園崎詩音

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園崎詩音 - (2020/10/18 (日) 05:44:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/27(水) 08:33:53
更新日:2024/03/02 Sat 20:40:01
所要時間:約 6 分で読めます




ひぐらしのなく頃に』の登場人物。
目明し編の主人公。
声:雪野五月(現・ゆきのさつき)

通称:拷問狂、冷血女
必殺技:各種拷問
得物:改造スタンガン、祭具殿の、ナイフ、AK、イングラム、日本刀


園崎魅音の双子の妹。
外見は魅音に似ており、入れ替わると家族も含めて殆どの人には区別がつかない。
綿流し編より登場。

雛見沢ではなく、興宮で両親と同居している。

外面はですます調で喋るお嬢様な性格だが、素顔はかなりしたたかで魅音すら手玉に取る。
さばさばしたリアリストだが思考パターンは感情的。
やや重度の妄想癖も見られる。

普段は興宮の学校に通っていたり(サボりがちだが)、エンジェルモートで魅惑のプロポーションを生かしてバイトしていたりで雛見沢に現れることは少ない。
ただし皆殺し編のように雛見沢の分校に頻繁に通ったり、アニメオリジナルの「厄醒し編」では正式に雛見沢の分校に転入したりしている。
前者はともかく、後者はよく園崎本家が許したもんだ…。

父親の腹心の葛西辰吉を付き人兼ボディガード兼運転手としてよく連れている。

人並みに料理は作れるが、やる気をなくすことが多くインスタントやスーパーの弁当に頼りがち。
好きな食べ物はクリームコロッケとモンブランを始めとするスイーツ。
幼少期に葛西からからかい半分で聞かされた園崎家にまつわる怪談の影響で缶詰が大嫌い。

護身用として違法改造されたスタンガンを所持しており(葛西に注文した)、通常のスタンガンでは出せない大出力を出せる危険な代物。


園崎家では双子が生まれると後継ぎ争いが起きないよう年下を殺す習慣があった関係で、一族の中での立ち位置はほぼ確実に末席。
しかし園崎組のお嬢にして次期頭首の妹であることと、時たま魅音と入れ替わり重要情報を把握することがあるので無視はできない存在らしい。
かのダム戦争にも参加しており、魅音になりすましてダム工事の現場監督や機動隊と揉み合っていたが、彼女曰く「お祭り気分」だったとの事。
おかげで魅音はやってもいない罪をかぶせられ非常に迷惑している。
尤も魅音もレンガを投げつける、補導歴があるなど過激な事を働いているので清廉潔白とは言えないが。

3年目の綿流し祭の前に聖ルチーア学園に入れられ、存在を抹消されていたが、そこでの暮らしに馴染めず葛西と共謀し脱走して戻ってきた。

その後興宮のマンションを住居に、密かに連絡をとった魅音と打ち合わせ外出する時は彼女になりすまして過ごす隠居生活を送っていたが、
ある日自業自得で不良に絡まれて逆に不良を陥れようと勘案していたいたところを北条悟史に助けられ、彼に恋するようになる。

少しでも彼のそばにいる為に彼が所属する雛見沢ファイターズのマネージャーになったり(尚本人は否定。昭和58年では幽霊部員)一緒に買い物をしたり、
叔母殺しの容疑をかけられた悟史を守る為に自らの正体を警察に明かす等、
恋愛に関しては純情一途にして行動的。
その思いの強さが惨劇を引き起こしたひぐらしワールドきってのヤンデレ。

なお前原圭一のこともまんざらではないようで、悟史一筋としたい為両者への好意の狭間で苦悩した事がある。
しかし外伝作品にて葛西さんに色々と指摘されて煌でとうとうハジケた。

正体を晒した直後に本家に連れ戻され、
当主の命令に背いて学園を脱走した事、そして北条家の息子を公然と庇った事へのケジメとして爪を3枚剥がされて*1一応の存在(「詩音」として過ごす事)を許された。

悟史の失踪後より連続殺人事件の背後に園崎家がいるのではと疑っていたが、
ある日魅音が自分と同じく爪を剥がした上で悟史の失踪と園崎本家は関係ない事を力強く訴えた為それを信じ、一度は矛を収める。


目明し編(&綿流し編)では、圭一のデリカシーの無さに傷ついた魅音に泣きつかれた事で「魅音にとってはもう悟史は過去の人になってしまった事」「自分の想い人はもういないのに魅音はそれで悩めるなんて不公平」と (無自覚ながら)蟠りを抱いてしまう。
この際魅音にアドバイスついでに冗談半分で圭一を横取りするとからかった為、魅音にある意味警戒されるようになる。綿流し編で魅音が詩音を邪魔者扱いしているのはこのためである。
その後、祭り会場で出会った鷹野に禁断の地である祭具殿に入らないかと唆され、好奇心から圭一を連れて祭具殿に侵入してしまう。そしてその深夜、鷹野とその協力者の富竹が殺されたことを盗み聞いてしまう。
これにより、自分も消されるのではという強迫観念を抱き、更に悟史が園崎家に「消された」事に再び確信を抱き雛見沢症候群を発症、自分を拘束せんとした魅音をスタンガンで返り討ちにし幽閉、お魎も同じく殺害し(本当は気絶させたつもりだったがショックで死んでいた)、圭一を利用し連続怪死事件の犯人をあぶりだして悟史の仇をとるため暴走し始める。

地下祭具殿という安全ポイントを押さえている所為か、
突発的に殺害し死体の抹消を目論む一般的な発症者に対し、じわじわとなぶり殺す拷問狂な一面を見せる。

その日の晩に幽閉した魅音になりすまし工作して事件を隠蔽する等、基本的には計算高い行動を取る。
しかし、他の発症者は(誇大化した妄想や幻、他の解決策を見いだせず)やむを得ずという一応の体裁があることが多いのだが、
村長の公由や圭一等に対する凶行など、彼女は感情的になって被害者を増やす傾向にあり、
特に圭一に対するものは思いがけず魅音を傷つけた件も影響しているものの、ただただ感情的になったことが要因である。
精神的に安定している解でも元々沸点が低く描かれているため、それに起因する模様。

L5に近づくにつれ「くけけけけけけけけけけ」「ぐぎゃぎゃぎゃぐぎゃ」等奇声をあげるようになる。

沙都子を悟史を苦しめた存在として憎んでいることと梨花の各種台詞から、
雛見沢症候群を発症した世界では毎回沙都子を惨殺していたと思われる。
しかし、目明し編にて沙都子を殺した直後に悟史との約束を思い出し「大切な人の大切な人を自分が殺した」という自分の行いを後悔する事になり、
ループ中の一部分の記憶の継承がうっすらとだが永続的なものになった。
そのため目明し編後の世界では、自ら部活メンバーに早期から自分の存在を明かし彼女の姉のような存在になっている。

これにより綿流し編・目明し編の凶行に走ることはなくなったが、今度は沙都子を守ろうと暴走しかけるあたりは相変わらず。
沙都子と仲が良く鉄平が来る世界だと、それまで圭一やレナが暴走していたが、この場合は彼女が激昂に駆られて殺害するのだろうと梨花は推測していた。
とは言え梨花もそれはまだ見たことがないことや、皆殺し編での凶行は阻止できたため、目明し編後は運良く一度も発症していない可能性がある。





実際は彼女が姉の「魅音」だったが、後取りを決める儀式の日に
「宴会で出てきた鯛の刺身が食べたい」という「詩音」の頼みを聞き入れる形でその日の晩だけ…という約束で入れ替わった為に「詩音」に頭首の証である入れ墨が彫られてしまい、
彼女は「詩音」になってしまった。なお、姉妹はこの儀式のことを知らなかった。
その為妹に重責を押しつけてしまったことを後悔している。

なお勘当された母・茜のみならず、祖母のお魎にも爪を剥がされた痕があったり、どちらも物騒な武勇伝があるらしいことからも、
詩音も含めて園崎家の気質としては激情的な者が多いと思われる。
(ただし年を経て落ち着いたからか茜は原作時には既に作中登場人物の中でも群を抜いて冷静沈着であり、落ち込みやすいものの精神の成熟度で言えば魅音は現在の茜に近い)


目明し編エンドロールでBGMとして流れ、後に彼女の心情をつづった歌詞がつけられた「you」は神曲として人気が高い。


元々目明し編のシナリオが賛否両論な内容な為、主人公の彼女自身も一途さを評価するファンがいる反面、
自己中心的、皆殺し編でもあまり成長していないと非難するアンチも多い。


彼女も魅音と同じく軍事的な訓練を受けていたと思われ、銃火器の扱いなどにも長けている。
祭囃し編ではAK47を軽々扱い葛西と連携して山狗を阻止したり、狙撃手の葛西をサポートする観測手として彼に的確な指示を出し見事な狙撃を展開した。車の運転も普通にこなす(当然無免許)。


今日までの出来事が全て、夢だったらいいのになって何度も思った。

だから、書いてみた。書いて夢になると信じて。


ほら、よく漫画の中にあるじゃない?

私の目の前に食べきれないほどのお菓子が積み上げてあって、

それに手を伸ばし、まさに食らいつこうというところで、

無粋に起こされて目を覚ますの。


それはとてつもなく長い夢で、

私は1年以上も眠っていたことになる。


そう。

私は、監督の野球チームの試合のあと、有頂天に駆け出して、

赤信号の横断歩道に踊り出して、バイクにはねられてしまった。

それでずっとずっと1年以上も意識が戻らなくて。

ようやく、目が覚めるの。


まぶたを開けた時、そこには病院の天井が飛び込んでくる。

それから、ずっと看病しててくれた悟史くんが覗き込んでくれて…。

あははは、さすがにこれは出来すぎか。


でも、いいよね?

こういうことにしても、いいよね?




生まれてきて、ごめんなさい


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