ソフィア・アスカルト

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ソフィア・アスカルト - (2020/05/23 (土) 16:53:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/05/22 (水) 03:59:29
更新日:2023/03/05 Sun 10:52:26
所要時間:約 8 分で読めます









……それでも私のこの姿が気味悪いのは変わりありません。




概要

『ソフィア・アスカルト』とは『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』の登場人物。
および作中ゲーム『FORTUNE・LOVER』『FORTUNE・LOVER II 魔法省での恋』におけるライバル令嬢。


剣と魔法の国・ソルシエ王国の宰相であるダン・アスカルト伯爵(CV:矢野正明)の娘。攻略対象であるニコルの妹。
雪のように白い肌・絹のようにサラサラとした白い髪・ルビーのような赤い瞳が特徴の絶世の美少女。
物静かで穏やかな気質の持ち主だが、あまり考えずに突っ走る大雑把なところもあり、大雑把なところは兄から父譲りかもしれないと思われている。

この世界は赤毛・銀髪・金髪・茶髪・黒髪・水色……とカラフルな髪・瞳の色が当たり前なのだが、
白髪・赤目はこの世界においても気味悪がられて奇異な視線や冷たい視線を向けられており、更には「呪われた子」とも呼ばれていた。
後者については単に若くして宰相に上り詰めたソフィアの父に嫉妬した者達が悪口を広めただけなのだが、
幼い頃からそう言われ続けたソフィアは「呪われた私」「老人のように白い髪に血のように赤い瞳」と自嘲するほど気に病んでいる。
そのため人前に出る事を極端に恐れて部屋に引きこもっており、一人空想して過ごしていた過去がある。
本当は友達を欲しがっていたが、家族以外に手を差し伸べてくれる人はいないだろうと諦めていた。
15歳を過ぎても苦手意識は消えず、人出の多い所も初対面の人も苦手で、舞踏会で声を掛けられても被害妄想に囚われてしまう。

趣味は読書で、ロマンス小説の『エメラルド王女とソフィア』で登場する人気者の主人公*1へ憧れて彼女になる空想をよくしていた。
文庫版4巻の『アンの部屋』で「突然の国外追放!ひとつ持って行けるとしたら何をお持ちになりますか?」と質問された際は、
『「お気に入りの本」です。やっぱり好きな本はおいていけないので!』を答える位に読書好きである。


ゲームのソフィア

兄のニコルルートのライバルキャラクター。
シスコンであるニコルを攻略するためにはまず彼女を攻略しなければならない。
主人公のマリアも事情は違えど昔から友達を求めていたため、またとない巡り合わせになったであろう。
カタリナとの接点はメアリと同様に全く無く、嫌っている様子だった。
カタリナはニコルルートをプレイした事がないためこのぐらいしか判明していない。
これらの情報は前世で親友にネタバレをくらったため知ったもの。

このためカタリナ自身やメアリのような他のライバルキャラと違い、ソフィアがニコルルートのバッドエンド時にどうなるのかはっきりしていないのだが、
アスカルト兄妹と実際に接した本編世界のカタリナは「あの妹大好きなニコルがソフィアに何かするとは考えられない」と思っている。
『TVアニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」プレリュードブック』のインタビューで、
アニメ制作との遣り取りについて質問された原作者は「物語の中では描かれていないアランやニコルの攻略についてなどの詳細を確認され、それを伝えました」
と回答しているので、バッドエンドにおけるアスカルト兄妹のシナリオは裏設定として存在しているのかも知れない。


本編のソフィア

人前に出る為の練習として参加したジオルド・アラン両王子主催のお茶会でカタリナと出会う。
カタリナがロマンス小説の話し相手を欲しがっていたところに丁度良く話の通じる相手として出会ってしまったため、小説を通じて生まれて初めての友人となる。
新作の良本を見つけ出す能力に長けており、カタリナは尊敬の念を込めて心の中で師匠と呼んでいる。
10歳の頃はロマンス小説や昔のお伽噺と歴史を基にした物語を嗜む程度だったが、年を重ねるにつれて様々な分野に手を出していて、
ロマンス小説の分野ではマダム向けのドロドロした物やBLにも及んでいる。BL物はカタリナにも勧めているらしく、彼女へ貸し出す場合もある。
カタリナとの読書を楽しみにしており、キースのお見舞いでクラエス家へ来た時や近隣会合に備えた勉強合宿でも小説を持ち込んでしまう程である。

真っ直ぐで優しい性格をしていて、かつては自身も嫌っていた見た目を綺麗と褒めてくれたカタリナに好意を抱き、どんな本も敵わない大切な存在だと思っている。
普段はおっとり大人しいが、本やカタリナが絡むと強気になり、時には幻想的美少女振りを損ねるような振る舞いも見せる。
兄がカタリナに惚れたことと、昔から彼女を独り占めしようとしていたジオルドと結婚して王族・王城入りさせてしまうと完全に独占されかねないため、
アスカルト家へ嫁がせて義妹に収まろうと画策し、二人の仲を取り持とうとしたり、両親を例に出してまで略奪婚を勧めている。
カタリナ15歳の誕生日の際は兄にアドバイスして、通常なら彼女が受け取らないネックレスを贈らせることに成功させている。
なおニコルとカタリナが結ばれる可能性が完全に潰えてしまった場合はどうするのか、今のところ何も示していない。

前述の通りアルビニズム的な外見ではあるが、
積極的に外へ出るようになりカタリナの畑作業を手伝う場合もあるので日光に弱い先天性白皮症ではないようだ。
さいわいなことに外見を気味悪く思わない人もおり、魔法学園の卒業パーティーの際は非公認の愛好会の会員だと思われる男女に囲まれていて、
親戚筋の舞踏会に至っては彼女を誘おうとしていた異性もいたのだが、その異性の好意には気付けずじまいだった。
もっともカタリナと義理の姉妹になれたらずっと一緒にいられると考える彼女に嫁ぐ気はおそらく無く、たとえ気付いていたとしても応じる可能性は零に等しい。
好きなタイプや恋人・結婚相手にしたいこととして欲しいことを訊ねられても、空想癖を発揮して読んだロマンス小説の内容を答えてしまう有様なのである*2
近隣諸国から伯爵家以上の貴族が集まる交流会では、メアリとともに軽いアプローチを受けていたが断っている。

カタリナを慕う女性陣の中では控えめな彼女だが、メアリと一緒に居る時は言動が大胆になる傾向がある。
ジオルドが皆の前でカタリナの唇を再び奪った際には、メアリを制してトップクラスの魔力で治癒魔法の扱えるマリアが慌てる位の魔法攻撃を繰り出そうとしたり、
魔法学園の卒業パーティー中に起きたドレス貸出騒動ではメアリとともにカタリナが気押されるほど詰め寄るなど、相当に入れ込んでいる様子がうかがえる。
マリアやメアリと違って好きな人のタイプにカタリナを示唆する内容は挙げたことが無いので、友愛の範疇に収まるのかそれ以上なのかは判別しえないが、
『FORTUNE・LOVER』のシナリオにおいてラストを締めくくるヒロインの告白場面で彼女も乱入していたため、友愛以上の感情を抱いてる可能性は否定できない。
ただし恋愛事情に精通しているアンが、ジオルド・キース・アラン・メアリ・ニコルを夢中と評したのに対して、ソフィアだけは大好きという表現に抑えている。

カタリナの幼馴染みになったことで、ジオルドにはメアリからの影響も加味した上で逞しく積極的になったと評されていて、
ニコルからは行動力が出てきたと思われているので、キースやメアリ程では無くてもパーソナリティの面でゲーム版とは異なる変化が生じている可能性もある*3
なお自身に向けられる恋愛感情へ鈍感になったことで『こういうところは、カタリナから影響されてしまったのか』と兄から深いため息も吐かれているが*4
兄妹揃って自分達に惚れて顔の赤くさせた異性へ対して具合を悪くしたのかと誤解する逸話の持ち主であるため、この件は鵜呑みにして良いのか疑問も残る。
ソフィア自身は、現実の恋愛事は余りよく判らず、異性を好きになった経験も無いため、同じ年頃の女の子よりは疎いかも知れないと思っている。

魔法学園卒業後、魔法省には社会勉強目的で訪れていて、主に医務室でお手伝いをしている。



魔法

魔力は兄と同じく『』。五段階評価で3と、強さはそこそこ。
ソフィアが魔法を使おうとした描写がジオルドに何かをぶつけようとした時くらいなので、どの程度の事が出来るのか不明。
描写的にマリアでも治癒が困難なほどの怪我を負わす事が出来る代物を飛ばせるほどの風を起こせるようだが。
本作では闇や光に次いで、風の魔力保持者が魔法を使用する機会は多いが、ソフィアはその出番に恵まれていないのである*6

TVアニメの第7話『危険なダンジョンに入ってしまった…』では原作に無いオリジナル要素として、ニコルへ協力する形で風の魔力によって音を拾い集めている。


余談

ひだかなみ先生によれば、「儚げで繊細で少しミステリアスな美少女」としてデザインしているそうである。
また、非公式と断った上で『ゲームキャラとしてのビジュアルのイメージカラー』には深い緑を挙げている。

TVアニメではオリジナル要素として、王女と町娘のラブロマンスも嗜んでいることが描写された。
腐女子のみならず、姫女子*7の素質も備えていた模様である。








追記・修正は瞼の裏に見覚えのない少女が映った方のみお願いします。


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