたが、それをもはね除け堂々の売り上げを叩き出した。
それにより調子にのった店側がホロウを大量に入荷、しかしその頃には祭り状態も終わり全く売れずに現在でも多くの在庫をかかえて悩んでいる店があるとか。
ある意味「引き際が肝心」という言葉の教訓になるゲーム。



【ミニゲームとおまけ要素】
本作はファンディスクである為、ミニゲームも追加された。また、クリア後のおまけ要素も充実し、それだけでユーザーを楽しませる作りになっている。
しかしながら、一定の条件が成立しなければプレイできない物もあるので注意すること。

  • 開運 遠坂神社
おみくじと絵馬。
それぞれ指定された料金を払って内容を見ることができる。所持金はストーリーやミニゲームを進めているといつの間にか増える。
おみくじは凶と大吉を引いた際の軍師こと諸葛凜のセリフは必見。
絵馬はキャラクターなどの絵と、凛とアーチャー(とたまにセイバー)による設定資料解説。安いものは100円から、高いものは50000円のものまで。
一度買った絵馬は無料で何度でも見れる。

  • トラぶる花札道中記
8組+αで競う花札のミニゲーム。「こいこい」の基本ルールに、「宝具」というオリジナル要素が加わっている。
基本ルールやオートで札と札の組み合わせを指定してくれる初心者にも優しい使用。
パッチでトラぶる花札道中記EXがある。

往年のバラエティ番組『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』のパロディゲーム。『MELTY BLOOD』などでも共作したフランスパンの製作。

コンシューマ版で花札の代わりに導入されたミニゲーム。経験値先生の絵のちっこいさーばんとで相手と競い合う。



【主な登場キャラクター】
前作から登場。CVはコンシューマ版のみ。

CV:杉山紀彰
主人公。主夫。相変わらずの朴念仁。

CV:川澄綾子
ニート。食いしん王。
趣味は喰う、寝る、遊ぶ。
とりあえず飯食わしとけば安泰な人。

CV:植田佳奈
あかいあくま。カレイドルビー。どグサレ外道。諸葛凜。
魔術絡みのドジをやらかしたので、序盤はロンドンに行っており冬木にはいない。

CV:下屋則子
ヤンデレな後輩。ジャプニカ暗殺帳。おっぱい。
ダイエットでウェストが減る→なぜか体重が増える→おっぱいがデカくなる→GJ。

CV:諏訪部順一
「フィィィィッッッシュ!!イィィィヤッホォォォォーーー!!」
一番壊れちゃった人。本編で出番が多かった分今回は出番少なめ。
だが大橋戦はこれぞ弓兵という戦闘が熱く、本作ベストシーンにあげるプレイヤーも多い。

CV:西前忠久
バーサーCar。鋼の肉体を持つ紳士。最強のマクラ投げ。
話の性質上本編での出番は少ないが、終盤にそれまでの鬱憤を晴らすような、イリヤの侍従かつ本来の狂戦士らしい姿を見せる。

CV:神無延年
アニキ。本能の赴くままにナンパ三昧のフリーター。気がつけばそこにいる。
一応本作のキーキャラ。

CV:浅川悠
エアリーダー。3P上等。鬼のツッコミ気質。
衛宮邸に居候しているが、セイバーと違い働いている。

CV:田中敦子
「私は葛木メディアです~」
ただの人妻。逝くトコまで逝っちゃった人。

CV:三木眞一郎
唯一の良心。イイ人。野菊を愛でる御方。

CV:遠藤綾(子供)/関智一(大人)
なぜか子供に若返っている。通称子ギル。わくわくざぶーん総支配人。お子ちゃま達のアイドル。スーパー金持ち。名君。
大人も基本的にギャグに登場し、一品ものの衣装を見せてくれたり子供達のヒーローだったりする。

CV:門脇舞以
時折衛宮邸に遊びに来るロリ。水着最高。お兄ちゃん大好き。

CV:神谷浩史
間桐慎二?何それ?はいはいワカメワカメ。

CV:てらそままさき
キャスターの夫。常識人。聖人君子。

CV:伊藤美紀
色々と大活躍する我らが藤ねえ。

CV:真殿光昭
生徒会長のお寺の子。まさかの士郎×一成?

CV:中川里江、結本みちる、中尾衣里(上から)
陸上部トリオ。
本編ではちょい役だった彼女達だが、この作品では士郎の級友として出番が。

CV:水沢史絵
弓道部主将。ライダーの獲物。

ボケ気味のじいさん。本編には名前のみ。トラぶる花札道中記で活躍登場。

stay nightの方ではない、別の「真アサシン」。回想にのみ登場する。
stay nightの方は臓硯と同じく、トラぶる花札道中記に登場。

CV:中田譲治
バゼットの回想とトラぶる花札道中記に登場。ある理由で本編には直接登場しない。
何故か目線が隠されている。

CV: 宮川美保、七尾はるひ
イリヤのお付きのメイド。
ぽけーっとしてて奔放なのがリーゼリット、口うるさく士郎を目の敵にしているのがセラ。


今作より

CV:小清水亜美
真ヒロイン。はいてない。超どSにしてどMなシスター。蟹。
完全武装モードは、「上半身は、カンペキなのに、下半身は、白いおぱんちゅに黒ストッキング。つか、スカート履いてねぇ状態」
存在そのものがエロい。
流石にコンシューマ版では発禁展開はないが、血を吸っているだけなのにエロい感じは変わらない。声優さんお疲れ様です。

CV:生天目仁美
今作の夜のヒロインで主人公。ダメットさん。
後の衛宮家の居候。
「じゃんけん、死ねぇ!」

CV:寺島拓篤
夜の主人公。ほかの人物とバゼットでは見えている姿が違い、基本的には全身刺青で褐色肌の少年。
一応棒役担当。

CV:伊藤静
ビジュアルが出たのは本作が最初だが、実は「stay night」でも名前だけ一度登場しているキャラ。
凜ルートのグッドED後に行く、ロンドンでの士郎のバイト先の主人。
その物語は奈須きのこも見たいとのこと。
ドリルドリルなドリルおぜうさま。
肉体言語魔術師で得意魔術は「拳」。ファイトスタイルはプロレスで『淑女のフォークリフト』のリングネーム…もとい二つ名を持つ。
阿鼻叫喚の残虐超人。

  • 柳洞零観(りゅうどう れいかん)
CV:志村知幸
柳洞一成の兄。弟と違い豪放磊落な生臭坊主。
藤ねぇに交際を申し込み、藤村組の皆さんに病院送りにされたことがある。
柔道で全国大会にいったこともあるほどの猛者。多少腕が衰え、さらに手加減しているとはいえ葛木宗一郎の技を紙一重でいなしている所相当な腕の持ち主。
戦った処の感想は「五年前なら死んでいた」

  • 美綴実典(みつづり みのり)
CV:増田俊樹
美綴綾子嬢の実弟。「stay night」の桜ルートのエンディングで名前だけ出ている。
いかにも小生意気な一年生という風貌の少年で、口調も素っ気ないが根は良い人。
弓道部に所属しており、現部長である桜に惚れているために桜の想い人である士郎には特にツンツンした感じで接してくる。
なお、ほかの弓道部員には桜が好きなことがバレバレなのだが、当の桜には(士郎のこともあってか)まったく気付かれていない。

  • 蛍塚音子(ほたるづか おとこ)
CV:野田順子
士郎のバイト先である新都の居酒屋「コペンハーゲン」の一人娘。自分の名前が嫌い(男と聞こえるから)で知人達にはネコと呼ばせている。
この人も「stay night」では名前のみ登場していた。アニメでもちょっとだけ登場。
藤ねぇとタイマン出来る程の戦闘能力保持者。
何気にコンシューマ版の中の人は少年期の士郎と兼ね役。

CV:浅川悠
神代に生きた女神で、ゴルゴン三姉妹の長女と次女。メデューサの姉達。
双子で二人とも超どS。エターナルロリータ。
存在そのものが犯罪級の御方がた。

  • ミミちゃん
一言でランサーの心にトドメを刺した(恋にあらず)スーパーガール。毒舌。
後に「プリズマ☆イリヤ」にイリヤの同級生の友人の一人としてビジュアルや名前が一緒の女の子が登場している。

CV:高野直子
宝石翁の作った魔術礼装、カレイドステッキに宿る人格。
性格はまんま割烹着の悪魔だが実はあちらとはあんまり関係ない。
プリズマ☆イリヤでの活躍が印象深いが初出はこちらであり、凜とはこの時からの腐れ縁である。




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最終更新:2024年02月08日 19:15