原始生命態ニビル(遊戯王OCG)

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原始生命態ニビル(遊戯王OCG) - (2019/09/18 (水) 10:09:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/09/17 (火曜日) 22:21:07
更新日:2024/05/05 Sun 10:24:16NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



モンケッソクカゲキカゲムシャキザンキザンキザンタイショウシエン…

ブルータンブルースラッグマンダリンシーエンジェルマンダリンコーラルアネモネ…

シュウマツディヴェルトロイメアガラテアクリマクスサーチ…

マイニングドラゴネットユスティアイヴシュゴリュウユスティアハリファ…



いいぞ…その調子だ…。どんどん近付け、原始生命態ニビルよ…ふぅうふっふふwwふあーはぁーはぁーはーっwはあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはぁーっww

原始生命態ニビル
効果モンスター
星11/光属性/岩石族/攻3000/守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。
自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。
その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。

概要


原始生命態ニビルとは、遊戯王OCGに登場するモンスターである。

元々は海外の『2019 Gold Sarcophagus Tin』で追加された新規カードの1枚で、『EXTRA PACK 2019』で来日した。

相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズ限定だが、自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚するという、壊獣ラヴァ・ゴーレム顔負けのリリース除去を行い、自身を場に出すという豪快な効果を持つ。

周知の通り、リリースによる除去は効果による破壊耐性を無視することが出来る。
しかもフリーチェーンであるため、相手が大量に展開してきた際にこのカードの効果を使うことで、以降の展開を妨害したり、盤面を崩すことが出来、プレイヤー次第では色んな妨害が可能。

特に、現在の環境ではモンスターを5体以上特殊召喚することは当たり前のように行われており、このカードの登場は数多のデッキにとって大きな抑止力となる。
(マナーの範疇で)ニビルを握っているように振る舞えば、相手はこのカードを警戒してモンスターの特殊召喚を4体以内に収めてくる……かもしれない。

ニビル「お前たちがソリティアする意思を見せれば、俺はこのフィールドを破壊しつくすだけだぁ!」
プレイヤー「いいぞぉ! 今のお前のパワーで相手モンスターをこの世から消し去ってしまえー!」


……ただし、強い効果を持つカードには同じくらい強い制約が課せられているのが常であり(一部例外があるが)、このカードも例外ではない。

一つ目はこのカードのリリース除去は自分のカードも巻き添えにしてしまうこと。

相手が先行で展開してきた場合や劣勢でガラ空きになっているような状態はともかく、2ターン目以降はまずプレイヤーもモンスターを展開しているはずなので、ニビルを使う場合は多少なりともディスアドバンテージを負う覚悟をしなくてはならない。
もしくは墓地に送られた際、なんらかの効果を発揮するモンスターや蘇生カードがあると吉。
また相手のモンスターを墓地に送ったつもりが、墓地で効果を発動し、リカバリーされてしまう可能性もありうるので要注意。

二つ目はニビルを召喚後、相手フィールドに原始生命態トークンを特殊召喚してしまうこと。
原始生命態トークンはニビルを特殊召喚する際にリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
ニビル自身は攻撃力3000とブルーアイズクラスの攻撃力を持つが、仮にニビル召喚時にお互いの場に攻撃力1000以上のモンスターが3体以上いた場合、トークンの攻撃力はニビル本体をあっさりと上回る。

トークン「どこへいくんだ…?」
プレイヤー「のおおぉううっ……自分のトークンに殺されるとは……これもデュエリストの定めか……」

ニビルもトークンも特殊召喚時の表示形式は指定されないため、お互いに守備表示で出せばこのターンにトークンによって殴り倒されることはないが、逆に返しのターンに処理出来ないと今度はこっちのライフが滅ぼされかねない。
相手の場に出てきたモンスターが1体だけの場合など、使うタイミングを見誤ってしまうと逆に自分が痛い目を見てしまうため、ニビルの攻撃力を超えられてもいいよう、なんらかの除去手段は用意しておきたいところ。
また、ニビルとトークンを出すのは一連の流れであるため、センサー万別やエルシャドール・ミドラーシュが場にあるとそもそもリリースすることすら出来ない。

3つ目は、あくまで「相手が5体モンスターを出したターンのメインフェイズ」であること。
大量に展開するソリティアデッキではなく、メタビートや閃刀姫、オルターガイストのように1ターンでモンスターを多く出さないデッキに対してはニビルが出すことが非常に困難。

あまり対面する相手ではないが、デッキ破壊やエクゾディアには殆ど出番がないだろう。

また、ニビルのリリース効果は壊獣と違って召喚のためのコストではないため、ファイナルシグマやアルティメット・ファルコンのように「他のカード効果を受けない」モンスターをリリースして除去することは出来ない。
その場合は他のモンスターをリリースしてニビルを場に出すことになり、トークンもリリースしたモンスターのステータスを合計したものになる(サモンプリースト等リリース出来ないモンスターも同様)。

壊獣との決定的な違いは
  • リリースできる数
  • 相手ターンでも出せるかどうか
  • 召喚するためのコストか否か
である。

ちなみに、「他のカード効果を受けない」モンスターしか場にいない場合、ニビルの効果は発動できるものの、特殊召喚はできず手札に留まる。

総じて汎用性が高く、爆発力はあるものの、使い方を誤れば我が身を破滅させかねない諸刃の剣とも言えるカードであり、プレイヤーのプレイングが問われるカードでもある。

相性の良いカード



悪魔族と岩石族との融合で生み出される融合モンスター。融合素材の攻撃力の合計で攻撃力が決まる効果を持つ。
高い汎用性と攻撃力を持つ岩石族であるため、気軽にイービルヒーローデッキに投入できる。
フィールドゾーンに覇王城がある場合、超融合で原始生命態トークンを融合素材にすることも可能。

  • 御影志士

レベル4モンスター2体という軽い素材で出せる岩石族のランク4エクシーズ。
エクシーズ素材を取り除いてニビルをサーチすることが出来る。

  • クロノダイバー・リダン

ニビル同様EXTRA PACK 2019で登場したエクシーズモンスター。
リダンはモンスターを素材にしている場合、エンドフェイズまで除外する効果を持っているため、ニビルの巻き添えを食わない。更に、その後罠カードをエクシーズ素材にすればトークンを除去できるため相性がいい。
上記の御影志士と召喚条件が同じなので、この2枚をエクストラデッキに投入も可能である。


かつて環境を一世風靡した特殊召喚メタを持つ闇属性の融合テーマ。
ミドラーシュとの相性は最悪だが、シャドールモンスターは墓地へ送られるとなんらかの効果を発揮するためニビルでリリースした自分のモンスターの損失を取り戻すことが出来る。
また、下級モンスターはリバースモンスターで、基本裏側守備で出すため、巻き添えも喰らいにくい。
ちなみに光属性なのでネフィリムの素材になれる。


岩石族なのでシナジーが強く、ジルコニアやセラフィの融合素材にすることも出来る。

余談


  • ニビル(英語: Nibiru)とは仮説上の天体のことで、太陽を非常に細長い楕円軌道で公転しているとされている。
また、ニビルは地球の4-5倍の大きさと20-25倍の質量、約100倍の密度を持ち、地球接近時に人類を滅亡させると言われている。
モンスターを全滅させる効果はここが由来だろう。
ちなみに、イラストには隕石が描かれているが、ニビルはれっきとした惑星である。

  • イラストに描かれている隕石の内側には、何らかの生き物の爪や身体が見え隠れしている。恐らくこれが『原始生命態』で、ニビルが地面激突後に中から飛び出してくるのだろう。ジェノバかラヴォスみたいだ。

  • 実は『2019 Gold Sarcophagus Tin』の発売日が2019年8月30日。そして『EXTRA PACK 2019』は同年9月14日発売である。来日まで2週間程度しかかかっておらず、前例がないわけではないが、そのスパンの短さに多くの決闘者の度肝を抜いた。ちなみに同期に『ディメンション・アトラクター』と『冥王結界波』がある。どうせなら炎星の新規や『Dream mirror』あたりも…と切望した決闘者も少なくない…はず

追記・修正はニビルでフィールドを焦土に変えてからお願いします。


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