原始生命態ニビル(遊戯王OCG)

登録日:2019/09/17 (火曜日) 22:21:07
更新日:2019/10/09 Wed 12:03:57
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モンケッソクカゲキカゲムシャシハンキザングンダイショウモンシエンシハンキザンキザンキザン…

ブルータンブルースラッグマンダリンシーエンジェルマンダリンコーラルアネモネ…

シュウマツディヴェルトロイメアガラテアクリマクスサーチ…

マイニングドラゴネットユスティアイヴシュゴリュウユスティアハリファ…



いいぞ…その調子だ…。どんどん近付け、原始生命態ニビルよ…ふぅうふっふふwwふあーはぁーはぁーはーっwはあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはぁーっww

原始生命態ニビル
効果モンスター
星11/光属性/岩石族/攻3000/守 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。
自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。
その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。

概要


原始生命態ニビルとは、遊戯王OCGに登場するモンスターである。

元々は海外の『2019 Gold Sarcophagus Tin』で追加された新規カードの1枚で、『EXTRA PACK 2019』で来日した。

相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズ限定だが、自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚できる。
壊獣ラヴァ・ゴーレムに近いリリース除去を行った上で自身を場に出すという豪快な効果を持つ。

周知の通り、リリースによる除去は大半の破壊耐性を無視することが出来る。
しかもほぼフリーチェーンであるため、相手が大量に展開してきた後にこのカードの効果を使うことで、盤面を崩壊させたり以降の展開を妨害したりすることができる等、
状況とプレイヤー次第では色んな妨害が可能。

特に2019年現在の環境では、1ターンにモンスターを5体以上展開することは当たり前のように行われており、このカードの登場は数多のデッキにとって大きな抑止力となる。
(マナーの範疇で)ニビルを握っているように振る舞えば、相手はこのカードを警戒してモンスターの展開を4体以内に収めてくる、かもしれない。
展開したモンスターの数を数えるだけでもブラフにはなる。

ニビル「お前たちがソリティアする意思を見せるならば、俺はこのフィールドを破壊しつくすだけだぁ!」
プレイヤー「いいぞぉ! 今のお前のパワーで相手モンスターをこの世から消し去ってしまえー!」

……ただし、強い効果を持つカードには同じくらい強い制約が課せられているのが常であり(一部例外があるが)、このカードも例外ではない。

一つ目はこのカードのリリース除去は自分のカードも巻き添えにしてしまうこと
相手が先攻で展開してきた場合や劣勢でガラ空きになっているような状態はともかく、2ターン目以降はまず自分もモンスターを展開しているはずなので、ニビルを使う場合は多少なりともディスアドバンテージを負う覚悟をしなくてはならない。
少しでもケアするために墓地に送られた際、なんらかの効果を発揮するモンスターや蘇生カードがあると吉。
逆に言えば相手のモンスターを墓地に送ったつもりが、墓地で効果を発動し、リカバリーされてしまう可能性もありうるので要注意。
まあ今の環境ならば、自分のターンが回ってきていればある程度の妨害込みで展開していると思われるので、そういう場合はこのカードが必要なくなるだろう

二つ目はニビルを召喚後、相手フィールドに原始生命態トークンを特殊召喚してしまうこと
原始生命態トークンはニビルを特殊召喚する際にリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
ニビル自身は攻撃力3000とブルーアイズクラスの攻撃力を持つが、仮にニビル召喚時にお互いの場に攻撃力1000以上のモンスターが3体以上いた場合、トークンの攻撃力はニビル本体をあっさりと上回る。

トークン「どこへいくんだぁ…?」
プレイヤー「のおおぉううっ……自分のトークンに殺されるとは……これもデュエリストの定めか……」

ニビルもトークンも特殊召喚時の表示形式は指定されないため、お互いに守備表示で出せばこのターンにトークンによって殴り倒されることはないが、逆に返しのターンに処理出来ないと今度はこっちのライフが滅ぼされかねない。
一応ニビル本体も守備表示で出せるが、相手に自由を許してしまえば守備600のモンスターなど一瞬で吹き飛んでしまうだろう。
相手の場に出てきたモンスターが1体だけの場合など、使うタイミングを見誤ってしまうと逆に自分が痛い目を見てしまうため、ニビルの攻撃力を超えられてもいいよう、なんらかの除去手段は用意しておきたいところ。
また、 ニビルとトークンを出すのは一連の流れであるため、センサー万別やエルシャドール・ミドラーシュが場にあるとそもそもリリースすることすら出来ない

そして一部のデッキではトークン1体からでもケア(再展開)が可能なことも注意すべきだろう。
例えば【ドラゴンリンク】では《ドラコネット》スタートから《ギャラクシーサーペント》か《守護竜ユスティア》で《星杯の神子イヴ》をシンクロ、《星遺物の守護竜》をサーチ。
更に《星遺物の守護竜》で上記チューナーを釣ってから《水晶機巧-ハリファイバー》、《星杯の守護竜》、《ガード・オブ・フレムベル》と展開しておくことで*1
ニビルを打たれてもトークンから《リンク・スパイダー》、墓地の《星杯の守護竜》から《ガード・オブ・フレムベル》を蘇生して《守護竜エルピィ》をリンク、《星遺物の守護竜》で《守護竜エルピィ》を動かして展開、とすることができる。
もちろんニビルを打たれなかったら《召命の神弓-アポロウーサ》をリンクしてニビル含む手札誘発をケアしながら《星杯の守護竜》で展開することができる。
なお項目最上部の展開例の内、一番下はこのドラゴンリンクのメジャーな動きそのまんま。つまり完全にケアされているわけで、ニビルの使い手は笑っている場合ではない

「ニビルを握って先攻制圧に勝てるなどと、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ!」お前が言うのかよ

三つ目は「相手が5体モンスターを出したターンのメインフェイズ」にしか使用できないこと。
大量に展開するソリティアデッキではなく、【メタビート】や【閃刀姫】、【オルターガイスト】のように1ターンでモンスターを多く出さないデッキに対してはニビルが出すことが非常に困難。
これらは環境でも多く、無暗にメインデッキから入れると腐ってしまう可能性も高い。
他にも【デッキ破壊1キル】や【エクゾディア】【終焉のカウントダウン】などには殆ど出番がないだろう。

四つ目はニビルのリリースは壊獣などと違って召喚のためのコストではなく効果であること

《炎斬機ファイナルシグマ》や《RR-アルティメット・ファルコン》のように「他のカード効果を受けない」モンスターやリリースできない《召喚僧サモンプリースト》などを除去することが出来ない。
上記のようなモンスターがいた場合は、他のモンスターをリリースしてニビルを場に出すことになり、トークンもリリースしたモンスターのステータスを合計したものになる。
さらに 効果を発動する必要がある ので、上記の通り「モンスター効果を無効にできるモンスター」の前には手も足も出ない。
そういうモンスターの展開を許さないように立ち回らないといけないが、5回未満で展開されてしまったらどうしようもない。
ちなみに、「他のカード効果を受けない」モンスターしか場にいない場合、ニビルの効果は発動できるものの、特殊召喚はできず手札に留まる。

総じて汎用性が高く、爆発力はあるものの、使い方を誤れば我が身を破滅させかねない諸刃の剣とも言えるカードであり、プレイヤーのプレイングが問われるカードでもある。

壊獣との決定的な違いは
  • 発動条件の有無
  • リリースが特殊召喚するためのコストか効果か
  • リリースできる数
  • 相手ターンでも出せるかどうか
  • 特殊召喚されるモンスターの数
である。
手札での腐りにくさや耐性持ちへの対応など、壊獣の方が小回りが利くが、
妨害札としてのアドバンテージ獲得能力は二ビルの方が優れるといった感じである。
単純な優劣の差は付けにくく、仮想敵や環境によって評価が変わるだろう。


相性の良いカード



悪魔族と岩石族との融合で生み出される融合モンスター。融合素材の攻撃力の合計で攻撃力が決まる効果を持つ。
高い汎用性と攻撃力を持つ岩石族であるため、気軽にイービルヒーローデッキに投入できる。
フィールドゾーンに覇王城がある場合、超融合で原始生命態トークンを融合素材にすることも可能。

  • 御影志士

レベル4モンスター2体という軽い素材で出せる岩石族のランク4エクシーズ。
エクシーズ素材を取り除いてニビルをサーチすることが出来る。

  • クロノダイバー・リダン

ニビル同様EXTRA PACK 2019で登場したエクシーズモンスター。
リダンはモンスターを素材にしている場合、エンドフェイズまで除外する効果を持っているため、ニビルの巻き添えを食わない。更に、その後罠カードをエクシーズ素材にすればトークンを除去できるため相性がいい。
上記の御影志士と召喚条件が同じなので、この2枚をエクストラデッキに投入も可能である。


かつて環境を一世風靡した特殊召喚メタを持つ闇属性の融合テーマ。
ミドラーシュとの相性は最悪だが、シャドールモンスターは墓地へ送られるとなんらかの効果を発揮するためニビルでリリースした自分のモンスターの損失を取り戻すことが出来る。
また、下級モンスターはリバースモンスターで、基本裏側守備で出すため、巻き添えも喰らいにくい。
ちなみに光属性なのでネフィリムの素材になれる。


岩石族なのでシナジーが強く、ジルコニアやセラフィの融合素材にすることも出来る。

余談


  • ニビル(英語: Nibiru)は太陽を非常に細長い楕円軌道で公転しているとされる仮説上の天体。
    地球の4-5倍の大きさと20-25倍の質量、約100倍の密度を持ち、地球接近時に人類を滅亡させると言われている。
    モンスターを全滅させる効果はここが由来だろう。
    ニビルはシュメール文明の石版に示された11個の惑星の一つであるという説もあり、レベル11はここから設定したものと思われる。
    なお、遊戯王のイラストには隕石のようなものが描かれているが、天文学仮説上のニビルは惑星である。

  • イラストに描かれている隕石の内側には、何らかの生き物の爪や身体が見え隠れしている。恐らくこれが『原始生命態』で、ニビルが地面激突後に中から飛び出してくるのだろう。ジェノバラヴォスみたいだ。

  • 実は『2019 Gold Sarcophagus Tin』の発売日が2019年8月30日。そして『EXTRA PACK 2019』は同年9月14日発売である。来日まで2週間程度しかかかっておらず、前例がないわけではないが、そのスパンの短さに多くの決闘者の度肝を抜いた。ちなみに同期に『ディメンション・アトラクター』と『冥王結界波』がある。
    どうせなら炎星の新規や『Dream mirror』あたりも一緒に…と切望した決闘者も少なくない…はず。

追記・修正はニビルでフィールドを焦土に変えてからお願いします。


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