グリッドナイト

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グリッドナイト - (2018/12/28 (金) 23:58:30) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/12/27 (木) 03:11:58
更新日:2023/04/22 Sat 21:31:29
所要時間:約 6 分で読めます





なぜ私のために戦う……!?

俺は……お前を倒すために生まれ、お前を倒すために生きている! 

お前を倒すために……! 俺は、お前と!! 共に戦う!!!



画像出典:SSSS.GRIDMAN 第11話「決・戦」より(2018年10月6日~2018年12月22日)
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会


概要

『グリッドナイト』とは『SSSS.GRIDMAN』に登場するヒーロー。
および『電光超人グリッドマン』に登場する予定だった没ヒーローの名前である。


身長:50mほど
体重:不明
出身:アカネの世界
変身者:アンチ


着ぐるみを破って現れた中の人ナナシBの攻撃を受け、絶体絶命の危機に陥ったグリッドマンを救う形で現れた怪獣アンチは、
自ら見出した新たな存在意義を口にしながらグリッドマンの姿を完全にコピーし、新たな姿を得る。

元々、新条アカネが「一緒に食事してくれる」友達付き合いの出来る存在としてアンチは生み出された。
他人の事情を慮らずに人々の生活を破壊する人の心を持たない”怪獣としての姿”を人の心を得たことで消し去れば、彼に残るのは彼女の友達、”ヒーローとしての姿”である。

アンチ怪獣形態とグリッドマンを掛け合わせたその姿は、二人目のグリッドマンというよりはにせウルトラマンともいえるもので、
ボラーからも「ニセモノだろ……?」とツッコまれるほど。
しかし、彼と刃を交えたサムライ・キャリバーからは「今のアイツは……『本物』だ」と称しており、アンチは怪獣ではなくなったと言っても過言ではない。

カラーリングはアンチ怪獣形態と同じく紺と橙を基調にしたもので、随所には黄色いラインが光っている。
グリッドマンとの違いは左腕のグラン・アクセプターの有無と側頭部から伸びる二本の角。
また、顔にはアンチ怪獣形態と同じ牙状のゴーグルが施されており、その下には二つ目がしっかり発光する。

戦闘パターンもコピー元のグリッドマンよりも機敏に動き回るアクロバティックなものになっており、ビル街を壁走りのごとく駆け抜けてフランケンシュタイナーを与えることも可能。

アンチは怪獣形態にはアカネの命令かグリッドマンが出た時にしか変身できなかったが、このグリッドナイトには自分の意思のみで変身できるようになった。
ただ現状このグリッドナイト形態でコピー能力が使えるかは不明。
少なくとも今までの怪獣アンチは一つをコピーしている間は他の能力をコピーしなかったので、同時にコピーはできないものと考えられる。
グリッドナイトはコピー能力の延長線上にあるので、コピー能力は使えない可能性が高い。

元ネタは下記の没キャラであるカーンナイト/グリッドナイト。
全体的に黒いため色彩はグリッドナイトではなくカーンナイトの方に近い。


脚本の長谷川圭一氏が言うにはアンチはアカネのもう一人の人格であり、その内面であるヒーロー願望そのもの。
アカネの「グリッドマンに強く憧れているが、自分の世界を維持するためには敵視せざるをえない」という複雑な心情が形になった。
そのためアンチには人間体がある、と解釈していると話している。

ナナシBがアカネの自世界への諦めや絶望の具現化で、町の管理怪獣を破壊してしまうような大暴れを見せていた。
しかし逆にアカネが自分の世界の維持を諦めてしまったがために自分のヒーロー願望を隠す理由がなくなったため、その反映たるアンチも覚醒を促されたと捉える事も出来る。
つまりナナシBがAの中の人なら、このグリッドナイトもまたアンチの中の人だったのだ。

アンチの覚醒理由である「ライバルを倒すためにあえて共に戦う」という理念は、
アニメ版の脚本である長谷川氏が構成を務めた『ウルトラマンギンガ』の一条寺友也に通じるものがある。


能力


  • グリッドナイトサーキュラー


画像出典:SSSS.GRIDMAN 第10話「崩・壊」より(2018年10月6日~2018年12月22日)
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

腕にエネルギーを集め、円を描いた後八つ裂き光輪のごとく怪獣を斬り裂く。
投擲するだけでなく、手に持って攻撃することも可能。

  • グリッドナイトストーム
グリッドナイト版グリッドビーム。
胸部にエネルギーを集めた後、右腕を構えて破壊光線を発射する。
一見、ワイドショットのごとく発射するカットがあるが左手は腰に添えているだけである。

  • グリッドナイトキャリバー
フルパワーグリッドマンからグリッドナイトへ託されたグリッドマンキャリバー。
フルパワー用に出力サイズを絞っているため、2話などで登場したグリッドマンキャリバーより小柄な片手剣となっている。
またグリッドナイトが手にした事で、金色の刀身が真紅に染まっている

  • ナイトキャリバーエンド
グリッドナイトキャリバーによって繰り出される剣戟。
逆手持ちの状態でグリッドナイトキャリバーを振り下ろし、怪獣を両断する。


本編の活躍

  • 第10話 崩・壊
新たな姿を得たアンチは猛スピードでナナシBに立ち向かうが、逆にトリッキーな動きに翻弄されかかる。

しかし、生みの親であり、常に傍にいたアカネから「怪獣は人の気持ちを読んだりしない」と言われたことを思い出し、
その動きが彼女の心から生み出された悪意からだと感じ取り完全に捉える。
そして、「俺には見えているぞ!! 新条アカネ!!」と叫びながらグリッドナイトサーキュラーを繰り出し、ナナシを完全に撃破した。

勝利後、アンチの戦い方をマックスから「グリッドマンを守った騎士……」と称され、響裕太から「グリッドナイト」と命名されるのだった。


  • 第11話 決・戦
一般人の代表こと内海将の頼みを受けたアンチは裕太を介してマックスからグリッドナイトの名を授けられる。
そして、宝多六花とキャリバーへの借りを返すために、アカネに刺され意識不明の重体の裕太に代わり再生産怪獣軍団と戦う。
しかし、再生メカグールギラスと再生ヂリバーのタッグの前に苦戦する。
さらに再生ゴーヤベックの巨体の前に絶体絶命の危機に陥るが、新世紀中学生らがジャンクを復旧したことで記憶を取り戻した裕太=グリッドマンにより救われる。

「待たせてしまったな、グリッドナイト!」
「遅かったな、グリッドマン!」

かくして並び立った二人の超人。ゴーヤベックをフルパワーグリッドマンに任せ、グリッドナイトはナイトキャリバーエンドでヂリバーを倒した。


『電光超人グリッドマン』において


上記のグリッドナイトの元ネタ。没ネタであり本編では登場しない。
元々本編放映前のシリーズ構成案ではライバルである藤堂武史はグリッドマンのデータを盗み出しコピー体『カーンナイト』に変身することになる予定だった。
このカーンナイトは一部分が青いだけで全身真っ黒なグリッドマンだった。
17話で登場し、以降グリッドマンと何度か敵対しつつ26話で改心し、正義のグリッドナイトに変身するという予定だった。
グリッドナイトはカーンナイトのプロテクター部分がシルバーになっている。
しかしこの話はなかった事になり、17話に登場したのはニセグリッドマンではなくニセアノシラスだった(コピー体という点は同じ)

その後は武史を4クール目の主人公にするべく33話のような伏線回を作っていたが、4クール目がなかった事になったのでお蔵入りする事に。
結局武史をグリッドマンにするという展開は『魔王の逆襲』に持ち越される事になる。



追記・修正は正義の心をコピーしてからお願いします。

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