OCTOPATH TRAVELER

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OCTOPATH TRAVELER - (2018/07/29 (日) 23:28:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/07/22 Sun 09:25:39
更新日:2024/03/03 Sun 20:22:03
所要時間:約 10 分で読めます





旅立とう。きみだけの物語へ――




『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』は、スクウェア・エニックスより発売されたロールプレイングゲームである。
ハードはNintendo switch


「HD-2D」によって描かれたグラフィックは、昔ながらのドット絵でありながら、3DCGの画面効果を加えることによって質感と立体感を持った幻想的な背景が描き出されている。
特に水などの自然物の表現は、ドット絵とは思えない非常に美麗な仕上がりになっている。

ストーリーは、オルステラ大陸に存在する個性豊かな8つの地方から現れた、8人の主人公の物語が並行して描かれるオムニバス形式である。
生い立ちも目的も特技も全く異なる8人の中から一人の主人公を選び、自分の物語を追いかけながら他の主人公を仲間に加え、彼らの物語も同時に追いかけていく、といった次第である。
シナリオや世界観設定などは、TRPGではなじみの深いF.E.A.R.より、「アリアンロッドRPG」「ガーデンオーダー」などを手掛けてきた久保田悠羅が担当。
主人公紹介がシナリオハンドアウトのような形式になっていたり、TRPGを彷彿とさせる面もある。

総じてSFCからPS初期世代の「古き良きRPG」が、現代の技術で進化を遂げて帰って来た、という具合である。
なお、オクトパスとはタコ(Octopus)の事ではなく、「8つの(Octo)道(Path)」という意味である。



バトルシステム

バトルは、ターンごとに行動が速い順番から処理されていく。
行動順については、次のターンの分まで見られる。

味方側には、毎ターン開始時に「BP」が1点ずつ、最大5点まで配られる。
BPを最大3個まで消費する「ブースト」を行うことで、通常攻撃のヒット数を増やしたり、アビリティの威力を上げることが出来る。
ただし、BPを消費したキャラクターは、次のターンにBPが入らない点だけは注意が必要。

敵については、「シールドポイント」というパラメーターが設定されている。
敵ごとに持つ「弱点」を突く攻撃を当てることでシールドポイントが減少し、ゼロになると「ブレイク」状態になる。
ブレイクした敵は行動不能になり、受けるダメージが二倍になるので、強力なアビリティで一気に叩くチャンスとなる。
反面、ブレイクから復帰した敵はそのターンで必ず最速行動になる為、状況の立て直しも急ぐ必要がある。
ボス戦では大技の前に予備動作があるので、それを封じるためにブレイクを狙う必要がある。
そのため、むやみにブーストせずここぞという時の為にBPを温存する等の駆け引きも重要となる。
弱点を見抜く方法は、実際に弱点攻撃を命中させるか、サイラス及び「学者」の能力によって看破すること。


8人の主人公

主人公は、気候の異なる8つの地方にいる8人。
それぞれがベースジョブ、フィールドコマンド、固有アクションというものをもっている。

フィールドコマンドは、主にフィールド上のNPCに干渉する方法。
「バトル」「アイテム入手」「連れまわす」「情報収集」の4つの目的に対し、それぞれ「正道」「邪道」の方法を取ることが出来る。
正道は条件を満たさなければ実行できない代わりに成功が確実であったり、失敗時のペナルティが無いもの。
邪道は使用条件こそないものの失敗することがあり、失敗を重ねるとその町や村との関係が悪化、フィールドコマンドが使えなくなる。
関係を改善するには、そのフィールドに存在する酒場にお金を払わなくてはならない。
また、それぞれの主人公の物語でキーになる処理については、代替するアクションでは解決できない。
(例として、トレサのシナリオでNPCが所持するキーアイテムを「盗む」ことは出来ず、逆にテリオンのシナリオでは「買取る」ことが出来ない)
以下の紹介において、正道は青字、邪道は赤字で表記する。

固有アクションは、バトル中もしくはフィールド画面のいずれかで発動する能力。
使用を宣言するタイプのものもあれば、自動で発動するタイプもある。

それぞれのストーリーが、主役以外のPCが居なくても話が進むように出来ている為、
8人の関係性について触れられることはほとんど無いものの、
「パーティチャット」と呼ばれる期間限定の掛け合いのイベントでそれぞれの性格や関係を垣間見ることが出来る。
テイルズオブシリーズのスキット会話に近いもの、と言えばわかりやすいだろうか。フルボイスではないけれど。

また、主人公の名前の頭文字を並べていくと「O C T O P A T H」になる。


オフィーリア・クレメント

CV:茅野愛衣
ベースジョブ:神官
フィールドコマンド:導く
固有アクション:加勢

豪雪地帯フロストランドの町、フレイムグレースの大聖堂の神官。
かつて戦災で両親を失い、司祭ヨーゼフに拾われた過去を持つ。
が、そのヨーゼフが病に倒れた事を受け、20年に一度の「式年捧火」の儀式をヨーゼフの実の娘であるリアナに代わり、執り行うことを決める。

「導く」は町にいる人を連れ歩くことが可能になる。
「導く」で連れ歩いている人は「加勢」によって数ターンだけバトルに参加させられる。NPCとして扱われるので、コマンド入力やHP等の管理は不要。


サイラス・オルブライト

CV:梅原裕一郎
ベースジョブ:学者
フィールドコマンド:探る
固有アクション:予習

平原地帯フラットランドのアトラスダムにある王立学院に務める学者。
王女メアリーの教師を任されるほどに優れた人物であるが、未知の知識や謎を前にするとじっとしていられなくなる癖がある。
ある日、普段は入ることが出来ない特別書庫への入室が許可されるが、そこにある書物が抜け落ちていることを発見したことがきっかけで、物語が始まる。

「探る」は、町の人たちが持つ裏情報を探ることが出来る。彼のシナリオはそうして集めた情報を元に推理をしていくシティアドベンチャー風のものに仕上がっている。
「予習」は、現れた敵の弱点を一つだけ看破できるというもの。前述の通り、このゲームにおいて弱点を見抜くことは非常に重要である。


トレサ・コルツォーネ

CV:青木瑠璃子
ベースジョブ:商人
フィールドコマンド:買取る
固有アクション:歩いてリーフ

海岸地帯コーストランドの港町リプルタイドで、両親のよろず屋を手伝う少女。
未熟でありながら、品物の価値や状態を直感的に見抜く優れた鑑定眼を持っている。
広い世界への憧れを秘めながら日々を過ごしていたある日、一隻の商船が停泊したことを皮切りに彼女の旅が始まる。

「買取る」は、NPCが所持するアイテムを購入することが出来る。レベルが上がると値引き交渉の成功率と値引き額が上がる。
「歩いてリーフ」は、エンカウントエリアを歩き回ると、マップが切り替わるタイミングでお金を入手できる能力。


オルベリク・アイゼンバーグ

CV:小西克幸
ベースジョブ:剣士
フィールドコマンド:試合
固有アクション:防御ブースト

山岳地帯ハイランドの村コブルストンに身を寄せる剣士。
かつてはホルンブルグ王国で「剛剣の騎士」と称えられていたが、仲間の裏切りによって国が崩壊。
以来、守るべきものを失った自らの剣の意味に苦悩しながら、用心棒として過ごしていた。

「試合」は、町にいる人々と一対一の勝負が出来る。勝利すると通常通り経験値等を得られる他、道をふさいでいる人を退かすことが出来る。
「防御ブースト」は、「防御」選択時のダメージ軽減に「ブースト」のボーナスを得られるというもの。「かばう」と併用すれば、パーティの安定感を底上げできる。


プリムロゼ・エゼルアート

CV:桑島法子
ベースジョブ:踊子
フィールドコマンド:誘惑
固有アクション:加勢

砂漠地帯サンランドの街サンシェイドの劇場で人気の踊り子。
その正体は、当主を失ったことで没落したかつての名門貴族エゼルアート家の令嬢。
父を殺した「カラスの刺青を持つ3人の男」を見つけ出し、復讐をする機会を伺っていた。

「誘惑」はオフィーリア同様、NPCを連れ歩く能力。同性でも既婚者でもお構いなしに誘惑する。
誘惑で得たNPCを「加勢」でバトルに参加させられることもオフィーリアと同様。


アーフェン・グリーングラス

CV:関智一
ベースジョブ:薬師
フィールドコマンド:聞き出す
固有アクション:調合

河川地帯リバーランドの村クリアブルックで薬師をしている青年。
かつて難病を患った際に、旅の薬師に命を助けられたことがあり、彼のように旅をしながら苦しむ人々を助けることを望んでいた。
責任感の強さから、母亡き後も村を出られずにいたが、親友の薬師ゼフに背中を押されたことで決意を固める。

「聞き出す」はサイラス同様、町の人々の裏情報を知ることが出来る。
「調合」は薬の素材と植物系アイテムを組み合わせることで、状態異常回復もしくは状態異常攻撃を行うことが出来る。


テリオン

CV:松岡禎丞
ベースジョブ:盗賊
フィールドコマンド:盗む
固有アクション:開錠

神出鬼没の盗賊。渓谷地帯クリフランドの街ボルダーフォールを訪れるところから始まる。
警備の厳しい貴族の館を中心に狙う盗賊で、名家レイヴァース家のお宝を次の標的としたことで運命が動き出す。
天涯孤独の身だが、「兄弟」という存在に対して思うところがある。

「盗む」はトレサ同様、NPCからアイテムを入手できる。金をかけて確実に行うか、リスクを負ってタダで手に入れるか。
「開錠」は、フィールド上にある紫の鍵付き宝箱を開く能力。


ハンイット

CV:甲斐田裕子
ベースジョブ:狩人
フィールドコマンド:けしかける
固有アクション:捕獲

森林地帯ウッドランドの村シ・ワルキで狩人をしている、雪豹リンデを相棒とする魔物使い。
「赤目」と呼ばれる魔物を追って村を出た師匠ザンターに代わって守り人を務めていたが、
ザンターの相棒である魔狼ハーゲンのみが帰還したことで、彼の足跡を追う旅が始まる。

「けしかける」は魔物を使役してNPCを攻撃させる。「試合」と比べると手持ちの魔物次第で多数の属性を扱えるが、アイテムやスキルが使えないため戦術がかなり絞られる。
「捕獲」は、弱った魔物を捕らえて「けしかける」やバトル等で使用可能にする。



ジョブ

キャラには一人一つベースジョブが設定されており、それぞれに設定された「バトルアビリティ」と「サポートアビリティ」を使うことができる。
「バトルアビリティ」は戦闘で使えるスキルで、「サポートアビリティ」はフィールドや戦闘中に効果を発揮するパッシブスキル。
戦闘後にもらえるJPを使うことでバトルアビリティは解放され、解放されたバトルアビリティの数に応じて、サポートアビリティが解放される。

また世界各地にある各職業の祠に行くと、「バトルジョブ」が解放され、各キャラにもう一つジョブをつけることができる
選べるバトルジョブは各ジョブに一人なものの、それ以外の制限はなく剣を振り回すオフィーリアや魔法を使うオルベリクなど、自由に設定できる。
またバトルアビリティはそのジョブになっていないと使えないものの、サポートアビリティはバトルジョブを変更しても引き続き使用可能。
他のジョブに付けることで輝くサポートアビリティもあるので、必要なものをもらって他のジョブにすることも簡単にできる。


・剣士

剣と槍による攻撃が自慢の前衛職。
また自身の攻撃力や防御力を上げるバフスキルを持ち、自己強化も可能。
序盤は全体攻撃や連続攻撃スキルでの雑魚散らしが仕事になるが
奥義「雷剣将ブランドの剛撃」を習得すれば、一気にパーティの主砲になれる。

サポートアビリティはHPの低い仲間の身代わりになる「かばう」や、火力の底上げができる「物理攻撃力+50」などがあるが、
なんといっても装備者が与えるダメージは最大99999となる「ダメージ限界突破」が大きい。
後半では1万越えのダメージは割と簡単に出せるので、アタッカーには必ずつけておきたい。


・踊子

攻撃バフと闇属性魔法、ギャンブル性の強い「摩訶不思議の踊り」など、若干癖の強い能力を持つ。
闇属性魔法で攻撃もできるが、やはり基本は各種バフによる味方の強化。
バフは単体にしかできないが、奥義「舞踏姫シルティージの囁き」を自分に使えば、全体バフ強化することができる。
また「摩訶不思議の踊り」はEXPorJP100倍というとんでもない当たりを引くことも。

サポートアビリティは「強化ターン数増加(与)」や「SP自動回復」など、地味に便利なものが多い。
「自動復活」は一回限りだが、確実に発動してくれる。


・盗賊

「盗む」や短剣二連撃のドレイン技や、物理デバフ技を習得する搦め手使い。
物理属性のデバフを覚えるのは盗賊だけなので、防御を下げて他の物理職に攻撃させたり、攻撃力を減らしてダメージを抑えたりするのが主な役目。
他にも弱点なら2連撃でシールド値を削ったり、「SPパサー」味方に自分の余りがちなSPを分け与えたりといぶし銀な働きが多い。
しかしBPが溜まれば、奥義「盗公子エベルの鉤爪」で全体に大ダメージを与えることもできる。

サポートアビリティは「弱体効果ターン増加」や「行動速度+50」などサポート向け。
盗む量を増やす「もっと盗む」は商人の「集金」にも有効なので、覚えさせれば金策に使うこともできる。


・学者

火・氷・雷属性の全体攻撃を習得可能な、高殲滅力高燃費の典型的魔法職。
雑魚戦、ボス戦共に得意で、全体に2連撃をかます「大○○魔法」はシールド値削りにも向いている。
また「しらべる」はBPで強化すれば一気に相手の弱点を探ることができ、ボス戦で高いアドバンテージをとれる。
多くの属性攻撃に加えて全体攻撃なので、とりあえずパーティに一人入れておけば道中とても便利な職。

サポートアビリティは「エンカウント半減」や「不意打ち回避」とフィールド系のものを2種覚える。
とりあえず誰かにつけておけば、探索がとても捗る。


・神官

全体回復、光魔法攻撃、防御系バフを得意とする、イメージ通りの神官系能力。
全体回復に復活魔法、光魔法が主な仕事となる。
奥義「聖火神エルフリックの導き」は味方単体の技が連続して発動するようになるバフなので、ボス戦でアタッカーなどに使いたい。

サポートアビリティはなんといっても「回復限界突破」が重要。
最大HPを超える回復効果を受けた時、最大HPを超えて回復するので、回復魔法などでHPを大幅に底上げすれば敵の攻撃にもかなり耐えられるようになる。
後半になればなるほど敵の攻撃が苛烈になるので、ボス戦などでは全員に装備させておきたいアビリティ。


・商人

風魔法による攻撃や、「ひと休み」での自身のHPとSPを回復、「BPパサー」で味方のBPを増やしたりと色々できる芸達者。
特に「BPパサー」はブーストが重要になる本作の戦闘では非常に便利。
なのでとりあえずパーティに入れたりバトルジョブにしておけば、問題なく貢献することができる。
また敵からお金をもらう「集金」は、「もっと盗む」と併せれば後半になればなるほどボスから大金をせしめられる。

サポートアビリティは「消費SPダウン」が目玉。
継続戦闘能力を高められるので、どのキャラに付けても役に立つ。
「ふんばる」は瀕死でなければHPを1残して踏みとどまってくれるが、連続攻撃を食らうと落ちるので過信は禁物。


・狩人

弓矢を使っての多段攻撃スキルなどが得意な前衛職。
全体に何度も弓を降らす「どしゃぶり矢」は、弓が弱点の相手のシールド値を減らすのに凶悪な威力を発揮する。
他にも一風変わったバフデバフや雷属性攻撃を覚える。
奥義「狩王女ドレファンドの猛追」は全体に特大ダメージを与えるので、ボス戦で輝く。

サポートアビリティは「おかわり」と「ラストアクト」が光る。
「おかわり」は通常攻撃が確率でもう一回発動するのでシールド削りに使え、
「ラストアクト」はターンの終了時に25%の確率でもう1回行動可能になるので、単純に行動の幅がぐっと広がる。
「ラストアクト」は全員常備していてもいいくらいの便利さを誇る。


・薬師

単体回復のスキルと斧を使った攻撃技が得意で、HPと攻撃力が高い前衛回復職。
斧の全体攻撃「死中活劇断」は序盤から終盤まで雑魚散らしでお世話になる。
回復・復活技も覚えるが、どれも単体のため神官ほどの力はないので緊急用。
味方に状態異常無効の効果を付与する「健全化」は、敵からのバステが多くなる後半で真価を発揮する。
奥義「霊薬公ドーターの恩恵」アイテムの効力を全体化する効果を付与するバフで、全回復やBP回復など効果の高いアイテムが集まってくればくるほど相対的に価値が上がる。

サポートアビリティはちょっと地味目。
「たたかうでSP回復」はたたかうでシールドを減らすことの多いキャラにつけておくと、効率よくSPを回収できる。
「状態異常回避アップ」はバステにかかりにくくなるので、回復役につけてけば全体にバステを撒かれたときなどで立て直しがやりやすくなる。


+ ネタバレのため格納

上級ジョブ

バトルジョブでのみ設定できる特殊なジョブ。
通常のバトルジョブと同じく祠があり、そこで番人と闘う試練をクリアすることで手に入る。

祠を守る番人は非常に強く、下手をすると各主人公のラスボスよりも強い
またバトルアビリティも開放するのに1個2000JPもかかるなど、消費もデカい。
その苦労をかける分、その性能は折り紙付きでどの職業も非常に強く、通常ジョブとは一線を画すものとなっている。
なおバトルジョブなので、上級ジョブを二つ付けるといったことはできない。


・魔術師

全属性技を網羅した魔法職。
特大○○魔法を習得し、学者になかった風・光・闇属性を扱えるため、いわば上位互換。
全て全体攻撃&3回攻撃のため、シールド削りもお手の物。
また相手の特防を下げる杖技もあるため、さらにダメージを上げることもできる。
学者と同じく、とりあえずパーティに入れておけば、雑魚戦・ボス戦共に捗る。

サポートアビリティは「特攻強化」や「属性熟練化」など、属性攻撃を強化するものが目白押し。
ただこれらを全部つけると間違いなく9999でダメージがカンストするので、「ダメージ限界突破」はつけておきたい。


・星詠人

様々なバフスキルを完備した支援のスペシャリスト。
BPブースト・物防、属防、行動速度全強化・敵バフ&味方デバフ無効化など強力なバフが揃っている。
また全体に風&光&闇3回攻撃を行う「流星」など、攻め手も欠かさない。
バフは全て単体だが、踊り子の奥義「舞踏姫シルティージの囁き」を使えば全体化できるため、
主人公では唯一自前でこれができるプリムロゼと相性が良い。

サポートアビリティはBP関連の強化や25%でダメージを無効化する「天使の加護」などこちらも協力。
また「獲得JPアップ」は上級ジョブで沢山消費するJPを効率よく集められるため
早めに開放しておけば後々楽に。


・武芸家

六種全ての武器を装備できる、物理攻撃を極めた職。
バトルアビリティも全武器技が揃っており、その様はまさに武芸家。
全武器を扱えるためシールド削り能力も高く、魔術師と同じくまず間違いなく削る弱点には困らないという面も。
奥義「豪武匠ウィンヒルドの咆哮」は全武器による全体に極大ダメージの6連撃で
6万近くダメージを叩きだす豪快なものになっている。

サポートアビリティでは、「獲得EXPアップ」が目を引く。
当然装備すればレベル上げが非常に捗る。
また「永続フィジカルアップ」戦闘中に物攻と物防アップの永続バフがかかるため、
踊子や剣士のバフに頼らなくても高い能力を維持することができる。


・ルーンマスター

自身の物理攻撃に各属性の追撃を付加することのできる魔法職。
扱える「○○のルーン」は全属性で物理技にも反応するため、物理&属性の2連撃で
ダメージ&シールド削り共に高いポテンシャルを発揮する。

しかしそれ以上に重要なのが、自身のみに効果がある技を全体化する「拡散のルーン」。
これを使えばパーティ全体にルーンを撒いて味方の攻撃を大幅に強化できる。
特にルーンは属性技のため、神官や踊子など攻撃手段に乏しい魔法職に付加すれば、9999ダメージ近くの追撃が出せるため、火力アップに非常に有効。
物理職でも2属性攻撃でシールド削りがやりやすくなる。
また剣士や商人の自身にのみかかるバフも全体化できるため、これらがベースジョブの主人公と非常に相性が良い。
該当するのはオルベリク・アーフェン・トレサだが、特にトレサは魔法職に加えて、
商人&ルーンマスターで扱える武器が4種になってシールド削り能力が格段に向上するなど、
ルーンマスターとは抜群の相性となっている

サポートアビリティは、装備者の物攻と属攻のパラメータを入れ替える「物属交換」や
敵から受けたダメージの1%SPが回復する「魔力還元」など、一癖あるものが多い。
「永続エレメントアップ」は「永続フィジカルアップ」の属性版で、割と癖なく使える。



余談

ボス戦のBGM演出のこだわりも見どころの一つである。
各章ごとのボスとの会話で、戦闘が近づくと主人公ごとに作られたイントロがループするようになり、
会話から戦闘に切り替わるタイミングで、イントロから戦闘BGMに自然に繋がる、というもの。
アシスタントプロデューサーの早坂将昭によると、「ライブで好きな曲のイントロが流れる瞬間の興奮をゲームに落とし込もう」として考え出したとのこと。

F.E.A.R.が制作に携わったという縁もあり、ゲームと同時発売された「オルステラ大陸旅行記」には、オルベリク、アーフェン、テリオンの前日談がTRPGのリプレイ風に書かれている。
当然この企画のためだけに作られたルールで、このゲームを元にしたTRPGは一般には存在しないが、「もし、希望が多ければ発売も……!?」とのこと。



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