SCP-221-JP

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SCP-221-JP - (2020/10/27 (火) 20:38:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/08/30 Thu 00:03:35
更新日:2023/10/12 Thu 16:07:33
所要時間:約 6 分で読めます




SCP-221-JPとは、SCP財団日本支部が収容しているSCPオブジェクトである。
項目名は「秘剣ドラッグ」。
…安定のトマト案件なタイトルである。

説明

SCP-221-JPは、何者かによって手作りで製造されたと思わしきタバコ
手作りのため形状は一本一本不揃いである。
SCP-221-JPは0.8~0.9gの謎の葉、メーカー不明の巻紙とフィルターで構成されている。
だが、この3つが揃って初めて異常性を発揮するらしく、例えば葉だけを取り出して「普通の」巻紙に巻いたりしても異常な作用は起こらない。
現在、財団は64本の221-JPを確保しているが、他にも存在する可能性がある故捜索を継続している模様。

で、こいつの異常性は何なのかと言うと、
221-JPを喫煙すると、5分前後で被験者に強い自信を与え、
同時に「」として使えそうな棒状のものを欲しがるようになる。
で、「剣」を手にすると、被験者の記憶に基づく剣術を繰り出す事ができるようになる。
例えそれが架空の剣術であっても、である。
つまりこれを吸えば超究武神覇斬だろうが大天空だろうがギャラクシアダークネスだろうが実際に使えるようになってしまうのだ。
しかも効果が発生している間は、被験者の肉体への負担は一切かからない。

…もちろんそんなことでSCPオブジェクトが済むわけではない。
221-JPの効果は3時間ほどで切れるが、効果が切れると肉体への負荷が一気に押し寄せる。
下手をすれば命にすら関わる。

仮に繰り出した剣術がそれほど肉体に負担がかからないものであり、「生還」できた場合、
被験者は再度221-JPの喫煙を求めるようになる。
但しこれに関しては記憶処理をするまでもなく、ただ単に禁煙生活を送れば解消できる。

なんだかんだ言っても吸わなけりゃどうということはないため、オブジェクトクラスはSafe。
特別収容プロトコルについてもサイト-8123の地下金庫に保管するだけとなっている。
ただ、現状では移動及び実験は許可されてない。

SCP-221-JPが収容されたきっかけは、「若者がバールのようなものを持って暴れている!!!」という通報を警察が受けたことがきっかけ。
だが、当の若者は221-JPの効果により警察ではどうにもならない状態。
このことを知った財団は機動部隊を出動させ、若者は終了された模様。その後財団は若者の遺体の調査を行い、その結果SCP-221-JPが確保されることとなった。
後の調査でこの若者は、バーで他の客からタバコを買ったらしいことが判明。
ハンドメイド感満点の221-JPとこの情報から、このタバコは降って湧いたのではなく何者かによって意図的に作られたものの可能性が高いことも判明した。

実験記録


実験記録221-JP-01
日付: 20██/10/01
実験対象: D-7201
手順: 葉を取り出し、市販の巻紙、フィルターを用いて喫煙させる。
結果: 特異性は確認されない。
葉、巻紙、フィルターが3つ揃って初めて異常性が発揮されるようだ。

実験記録221-JP-05
日付: 20██/03/01
実験対象: D-7205
手順: 事前に対象へ時代劇を視聴させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は大よそ日本刀サイズの大きさの棒を要求。事前に見せておいた時代劇の主人公とほぼ同じ殺陣を行う。翌日に対象は筋肉痛を訴える。
現実に存在する剣術なら筋肉痛程度で済むらしい。

実験記録221-JP-06
日付: 20██/04/01
実験対象: D-7206
手順: 対象に事前に何も見せないままSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は棒のサイズは選ばなかった。適当な棒を与えると異常な跳躍力、速力を見せ、用意されたコンクリート片を破壊した。対象はSCP-221-JPの特異性の消失と共に全身筋断裂、全身骨折、内臓破裂により死亡。
効果が切れると負荷が一気に跳ね返ってくる。
場合によっては命に関わることもあるようだ。

実験記録221-JP-07
日付: 20██/05/01
実験対象: D-7207
手順: 事前に対象へ巨大な剣が登場するコミックを読書させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は長さだけではなく幅もある程度の指示して要求してきたため、鉄パイプを組み合わせて与える。対象は鉄パイプを組み合わせたものを振り回し、特異性の消失と共に全身筋断裂、腕、足、腰を骨折させる。
巨大で幅広の剣の出てくるコミック…ベルセルクかな?

実験記録221-JP-08
日付: 20██/06/01
実験対象: D-7208
手順: 事前に対象へレーザー状の非実体の刃を発生させる柄が登場する映画を視聴させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、対象が要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象は短い棒を要求する。映画中の殺陣とほぼ同じ動きを行う。映画の様に非実体の刃が出る事はなかった。対象は特異性の消失と共に激しい疲労感を訴える。
分析: 剣術は操れても、フォースの力は無理なようです -██研究員
…ああ、例の遠い昔の銀河の彼方の物語か。
剣の機械的な機能や、剣術とは別個の超能力などの再現は難しいようである。
しかし散々伏せたのに フォースって言っちゃう のかよ。

実験記録221-JP-09
日付: 20██/07/01
実験対象: D-7209
手順: 事前に剣と腕を同化させる剣術を登場するコミックを██研究員に描かせ、それを対象へ読書させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて。対象が要求したサイズの棒を与える。
結果: 対象はコミックに登場した西洋風の剣と同様と思えるサイズの棒を要求。対象の腕と棒は同化した。特異性が消失した後も同化そのものは消失せず。対象は終了された。
分析: SCP-221-JPは運動能力などの他にも喫煙者の身体に特異性をもたらす事が出来るようだ -██博士
漫画を描ける研究員がいる財団も大概だが…。

実験記録221-JP-10
日付: 20██/08/01
実験対象: D-7210
手順: 事前にコミックから「剣術で真空波を生み出し相手を斬る」シーンを抜き出し観賞させる。その後にSCP-221-JPを喫煙させて、要求したサイズの棒を与える。
結果: (データ削除済み)
分析: 直前に観賞したものが影響を与えるとばかり思っていたが、その認識は甘かった様だ。これ以降の予定されていた実験は中止せざるを得ない -██博士
…削除が必要になるとは、一体どんな技を繰り出したのだろうか。
SCP-221-JPで「再生」されるのは、飽くまで被験者の「記憶にある」剣術である。
それは実験の直前に知ったものだけではない、古いものまで含めて"記憶にある剣術"を実際に出せるようになるのだ。
もし、その「記憶にある剣術」に、想定していたよりも遥かに危険な技があったら…。
それがこの実験で明らかになったのだろう。

これが原因でSCP-221-JPの実験は凍結されることとなった。

単純×上限が無い=危険

「俺の知ってる剣術」を本当に使える(代わりに効果が切れるとその負荷が一気にかかる)という、効果そのものは単純なオブジェクトであるSCP-221-JP。
但しその「範囲」には上限らしいものがないことが最後の実験で示唆されている。
それ故、例えばそれが惑星一つを両断する剣技であれば…。
あるいは時空間、果ては対象の"概念"そのものを切断する剣技であれば…?
「単純だが上限がない」からこそ多大な危険性を孕んでいるオブジェクトと言えるのだ。

こちらも日本支部が収容しているオブジェクト。
特定の行動をすべて成功させた後にバットをフルスイングすると、あらゆる「ボール」をかっ飛ばしてしまうという現象。
それが例えラグビーボールでも、鉄球でも、むしろ重いほどよく飛び、バットが手を離れても、である。
…。
ええと、手から離れたバットが行く先にあるものは何だっけ。どんな形してたっけ?


追記・修正は様々な剣技を出しながらお願いします。


SCP-221-JP - 秘剣ドラッグ
by zantou_t
http://ja.scp-wiki.net/scp-221-jp

SCP-439-JP - ホームラン量産法
by watter12
http://ja.scp-wiki.net/scp-439-jp
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