登録日:2014/02/15 Sat 20:24:06
更新日:2020/06/26 Fri 18:40:48
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フライハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ
「
ウルトラマン列伝」66話から変更されたオープニングテーマ。
まぁ、列伝でも使用数が少なくて78話からは「Final Wars!」に変わってしまったが。
彼の8枚目のシングルとして2012年11月14日にキングレコードから発売された。
この楽曲は宮野自身が作詞を行い、小山寿により作曲されている。
前作「DREAM FIGHTER」から約1年ぶりのリリースとなるシングル。
すごく爽やかな感じでありながらもサビを中心にロック色の強い曲。
作詞は前作に引き続き宮野が手掛けているが、前作「DRERM FIGHTER」が「夢を目指す者への歌」だったのに対し、
今作では「自分自身の戦い」が込められており、どれだけ苦しい状況に置かれても前に突き進む内容になっている。
これらは『ウルトラゼロファイト』の第一部を見た宮野がそれをイメージして作ったもの。
ウルトラマン列伝の公式ブログでは
「フルサイズ版の歌詞ではさらに奥深く、より天高くウルトラマンゼロの世界が広がります。これはウルトラファンにはぜひ聞いていただきたい!」
と書かれており、歌詞はかなり深い。
出だしの歌詞の「take a weaving」には後ろに「course」という単語が来ると「迷走する」という意味があり、
後の歌詞を含めて、ノア、ダイナ、コスモスから与えられた(ついでに言えばプラズマスパーク)力について悩むゼロを表している。
他の歌詞もゼロファイト第一部を現しており、かなりゼロらしい曲となっているが、この曲の本領はここから。
この曲が最初に混入歌として使われたのはこの曲がOPとして使われなくなった78話。
その後もウルトラマン列伝最終回の予告などにも使われたが、この曲が一番光ったのはウルトラゼロファイト第二部である。
以下ネタバレ注意
自分が直接やったわけではないが、自身が仲間を殺してしまったためにゼロの心は真っ暗闇の土砂降りとなっていた。
既に立つ気力も無く、
カラータイマーも赤く点滅している。そこに聞こえてくるベリアルの声。
「お仲間は逝っちまったぜ。俺の、いや、お前の手にかかってな」
その言葉を聞いて遂にゼロの瞳とカラータイマーから光が消え、ベリアルは高笑いと共に勝利宣言をする。
そして動きを止めたゼロに代わり、ゼロダークネスとダークネスファイブが行進を始める。
ジャンナイン「なぜ俯いているんだ? ゼロ」
ジャンボット「私達は君と出会い、共に戦い、力の限り生きた。何も悔いは無いのだ」
ミラーナイト「あなたにはまだ救える命がある。手を差し伸べられる多くの心が待っているじゃないですか?」
グレンファイヤー「俺達はお前を信じて託せるから先に行けるんだぜ。そのお前がこんな所で立ち止まっていてはいけねぇな」
そのころ現実世界ではゼロダークネスとダークネスファイブの行進を止めようとするピグモンがいた。
目障りだとピグモンを消そうとするゼロダークネスであったが、その時、ベリアルの腕をゼロが掴んで止めた。
ゼロ「まだだ……まだ……」
そのままゼロはベリアルを連れて雨雲の中を突き進む。
ウルティメイトフォースゼロの仲間達の「すすめ!」という声を聞き、ゼロは自分の心と向き合う。
そしてゼロは雨雲を突き破り、光溢れる青空へと抜き出た。
そう、そしてこのゼロが復活してシャイニングウルトラマンゼロに覚醒する場面にかかる歌こそ『ULTRA FLY』なのだ。
先ほど書いた通り、この曲自体は『ゼロファイト』の第一部を見た宮野氏がそれをイメージして作って
その後『列伝』の主題歌になったのだが、後半の歌詞を含めて、今回のこの場面の為に作ったのではと思える程のハマりっぷりであった。
特に後半の歌詞とこの場面のはまりっぷりが尋常ではない。逆にスタッフが意識したんじゃと思えるほど。
ちなみにこの曲、一応ゼロのテーマソングのようなものでもあるが、ウルトラゼロファイト第一部をイメージしたのもあって、
ウルトラマンダイナ、
ウルトラマンコスモス、(あとノア的な意味でザ・ネクスト)のイメージもある。
というか、ダイナ側が泣きたくなるほどコスモスとも歌詞がマッチしているのだ!
いや、まぁダイナ側もコスモスと同じ歌詞が別の意味を持ってマッチしてるけど。
歌詞の単語だけとっても「熱くなれ太陽」とか「守るべきものがある」とか「ゆるぎない愛の形」とか「月の光のように」とか「終わらせない 逃げ出さない」とか「矛盾だらけの世界」とか「奇跡みたいなものが 軌跡に変わる未来を信じて行く」とか「自分でさえ許せなくて頬を伝う一筋の涙よ」とか
etc...
他にもあるし、さっきも言ったがダイナの要素ももちろんあるし、上の単語でもダイナでも通じるものもあるのだが、
月とか太陽とかの用語はどうしてもダイナよりはルナモードとコロナモードを含めてテーマに存在するコスモスのイメージが強く。
同じ夢を追う者でも
アスカ・シンと
春野ムサシではどうしても作品のテーマに添えられたムサシのほうが印象深い。
さらに「怪獣保護」や「コミュニケーション」がテーマのコスモスだと歌詞の意味がさらに広げられるというのも……。
……まぁ、いろいろ言ったが、こうまで言われた最大の理由は列伝OPでサビに使用されたのが
「ウルトラゼロファイトではコスモスの力が使われているルナミナクルゼロの映像」だったために
視聴者から「あれ? これダイナはぶられた?」とか「月の光……ふ、フルならこの部分はダイナなんだろ!? 二番ではきっと!」
とか言われてしまい、かつフルサイズでも「月明かりで包み込んで」という歌詞だったうえに二番が放送されなかった。
というのが大きいとか大きくないとか。(今ではもちろん沈静化している)
どっちにしろ宮野氏がテーマに添えたのはウルトラゼロファイト第一部である以上、
あんまり気にしないで楽しく盛り上がったほうがいいだろう。
さあ、みんなも一緒に「フライハアアアアアアアアアイ!!」
因みにちょっとした偶然だが、先述にもあるようにゼロがカラータイマーが完全に消えた状態から復活する際に流れた曲でもある。
ここでかつてティガとダイナが石化した際に復活する場面に使われていた曲を思い浮かべていただきたい
『
TAKE ME HIGHER』『
君だけを守りたい〜アスカの歌〜』……お気づきいただけただろうか?
この曲を含めるとこの三曲は『ウルトラマンが復活するときに使われた曲で本人が歌っている曲である』。
ティガはTV本編は声を真地勇志があてているので疑問の余地が残るが、中々面白い繋がりではないだろうか?
追記・修正お願いします。
「あぁ、ULTRA FLYかっこよかったなぁ。歌詞もいいし、映像も良かった。ちょっくら歌ってみるか」
そんなわけで駅前にあるカラオケボックスへとやってきたのだ。
「まずはその辺の曲でのどを温めてっと……十分温まったし早速歌おう」
そう言って『ULTRA FLY』を入力する。
出だしのメロディーとともにやがて「fly high...」の単語が……
実はこの曲。ウルトラシリーズの曲なのに妙に歌い難いのだ。
普通はウルトラの関連曲は歌いやすいテンポになっているのだが、
この歌はウルトラの歌と言うより宮野氏の歌と言う感じになっていて、他のウルトラの歌とはテンポが微妙に違うのだ。
そのためか、歌うのに慣れてないと初っ端の「フライハイ」がずれずれになり、サビすらもちゃんと歌えないという始末に……
「おっかしいなぁ、初代『フライハアアアイの曲』こと『Burning Hearts ~炎のANGEL~』では歌えたのに」
ちなみにDVDは同梱されていないもののPVは作成されており、光を使った「不思議な空間」内容に仕上がっている。
追記・修正は『Burning Hearts ~炎のANGEL~』とともに「フライハアアアアアアアアイ」してからお願いします。
- これ1クールしか使われてなかったのか・・・ -- 名無しさん (2014-02-15 21:12:13)
- ↑いや、ほかのも普通は1クールなのよ。DREAM FIGHTERとFinal Wars!が例外だっただけで -- 名無しさん (2014-02-15 21:28:55)
- なんでやたらバーニングレンジャー推しなんだよw -- 名無しさん (2014-02-15 21:49:53)
- ↑フライハアアアイなんていう歌これくらいだと思ったら……まさか他にもあったんだもん…… -- 名無しさん (2014-02-15 22:19:09)
- DREAM FIGHTER も、コスモスとマッチしてるような気がするな。夢を目指す者=怪獣と人類の共存を望むもの・夢を抱くことさえ許されないような時代=血で血を洗うカオス大戦 的な。あくまでも、個人的な意見だけど。 -- 名無しさん (2014-05-10 18:26:38)
- 正直、ゼロファイト2部のあのシーンはセリフ的に「すすめウルトラマンゼロ」が流れると思ったから意表を突かれたなぁ -- 名無しさん (2014-12-25 11:16:12)