八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)

登録日:2016/02/24(火) 23:03:36
更新日:2021/02/19 Fri 02:30:46
所要時間:約 8 分で読めます





八つ裂き光輪とは、初代ウルトラマンの光線技、切断技の一つである。
初代マンの他にもウルトラマンジャック、エース、80、ギンガストリウムが使用可能。

名称がおっかないからか「ウルトラスラッシュ」と呼称されることも多く、初代マンのそれを「八つ裂き~」と限定する場合もある。
例えばギャグ漫画『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』ではマンが八つ裂き~、エースがウルスラを使っており、
公式サイドの書籍やサイトでも初代マンのみ「八つ裂き光輪」の名称を言及されていることがある。

なお、八つ裂き光輪という名前が物騒なために規制されてウルトラスラッシュという名前に変更された
……というのはデマ。むしろ最近はデマである事まで含めて有名。
実際には当時から存在する別名であり、上記のように八つ裂き光輪という名前が消えたわけでもない。

上記の通り初代マン以外はウルトラスラッシュになっている場合がほとんどだが、
初代マンの場合はマクドナルドのハッピーセットの表記にも「八つ裂き光輪」が使用されたことがある。
(円谷プロ公式サイトでこのハッピーセットについて紹介された際にはウルトラスラッシュのほうがかっこ付けされていた)


概要

ウルトラマンは右手にマイナス、左手にプラスのスペシウムエネルギーを蓄積しており、これを重ねることでスペシウム光線を放つが、
八つ裂き光輪はそのエネルギーを放射するのではなく、歯車状に展開し、放り投げる技である。
発動の際にはまず両手を胸の前で揃え、右手を肩の高さまで掲げる予備動作が必要で、この直後に指先に光輪が生まれる。
これを振りかぶって投げつけることで、八つ裂き光輪を射出することが出来るのだ。

初登場は『ウルトラマン』16話「科特隊宇宙へ」。
R惑星にて、バルタン星人二代目(囮or分身)の策略に陥れられたハヤタは、
ウルトラマンに変身すると空に跳びあがり、バルタン星人が大の苦手とするスペシウム光線を放つ。
しかしバルタンはそれを読み、胸のスペルゲン反射鏡を展開してスペシウム光線を跳ね返してしまう。

これにより自分の攻撃を浴びたウルトラマンは地面に落下、バルタンは重力嵐を発生させウルトラマンを苦しめる。
だが、勝利を確信したバルタンが重力嵐を止め、飛びかかってきた瞬間、ウルトラマンは八つ裂き光輪を発射!
スペルゲン反射鏡も真上からの攻撃にゃあどうしようもなく、あえなくバルタンは真っ二つ。

続けてウルトラマンは自らの命を削るテレポートを敢行。
一瞬にして地球に帰還すると、日本を空爆していたバルタン星人の本体を捕らえる。
驚くバルタンをウルトラマンはキックでふっとばし、再び八つ裂き光輪を放つ。

しかしバルタンもこれを読んでいたようで、光波バリアを展開し「効かないもんね」とばかりに嘲笑う。
だがウルトラマンはIQ10000の頭脳をフル回転、即座にウルトラ眼光を用いてバリアを無力化。
やけくそになって襲い掛かってきたバルタンを今度こそ八つ裂き光輪で両断し、その破片をスペシウム光線で焼き払ってとどめを刺した……。

※R惑星に置き去りとなった宇宙ビートルとムラマツキャップ達は、
(再度テレポーテーションを使ったのか戻ってきていた)ハヤタと共に岩本博士の宇宙船フェニックス号で救出された。

その後、水爆を呑みこんだレッドキング二代目に対しても使用した。
ウルトラエアキャッチで暴れ狂うレッドキングを空中に固定すると、ウルトラマンは八つ裂き光輪を分身させ、首と腹を切断。
こうして水爆の収まったレッドキングの首をウルトラマンは宇宙に投棄し、日本の危機を救ったのである。

しかし、その後はグビラドリルキーラの尻尾、ゼットンのバリアなどで無効化されたり、
メフィラス星人に迎撃されたりと有効打になったことは(『ウルトラマン』本放映においては)無かった。


レッドキング戦を見れば明らかなとおり、八つ裂き光輪は空中で分裂させることができる。
ウルトラマンの念力により軌道も自在に変えることが可能であり、射程も数㎞先まで届く程高い。

マイポケットとウルトラマンのコラボレーション企画、『地球のデータを救え! ウルトラマイポケット』第2話「愕然!バックアップしてなかった!編」(2013年12月4日公開)では、ゼットンがバリアーを出す直前にこの技を当てて倒している

『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』や『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では手に持った状態で武器のように使用している。
更に連射性に富み、一峰版や『THE FIRST』、『ウルトラ銀河伝説』では何発も続けて発射している。だが『ウル銀』の淡々とした連射シーンは妙にシュール。
更に更に防御も可能で、劇場版ウルトラマンXにおいて光輪そのものを盾にしてゴーグファイヤーゴルザの攻撃を防いだ。


他キャラの使用具合

サドラ戦にて、サドラの首を跳ね飛ばして倒した。
しかしキングザウルス三世との戦いでバリアに阻まれて以降は使用しておらず、ウルトラブレスレット登場後はお払い箱になった。
内山まもる版では手裏剣のように放つのが特徴的で、こちらでは穴も棘もない。
作中では体を回転しブレスレットを跳ね返した二代目ベムスターを破り、ナックル星人を誤って刺殺し慌てたブラックキングの胴体を突き破って倒し、
ラスボスであるグロテス星人を葬り去り、後年の『ザ・ウルトラマン』では宇宙大魔王ジャッカルへの合体攻撃の際に放つなど、
ウルトラブレスレット以上の「切り札」として描かれている。

バキシムとの戦いで首を跳ね飛ばして倒した。
内山版では忍者超獣ガマスを粉砕している。
エースはこのほかにもウルトラギロチンギロチンショットなどと言った派生技も多く開発している。
前述の『大いなる陰謀』で手持ち武器として使ったのは彼。相手が相手とは言え首を的確に狙っていた*1

バルタン星人六代目との戦いで初代マンの言説を思い出して使用。見事に高速で移動しながら相手を惑わす宇宙忍者を一刀両断した。

「ウルトラマンの力」として採用されたが、設定のみで劇中未使用。
玩具で音声は確認可能。

より小型化した「手裏剣光線」を使用。ゴルゴザウルスⅡ世に当てたが、命中しても切断はできず爆発している。

  • ウルトラマンスコット
「ウルトラ・スライサー」を使用。
ソーキン・モンスターの電磁球獣イーム戦において、ウルトラ・エナジー・ボールで頭部を直撃させた後、この技で八つ裂きにしてからグラニウム光線で跡形もなく消滅させた。

青色の「パワードスラッシュ」を使用。
鉄塔30本を切断するほどの威力だが大人の事情により怪獣を真っ二つにするシーンは無かった。

「ダイナスラッシュ」を使用。ギャビッシュの尻尾を斬り落とした。
ちなみにダイナのソルジェント光線はスペシウム光線と発射ポーズが似ているが、溜めを省略してスペシウム光線を放つことも出来る。
(ギャビッシュ、ゴルザⅡ戦では公式でスペシウム光線を使ったとされている)

「ネオ・スラッシュ」を使用。
バッカクーン戦では胞子で妨害されて使用できず、ザムリベンジャーに対しては放ったが、バリアで通じなかった。
…となかなか不遇の技だったが、2017年に台湾のロックバンド「Mayday」のMVに参加した際にダークバルタン相手にようやく決めて倒している。

「リモートカッター」を使用。
実写作品ではレッドキング2体やゼットン軍団など光線技のギャラクシウムブラスター以上に撃破数が多かったりする。

スペシウムゼペリオンが「スペリオン光輪」を使用。
初代マンとティガの力を借りた形態だけに、発射前のポーズにゼペリオン光線のチャージも混ざっている。
使用バリエーションは豊富だが、活躍しているかというとかなり微妙。

サンダーブレスターはウルトラマンベリアルゾフィーの力を借りた形態で、「ゼットシウム光輪」という赤い八つ裂き光輪を使う。
ベリアル・ゾフィーともに八つ裂き光輪は使用していないが、ウルトラスラッシュ系列の使用者は多いため、
どちらが使用した技が元ネタであっても特に問題はないと思われる(あえて限定するならゾフィーの技だろうか?)。

サンダーブレスターの初陣となるマガオロチ戦にて、情け無用の残虐ファイトの末に近接攻撃として使用。
マガオロチの尻尾を盛大に叩き斬った。
その後もメリケンサックやバリア代わりに使ったりと、オーブの八つ裂き光輪技では一番活躍している。

オーブオリジンは「オリジウムソーサー」をハイパーゼットンデスサイス・リザーバーに対して使用。
見た目は初代の八つ裂き光輪に最も近い。
ザ・ファースト時代に使用していたものは「オリジウム光輪」と呼ばれ、色が赤い。

オーブトリニティは専用武器・オーブスラッシャーから放つ超巨大な八つ裂き光輪・「トリニティウム光輪」が最大の必殺技。

ウルトラマンタロウの息子・タイガがゼットン戦で「タイガ光輪」を使用したが、白刃取りで受け止められて投げ捨てられた。
また彼が率いるトライスクワッドが一つとなったスーパーウルトラマン「風真烈火斬」を使用。
炎の剣・タイガトライブレードからフーマの力を引き出すことで蒼い炎と共に巨大な八つ裂き光輪が繰り出される。

ベリアルの模造品息子である彼は「プラズマ光輪」を使用。
オリジウムソーサーにギンガサンダーボルトのごとき電撃を宿した巨大な八つ裂き光輪を複数投擲、状況に応じては盾のように使われる。

自称・ウルトラマンゼロの弟子もウルトラゼットライザーを使い「M78流・竜巻閃光斬」を使用。
ゾフィー・ジャック・ウルトラの父のウルトラメダルをリードすることで発動。先端部から光の剣が伸び、そこから嵐を巻き起こして敵を捕縛。
さらに光の剣が八つ裂き光輪となり「Z」の軌跡を描く形で切り裂きトドメをさす。
ゼットがこの技を初めて使用時したのはガンマフューチャー時だが、それ以外のウルトラフュージョン形態でも使用可能。
また、デルタライズクロー「ゼスティウム光輪」と言う技を持つ。
…のだが、映像作品では使用しなかった為に公式HPの紹介文とウルトラゼットライザーの必殺技音声のみでしか確認されてない。
名前的には八つ裂き光輪の系譜である事は確かなんだろうが……


本編外作品での扱い

  • コミカライズ(一峰大二版)
「スペシウムに並ぶもう一つの必殺技」としてフィーチャーされており、非常に頻繁に使用される。
放出させるだけではなく縮退させているためかどうかは知らないが、「スペシウムが打てない程に疲労している!!」という状況においても使用が可能であり、
アボラスバニラの二大怪獣相手に左右同時に放り投げて倒すというガンマンの如き早業を見せた。

発動時には腕を突き出してウルトラフロストのようにあわせたり、ネクサスメビウスのように腕が発光するほどエネルギーを蓄積させてから
大きく円を描いて投げつけたりするなど、原作とは異なるタメ描写がある。作者が本放送見てなかっただけじゃないのとか言うな

原作同様誘導性にも優れており、タンギラー戦では二つ投げるとドローンのように巧みに操作して氷山を削りまくってレンズに変え、
スカイドン戦においてはいくつも展開することで磁場を発生させ、リニアモーターの原理でスカイドンを高空まで跳ねあげた

更に、先に放った光輪に後で放った光輪を空中でぶつけることで起爆させるということも可能で、
ケムラー戦ではスペシウム光線を拡散させてしまうほどの密度で展開された毒ガスを霧散させ、
スカイドンとの戦いにおいては飲み込ませた光輪に後で光輪をぶつけることで体内から貫通させて倒した。

また、多々良島編では原作と異なりレッドキング・チャンドラー・マグラーの三大怪獣が東京に上陸したため、
フラフープのような特大の八つ裂き光輪を作って投げつけ、ソードマスターヤマト方式にぶち抜いて倒すという離れ業を見せた。
ゴルダー戦ではこの巨大光輪を胸に突き刺して外皮を切り裂いた上で、すぐにスペシウム光線を叩き込んで起爆し体内で大爆発を起こし粉砕させた。

  • コミカライズ(楳図版)
作者のかずをちゃんの家には当時テレビが無く、内容が一峰版以上に本編から解離しているのもあってか、
残念ながら使用したのはツイフォン編だけであり、しかも「キャッチリング」とゴッチャになっている。
水爆を呑みこんだレッドキング相手に使用し首を刎ねる…のはグロいからか、体中に輪投げのように連射してはめ込み、
両手両足と首の動きを完全に封じるとウルトラマンはレッドキングの尻尾を掴んで地底深くに潜る。
そして核兵器保管庫を探し当てるとウルトラマンはレッドキングを押し込んで脱出、直後に水爆は大爆発!!!
そんなことをしたら麓に途轍もない大雪崩が起きそうなものだが、余程深くに押し込んだのか幸いにも被害はゼロで済んだ。

バルタン星人との戦いで使用し、上からではなく真正面からスペルゲン反射鏡ごとぶった切っている。
当たる面積が狭いほど威力は高い。パスカルの法則を持ち出すまでもなく考えれば当たり前の事。
改造ゼットン戦では八つ裂き3連射→スペシウム光線のコンボを決めたが、原作通りまるで歯が立たなかった。

マンが使用。等身大のSDキャラになっても威力は健在で、建物を難なくバラバラに切り刻むほどの威力。
連射可能、手に持って使用できる、誘導性抜群と何気に原作再現がよくできている。むしろこっちを参考にしてたりして

マンが使っているが、タロウの「解剖バラバラの術」(速い話がオペオペの実)が凄すぎて空気。

第1回銀河最強武道会において、覆面男(メフィラス大魔王)戦でウルトラマンが使用するも、握り潰されてしまう。
先に使用したスぺシウム光線も通用しなかった為、観戦していたウルトラの父は「ウルトラマンの2大必殺技を破るとは」と脅威を感じていた。

原作より時系列は前なのだが、マンがバカスカ撃ちまくっている。

暴れ狂うサソリガドラスに対して使用。
ジャンボ化した1号ライダーを叩き落とした尻尾を切り落とし、攻撃力を奪った。

  • 格闘ゲーム(AC/SFC)
上から二番目に強力な光線技として登場。当たっても爆発するだけ。
これに限らず他のゲームでも「貫通するだけ」「爆発する」などの描写が使われることが多い。
AC版では2体目のバルタン星人戦のみ、トドメがスペシウムではなく八つ裂き光輪で真っ二つという演出になる。

  • アクションゲーム(PS2)
同上の通り大人の事情で命中しても切れないが、バルタン星人二代目やレッドキングを相手にすると特殊演出が入る。

必殺技として使用可能。ウルトラマンには全体技がないため、これを全体攻撃に採用してほしかったが無理だった。
ゴモラとの戦いにおいては尻尾をぶった切っている。

「八つ裂き光輪コンボ」として必殺技に採用された。内容はFIRSTのゼットン戦で見せたコンボと同じ。


余談

ドラゴンボール』の気円斬や『絶園のテンペスト』の絶園カッターのように、
「エネルギーを高速で回転させて切断する」というオマージュは後の作品にも多く見受けられる。

また『ウルトラマンR/B』に登場する必殺武器「ルーブコウリン」は八つ裂き光輪がモデルである。



どんな荒らしにも負けず、記事を追記・修正する。それがWiki篭りだ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年02月19日 02:30

*1 しかも相手に受け止められた際にはすぐさま逆の手で防御を崩そうとしていた