登録日:2019/05/20 (月) 03:32:37
更新日:2023/09/30 Sat 14:57:54
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……この偽善者が……それで、他の奴らのように僕のことも救ってくれるとでもいうのか?
聖女カタリナ・クラエス様。
■概要
CV:増田俊樹/
日笠陽子(幼少期)
演:椎名鯛造(舞台版)
燃えるような真っ赤な髪に灰色の瞳をした、愛らしい美少年。
ニコル・アスカルトと同い年の
幼なじみであり、そのため彼の魔性にも耐性を持つ。
最高レベルの知性を持つニコルよりも上の学力を持つ秀才であり、そのため魔法学園の
生徒会長をしている。
真面目で優しい性格で、お茶をいれるのが得意。よく生徒会に遊びに来るカタリナにお茶をいれている。
好きなものは紅茶と紅茶に合うお菓子。苦手なものは暗くてジメジメした場所。
twitterのアニメアカウントで誕生日・星座・
血液型が公表されている。
誕生日と
星座は1月21日生まれのみずがめ座で、
血液型はO型と設定されている。
本名は『ラファエル・ウォルト』。世間には秘匿されている闇の魔力を持つ。
遊び人で女好きなディーク侯爵と美しい
メイドだった母(CV:
園崎未恵)との間に生まれた子供であり、
屋敷から去った母と生活していたが、9歳になる春の年にディーク侯爵夫人(CV:大地 葉)の母への憎悪と息子に対する歪んだ愛情の被害を被る事になる。
本来のシリウス・ディークは病弱で余命いくばくもなく、闇の魔法でシリウスの意識をラファエルへ移し替える事を画策する。
闇の魔力を得るためには生贄が必要であり、そのために母は殺された。
魔法は半ば成功し、シリウスの記憶はラファエルへと移植されたが、意識はラファエルのままだった。
さらに夫人は闇の魔力保持者(CV:間島敦司)も口封じの為に殺してしまい、死に際の呪いをラファエルは受けてしまう。
この影響で、闇の魔法を使えるようになった。
呪いにより歪んだ母の遺言を糧に、ディーク侯爵夫人の子シリウスの振りをしながら、復讐の機会をうかがう事となった。
目の前で母を殺害された出来事は
トラウマになっていて、シリウスとして過ごしていた頃は悪夢として魘されるようになり、睡眠は最低限しか摂っていなかった。
ディーク侯爵夫人からは『シリウス、あなたはあの女が産んだ卑しい子どもとは違うのよ。立派な人間なの』という言葉を掛けられつつ溺愛されていて、
15歳を迎えて成人してもなお婚約者がいなかったのはシリウスという存在に強く依存していた同侯爵夫人の影響だったという。
■ゲームのシリウス
ディーク侯爵夫人を憎み、復讐を果たすために生徒会を全滅させるほどの所業に出るのはシリウス自身の意思ではなかった。
実は闇の魔力保持者がシリウスに闇の魔力を託した際に己の意識も彼に送り込んでおり、ディーク侯爵夫人を殺すためにシリウスを内側から操っていたのだ。
このルートは前世において
カタリナの前世である野猿の親友あっちゃんはクリアしたものの、野猿自身は未クリアなのでルートの詳細は不明。
しかし本編では闇の魔法は光の魔法の使い手には効かず、光の魔法の使い手にのみ感知可能である為、
真実を知ったマリアによって説得・浄化が行われるものと思われる。
また、本作内でカタリナのマリアへの妬みを闇の魔法で増幅して利用しようとして失敗したシーンがあり、
それを考慮すると『FORTUNE・LOVER』におけるカタリナの破滅
フラグの一因は彼の魔法にもあった可能性もある。
■本編のシリウス
新たに生徒会へ選抜された新入生の強引な働き掛けで、カタリナの出入りが許可された結果、以前にニコルから話で聞いていた彼女と出会うことになる。
復讐の妨げとならなければ手を出すつもりは無かったが、紅茶を淹れた時に亡き母と同じ感想を述べ、よく似た笑顔さえも浮かべる彼女に動揺して心を乱し、
偽りの演技のために被った仮面が剥がれかけそうになると存在を無視できなくなり、復讐の邪魔になると思い始めて排除へ乗り出すようになる。
ゲームとは異なる経緯で断罪イベントを引き起こすことになるが、元々成功する見込みの低かった代替案だったためにあっさりと失敗してしまう。
それでも闇の魔法による記憶消去で真相に辿り着かないよう立ち回っていたつもりだったのだが、闇の魔力を知覚できるマリアだけではなく、
前世の記憶を思い出したカタリナにも犯行が察知されたことで、心の中に潜むもう一人の自分に唆されて彼女を永遠の眠りに就かせる。
しかし、あっちゃんの導きと皆の呼び掛けによってカタリナは目を覚まし、シリウスの本名を知る。
カタリナの心の底からの訴えを受けて改心し、更にもう一人の自分だと思い込んでいた者の正体を悟ると闇の声を振り切り、彼の呪いは解かれる事となった。
半ば洗脳されていたとはいえ闇の魔力を一時的に所持していた事実もあり、
魔法省がラファエルの身柄を預かる事になる。
また変装のプロであるラーナによって灰色の瞳以外はまったくの別人と言っていいほどの変装を施し、ほとぼりが冷めるまでその姿で過ごすことになった。
マリアについて『マリアは天使』『マリアは女神』等と言う声は大げさだと思っていたが、
事件後に贖罪を受け入れ変わらず接してくれるのを見て大げさではないと思っている。
カタリナより先に出会っていれば惹かれていたかもしれないとの事。
変装した姿でもすぐに自分だと見抜いてくれた上に、事件後も真っ直ぐな目を向けて優しく微笑んでくれるカタリナに好意を抱いている。
カタリナを巡る人間関係では、彼女の母であるミリディアナと義弟のキースで構成された「カタリナ(姉さん)に王子様のお妃は務まりません」派に与し、
マリアを味方に付けるとともに、彼の身柄を引き取ったラーナの協力も得た上で、カタリナを
魔法省へ入職させる計画の実行に踏み切っている。
魔法省の入職後は、腫物扱いの自分を迎え入れた魔法道具研究室部署長のラーナへ恩返しすべく必死に働いた結果、
その働き振りを認めた先輩達から推薦される形で副部署長への就任を果たし、裏で『真の部署長』とまで言われるようになった。
カタリナ・クラエス誘拐事件では彼女の安否を心配する皆の前に現れて同事件の打開について示唆し、
キース・クラエス誘拐事件ではラーナと魔法道具で連絡を取り合って後方からサポートしている。
カタリナの入省後は変装を殆ど解いていて、髪の色を本来の赤から茶色に染めた程度で、顔はほぼ元通りとなっている。
彼女とは上司と部下の関係になったが、暫くの間は多忙な日々で睡眠時間の確保も儘ならない状況であり、オフィスラブどころでは無かった。
もっともラファエルは『少しだけでも(カタリナの)傍にいたい』と望む程度で、彼女を独占する気持ちは無く、
『陰ながらでも彼女のために何かしたい、守っていきたい』『笑顔を守る手伝いをしたい』という思いが彼を突き動かしている。
カタリナが闇魔法の習得を命じられた際はソラに代わって指導役に就き、空間に闇を生み出す魔法や闇の形状を操る魔法を伝授している。
親身な指導に留まらず、リアムやデューイを気に掛けていたカタリナの良き相談相手にもなっている。
キャンベル親娘襲撃事件では応援部隊として駆けつけようとしたものの、多忙で叶わず、
魔法省でカタリナ達の帰還を待つ破目になっている。
登場当初の魔力は『
闇』。
本来の魔力は、電子書籍版『
光』/紙書籍版・TVA版『
風』。
闇の魔力は王家によって隠された禁忌の魔力で知られる訳にはいかないため、魔法学園の入学にあたっては本来の魔力で審査を受けた可能性が高い。
闇の魔力は前述の通り、闇の魔法使いから意識と共に押し付けられたもので、闇の魔法を解いたと同時に(本編とおそらくゲーム版も)消失している。
心を操るだけではなく、文庫版4巻でサラが目暗ましとして使った空間に闇を生み出す魔法も扱えたようである。
なおラファエルの本来の魔力について言及しているのは、現時点で文庫版5巻のキャラ
プロフィールだけでどちらが正しいのかは不明だが、
光の魔力保持者には闇の魔法が効かないという設定の存在や、遠縁とはいえ風の魔力保持者だったアスカルト兄妹の親戚であることから、風の方だと思われる。
魔力は五段階評価だと4で、魔法学園の同学年では最も魔力が高かった。
TVA版の第1期第7話『危険な
ダンジョンに入ってしまった…』では原作に無いオリジナル要素として、
闇の魔力を遠隔操作したり、底へ転落しそうになったカタリナと彼女の腕を必死に掴むソフィアを風の魔力で救出している。
第2期第7話『願いが叶ってしまった…』では、夢が叶うドールハウスの人形と対決した際に風の魔力を使用している。
追記・修正はお茶を淹れながらお願いします。
- ディーク夫人の思いとは裏腹に、本物のシリウスは「もう生きるのは疲れた。はやく楽になりたい」としか思っていなかった。それを知っていたのは彼の記憶を植え付けられたラファエルだけ。 -- 名無しさん (2020-03-17 11:30:48)
- 紙書籍版5巻の初版だと本来の魔力が「光」と書かれてたらしい。電子書籍版で「光」になってるのはその名残だと思います。 -- 名無しさん (2021-02-07 23:43:59)
- ある意味貴族主義社会の闇要素の被害者・・・ -- う (2022-11-12 23:45:53)
最終更新:2023年09月30日 14:57