アットウィキロゴ

北条沙都子

登録日:2009/06/03(水) 01:51:01
更新日:2026/06/29 Mon 12:47:43
所要時間:をーほっほっほ!約 4 分で読めますのよ!




北条沙都子(ほうじょうさとこ)とは、ゲーム・アニメ『ひぐらしのなく頃に』の登場人物。
祟殺し編のヒロイン。
アニメオリジナルエピソード「厄醒し編」の主人公。
そして、新アニメである「ひぐらしのなく頃に業」では…




通称:トラップマスター、すじ子
必殺技:トラップ、突き飛ばし
得物:トラップ


前原圭一のクラスメートにして親友。

早くに両親を亡くしており、同じく孤児の古手梨花と神社近くの防災倉庫の居住区に同居している。
北条家としての実家もあるようだが、何故かそこにはあまり足を運んでいない。


「をーほっほっほ!」「~ですわ」などの旧いお嬢様めいた口癖を持つが、性格は子供っぽく挑発に乗せられてはすぐ泣く。
しかし、涙を利用してれなぱんを発動させる策士である。


トラップをしかけるのが趣味で教室にしかける他愛もない(?)イタズラレベルから、状況と即席の材料を掛け合わせたトラップ、
裏山にたくさんしかけたプロ級の本格レベルのトラップまでありとあらゆるトラップを使いこなす。
祭囃し編での裏山攻防戦の勝利の半分以上は彼女の功績と言っても過言ではない。
おかげで裏山は彼女による案内無しではまともに歩けない魔境と化している。(彼女本人でさえ迂闊に道を外れられず、夜中歩き回りたがらない程)
時には指パッチンでタライを落としたりと召喚術めいている。
計算高く人の心理を読み罠を仕掛けながら、最終的にはバレて相手に追いかけ回されるというオチをいつも回避できないが、これは沙都子なりのコミュニケーションだから。
怒られてお仕置きされる所までが沙都子の計算であり、寂しさを埋めるため他者にかまってもらいたい本音が隠れている。
洒落にならない危険な仕掛けもありながら、相手を思いやる愛が必要であるというのが沙都子のトラップ哲学。




圭一以外のメンバーには及ばないものの人並みに料理を作ることができ、得意料理は野菜炒め。
ミートボールを始めとする肉料理が大好物だが、カボチャを始めとする野菜は苦手。
兄と同じくブロッコリーとカリフラワーの区別がつかない。


部活でのゲームスタイルは悪くない運動神経に得意のトラップを織り交ぜて有利に進めるタイプ。
ただし今一歩のところで詰めが甘かったり知略が足りなかったりで失敗しやすい。
運動能力は年齢としては高い方で、クラスメイトの男子と野球に精を出したりもしている。
体つきも年齢としては発育が良いそうな。梨花ちゃま涙拭けよ。

圭一とは互いに意地をはり合うケンカ友達の間柄だが、祟殺し編ではデレを見せる。
祟殺し編は全編通して非常にハードではあるが、同時に彼女の真骨頂でもある。


「にーにー」と呼ぶほど懐いていた兄、悟史がいたが、4年目の綿流し祭の後、沙都子の誕生日に家出しており現在は行方不明。







彼女はひぐらしきっての不幸な境遇を背負っている。

決して裕福とはいえない家庭な上、母親が再婚ばかりして見知らぬ男性を「父」と呼ばされ続けていた経緯があり、何度も苗字が変わっていた。
悟史は多少のストレスを抱きつつも臨機応変に振舞っていた為それほどでもなかったが、まだ年幼い彼女にそれを求めるのは極めて酷な話であった。やがて再婚相手の男性に強い敵愾心を抱くようになり、すぐ分かる嘘をついたりシャレにならない罠を仕掛けたり拒絶し続けては義父の怒りを買って離婚の遠因になり…を繰り返し、最後の北条の義父に至っては児童相談所に嘘の虐待SOSまで出している。故に、義父に関しては「大嫌いな時と大嫌いな時しかない」と答えている。
母はそんな状況が続いたせいで家庭が上手くいっている時はにこやかに子供を愛し、ダメな時は「お前なんか産まなきゃよかった」とヒステリックに当たり散らす激しい躁鬱になっており、「母には好きな時と嫌いな時がある」と屈折した感情を抱く。

義父も義父で最後の北条の義父以外は彼女をひっぱたいたり罵詈雑言を叩きつけたり、好き嫌いを無理やり矯正するため椅子に縛り付ける、ベランダに閉め出すなどの虐待を行っていたため大概であるが。
それ故恋愛に関しては幼いながらも極めて忌避的な感情を抱いており、「(再婚などして子供を困らせたくないので)結婚はしない」と断言している。
そういう意味でも、兄の悟史だけが彼女の拠り所だったのである。

梨花によると北条の養父は「鉄平を更に怖くした」感じで、実母は「沙都子を更に強気にした」感じらしい。


最後の北条の義父になってからダム戦争が起こり、養父がダム誘致派の筆頭となって公の場でダム反対の筆頭である園崎お魎に喧嘩を売った為*1にダム闘争で村民を団結させるスケーブゴートにされ、ダム戦争が終わった現在でも村八分に近い扱いを受けていた。

一応両親の死によってケジメがついたとされているが、園崎家の方では「これ以上北条家に関わるな」と号令を出すのが精々で、北条家を許す・しがらみを解消するまでは言い切れず、酒の席で心ない陰口で盛り上がる村民が後を絶たない。
現在では沙都子個人を嫌っている者はおらず、寧ろ同情している者も少なからずいるのだが、園崎家の目とオヤシロさまの祟りを恐れて踏み絵的に冷遇しているのが現状である。
村人同士も互いにまだ北条家を嫌っていると誤解し合っている状態なので、村人個人から綻びが生まれる事もない。
おかげで村の商店街に買い物などに出かけると露骨な無視や遠まわしな嫌がらせなどに遭いそのたびに心を痛めている。特に雛見沢の愛されキャラである梨花と一緒に出かけようものなら、完全に差別レベルな待遇の差も加わるので余計にひどいことになる。
(とはいえ商品自体は他の者と同じ価格で購入出来ており、特売品なども狙えていることなどから、詐欺や恫喝などは流石にされていないと思われる*2。)
雛見沢で彼女とまともに会話する大人は学校関係者か入江診療所の面々くらいである。

2年目(昭和55年)の綿流し祭の日に村八分の巣窟である祭り*3を避けて家族の親睦を深める為、野球クラブの行事に参加していた悟史を除いた家族全員で白川公園に向かうが、展望台で両親が崖から転落してしまい義父は死亡、母親は遺体が見つからず行方不明になり叔父叔母…鉄平と玉枝夫婦に引き取られた。


両親の死(失踪)は事故として決着したが、大石は前後の状況から事件(殺人)の可能性を疑っており…



その後警察から事情聴取を受け、両親の死によるショックで心が限界を迎えた沙都子は入江診療所に入院し、検査の結果L5である事が判明、昨年のバラバラ殺人の主犯以来の生きた雛見沢症候群末期の検体としてノリノリな鷹野に解剖されかけたが、それを拒んだ入江が開発した治療薬によりL3まで回復。
末期症状を起こしながら生還し、更にはL3まで回復し一応の日常生活を取り戻した数少ない発症者になった。


しかしあくまで小康状態でしかなく、今でも日に二度(体調によっては三度)の治療薬の注射と週末の診察を強いられている。
特に注射は一度でも忘れると、どんなに平穏でも即座に末期症状をぶり返してしまう為、梨花が毎日しつこいくらいに釘を刺している。
しかし、叔父の鉄平が帰還すると実家に連れ戻されて暴力を振るわれ、ほぼ軟禁状態で家事をやらされることによる過度のストレスによってほぼ確実に再発する。
また、通院できなくなることや、上記環境により注射も忘れがちになることもそれに拍車をかけている。
治療については自身が病気だと知らされないまま*6
「入江の論文作成の協力」とだけ伝えられており、報酬として毎月推定10~20万円の生活費が支給されているので生活には困っていない。同じく身寄りのない状況で女王感染者として協力している梨花も入江機関による多額の生活保障が示唆されており、村の中では割とリッチな生活という事になる。


そしてその叔父夫婦はただでさえ夫婦仲が冷え切っている中、自分たちはダム計画に賛成した訳でもなく何の恩恵も貰っていないのに兄夫婦がダム推進派の筆頭だったという理由だけで肩身の狭い想いをさせられ、そんな兄夫婦がいきなり両方死んでその子供たちを押し付けられた…という最悪な形であったため、兄夫婦が遺していたらしい財産目当てに北条家の実家に押しかけ兄妹に対し冷たく当たった。
挙句沙都子は叔父夫婦にも敵愾心を向けた為特に叔母から虐待を受け、見かねた魅音らが働きかけ児童相談所に通報し一時は収まるも叔母は目立たないより陰湿な形での虐待に切り替え、廃人寸前にまで追いやられてしまった。魅音が沙都子絡みで相談所への通報に消極的なのはこのためである。
更に、悟史もそんな彼女と叔母との仲裁を強いられた事で莫大なストレスを受けており、昭和57年の綿流し祭の晩に叔母が殺され鉄平は祟りに恐れをなして興宮の愛人の元に完全に逃げ込み(祭の数週間前から既に居ついてたようだが)、悟史は後日に失踪してしまう、
悟史が失踪した晩に自らの過ちを認め、二度と兄の負担になっていた自分に戻らないよう頑張る努力家に成長している。
流石に普段はその態度を表には出していないが決して忘れてはおらず、糾弾されたり逆境の場では反論することなく覚悟を見せている。
4年目の事件で叔母が亡くなり叔父も興宮に雲隠れし事実上孤児になった彼女の引き取り手は誰も居なかったが、唯一梨花が自分との同居を勧めた為梨花と2人暮らしになった。


ただし、祟殺し編皆殺し編において見せたように、
鉄平が帰宅してしまうと上記の過去から一人で我慢して介助を頑なに拒んでしまうという結果にも繋がっており、それが保護したくともできない原因になっている。
加えて鉄平から「もし自分を裏切ったら悟史の部屋に入って通帳を探す(=滅茶苦茶に荒らす)」と脅迫までされており、絶対に他人を入れない聖域を守る為に殊更外部の介助を拒む。
鉄平の横暴と瞬く間に取り返しがつかないことになっていく沙都子を見かねて誰かが凶行に走ってしまう(皆殺し編では圭一達が成長していたので未遂に終わる)要因にもなっている。

数日様子見しただけで心が完全に崩壊するとされており、祟殺しなんかでは実際ほぼそうなっていた。


祟殺し編で圭一に「親にのんびり養われてるあなたと違って、わたくしは叔父を養わなければいけない」と訴えているが、小学生の姪にこんな台詞を言わせる鉄平は少しは恥を知ろうか。

皆殺し編でもひとり耐え続けて説得に難航したが、最終的には梨花から「今の沙都子は(泣き叫んでるか縮こまってるかの違いで)結局は悟史の助けを待っているに過ぎない」「本当の意味で立ち向かうとはどういう事なのか、かつての悟史の姿を思い出せ」という言葉を受け、努力することと単に我慢することは違うことだということを知り、勇気を振り絞って相談所に助けを求め、事態打開に繋がった。
前半は小生意気、後半は健気にデレデレ。
この落差から圭一は説得の演説で「ミスひぐらし」の称号を贈った。

以上のように、
北条沙都子は雛見沢という舞台や惨劇の裏側を理解する上では非常に重要なキャラである。
(ヒロインの中では物語の核心部分に位置する梨花に次ぐと思われる)
それでいて担当編もあるのだが……、物語全体から見れば全体的に影が薄いという難点もある。
そういう立ち位置になってしまった要因は色々考えられるが、
他のヒロイン達が(いい意味でも悪い意味でも)いざという時は積極的に動いて事を動かすタイプなのに対して、
沙都子は助けが来るまで耐え忍ぶ、事前にトラップを仕掛けるなど「待ち」あるいは「受け身」の姿勢になりやすいのが一番大きいと思われる。
ある意味、ひぐらし一の守られ系ヒロインかもしれない……。
沙都子以外だと魅音が一番そっち寄りの時点で何かおかしい
結局半ばギャグ寄りのトラップ描写以外では助けを待ち続けるピーチ姫でしかなく、竜騎士07も彼女を上手くピックアップできなかったのは心残りに思っていたとか。

お嬢様じみた口調も兄に頼らない自分を作る一環として作っており、義父と上手くいっている賽殺し編の世界では素の女性口調で喋っている。
一方で図太さはそのままに本編のような思慮深さや健気さの欠片もない、ひたすら生意気な人物になっているが…。
本編でも悟史が失踪するまで大なり小なりこんな感じだったと思われ、これでは義父や叔母の怒りを買うのも無理はない…。

入江先生に狙われており(メイド的な意味で)、メイド服を着ると危険度が増す。
この度、雛見沢の平和を護る魔法少女に就任した模様。

何気にヌード経験者。原作版は色々な意味で見えちゃいかんモノを見せながら圭一と追いかけっこしたりしているが場面が場面なので全然喜べない。
加えてアニメや漫画、CS版といった商業版では規制のため鉄壁バスタオルを装備してたり律儀に着替えた後だったりするのでもっと喜べない。









を~っほっほっほ!アニヲタ風情は逃げ帰って、涙でこの記事を追記・修正するのがお似合いでございますことよ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年06月29日 12:47

*1 これに関してはお魎のみならず同席していた茜も相当腹に据えかねていたようで、皆殺し編では「アレを簡単に許せってのは無理がある」と断言しており、北条家を庇っていた神主もやり方が悪すぎたと懐述している。

*2 余談だが実際の村八分では昼夜問わずに嫌がらせしたり水などのインフラを使えなくするなど積極的に生活を妨害するケースも多かった。

*3 この時期の綿流し祭は村の戦勝記念日のような趣が強く、戦争の裏切者の烙印を押されてる北条家にとってこの上なく居心地の悪い日なのは想像に難くない。

*4 ただし、それまでのやりとりから北条の義父は今迄の義父のように沙都子に理不尽な仕打ちはしておらず、彼女の敵愾心からの悪質ないたずらや嘘に感情的に接してしまっただけな模様。…とはいえ何度もループして様々な裏を知る梨花が尋常ではなく憎んでいた鉄平達以上の過激な人物だと悪しざまに批判していたため、本当に理不尽な仕打ちをしていなかったとまで言えるのかは謎。沙都子の方も幼かった&環境が悪かったとはいえ、客観的には手が付けられないほどの悪ガキだったようなので無理もないが。

*5 自力で末期症状を脱したケースとして罪滅し編のレナもいるが、あちらは長らくレナに寄り添った圭一との『勝てば官軍』という疑心暗鬼を挟む余地のない明快な部活ルールに則った決闘を全力で戦い抜く事で衝動を発散しきったのが大きいと思われる。

*6 説明すると自身が病人であることや、かつて犯した過ち、当時の医療技術では一生毎日注射で投薬しないといけないことなどの重い現実を知らせてしまうため。皆殺し編でのみ梨花の口から告げられるが、すぐに受け容れられず泣き叫んでしまっている。