Creepypasta(都市伝説)

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Creepypasta(都市伝説) - (2020/05/02 (土) 12:08:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/04/16 (火) 16:29:23
更新日:2024/03/09 Sat 21:31:43
所要時間:約 6 分で読めます






Creepypastaとは、英語圏のネット上で流れる都市伝説や物語の総称である。
ネット上の創作怪談集とも呼ぶきものであり、基本的にはホラー・ゴアな内容が主。
加えて現実味を与え本当にあった話という体裁を取ったり、読者に直接語りかけてくるような内容もある。
語源は「creepy(気味が悪い)」「copypasta(コピペで広がる文章。日本で「コピペ」とそのまま呼ばれてるものと同じ)」の鞄語。

日本人的にはコトリバコくねくね八尺様あたりが和製Creepypastaに該当すると言えば分かりやすい。
上記の話が生まれた言わゆるところの「 洒落怖 」そのものがそうだとも言えるだろう。
当wikiにたくさんの記事が存在するSCP Foundationも元を正せばこのジャンルとされる。


主なCreepypasta


スレンダーマン

ガリガリにやせ細った長身の男で、スーツ姿ののっぺらぼう。
背中から黒い触手を生やし、気に入った人間を追い回して連れ去るという。
実際にアメリカでこいつの存在を信じた少女による刺殺事件まで発生している。
Minecraftにはスレンダーマンを元ネタにしたエンダーマンという敵キャラが登場する。

なお、創作者による著作権登録がされているため、勝手に商業利用したりすると叱られます。注意。

Jeff the killer

ある日引越し先で不良によって弟と共に襲われた少年ジェフは連中を返り討ちにするものの、暴行罪に問われ弟が身代わりに捕まってしまう。
ショックで落ち込んだジェフは両親に友人のパーティに連れて行かれるが、そこで乗り込んで来た不良たちに漂白剤を被せられ火達磨にされた。
一命はとりとめたもののジェフの姿はすっかり変わり果てていた。しかし鏡で自分の顔を見て彼はむしろ見惚れ、両親の前でニタニタ笑いながら口を裂き、まぶたを焼き切る姿があった。
実は弟が捕まった時からだんだんと精神がおかしくなっていた彼は、ついに殺人鬼に生まれ変わっていたのである。
そして両親を殺したジェフは「go to sleep」の言葉と共に弟すらも手にかけて……

……というお話。*1
名前だけなら知らない人も多いだろうが、「NNN臨時放送」「真っ白な顔でニタニタ笑ってる怖い画像」と言えばネット黎明期を生きた人にはピンと来やすいだろう。
(そもそも「NNN臨時放送」自体が和製Creepypastaでもある)
国内外でも人気の高いキャラで、二次創作でイケメンに描かれたり、派生キャラとして弟が生きてたり、ジェフに同じ目に合わされ復讐鬼になった少女のキャラも登場している。
お前はチャッキーか。

sonic.exe

「I AM GOD.」

ソニック・ザ・ヘッジホッグの二次創作ゲームかつ都市伝説。
ある男が友人から貰ったディスクをプレイしたが、そこには凶暴な姿になりテイルス達やエッグマンを惨殺するソニックの姿があった。
恐怖を感じた男は電源を切ろうとするが、その背後にいたのは……

非常に多くの影響を及ぼした作品でソニック以外にも波及し、マリオ、ポケモン、カービィ、トイ・ストーリー、マイリトルポニー……
などなど、いわゆる「exeシリーズ」と呼ばれる派生作品が大量に作られている。
実際にゲームとして遊ぶ事の出来るものも多いが、結構ウィルス紛いの挙動をするソフトも多いので遊ぶ際には注意したい。

MOMO

大きなギョロ目と裂けて釣り上がった口の不気味な女。
彼女のSNSアカウントに連絡すると自宅に乗り込まれて食われてしまうという。
更に近年にはこいつを悪用した「自殺教唆ゲーム」が存在するなんてウワサまで流れた(結局ガセだった)。

実はこの画像、相蘇敬介氏という造型クリエイターによって「怨念ガールズコレクション」として雪女や口裂け女と共に作られたもの。
本来は妖怪「姑獲鳥」のものであり全身像はちゃんと下半身が鳥の姿になっている。
要するに首をへし折ってくるアイツと同じ経緯だったのだ。
ただしあちらと違い許諾を得られてはおらず、先の自殺教唆ゲームの件で謂れのない罵倒すら受けてしまったとか。とんだ風評被害である。

Smile Dog

「Just spreading the word」

血塗れの人間の手を背景に邪悪な笑みを浮かべたハスキー犬の画像。*2
掲示板やチェーンメールで広められ、見た者に悪夢や様々な症状を引き起こすと言われている所謂「呪いの画像」。
「SMILE!! GOD LOVES YOU!」という題名のチェーンメールに添付されていたようだが、大本の画像自体は未だに発見されていない。

BEN Drowned

とある老人から貰ったムジュラの仮面のカセットの話。
BENというセーブデータがあり、別のセーブデータを作って遊んでいた主人公はたまに「BEN」とNPCに呼ばれるのが気味悪くなりBENのセーブデータを消してしまう。
その後、紆余曲折を経てBENと思われる存在がぬけがらのエレジーのリンクの姿でゲーム内に現れ、幻覚やPC経由のCleverbot*3によって現実にも干渉してくるようになり…。
主人公の近所でベンという少年の事故があったらしく、BENと思われる存在が現れたタイミングなどから彼が溺死(Drowned)したと主人公は推測している。
同じゲーム内の出来事というだけあって親和性が高いためか、これを題材とした「exeシリーズ」のゲームも存在する。

NES Godzilla Creepypasta

「still the best 1973」

語り手が懐かしのファミコンソフト『ゴジラ:モンスター・オブ・モンスターズ』を遊んでいると、突如画面がバグって
ゲゾラが奇怪な姿に歪み、本来いないはずのチタノザウルスやビオランテが登場する。始めは没データが表れたのかと考える語り手だが、
この時代には企画すらあるはずのないオルガスペースゴジラまでもが現れ、
やがて血まみれのミイラのような怪物「赤」は語り手の恋人の死を嘲り、途中で自機に追加された「ソロモン」はデモで謎めいた発言をするなど、
ただのゲームではないことが明かされていき……

尚、ゴジラのゲームにそんな悪魔みたいなのが混ざりこんでくる理由が日本人にはピンと来ないが
実は『ゴジラ(1984)』の没案である『ゴジラの復活』に出てくるバガンの情報が微妙にニュアンスが誤って海外に訳されて
「『ゴジラVSザ・デビル』という没映画がある」と都市伝説化しているという背景があり、
これを意識したと言われる「赤」も水中形態や飛行形態を持つところなどバガンと共通している。


追記・修正はパスタを食べながらお願いします。



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