登録日:2018/04/23 Mon 18:56:12
更新日:2025/04/03 Thu 20:53:47
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こちらレイ、作戦区域に到着しました。
刀術式、展開。これより対象を閃滅します。
閃刀姫とは、
遊戯王OCGに登場するカードカテゴリの一つである。
概要
遊戯王OCG10期の「
デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ」にて初登場。
アニメには登場しない、OCGオリジナルのテーマ群となっている。
その最大の特徴はカードの種類の内訳。
なんと
メインデッキに投入可能なモンスターが初登場時点で1種類しか存在しなかった。
他は全てLモンスターと魔法カードというブッ飛んだ構成になっている。
徐々にメインデッキに投入可能なモンスターも増えてはいるが、相変わらず起点として使うのは1~2種類だけ。
魔法カードの多くは「発動宣言時点で、墓地に魔法カードが3枚以上存在する」という条件で追加効果が発生する非常に強力なカードが揃う。
昨今ではお馴染みの名称指定による1ターンに1度の回数制限も存在しない。
しかし同時に「自分のメインモンスターゾーンにモンスターがいると発動できない」という凄まじい制限も背負っている。
迂闊にモンスターを召喚するとデッキの回転が止まってしまうため、戦線維持はもっぱらLモンスターの役目。
そんな訳なのでLモンスター達の効果は「魔法カードの回収」と「戦闘補助」に特化している。
これらの特徴から、
「とにかく魔法カードを駆使してデッキの回転と除去、妨害を行い、あとはひたすらLモンスター単騎で殴る」
という魔法への依存度が尋常ではない戦略が持ち味である。
最近増えてきた
薄い本向きの可愛い系イラストのカテゴリでもある。しかしながら可愛さの中にカッコ良さも同居させたデザインに仕上がっている。
「最新兵器で武装した女の子」というアニヲタ的に心くすぐられるテーマも相まって多くの決闘者を
満足させている。
レイ「やめて!私に乱暴する絵を描く気でしょう?エロ同人みたいに!」
モンスターや魔法の名称はどれも実在する戦闘機にちなんだもの。
一部のカードはイラストに英数字が描かれているが、これはモデルとなった戦闘機に由来している。
カード性能
~「閃刀姫」モンスターカード~
長らくメインデッキに入れられるモンスターは《閃刀姫-レイ》のみだった。
後に「IGNITION ASSAULT」で《閃刀姫-ロゼ》が追加された。過労死仲間が増えるよ!
閃刀姫-レイ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、このカードをリリースして発動できる。
EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」Lモンスターが
相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
【閃刀姫】デッキの中枢を担うモンスター。ニーソと太ももの絶対領域が眩しい。
名前の元ネタは
零式艦上戦闘機、いわゆる
ゼロ戦。
「閃刀姫」Lモンスターを特殊召喚する効果と自己再生効果を持つ。
特殊召喚効果はフリーチェーンなので相手ターンでの特殊召喚はもちろん、コイツで殴った直後に発動して後続でもう一発殴るなんて芸当も可能。
ただし効果を使用して特殊召喚したLモンスターは蘇生制限を満たしていない点には注意。
自己蘇生効果は一つ目の効果と噛み合っており、相手ターンに復活してそのままLモンスターの特殊召喚および効果の発動に繋げる事が出来る。
《閃刀姫-レイ》が墓地にある限り、「閃刀姫」Lモンスターは実質的に1ターンに1度の戦闘or除去耐性持ちとも言える。
相手からすると、半端に攻撃してライフアドと引き換えにカードアドを取られるくらいなら放置してターンエンドの方がマシという状況になることもしばしば。
【閃刀姫】デッキでは当然ながら3積み必須と言っていいカードだが、2枚以上手札に来ると邪魔になったりする。
なおイラストでは制服みたいな感じの服を着ているが、これは「通常モード」と呼称される状態であり、
簡単に言えば非戦闘モードである。
他のカードのイラストでは戦闘状態に突入しているため、他にこの服装の姿を見れるカードはほとんど無い。
可愛いのにもったいない…。
ただ『クロスデュエル』では流石にイラストとは違う衣装モデルとして作るのはアレだったのか、通常モードのモデルになっている。つまり……
そういうことである。
ちなみに背景ストーリーを描く漫画によれば、15歳である。右手を高々と突き上げるか頭を抱えるかは貴方次第。
閃刀姫-ロゼ
効果モンスター
星4/光属性/
戦士族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに「閃刀姫-ロゼ」以外の「閃刀姫」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、EXモンスターゾーンの相手モンスターが、戦闘で破壊された場合、または自分のカードの効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、ターン終了時までその効果を無効にできる。
カテゴリ化から1年半以上を経て登場した第二の閃刀姫で、メインデッキに入る二人目の「閃刀姫」。
マスターガイド6で味方ではなく敵である列強国サイドの閃刀姫である事が明かされており、漫画版でも敵対している。
名前の元ネタはゼロ戦の「ゼロ」の逆読み。
一つ目の効果は「閃刀姫」の特殊召喚に反応して自身を特殊召喚するというもの。
元々特殊召喚を多用するカテゴリーなので、手札に呼び込めさえすれば割と好きな時に場に出せる。ランク4のX召喚にも便利。
二つ目の特殊召喚効果は墓地からの自己蘇生とモンスター効果の
無効化。
トリガーは
EXモンスターゾーンの相手モンスターを除去した時に限られるのが難点だが、破壊じゃなくてもOK。
なので《閃刀術式-ベクタードブラスト》の追加効果でも復活できる。
除去手段が豊富な【閃刀姫】デッキにおいてはこちらの効果も発動はそんなに難しくない。ちなみに
無効化効果は対象を取らない。
ただ2020年のマスタールール変更に伴いだいぶ蘇生しづらくなってしまった。
いずれの場合も一時的にメインモンスターゾーンが埋まる事になるため、「閃刀」魔法の発動を邪魔しないよう特殊召喚のタイミングには要注意。
基本的には即L素材にする流れになる。
《閃刀姫-レイ》以上に閃刀魔法の発動を阻害しやすく、自己蘇生効果もかなり限定的な状況なので、閃刀魔法主体の【閃刀姫】とはあまり相性が良いとは言えないカードだが、数少ない光属性の「閃刀姫」なので《閃刀起動-リンケージ》する上では重要になる。
また、《未来の柱-キアノス》を利用した展開ギミックを考える場合は必須。
なお閃刀姫Lモンスターのイラストは全て《閃刀姫-レイ》の姿が描かれているが、《閃刀姫-ロゼ》も問題なく素材にできる。
実際YU-GI-OH! CARD GAME ART WORKS付属の《増援》イラストでは、《閃刀姫-カガリ》の装備をした《閃刀姫-ロゼ》の姿が描かれている。
~その他のモンスターカード~
いずれも効果外テキストにより「閃刀」カードとして扱うので《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀空域-エリアゼロ》にも対応している。
が、《閃術兵器-H.A.M.P》《慈愛の賢者-シエラ》《未来の柱-キアノス》以外は既存のカードとシナジーがないも同然という致命的な仕様を抱えており、採用は相当厳しいと言わざるを得ない。
閃術兵器-H.A.M.P.
効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):自分フィールドに「閃刀姫」モンスターが存在する場合、このカードは自分または相手フィールドのモンスター1体をリリースし、そのコントローラーのフィールドに手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが戦闘で破壊された時、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
「SECRET SHINY BOX」にて登場した3枚目の効果モンスター。
名前の由来は恐らく第二次大戦で連合軍が零戦32型を新型機と誤認しつけたコードネーム「Hamp」、つまりレイ・ロゼ同様零戦が名前の由来。
自分フィールドに「閃刀姫」がいることが条件となっているが、「壊獣」と同様のリリース除去が行える。
【閃刀姫】が苦手な耐性持ち高打点モンスターの処理手段として使える。
さらにこのカードが戦闘破壊されれば(2)で更に相手の場を荒らすことも出来る。
だが「閃刀姫」モンスターの攻撃力は一部を除き1500で統一されており、打点を上げる手段も少ない。
追加効果の条件を満たした《閃刀起動-リンケージ》で《閃刀姫-カガリ》か《閃刀姫-シズク》を引っ張ってくる方法が最も手っ取り早いだろうか。
ダメージステップ効果で防ぎにくく、リンク閃刀姫との同時破壊が実現すればチェーン重ねによるテクニックで確実に盤面破壊や蘇生を行える。
後述の相性のいいカテゴリと組み合わせれば多少楽になる。
エルロン
効果モンスター
星1/風属性/機械族/攻 0/守 0
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「閃刀姫」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードを装備した「閃刀姫」モンスターの攻撃力は400アップする。
(3):フィールドのこのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「閃刀」魔法カード1枚を墓地へ送る。
Vジャンプ2022年6月号付録で登場した新たなメインデッキに入る「閃刀」モンスター。白髪前髪ぱっつんと中性的な容姿が特徴的な少年、もしくは少女。
なお登場号は閃刀姫のバックストーリーを描く漫画作品の掲載開始号でもある。
名前の由来は航空機の補助翼の一つ「エルロン」であろう。
航空機の主翼の外側、フラップの隣先端側にあるパーツで、航空機はこれを倒すか起こすことで機体を傾かせる。
《閃術兵器-H.A.M.P》同様カード名には含まれないが効果外テキストにより「閃刀」扱いとなる。
自軍の「閃刀姫」に攻撃力400アップの装備カードとなる効果と場にいる状態で破壊された場合「閃刀」魔法をデッキから墓地に落とす効果を持つ。
ただし発動可能なのは1ターンにつきどちらか1つだけである。
装備効果は僅か400という
第1期の装備魔法水準の強化値であり11期環境ではあまりに貧弱。
元々打点の低い「閃刀姫」専用装備カードなら1000ポイントアップでもバチは当たらなかっただろう。
この手のカードによくある装備時身代わり効果も特に持っていない。
「閃刀」魔法を墓地に送る効果は【閃刀姫】デッキでは有効ではあるのだが、デッキから魔法を墓地に落とすなら《おろかな副葬》が既に存在する。
そちらは手札から無条件で使用可能な上に自身も魔法カードなので一度に2枚の魔法カードを墓地に貯められる故に利便性の面でずっと勝っている。
必然的にこのカードのポジションは「4枚目の《おろかな副葬》未満」にしかならない。
何より問題なのは「1ターンにどちらか1つ」制限により、装備カードとして使った場合魔法を落とす効果は次のターンまで待たねばならない点。
せめて同時に使用可能ならまだ使い様はあったかもしれないが、これがただでさえ使いにくい効果の使い勝手が余計に悪くなっている。
慈愛の賢者-シエラ
効果モンスター
星6/水属性/機械族/攻2200/守1000
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分の墓地から魔法カード1枚を除外して発動できる。
このカードのコントロールを相手に移し、自分の墓地から「閃刀姫」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
漫画の閃刀姫ストーリーで登場した「カーマ三賢者」の1人。
「三賢者」共通して手札の魔法を捨てて特殊召喚する効果と破壊されたときに除外された魔法を回収する効果を持つ。
このカードの固有効果は相手にこのカードを渡して「閃刀姫」モンスターを蘇生する。
守備力は1000なので「閃刀姫」モンスターで戦闘破壊でき、蘇生したモンスターの効果を無効にすることもないので《閃刀姫-カガリ》を蘇生し相手に渡ったこのカードを戦闘破壊すれば墓地と除外からそれぞれ魔法を回収できハマれば強い。
ただし事前の下準備が必要であり事故要素が増える点、このカードを自場に残すと「閃刀」魔法が使えなくなる点には注意。
相手に送りつける効果から、閃刀姫が愛用してる永続魔法《カイザーコロシアム》と相性が良い。
《閃刀姫-カイナ》を使って攻撃不可にすれば確実に1ターン凌げ、次ターンで戦闘破壊しアドバンテージを稼ぐ事も出来る。
実際のところ初動に使えずレベルも高いため使いにくい部類だが、下の2体がクソすぎるのでこれでもまだ強い方である。
智の賢者-ヒンメル
効果モンスター 星5/地属性/機械族/攻 500/守2500
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドのリンクモンスターを対象とする効果を相手が発動した時、自分の墓地から魔法カード2枚を除外して発動できる。
その効果を無効にする。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
武の賢者-アーカス
効果モンスター
星5/炎属性/機械族/攻2400/守 200
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドのリンクモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の魔法カード1枚を除外できる。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、除外されている自分の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
「カーマ三賢者」の残りの二人。
それぞれLモンスターに対する対象無効効果と破壊耐性効果を持つ。
場にこのモンスターがいないと固有効果が使えないが、場にこのモンスターがいると「閃刀」魔法が使えなくなるという致命的なジレンマがあり、固有効果のコストに墓地の魔法を要求する点も墓地の魔法カードの枚数を参照する「閃刀」魔法との相性が悪い。
自分のフィールドを埋めないだけ《エルロン》の方が強いというあんまりな言われ方をする始末。
いっその事「閃刀」サポートの恩恵を受けることを完全に捨てて手札から召喚権を食わずに出るレベル5機械族として使うのもあり。というかそうでもしないと使いようがない。
後述するLモンスターのレイ達を情け容赦なく
融合素材にする
【閃刀サイバー】でもなければ採用されることはない。
これは重症だな。
未来の柱-キアノス
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻 500/守1500
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「閃刀姫-ロゼ」1体を特殊召喚する。
このターン、自分は機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地・除外状態の「閃刀姫-ロゼ」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
漫画に登場する敵国スペクトラ「三柱」の一機。閃刀カードでは非常に珍しく《閃刀姫-ロゼ》を名指しした効果を持っている。
(1)の効果自体は上記のお荷物漫画産閃刀モンスターと変わらないが、(2)(3)により閃刀姫デッキに展開をもたらす革新的なカード。
「閃刀姫で展開なんて行わないのでは?」と思われがちだが、漫画から追加された双子の閃刀姫は展開するとアドを増やす非常に便利な効果を持つが、これまでの閃刀姫が展開し辛いテーマだった為に活かす事が難しかった。それを1枚で解消出来るのがこのカードである。
光属性であるために《閃刀姫-アザレア》へのパーツにもなれる上、《閃刀姫-カメリア》を先攻で召喚する事も容易になった。(3)で《閃刀姫-ロゼ》を復活させリンク3の《閃刀姫-アザレア・テンペランス》に繋げる等、先攻・後攻どちらでも優秀な働きを担える。
《閃刀姫-ロゼ》のリクルートが通れば1枚から《合体術式エンゲージ・ゼロ》の召喚条件と効果条件を満たし、《閃刀機-ホーネットビット》を《閃刀姫-カメリア》と《閃刀姫-カガリ》で疑似サーチしリンク4にまで届かせる事が出来る等、全てのリンク閃刀姫へのアクセスを可能としている
《閃刀姫-ハヤテ》を切らないで《閃刀姫-ロゼ》を墓地に落とせる動きも優秀であり、リンケージ1キルコンボの補助も出来る。レベルが1なので《リンクリボー》等で簡単に墓地に落とせる等細かい点で気が利いている。。
(2)でEX召喚に機械族縛りが付くが閃刀姫のLモンスターは全て機械族なため出張させないための縛りと考えて問題はない。汎用EXを使いたい場合は(2)を避けるだけで縛られる事無く召喚可能。《閃刀姫-ロゼ》を先に落とせていれば相性の良い《アクセスコード・トーカー》までの難易度は簡単になっている。
弱点は展開が必須なため手札誘発である《増殖するG》に非常に弱い点。閃刀姫は少ない特殊召喚で盤面を整えられるテーマであった為にあまり悩む必要は無かったが、このカードを使うなら《増殖するG》への対抗札が無い場合考え無しに発動するのは危険である。
《灰流うらら》《無限泡影》等の無効手札誘発に弱い点も弱点に挙げられるが、どちらかと言うと本命は《閃刀姫-カメリア》や《閃刀姫-カガリ》、《閃刀姫-シズク》の効果な為、手札次第で突破出来ると考えれば誘発を受けやすい性質は個性と捉える事も出来る。効果を通せば凄まじいアドバンテージを1枚で稼ぐので、誘発吸収能力はテーマ1。
総じて閃刀姫を利用してモンスターを並べる上では優秀な効果を持つのだが、漫画版登場以前から【閃刀姫】が得意とする魔法主軸の戦略とはさほどかみ合っておらず、また魔法主軸の戦略のほうが他テーマとの差別化を図りやすいため、純粋な【閃刀姫】での採用率は低い。
閃刀姫を利用してEXから機械族の展開を行うデッキにおいては、《閃刀姫-ロゼ》ともども活躍してくれるだろう
~リンクモンスター~
リンク1
《閃刀姫-レイ》が兵装を身に纏った「決戦モード」。リンク1は共通の召喚条件を持つ。
1ターンに1度しか特殊召喚できない誓約は、L召喚以外でも適用される事に注意が必要。
武装したせいなのか種族が
機械族に変化している
が、そのわりに素の攻撃力は変わってない。
閃刀姫-カガリ
リンク・効果モンスター
リンク1/炎属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上】
炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。
《閃刀姫-レイ》の変身フォームその1。敵陣殲滅に特化した「極地特攻型閃滅モード」。
「篝火」が名の由来だからか、全体的に炎をイメージした赤の意匠が多め。
さらに空戦強襲型らしく、クジャクの尾羽のような背面スラスターの自己主張も激しい。
装甲には「X-003」という番号が振られている。
効果は魔法のサルベージと自己強化。
一つ目の回収効果が強力。この効果を上手く使うためにも、いかに素早く魔法を墓地に溜め込むかがカギになる。
墓地からしか回収できないのが難点だが、後述する《閃刀起動-エンゲージ》を経由することで万能サーチ効果に化ける。
二つ目の効果は上昇値が低いために半ばオマケみたいな扱いだが、《隣の芝刈り》型にすると最終的に攻撃力4000とか超えたりする。
【閃刀姫】における主要アタッカーではあるが、殴り手というより回収役としての役回りが色濃い。
《閃刀起動-リンケージ》登場以降はアタッカーの一翼を担いながらサルベージも行う重要なポジションとなる。
《閃刀起動-エンゲージ》が準制限になってからもその回収効果を生かして長らく【閃刀姫】のメインエンジンとして活躍していた。
が、2019/1/1の改訂で抑制の為か制限カードになってしまった。
1枚しか使えないため回収手段を用意する手間がかかったり、イラスト違いとの併用が出来ず長らくもどかしい思いをしていたが、OCGストーリーズの販促も兼ねてか2023/1/1にようやく準制限カードへ緩和された。その後環境に与えた影響が少なかった為制限解除され再び3枚使用可能となった。
閃刀姫-シズク
リンク・効果モンスター
リンク1/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右上】
水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。
(2):このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。
《閃刀姫-レイ》の変身フォームその2。防衛に特化した「拠点防衛型刀衛モード」。
《閃刀姫-カガリ》とは対照的な青い重装甲が目を引く。装甲には「X-002」の番号が記載されている。
こちらは全体弱体効果と魔法のサーチ効果を持つ。後述の《閃刀術式-ジャミングウェーブ》のイメージか。
一つ目の効果は《閃刀姫-カガリ》同様、かなり控えめな下降値に設定されている。
それでも墓地にある程度魔法が溜まってくると下級相手に競り負けたりはしなくなるが。
攻撃役のLモンスターの後ろに立てておくと戦闘補助として役立つ。
二つ目の効果はデッキから必要なカードを引っ張ってこれる分、発動がエンドフェイズ時とやや遅い上にサーチ対象の制限もある。
終盤になると扱いづらくなってくるので、事前に墓地回収系カードで調整しておきたい。
《閃刀姫-レイ》を素材に《閃刀姫-カガリ》を特殊召喚してサルベージしつつ(場合によっては更に《閃刀姫-ハヤテ》に変えて)攻撃
→メインフェイズ2で《閃刀姫-シズク》に繋げてエンドフェイズにサーチ、というのが【閃刀姫】基本パターン。
手札1枚の消費で場にモンスター1体&手札に魔法2枚回収、というインチキ臭い動きが出来る。
当初は1000円以下で購入できたが、《閃刀姫-カガリ》や後述の《閃刀起動-エンゲージ》と違い全然再録されなかったため高騰していった。
2021年には「閃刀姫」関連カードとしてはぶっちぎりの高額カードになってしまっていたが、同年末の「SECRET SHINY BOX」にてようやく再録されて落ち着いた。
閃刀姫ボックスではシークレット仕様が確実に封入され、ノーマルパラレル仕様もパック次第では入手できる。
このカードにもイラスト違いがあり、そちらのバージョンでは兵装を身に纏っていない《閃刀姫-レイ》がリンクマーカーからシールドを展開している。《閃刀姫-ロゼ》を攻撃から守っているので時系列としては《閃刀起動-リンケージ》の直前の出来事になるか。
『クロスデュエル』のテキストによると、実弾からエネルギー弾まであらゆるものを防ぐ障壁を発生させることが出来る、とのこと。
この解釈ならモンスター自体の守備力が0なのも頷ける……かも。
閃刀姫-ハヤテ
リンク・効果モンスター
リンク1/風属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下】
風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-ハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。
デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。
《閃刀姫-レイ》の変身フォームその3。迎撃に特化した「侵攻迎撃型撃刀モード」。
長距離狙撃に向いてそうな見た目で、緑を基調とした装甲を身に纏う。番号は「X-004」。
旧大日本帝国陸軍には四式戦闘機「疾風」という同名の戦闘機があるが、リンク「閃刀姫」の命名則からしてこれは偶然か。
ライフを直接「狙い撃つ」直接攻撃と墓地肥やしの効果を持つ。
ダイレクトアタッカーの中でも破格の攻撃力を誇り、終盤の引導火力としては充分。
二つ目の効果との噛み合いも良く、《閃刀機-ホーネットビット》から呼び出した後に《閃刀姫-レイ》を墓地に送って自己再生の準備をする、
魔法を落としてから《閃刀姫-カガリ》で回収する、など用途は様々。
《閃刀起動-エンゲージ》にいかに早く触れるかがこのデッキでは課題になるため事故回避にも役立つ。
なお二つ目の効果の発動条件は戦闘を行う事が条件であり、相手に戦闘ダメージを与えたりモンスターを戦闘破壊する必要はない。
リンクマーカーが自分側に向いているものの、発動制限の関係で下手にモンスターを特殊召喚すると手札の魔法が腐る。
勝負を決めに行く時ややむを得ない事情がある時以外は後続の展開は控えた方が無難。
出張性能も高く、バーンデッキ等でも《閃刀姫-レイ》や《閃刀機-ホーネットビット》と共に実質1500バーンのカードとして採用される事がある。
閃刀姫-カイナ
リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右下】
地属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カイナ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは相手ターン終了時まで攻撃できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分が「閃刀」魔法カードの効果を発動する度に、自分は100LP回復する。
《閃刀姫-レイ》の変身フォームその4。近接戦闘に特化した「近距離格闘型闘閃モード」。
黄色を基調とした装甲で、「腕」の名の通り多腕のクレーンアームを身に付けた重機を思わせるパワフルな外見。番号は「X-005」。
外見に反して守りに徹しており、攻撃の牽制効果とライフポイント回復効果を持つ。
特殊召喚成功時に相手モンスター1体の攻撃を相手ターン終了まで封じ込める効果を持つ。イメージは攻撃してきた相手の動きをアームで抑え込む感じか。
自分のターンに使っても素材にされて逃れられたりしてしまうので、専ら相手ターンに《閃刀姫-レイ》の効果で出して追撃を防ぐ目的で使う。
このカードがEXデッキにあれば、2体からの攻撃もしくは除去+1体の攻撃を単騎で耐え切ることができるため、地属性パワータイプらしく地味な効果ながらも必要な存在。
突破されるとしても1体多く防げるため、不意の《ヴァレルソード・ドラゴン》や物量押しによるワンキルから生き延びられる確率が変わってくる。
ライフ回復効果は、いくら魔法を連発すると言っても回復量があまりにもしょっぱいのでオマケと呼ぶのも憚られる。
とはいえ長期戦になりやすい【閃刀姫】デッキにおいては、公式ルールのマッチ戦の時間制限経過後に発生するエキストラターン及びエキストラデュエルでの有力な勝ち筋になる。
《閃刀姫-ハヤテ》でダイレクトアタックをかましてこのカードでライフを回復したり攻撃を防いだりして逃げ切るのが理想か。
というかあまりにもETED以外に使い道がないため露骨すぎる。
リンク2
2以上の高リンク閃刀姫は列強が使う閃刀機や漫画産の閃刀姫等種類が豊富。
よく見ると召喚条件がバラバラでありそれぞれの特性を把握する必要がある。
閃刀姫-ジーク
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:上・下】
「閃刀姫」モンスターを含むモンスター2体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できず、自分は「閃刀姫-ジーク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次の相手エンドフェイズまで除外する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は1000アップする。
その後、対象のカードを墓地へ送る。
「LINK VRAINS PACK 3」で登場した《閃刀姫-ロゼ》の変身フォームと目される、初のリンク2「閃刀姫」。
イラストは巨大なパワードスーツ…というかほぼ
ロボット。
中心に閃刀フォームの《閃刀姫-ロゼ》らしき人物が組み込まれているようなものとなっており、今までのリンク「閃刀姫」と比べ異質な雰囲気が漂う。
「ジーク」は連合軍が零戦につけたコードネーム「Zeke」が由来と思われ、Lモンスターでは唯一零戦に関係した名前が付けられている。
一つ目の効果は一時的な単体除去。
相手の切り札を飛ばして
ゲームエンドに持ち込むのはもちろん、自分のメインモンスターゾーンをこじ開けて「閃刀」魔法の発動準備をするのにも使える。
二つ目の効果は非力な【閃刀姫】デッキにはありがたいパンプアップ。しかも永続。
カード1枚のコストはそれなりに重いので、速攻魔法を対象にしてからチェーン発動するなどして無駄の無い動きを心掛けたい。
こちらもメインモンスターゾーンを空けるのに役立つので、コントロール奪取系のカードとの相性が良い。
《閃刀姫-レイ》の効果による特殊召喚は出来ないが、「壊獣」や《閃刀機-ウィドウアンカー》で奪ったモンスターの処理など、とりあえず入れておくと何かと融通がきく、【閃刀姫】にとっては貴重な1枚。
余談だがマスターガイド6では《閃刀姫-カガリ》と交戦し、追い詰められた《閃刀姫-レイ》がリミッターを解除するまでに至ったらしい。
その後はマスターガイド内では語られていないが、後に出た《閃刀姫-カガリ》のイラスト違いバージョンをよく見ると、背景にコイツの残骸がある。
どうやら姫同士の対決は《閃刀姫-レイ》に軍配が上がった模様。
閃刀姫-アザレア
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上/右下】
光・闇属性モンスター2体
光・闇属性モンスター2体
このカードはL召喚でしか特殊召喚できず、自分は「閃刀姫-アザレア」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分の墓地の魔法カードが3枚以下の場合、このカードを墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、
自分の墓地から魔法カード1枚を除外して発動できる。
その相手モンスターを破壊する。
漫画の閃刀姫ストーリーで登場したロゼのクローン。《閃刀姫-ロゼ》のリンク体の《閃刀姫-ジーク》と同様にリンク2で、レイと無関係なので同様にL召喚でしか特殊召喚できない制約を持つ。
「アザレア」は同名の花が由来と思われ、Lモンスター(というか閃刀姫モンスター)で唯一「零戦」と関係する名前を持たない。ちなみに花は白と赤があり、レイとロゼの色にきっちり対応している。
一つ目の効果は単体除去。魔法・罠に触れるのが強力で、特にコストもないので盤面制圧のお供になる。
ただし墓地に魔法カードが3枚以下だと効果発動後に自爆してしまう。除去を使わなければ自爆もしないので状況によってはあえて除去を使わないという運用も考えられる。他の閃刀効果を使っていると勘違いしがちだが、3枚以下なので自壊を防ぐには4枚必要。
二つ目の効果は戦闘時の相手モンスターの除去。
墓地の魔法カードを除外する必要があり、戦闘を挟む必要があるため優れた効果
というわけではないが、戦闘が苦手+対象耐性を突破するカードが少ない【閃刀姫】で打開策としての価値は低くない。
両効果ともに【閃刀姫】で痒いところに手が届く優秀な効果ではあるのだが、L素材指定が地味に面倒。
登場当初、閃刀姫モンスターでこのカードの素材になれるのは《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ロゼ》《閃刀姫-ジーク》と閃刀姫
トークンしかおらず、リンク閃刀姫の中でも出しにくさは随一。
相手依存にはなるが《閃刀機-ウィドウアンカー》《閃刀機-シャークキャノン》で奪ったモンスターを使えば少しは負担が緩和される。
また、手札に溜まった《
エフェクト・ヴェーラー》などが素材にできるのはこれならではの利点になる。
後に《未来の柱-キアノス》が登場した事により、一気に召喚条件を満たしやすくなった。
魔法が足らず自爆しても《未来の柱-キアノス》の効果で《閃刀姫-ロゼ》が復活するためとりあえず《未来の柱-キアノス》が飛び出したら無効を切らない限り1枚除去されると考えても良い。
盤面を掃除しながら意図的にEXゾーンを開けて《閃刀姫-レイ》のリンケージコンボの花道にしても良い。
一方で、【閃刀姫】以外のデッキであればL素材指定はゆるゆるなので光・闇属性主体のデッキの汎用除去モンスターとしてEXデッキに忍ばせておくという使い方もある。
が、汎用性抜群の
《S:Pリトルナイト》が登場して以降は採用率を大幅に落としている。
閃刀姫-カメリア
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右上/左下】
効果モンスター2体
このカードはL召喚でしかEXデッキから特殊召喚できず、自分は「閃刀姫ーカメリア」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の魔法カードが3枚以下の場合に発動できる。
デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを相手フィールドに特殊召喚し、対象のモンスターを墓地へ送る。
このカードのコントロールはこのターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る。
漫画の閃刀姫ストーリーで登場したもう1人のロゼのクローンにて《閃刀姫-アザレア》の姉妹。こちらも《閃刀姫-アザレア》や《閃刀姫-ジーク》と同様にリンク2でL召喚でしかEXから特殊召喚できない制約を持つが、蘇生による特殊召喚は可能。
《閃刀姫-アザレア》と異なり素材指定が効果モンスター2体と緩い代わりに1ターンに1度しか特殊召喚できない制約を持つ。
名前も《閃刀姫-アザレア》同様に同名の花が由来と思われ、「零戦」と関係する名前を持たない。ちなみに花は白と赤があり、レイとロゼの色にきっちり対応している。
(1)は閃刀カードの墓地送り。似た効果を持つ《閃刀姫ーハヤテ》と異なりメインフェイズに発動可能なため自由度が高いのが特徴。
ただし、墓地に魔法カードが3枚以下でないと使えない点には要注意。実質序盤専用の効果と言える。
(2)の効果は自身が墓地に送られた時に相手モンスターを墓地に送りつつ、自身をエンドフェイズまで相手の場に送りつける効果。
非常に緩い条件で破壊耐性持ちを突破出来るのは非常にありがたく、相手の場に移動した自身もエンドフェイズに帰ってくるので状況次第では再度の発動も狙える。
…のだが、ここで足を引っ張るのが1ターンに1度しか特殊召喚できないと言う制約。相手の場に特殊召喚する都合上、このカードをL召喚したターンにはこの効果が使えないため、発動可能なのは次の相手ターンから、とタイムラグが大きい。
相手ターンに発動出来れば妨害になるが、送りつけたこのカードを素材などに利用される事もあり、もしこちらの場に戻って来てもメインモンスターゾーンに戻ってくるため閃刀魔法の邪魔になる、と扱いが難しい。
こちらも《閃刀姫-アザレア》同様に【閃刀姫】で痒いところに手が届く優秀な効果である。
特に(1)の効果で閃刀魔法を落とした後にこのカードを《閃刀姫ーカガリ》に変えて落とした閃刀魔法を即座に回収すれば擬似的な閃刀魔法サーチとなり、《閃刀起動ーエンゲージ》で更にサーチが出来るのは非常に強力。
(2)の効果も何処から墓地に送られるのかは問われないため、一度正規召喚に成功したならば《セリオンズ“キング”レギュラス》などで装備された状態でも発動するのが魅力的。自ターンに装備カードとして釣り上げ、マルチロールで墓地に送る事で有効な除去札となる。
ただし、(1)の効果は発動条件が、(2)の効果は即効性がなく相手に利用される隙がある所が面倒なポイント。
【閃刀姫】以外のデッキ視点では「効果モンスター2体」と言う非常に緩い素材で出せる機械族リンク2と言う事で《
幻獣機アウローラドン》への中継役として注目されている。
似た立ち位置に《警衛バリケイドベルグ》がおり、あちらはカード名さえ違っていれば通常モンスターや
トークンも素材に出来るため、最悪素引きした《幻獣機オライオン》からでもL召喚可能で出しやすさは上回っている。
こちらは素材となった後も《ヴァレルロード・S・ドラゴン》の装備カードになれば《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を処理されても相手モンスターを除去して妨害可能で盤面の強固さで優っている、と甲乙つけ難い関係となっている。
また、《閃刀姫-カメリア》→《閃刀姫-カガリ》で任意の閃刀魔法をサーチできる事から出張パーツとしても注目を集めている。
合体術式-エンゲージ・ゼロ
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右/左】
光・闇属性モンスター2体
このカード名はルール上「閃刀姫」カードとしても扱う。
自分は「合体術式-エンゲージ・ゼロ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、このカードはL素材にできない。
(1):このカードが特殊召喚した場合、フィールドの攻撃力2500以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):自分の墓地に「閃刀姫-レイ」及び「閃刀姫-ロゼ」が存在する場合、このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
《閃刀姫-レイ》と《閃刀姫-ロゼ》が共鳴しサポートユニット「アディルセイバー」を装備した合体術式。所謂並んだだけリンク。
閃刀姫の高L召喚はそれぞれ召喚条件が別に定められており、一見するとどれも同じに見えるが、このカード、よく読んでみると《閃刀姫-レイ》の効果や《閃刀起動-リンケージ》で召喚可能な唯一の高Lモンスターである。
代わりにL素材に出来ない制約があり、出張に使われないようにロックされている。効果以外では《閃刀姫-アザレア》同様に《未来の柱-キアノス》1枚から召喚する事も可能。
(1)は閃刀姫で実戦レベルで使用可能な無効効果で、自分が効果を通すのに使える上に、相手ターンに《閃刀起動-リンケージ》して効果を封じる事も可能。攻撃力の下限がある上チェーンブロックに乗せるように使えない為に使用場面は限られているが、使いやすい択である。
本命は(2)で、墓地に《閃刀姫-レイ》と《閃刀姫-ロゼ》が存在すると、相手のモンスターを全て破壊する豪快な効果を持つ。実質テーマ内にサンダーボルトを実装しており、捲り能力が更に向上した。
ダメージステップ開始時に効果を通すために、このカード自体で追撃は出来ないが、L素材に出来なくとも閃刀姫では《閃刀起動-リンケージ》の素材にして《閃刀姫-カガリ》に繋げ追撃で5000ダメージ与える事が可能である。
また、このモンスターはリンク閃刀姫で初の光属性である為に、闇リンク閃刀姫と組み合わせ《閃刀起動-リンケージ》のパンプ条件を満たす事が可能。
《閃刀姫-ロゼ》を除外される等の妨害を受けてもリンケージ1キルが狙いやすくなった。《閃刀起動-リンケージ》のフィールド参照に対応している唯一の閃刀姫にもなる。
リンク3
閃刀姫-アザレア・テンペランス
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/機械族/攻2500
【リンクマーカー:左/右/下】
Lモンスターを含むモンスター2体以上
このカードはL召喚でしかEXデッキから特殊召喚できない。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合、自分の手札・墓地から魔法カード1枚を除外し、
相手フィールドの攻撃力2500以下のモンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備魔法カード扱いでこのカードに装備する。
(2):このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。
自分の手札・墓地からこのカード以外の「閃刀」モンスター1体を特殊召喚する。
《閃刀姫-アザレア》が破壊した三柱をカスタムし強化骨格にしたユニット「テンペランス」を纏った状態。閃刀では初のリンク3モンスターとなる。
対象に取った相手を装備魔法扱いにする除去効果と、墓地の閃刀モンスターを蘇生させる効果を持つ。
《閃刀姫-アザレア》同様にL召喚でしか特殊召喚出来ない制約を持つが、1ターンに1度の特殊召喚制限が無く、何度でも召喚可能な唯一のリンク閃刀姫である。
(1)は汎用的な除去効果で、対象に取れる相手なら永続で装備出来るため大体除去が可能。召喚条件も《閃刀姫-アザレア》同様に非常に緩く、汎用的に使用出来る。
閃刀姫で採用する場合は機械族な為《未来の柱-キアノス》の縛り下でも召喚可能な点と、閃刀姫である点が優秀。閃刀姫の為場を離れれば《閃刀姫-レイ》を召喚出来るし、リンク1に戻せる柔軟性を持つ。
同リンク体の汎用除去カードである《トロイメア・ユニコーン》と比較するとモンスターしか除去出来ない点、高攻撃力モンスターは除去出来ない点で劣るが、上記の利点とコストに手札を使わず墓地魔法を使う点で好みが分かれると言ったところ。
ちなみに装備効果に対し閃刀姫は無力なため対閃刀姫のメタ効果にもなっている。閃刀姫ミラーになった場合は覚えておきたい。
(2)は戦闘破壊のみなので狙う機会は少なく、オマケ程度の効果と考えるべきだろう。
一つ上げるならば、閃刀姫では珍しく攻撃力が2500となっている為、《閃術兵器-H.A.M.P》と相打ちさせ、同時に効果を使いつつ盤面破壊とラッシュを叩き込むというコンボを狙う事が可能。《未来の柱-キアノス》の展開力を使えば狙いに行けるチャンスはあるだろう。
また、蘇生先がよく見ると名称を避けてない上に名称ターン1が無い為に、《閃刀姫-アザレア・テンペランス》を召喚しもう一回重ねて召喚、相手に自爆特攻すると墓地の《閃刀姫-アザレア・テンペランス》が蘇生し無限ループが発生するという小ネタは、使う側も使われる側も覚えておいて損はない。ダメージステップ&墓地効果故に防ぎにくく、安易な《増殖するG》が死を招く可能性がある。
ちなみにこの効果で一番想定されてたであろう《閃刀姫-アザレア》本人は自身の制約のせいで蘇生出来ない。
リンク4
閃術兵器-S.P.E.C.T.R.A.
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/機械族/攻3000
【リンクマーカー:上/左/右/下】
Lモンスターを含むモンスター2体以上
このカード名はルール上「閃刀姫」カードとしても扱う。
このカードはL召喚でしかEXデッキから特殊召喚できない。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):チェーン2以降に相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、
自分の手札・墓地から魔法カード2枚を除外して発動できる。
その効果を無効にする。
その後、相手フィールドのカード1枚を破壊できる。
(2):自分の墓地に魔法カードが存在しない場合、このカードの攻撃力は3000ダウンする。
《閃術兵器-H.A.M.P》の代わりに登場した漫画版の閃術兵器。閃刀姫が乗り込んでいる為このカードも閃刀姫扱いになり、唯一のリンク4モンスター。
(1)で相手の効果を無効に出来る閃刀姫では有難い万能無効モンスター……なのだが、閃刀では墓地に魔法を貯めたいのに2枚除外という重いコストがある上に、チェーン2以降という厳しい条件も存在する。
敵国の閃刀姫に漏れず召喚条件が汎用的であるために警戒されたか、意図的に性能を若干下げられた節がある。
アザレア系列のカードには全て魔法を除去するコストを払う必要があるが、《閃刀姫-アザレア》《閃刀姫-アザレア・テンペランス》が後半に使いたいタイプの効果、つまり墓地に魔法がある程度溜まっている状態で使う前提の性能なのに対して、
こちらは先攻に置いておきたいタイプの性能なため、コストとの噛み合いが悪く閃刀姫では採用し辛い。
一応、《未来の柱-キアノス》とコスト1枚で召喚から墓地魔法2枚までは用意する事が可能だが、継戦能力が売りの閃刀姫でそれをするかと言うと微妙な所がある。
(2)は完全にデメリット効果であり、フレーバー重視の側面がある。
とは言え墓地の魔法が0である事は先攻展開を除きほぼ無い為、《未来の柱-キアノス》の機械族縛りの中で出せる唯一のリンク4フィニッシャーとして輝ける……かと思いきや、対抗馬にこのカード以上の攻撃力が期待出来る《揚陸群艦アンブロエール》の存在が立ちはだかる。
閃刀姫カードであるため破壊された時の《閃刀姫-レイ》蘇生に繋がるので場持ち自体は悪くないが、そもそも閃刀姫のEXデッキはかなり圧迫されている為率先して抜かれる事が多く、敵側にしては珍しく課題の残るカードとなってしまった。
~魔法カード~
通常魔法と速攻魔法、装備魔法は前述の通りメインモンスターゾーンにモンスターがいると発動できない。
また墓地に魔法カードが3枚以上あれば効果が追加、強化される。
条件を満たす必要はあるが、その効果はどれもかなり優秀。というか一部明らかに狂った性能の奴が紛れ込んでいる。
カード名は多くは軍用機の名前や戦闘機に纏わる軍事用語に由来している。
閃刀起動-エンゲージ
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。
イラストは《閃刀姫-レイ》が凛とした表情で「閃刀」を構えている所。
「閃刀」を起動する事で戦闘形態「閃刀モード」となり、通常モードより動きやすそうな服に身を包むようだ。
「エンゲージ」には様々な意味があるが、ここでは軍事用語での「会敵」「交戦開始」と思われる。
メイン効果は
サーチ、追加効果は
ドロー。サラッと書いたがこれがかなり危険な代物。
普通に使っても万能サーチなのに条件を満たせば
これ1枚で手札アドが稼げる、【閃刀姫】のキーカードにしてメインエンジン。
後述の《閃刀機-ホーネットビット》と一緒に出張パーツとしても活躍している。
この手のカードにありがちな
「1ターンに1枚しか発動できない」的な制限も無いため、《閃刀姫-カガリ》でサルベージすれば再び発動出来る。
つまり
1回発動でデッキを回した上に手札が1枚増えるカードが1ターンに2発撃ててしまう事になる。
この1枚で手札が2枚増える上に、その内1枚は確実に状況に応じたカードを加えられる。
この異様なまでの強さから、【閃刀姫】デッキにおいてはあの
《強欲な壺》より強いとまで言われる有様。
デッキの軸かつ最重要カードとも言えるがゆえに【閃刀姫】ならフル投入必須カードとされるが、当然の様にスーパーレア。
常軌を逸した性能とレアリティの高さから、同パックに収録された新規カードの中でもぶっちぎりの高価格。
出張パーツとしても需要が高いため、環境トップ時代はこれの収録パック1ボックス分ぐらいの値段がついていた。
後に「レアリティコレクション3」で再録されたため、2021年現在は高くても数百円程で入手可能になった。
結局案の定というか規制が入り、2018/10/01でとりあえず準制限に放り込まれることになった。
その後時を経て2023年にもなると閃刀姫が環境で争う事も減ったためか、同じく規制された《閃刀姫-カガリ》やウィドウアンカーの緩和に続くように2024年1月の制限改訂で緩和、5年ぶりにほぼフルパワーで戦えるようになった。
イラスト違いがあり、そちらには《閃刀姫-ロゼ》が描かれている。何やら機械に繋がれており、イラストも《閃刀姫-レイ》のものに比べて暗く陰鬱な雰囲気が漂う。
閃刀術式-アフターバーナー
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。
《閃刀姫-カガリ》がゴッドバードっぽい技を繰り出している。公式によれば《閃刀姫-カガリ》の
必殺技という設定とのこと。
「アフターバーナー」とは
ジェットエンジンの推力増強装置の一つ。
ジェット排気に燃料を吹き付けて排気内の酸素と混ぜ合わせる事で再度燃焼させ、大きな推力を得る事ができるが代わりに燃料を激烈に消耗する。
《閃刀姫-カガリ》の身体が燃え上がっている事や気安く連発できない機能という点ともよくマッチしたネーミング・設定と言える。
なお「アフターバーナー」は本来は
GE製のものの商品名であり、製品名としては正しくは「オーグメンター」という。
メイン効果はモンスター除去、追加効果は魔法・罠除去。1:2交換を平然と行うやべーやつ。
さらに追加効果の方は対象をとらないため、チェーンして破壊を回避するのが非常に困難。
他の「閃刀」魔法カードにも言えることだが、メインの「モンスターの破壊」に失敗すると、追加効果の「魔法・罠の破壊」は発生しない。
相手のモンスターを破壊することが前提になるため、破壊耐性持ちや対象耐性持ちモンスターなどに弱い。
閃刀術式-ジャミングウェーブ
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。
こっちは《閃刀姫-シズク》の
必殺技であり、《閃刀姫-シズク》が
バリア的な何かを張っている。
メイン効果は魔法・罠除去、追加効果はモンスター除去と、《閃刀術式-アフターバーナー》とは逆になっている。
こちらも同様に追加効果が対象をとらないので、対象耐性持ちや裏側守備のモンスターを処理できる。
対象を取る効果に耐性を持つモンスターを苦手とする【閃刀姫】デッキでは貴重な存在。
…が、セットされた魔法・罠を破壊する必要があるため、《閃刀術式-アフターバーナー》以上に取り回しに気を使う。
最悪自分の場にいらなくなった魔法を伏せ、コイツで割って墓地魔法を積みつつ無理やり相手のモンスターを仕留める、みたいな事も出来るっちゃ出来る。
閃刀術式-ベクタードブラスト
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
お互いのデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、EXモンスターゾーンの相手モンスターを全て持ち主のデッキに戻す事ができる。
「SOUL FUSION」で登場した《閃刀姫-ハヤテ》の
必殺技。《閃刀姫-ハヤテ》がビームをブッ放している。
由来は推進器やそれが発生させる推力の向きを変える機能・機構「ベクタードスラスト」か。
メイン効果はデッキトップからの墓地肥やし、追加効果はEXモンスターゾーン限定のデッキバウンス。
墓地に魔法が貯まってからが本番の【閃刀姫】にはありがたい効果。
だが所詮ランダム墓地肥しなので魔法が落ちてくれない可能性もあるのと、相手の墓地のカードも増えてしまう点がネック。
危険なモンスターカードが見えたら《閃刀機-シャークキャノン》で除外に落としておきたい。
追加効果は範囲が若干限定的なものの、対象を取らないバウンスなので大抵のモンスターを突破可能。
墓地のカード枚数を参照するのはメイン効果適用直後なので、ちょっと魔法が足りてなくても運次第でバウンス効果まで持っていける事も。
両効果共にやや不安定ながら、従来の【閃刀姫】の死角を補ってくれる。アテにならないけど頼りになるカード。
例によって1ターンに1度がついていないため上手く使い回せばデッキ破壊1キルも可能なのかもしれない。
ただ2020年のマスタールール変更後は追加効果を使う機会がゴッソリ減ってしまった。
閃刀術式-シザーズクロス
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地のレベル4の「閃刀姫」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、手札に加えず特殊召喚することもできる。
「IGNITION ASSAULT」で収録された《閃刀姫-カイナ》の
必殺技。
戦闘モードの《閃刀姫-ロゼ》と思しき閃刀姫(
スタイルと色合い的にどことなくモンスーンに似ている)と交戦中なシーン。
名前は2機の戦闘機が対向しながら交差する曲芸飛行演目「シザーズ・クロス」が由来と思われる。
真正面から向かい合っているのはその通りだがこちらは曲芸ではなくバリバリの戦闘中。
メイン効果はサルベージ、追加効果では蘇生に切り替わる。
そのまま使うと《戦士の生還》の下位互換なので、サーチが可能な点と追加効果を上手く活かしていきたい。
追加効果は決して弱くないものの、蘇生対象となる《閃刀姫-レイ》と《閃刀姫-ロゼ》はどちらも素で自己蘇生効果を内蔵している。
デッキがブン回っている最中にはそこまで欲しいカードではない。
むしろ相手の妨害でL召喚のサイクルが止まってしまった時に、《閃刀起動-エンゲージ》とかで引っ張ってくる使い方が吉。
防御寄りな性能の《閃刀姫-カイナ》らしいカード。
閃刀機-ホーネットビット
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
自分フィールドに「閃刀姫トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守0)1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンはリリースできない。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、そのトークンの攻撃力・守備力は1500になる。
イラストはファンネル的な兵器を展開している《閃刀姫-レイ》の姿。
「S-018」という番号が見られるが、これは元ネタの戦闘攻撃機『
F/A-18』(愛称:ホーネット)に由来するものだろう。
メイン効果は
トークン生成、追加効果は
トークンのステータス強化。
守備表示で出てくるため追撃にも使えず、すぐL素材にされるため追加効果が活きる事は少ない。
しれっとリリース不可の制限がついているためアドバンス召喚には利用できないが、《
原始生命態ニビル》に耐性を持つ。
「閃刀姫
トークン」がいる状態で相手が《原始生命態ニビル》を投げてきた場合、「閃刀姫
トークン」と「ニビルトークン」で《
I:Pマスカレーナ》などのリンク2が出せる。
特に出張で使う場合は覚えておいて損はない。
【閃刀姫】では《閃刀姫-レイ》や《閃刀姫-ロゼ》に並ぶ起点カード。
ただ当たり前だがこのカードからL召喚を行うと墓地に《閃刀姫-レイ》がいないので、自己再生→再びL召喚のサイクルを作れなくなる。
《閃刀姫-ハヤテ》で墓地に送るなどしておくと良さげ。
召喚権を使わずにモンスターを出せる汎用性の高さから《閃刀起動-エンゲージ》《閃刀姫-カガリ》と合わせて出張セットにもなる。
《閃刀姫-カガリ》でこのカードをサルベージすれば召喚権なしでモンスター2体を用意できる。
他のギミックと組み合わせれば簡単に高Lモンスターになれるので連続L召喚の起点になる。
《閃刀起動-エンゲージ》を回収してハンド・アドバンテージを稼ぐのも強い。
出張で暴れたのが仇となり、2018/7/1の改訂で制限カード入りとなった。
初動が減る事となったので結構な打撃である。
とはいえサーチできる《閃刀起動-エンゲージ》の存在があるため、まだ出張ギミックとして使われている。
その後強力なエンジンである《閃刀姫-カガリ》や《閃刀起動-エンゲージ》が帰って来る中で、このカードはその後も規制され続けている。言うまでも無く出張カードとしての危険性が高いせいであるが、そもそも閃刀姫が数々の追加カードのお蔭でビットへの依存力が低下してしまっているのが大きい。
ちなみに「閃刀姫
トークン」のカードは公認大会の配布パックに収録されており、
トークンカードとしては中々の価値がついている。
イラストを見るに、どうやらファンネルから《閃刀姫-レイ》の姿をしたホログラムを立体投影して敵の撹乱に使っている様子。
効果といいイラストといい、どことなく「
幻獣機」チック。だが破壊耐性はつかない。
閃刀機-ウィドウアンカー
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る事ができる。
《閃刀姫-レイ》がアンカーを射出している。効果から察するに捕縛用の道具なのだろうか。
ちなみに「ウィドウ」とは「未亡人」という意味だが、クモの脚っぽいアンカーの見た目的に『クロゴケグモ』の英名『ブラックウィドウ』イメージか。
イラストに見られる番号「S-061」から、元ネタはアメリカの夜間戦闘機『P-61』(愛称:ブラックウィドウ)と思われる。
メイン効果はモンスター効果の
無効化、追加効果はコントロール奪取。【閃刀姫】における貴重な防御札。
そのままでもサーチできる《
禁じられた聖杯》として使えるが、条件を満たせばノーコストの《
エネミーコントローラー》感覚で使える。
一時的に相手のモンスターを奪えるため、効果を無効にしたモンスターをすぐに踏み台にされるのを回避できる。
ただし、無効にしてからの奪取なので効果は無効になりっぱなしでこっちが使えたりはしない。
また、
効果を無効化できないとコントロールを奪取できず、そもそも効果が無いモンスターに対しては発動すらできない。
つまり対象になったモンスターに対して《禁じられた聖杯》やこのカードをチェーンして発動されると効果が不発になる。
《
青眼の白龍》なんかは意外と強敵になる。墓地に《復活の福音》があって効果破壊できない状態だと特に。
さらにモンスターを奪う=自分のメインモンスターゾーンにモンスターがいる状態になってしまうという点にも要注意。
「閃刀」魔法が使用できなくなり、重大な機能不全に繋がってしまう。
そもそもターン限りのコントロール奪取という時点で維持する意味はない。
自分のターンに使う場合はL召喚の素材にするか、《閃刀機関-マルチロール》や《閃刀空域-エリアゼロ》で処理してしまおう。
妨害目的に相手ターンで使う場合はあえてコントロール奪取しないという選択をしてもよい。
なお発動時にメインモンスターゾーンに誰もいなければいいので、チェーンして同名カードを重ね撃つことが可能。
相手から一気に複数のモンスターを引き抜くこともできる。
【閃刀姫】ミラーにおいていつも以上に意識するカードその1。
相手の「閃刀姫」Lモンスターを墓地から《閃刀姫-レイ》を出させずに奪い取り、自分の「閃刀姫」LモンスターのL素材にできる。
取られたモンスターを奪い返そうにも効果が無効化されてしまっているので不可能。
強力なカードだったせいか2018/10/01に《閃刀起動-エンゲージ》と共に規制が入り準制限になったが、現在は無制限になっている。
閃刀機-イーグルブースター
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターは自身以外のカードの効果を受けない。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、さらにこのターン、そのモンスターは戦闘では破壊されない。
飛行用のジェットパック的な機械。設定的には《閃刀姫-レイ》が装備するだけでなく自立飛行モードも搭載されている。
翼に記されている番号は「S-015」。制空戦闘機『
F-15』(愛称:イーグル)が元ネタか。
メイン効果は効果への完全耐性、追加効果は戦闘破壊耐性を付与する。
【閃刀姫】における貴重な防御札その2。これ1枚で最強クラスの耐性を獲得できる。
完全耐性付与は実質的な妨害として機能するほか、戦闘破壊耐性も戦闘面において貧弱な【閃刀姫】にはありがたい。
流石に「壊獣」みたいなリリース系の除去には無力だけど…。
ついでに相手モンスターに対しても使用できるので、サポートの妨害にも使えたりする。
閃刀機-シャークキャノン
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、除外せずにそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。
巨大なキャノン砲の様だが、直接的な破壊効果を持っているわけではない。あと
彼も関係ない。
番号は「S-020」。
日本限定で有名な戦闘機『
F-20』(愛称:タイガーシャーク)が元ネタだろう。なお意味は「イタチザメ」。
メイン効果は墓地除外、追加効果では除外ではなく特殊召喚になる。
墓地のモンスターを除外するだけなら《
D.D.クロウ》の方が勝るため、サーチ可能な点と特殊召喚効果を狙っていきたい。
…が、《閃刀機-ウィドウアンカー》と同様に自分の「閃刀」魔法発動の邪魔になる上、こちらには
攻撃出来ないというデメリットも付与される。
永続的に場に残り続ける点もあって動きづらくなりやすいため、こちらも早めの処理を心がけたい。
相手の墓地からチューナーを奪えれば《
水晶機巧-ハリファイバー》に繋ぐことも可能。
効果はそのまま使えるので、《
幽鬼うさぎ》辺りを
寝取る特殊召喚すると良い仕事をしてくれる。
【閃刀姫】ミラーにおいていつも以上に意識するカードその2。
相手の墓地の《閃刀姫-レイ》を除外する他にも相手の《閃刀姫-カガリ》を墓地から奪い、効果を使いつつL素材にできる。
閃刀機構-ハーキュリーベース
装備魔法
自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。
(1):装備モンスターは直接攻撃できず、1度のバトルフェイズ中にモンスターに2回攻撃できる。
(2):自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在し、装備モンスターが攻撃でモンスターを破壊した場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):このカードが効果でフィールドから墓地へ送られた場合、「閃刀機構-ハーキュリーベース」以外の自分の墓地の「閃刀」カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
戦闘機がモデルとか言ってたら本当に戦闘機らしきものが出てきた。装備っていうレベルじゃねぇぞ!
番号は「S-130」。名前の元ネタはおそらく輸送機の『C-130 ハーキュリーズ』。
ちなみに「ハーキュリーズ」は「
ヘラクレス」の英語読み。
「閃刀」魔法の例に漏れず元ネタの名残りは全く見られないが、ライオンの鬣の様にも見える意匠から
元ネタの元ネタを意識しているのかもしれない。
メイン効果はモンスターへの2回攻撃付与と直接攻撃の禁止、追加効果は戦闘破壊時のドロー付与。
2回攻撃はモンスター限定だがシンプルに強力、ドロー効果との相性も良いものの、直接攻撃不可というデメリットがかなり痛い。
相手モンスターにも装備可能だが装備魔法故にデメリットの押し付けは難しい。
攻撃力上昇効果も無いため、「閃刀姫」モンスター達で普通に戦闘破壊を狙うのはちょっと不安が付きまとう。
もし有効活用したいなら、墓地に魔法が溜まり《閃刀姫-カガリ》や《閃刀姫-シズク》で戦闘破壊を狙いやすくなる終盤での利用になるか。
デッキに戻す効果も活かしやすい…というか【閃刀姫】の基本サイクル的に重要なのはむしろこっち。
《閃刀機関-マルチロール》や《閃刀空域-エリアゼロ》の効果で墓地に送れば「閃刀」カードをどれでも3枚までデッキに戻せる。
特に「閃刀姫」Lモンスターの枯渇は避けたいため、息切れを防ぐためにも割と重要。
閃刀機関-マルチロール
永続魔法
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このターン、自分の魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した
「閃刀」魔法カードの数まで自分の墓地の「閃刀」魔法カードを選び、自分フィールドにセットする(同名カードは1枚まで)。
この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
ワープゲート的な所から《閃刀姫-レイ》がダイブ中。
名前の由来は、装備を交換する事で攻撃や偵察など多様な任務に対応する戦闘機の総称、『マルチロール機』だろう。
一つ目の効果は、カード1枚を代償に魔法カードの発動へのチェーンを封殺するというもの。
コストは痛いものの、魔法への依存度が高い【閃刀姫】にはありがたい効果。
フリーチェーン効果を持つカードを対象にとり、それにチェーンして効果を発動すると無駄がない。
各種速攻魔法が筆頭候補だが、《閃刀姫-レイ》を対象に取ってもこのテクニックは使用できる。
《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀機-シャークキャノン》で奪ったモンスターの処理に使うのも良いだろう。
下記の《閃刀空域-エリアゼロ》を墓地へ送りこむ手段としても使用できる。
ちなみに「魔法カードの効果の発動」に対しては普通にチェーンされてしまう点には注意が必要。ややこしい
問題は二つ目の効果。
ターン中に使った魔法の数だけ魔法を回収、という
どこかで聞いた事があるような効果を持つ。
場にセットするため回収できる枚数に上限があるものの、速攻魔法をセットしまくれば次の相手ターンを迎え撃つ準備ができる。
ただし
これでセットした魔法は使用or破壊後、墓地に送られず除外されてしまうので、回収し過ぎると各種魔法や《閃刀姫-カガリ》《閃刀姫-シズク》が弱体化してしまう。
墓地の魔法の枚数が心許ない場合には、セット枚数を抑えておくという手も。
《王宮の鉄壁》を張れば除外されず普通に墓地に送られるため、ターンを跨いでの再利用が可能になる。
《閃刀姫-シズク》と効果の発動タイミングが一緒なので、好きな方から処理する事になる。
こちらの効果を先に使用した場合、サルベージによって墓地に存在していたはずの魔法を《閃刀姫-シズク》でサーチ可能に。
《閃刀姫-シズク》の効果を先に使用した場合、引っ張ってきた魔法を即発動する事で《閃刀機関-マルチロール》によるセット枚数を1枚増やせる。
もちろんサーチした魔法をそのままセットするのもあり。
遊戯王マスターデュエルにおいてエンドフェイズ時に複数カードの発動条件が同時に満たされている場合、必ず決められた順に処理を行うという
不具合のような仕様をもろに受けていたことでも有名。
具体的には《閃刀姫-シズク》と《閃刀機関-マルチロール》の発動条件が同時に満たされている場合、絶対に《閃刀機関-マルチロール》の方から処理しなければならず、状況によっては妨害が本来より1枚減るというやや苦しい事態になっており不満が続出していた。
現在ではOCGと同様に発動順を選べるようになっていたが、アップデート時に《閃刀姫-シズク》が名指しで紹介されていたため運営側もこの問題は把握していた様子。
閃刀空域-エリアゼロ
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚めくる。
その中から「閃刀」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードはデッキに戻す。
「閃刀」カードがめくられた場合、さらに対象のカードを墓地へ送る。
(2):このカードが効果でフィールドゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「閃刀姫」モンスター1体を特殊召喚する。
敵陣営の目を掻い潜って「エリアゼロ」と呼ばれる領域に突入する《閃刀姫-レイ》…の移動経路を示した戦略画面的な何か。
イラストに書いてある番号から察するに、「ハーキュリーベースに乗って途中で《閃刀姫-カガリ》に変身しろ!」という事か?
一つ目の効果は《強欲で謙虚な壺》みたいな手札補充。
自分のカードを墓地へ送る必要はあるが、《閃刀機関-マルチロール》と同様の方法でデメリットを回避できる。
狙ったカードが来なくても泣かないこと。
ちなみに1枚も「閃刀」カードがめくれなかった場合墓地送りも発動しない。
二つ目の効果は「閃刀姫」モンスターのリクルート。
《閃刀機関-マルチロール》のコストにする事で能動的に《閃刀姫-レイ》や《閃刀姫-ロゼ》を特殊召喚できる。
デッキから限定なので、なるべく早い段階で呼び出しておきたい。
一つ目の効果を防ぐために破壊すると二つ目の効果が発動するので、間接的に《幽鬼うさぎ》や魔法カード除去に耐性がある。
《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀機-ホーネットビット》の規制により初動を削られてきた中で重要度が上がってきたカード。
閃刀起動-リンケージ
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカード以外の自分フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送り、EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
自分のフィールド・墓地に、光属性と闇属性の「閃刀姫」モンスターがそれぞれ1体以上存在する場合、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000アップする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「閃刀姫」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
「SECRET SHINY BOX」に《閃術兵器-H.A.M.P》と共に収録された新規速攻魔法カード。よく間違われるが「リンゲージ」ではない。
自分フィールドのカード1枚を墓地に送ることで直接リンク「閃刀姫」を特殊召喚できる。
が、リンク2勢は召喚条件が固定されており、効果も召喚条件を無視して召喚はできないため必然とそれ以外のモンスターを呼ぶことになる。
このカードのみ追加効果の発動条件が異なる。
フィールド・墓地いずれかに光・闇属性の「閃刀姫」が両方そろっていれば【閃刀姫】で不足しがちな打点が補強できる。
またこのカードのみ、発動後には「閃刀姫」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない誓約が付く。
なお例によって1ターンに1枚しか発動できない制限がない。
そのため相手の場が空で手札に《閃刀起動-リンケージ》、フィールドに《閃刀姫-レイ》、墓地に《閃刀姫-ロゼ》がある状況下において
《閃刀姫-レイ》で攻撃
→《閃刀姫-レイ》の効果で「閃刀姫」Lモンスターを召喚し攻撃
→《閃刀起動-リンケージ》でEXのモンスターをコストに《閃刀姫-カガリ》を召喚して打点2500(+α)にアップ
→召喚成功時効果で《閃刀起動-リンケージ》をサルベージして攻撃
→再度《閃刀起動-リンケージ》発動し召喚した打点2500「閃刀姫」Lモンスターで攻撃
の流れでちょうどライフ8000を削り切れる。
最初に出すLモンスターを《閃刀姫-ハヤテ》にすれば《閃刀姫-ロゼ》を墓地に用意できるので綺麗に決めやすい。
デメリットについては《閃刀機関-マルチロール》と同様の方法に加えて速攻魔法なので通常魔法にチェーンすることでも回避できる。
これを利用することでその場で使える魔法+《閃刀起動-リンケージ》の組み合わせでとりあえず閃刀姫Lモンスターを立てることもでき、事故回避用としても無駄がない。
Lモンスターの除去に対応して発動し別のLモンスターを立てて《閃刀姫-レイ》の効果を節約したりとやれることはかなり多い。
基本的にアド損だが、1枚でできることがかなり多くプレイングの幅が大幅に広がるため、【閃刀姫】におけるフル投入推奨カードとなっている。
イラストは《閃刀姫-カガリ》による《閃刀姫-ジーク》撃破後で、気を失った《閃刀姫-ロゼ》を負傷している《閃刀姫-レイ》が抱きかかえ、両者の術式が展開している。
また《閃刀姫-レイ》をよく見ると左目が《閃刀姫-ロゼ》と同じ赤色に変色しているが、この後を描いたと思わしきYU-GI-OH! CARD GAME ART WORKS付属の《増援》イラストでは《閃刀姫-ロゼ》の右目が《閃刀姫-レイ》と同じ緑色に変色しており、2人の力の共鳴が起きている様子。
相性のいいカード
レベル1にして自己蘇生効果を持ち合わせるシンクロンチューナー。
《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ロゼ》と合わせてレベル5のシンクロが行える。
他にも《
リンクリボー》から《
水晶機巧-ハリファイバー》などを経由してリンク4にも繋げられる。
デッキのスペース的に厳しいが、《調律》も合わせて採用すれば墓地肥やしも出来て効果的。
呼び出し先として人気なのはシンクロであれば2回攻撃可能で攻撃の度に火力が上がる《
HSRチャンバライダー》。
リンクならば《
双穹の騎士アストラム》《
アクセスコード・トーカー》。
【閃刀姫】は瞬間火力に乏しいため、貴重なダメージソースになる。
見た目が同じ飛行機モチーフなので
下記の連中と比べるとイメージ重視のファンデッキにも無理なく組み込める点も美少女テーマ的には嬉しいところ。
現在では《
水晶機巧-ハリファイバー》が禁止カードになってしまった為需要は減っている。
相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、手札から特殊召喚できる「
ダイナレスラー」。
こちらも簡単に特殊召喚できるうえに、自身の効果で自主退場しながらフリーチェーンの単体除去を行える。
《
王宮の勅命》など「出されたら終わり」な置物を後出しで処理できる貴重なカード。自身をリリースするため《スキルドレイン》も貫通する。
下記の《闇黒の魔王ディアボロス》よりは低いものの2600という絶妙な攻撃力も相まって、このデッキが苦手とする対【エルドリッチ】戦で輝く。
ただし、制限カードなので過信は禁物。
《召喚師アレイスター》を中心とした融合モンスター群。
融合がテーマなので、メインモンスターゾーンを空けながら無理なく戦える。
【閃刀姫】は物量で攻めてくる相手が苦手なため、全体攻撃で敵を一掃できる《召喚獣プルガトリオ》は特に頼もしい。
《召喚師アレイスター》と各種「閃刀姫」Lモンスターから《暴走召喚師アレイスター》に繋げられるのもポイント。
闇属性モンスターがリリースされた時に特殊召喚できるモンスター。
墓地へ送られるL召喚は本来ならリリースとして扱われないが、《閃刀姫-レイ》の場合は一つ目の効果を使うだけで手軽に条件を満たせる。
攻撃力3000の対象耐性持ちがポンと出てくる様は驚異的。「壊獣」だって怖くない。
メインモンスターゾーンに置かれてしまうが、三つ目の効果で自主退場も出来る。
墓地の「セリオンズ」か機械族を装備しつつ手札から特殊召喚できるモンスター。
「閃刀姫」Lモンスターは全員機械族であり、連続L召喚で墓地に行きやすいため特殊召喚は容易。
自身を含めた手札か場の「セリオンズ」を墓地に送って相手のカード効果の発動を無効にする効果も持つ。
妨害しながらメインモンスターゾーンを空けられる優秀なサポート要員。《閃刀姫ーカメリア》を装備すればカウンター序でにモンスター除去も出来る。
先攻での構えが弱かった【閃刀姫】の弱点を補強しつつ、攻撃力も2800あり充分にアタッカーも努められるのでダメ押しにも。
召喚したターンのエンドフェイズに自主的に手札に帰っていくため、「閃刀」魔法カードの発動を阻害しない。
何かしら手を打たなければ基本的に自分フィールド上には「閃刀姫」一人しか立てられないこのデッキにおいて貴重な打点要員となる。
闇マリクが使っていたモンスター。
特殊召喚のタイミングがバトルステップな上に、自身をリリースして発動する効果も持ち合わせているため、「閃刀」魔法の発動を邪魔しづらい。
攻撃力上昇効果も非力な【閃刀姫】には心強く、
見た目のキモささえ目を瞑れば攻防に渡ってサポート出来るモンスターである。
EXデッキのモンスターを1枚公開し、そのモンスターの情報を参照して素材になれるレベル1のサイバース族。
「閃刀姫」Lモンスターは《閃刀姫-ジーク》《閃刀姫-アザレア》《閃刀姫-カメリア》以外は全てリンク1の為、このカードの能力でどんなリンク1「閃刀姫」にも化けられる。
《閃刀姫-レイ》や《閃刀機-ホーネットビット》にアクセスできない時の保険になる上、低レベル・低ステータス・サイバース族故リクルートも容易。
メインモンスターゾーンを使わずに効果を発揮できるため相性が良い。
【閃刀姫】自体あまりガチガチに場を固めるタイプではないので、緊急用の防御、妨害手段としての重要性は他のデッキよりも高い。
その為、手札誘発カードはなるべく多く積むことが推奨されている。
展開効果を持つLモンスターであり、リンク2からリンク4に繋ぐ鉄板コンボパーツ。
前述したように、《
水晶機巧-ハリファイバー》とリクルートした《
エフェクト・ヴェーラー》で《神聖魔皇后セレーネ》を出す
→《神聖魔皇后セレーネ》の効果で《
エフェクト・ヴェーラー》を蘇生すると簡単にリンク4を出せる。
《神聖魔皇后セレーネ》の蘇生を使うにはフィールド・墓地に魔法カードが3枚必要だが、このデッキでそれが達成できない状況は墓地全除外でもされない限りは無い。
ただし、2022/7/1に《
水晶機巧-ハリファイバー》は禁止カード指定を受けた。
《神聖魔皇后セレーネ》へのアクセスには「
霊使い」Lモンスターが代用として使われる様になったのだが、
こいつらはそれぞれ対応する特定の属性(神属性対応はない)が召喚条件に絡んでいるため《
水晶機巧-ハリファイバー》が現役だった頃と比べて安定性は数段落ちてしまう結果に。
リンク4のLモンスター。L素材のリンク数に基づいた自己強化、墓地のモンスターを除外して発動する単体除去効果を持つ。
また、このカードの効果発動へのチェーンを受け付けない効果も持つ。
前述の「ハリファイバー→セレーネ」を経由してL召喚された場合の攻撃力は驚異の
5300。
《
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》など高打点と強力な耐性を併せ持つモンスターを無理やり捩じ伏せる事ができる。
除去効果には「1ターンの間にコストで同じ属性のモンスターを除外する事はできない」制限があるが、Lモンスターが豊富かつ属性がバラけている【閃刀姫】ではかなり撃ちやすい。
L召喚の時に打点強化効果が発動するので着地を妨害されず、除去でもチェーンを封じる上に対象を取らないという点も心強い。
出しやすさ・打点の高さ・除去効果との噛み合いの良さから、【閃刀姫】デッキにおける強力なフィニッシャー候補。
このデッキに《
エフェクト・ヴェーラー》を優先的に投入する理由の一つとなっていた。
相手がL召喚メインなら《閃刀機-シャークキャノン》や《閃刀機-ウィドウアンカー》で奪った相手のLモンスターを使用して出してもよい。
運よく《
閉ザサレシ世界ノ冥神》なんかを拝借できれば
攻撃力7300の特大ロマン砲が爆誕する。
出したらそのターン中に決着が付く(というかそうでないなら出すべきではない)ので豆知識程度だが、場に残った場合《閃刀機-イーグルブースター》との相性が良い。
ほぼ確実な生存が約束されるので次の自分ターンでも高い打点と破壊効果で殴りにいける。流石に2回も5300打点で殴ればまず負けることはない。
《
水晶機巧-ハリファイバー》禁止後は以前ほどお手軽に出せなくなったものの、閃刀姫デッキにおけるフィニッシャーの座は譲っていない。
除去効果を持つ汎用Lモンスター。《トロイメア・フェニックス》は魔法・罠破壊、《トロイメア・ユニコーン》で種類を問わずデッキバウンス。
どちらも痒いところに手が届く。手札コストも手札の増えやすいこのデッキならあまり気にならない。
素材指定が別名だけなので、《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀機-シャークキャノン》で奪ったモンスターを種類問わず処理できる点も重要。
《閃刀姫-アザレア》《閃刀姫-アザレア・テンペランス》登場後はそれぞれのコストやデメリット、対応範囲から相互互換となるが、優先度が低くなった。
対象を取らない墓地送りが打てる汎用リンク3。
素材にLモンスターを指定しておりやや重いが、【閃刀姫】が苦手とする対象耐性や破壊耐性をすり抜けて相手の厄介なモンスターを除去できる。
魔法カードを墓地に送りつつ手札を増やせる。
一方で運悪く「閃刀」カードを大量に除外してしまうとリソースが枯渇してジリ貧になることも。特に《閃刀姫-レイ》が全滅したら泣くしかない。
手札事故の時以外は、必要なカードを手札に集めてから使用すると安心。
デッキ圧縮を行いつつ墓地の魔法カードを増やすことができる。
非常に便利だが相手のライフポイントが1000回復してしまうため、キルラインが狂ってしまうことには注意。
自分の墓地の5枚のモンスターをデッキに戻して2ドロー。
「閃刀姫」Lモンスターは異なる属性ならば連続L召喚も容易なので、墓地肥やしは意外と簡単。
EXデッキの回復も狙えて一石二鳥…というか《閃刀姫-カガリ》が制限になってからの【閃刀姫】では割と重要なサルベージ手段だったり。
そのため《D.D.クロウ》などの墓地メタが直撃しやすい場面が増えた。
一方で先行や短期決戦を狙う構築では役に立たない事もある。
墓地の魔法を増やしながら《閃刀姫-カガリ》の回収対象となる魔法を墓地へ送ることで実質サーチとして使うことができる。
特に《錬装融合》を墓地へ送ると一時的に墓地の魔法の枚数を水増ししつつ、最終的には1ドローすることができるので相性が良い。
そっちを落とす前に素引きしてしまったら《閃刀機関-マルチロール》や《閃刀空域-エリアゼロ》で墓地へ叩き落とそう。
「トゥーン」専用のサーチカード。
同名カードのサーチと発動を繰り返す事で、一瞬で魔法3枚を墓地に送る事が出来る。
3枚目のサーチ先候補としては《トゥーン・サイバー・ドラゴン》がオススメ。
相手のエースモンスターを巻き込んで《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》を特殊召喚できる。
「閃刀姫」リンク1モンスターはL召喚に限らず特殊召喚でも効果が使えるため、これらの汎用的な蘇生カードで使い回しが可能。
《
死者蘇生》は《閃刀機-シャークキャノン》と同じく相手の墓地のモンスターも拝借でき、更に蘇生するモンスターも種類を問わないのが強み。
一方《マグネット・リバース》の方は事実上「閃刀姫」Lモンスターしか出せないものの、速攻魔法かつ除外にも対応している。
《アクセスコード・トーカー》の弾にしたLモンスターを出したり、相手ターンに《閃刀姫-カイナ》を出して防御したりと柔軟に動くことが可能。
どっちにするかはお好みで。
カードの消費こそ多くなるが相手の妨害を許さずLモンスターを展開できる。
《閃刀姫-カガリ》の効果は強力なぶん相手も妨害を当ててくるのでそれを貫通できるのは便利。
墓地除外効果も優秀でLモンスターを回収できるが、墓地の魔法カードの枚数を減らしてしまう点に注意。
相手に対し、自分のモンスターの数以上の展開を封じる永続魔法。
メインモンスターゾーンを開ける事が多い=モンスターが1体しか立っていない事が多い【閃刀姫】とは相性抜群。
お馴染み機械族の切り札。
大量展開しないタイプである【閃刀姫】での恩恵は薄目に見えるが、《閃刀姫-ハヤテ》で3000のダイレクトアタックをぶち込めるのは非常に強力。
《閃刀姫-ジーク》なら露払いをしつつ5000の打点を叩きこめるようになる。
更に《閃刀起動-リンケージ》も併用すれば計算するのもバカバカしい高打点を叩き出すことが可能。
カードストーリーと同じように《閃刀姫-カガリ》のリミッターを解除してヒロイックに決めてもよし。
攻撃後に他のリンク体に変身することで自壊デメリットも簡単に回避できる。
閃刀姫2人を能動的にサーチしつつ墓地に魔法を貯められる戦士族お馴染み上振れ札。その好相性から殆どの閃刀姫デッキに積まれている。
後に設定イラスト集「YU-GI-OH! CARD GAME ART WORKS」にて閃刀姫Verイラストの増援が特典として収録。
カードストーリーが既存の閃刀カードから地続きになっており、見る人が見れば中々感慨深いイラストとなっている。
フィールド上のモンスターの総数が多い側のモンスター効果の発動と攻撃を封じるフィールド魔法。
上記《カイザーコロシアム》と同様、少数精鋭な本デッキとの相性は抜群。各種手札誘発を無視できるのは大きい。
いざとなったら《閃刀機関-マルチロール》のコストにしたり、《閃刀空域-エリアゼロ》で上書きしたりで解除タイミングを選びやすいという利点も。
禁止カードに指定されたため現在は使用できない。
問題児。
魔法を撃ちまくってデッキを回していく【閃刀姫】との相性は言うまでもない。
《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀機-ホーネットビット》は【マジエク帝】に組み込まれる事で殺傷性を高めた。
普通の【閃刀姫】デッキにそっと差し込んでおくだけでも結構強かったり。
《閃刀姫-ハヤテ》の直接攻撃と合わせて致死圏がかなり広がるのでオススメ。
あまりにも暴れ過ぎたせいで2018/7/1から禁止カードに指定されてしまった。
弱点
高速でアドバンテージを稼ぐ事に長けてこそいるが、「閃刀」カードだけでは直接的に相手のボードアドバンテージに干渉する手段に乏しい。
「閃刀姫」の攻撃力では正面切って相手モンスターと殴り合うのは土台無理なので、基本的には除去カードで場を空けつつ殴る事になる。
だが該当する除去カードは《閃刀術式-ジャミングウェーブ》と《閃刀術式-アフターバーナー》(と状況次第では《閃刀機-ウィドウアンカー》)のみ。
《閃刀術式-ジャミングウェーブ》はセットカードしか対象に出来ないので表側表示になった魔法・罠カードの突破に利用できない。
《閃刀術式-アフターバーナー》の追加効果なら破壊できるが、こちらはモンスター破壊に失敗すると追加の魔法・罠破壊も適用されない弱点がある。
後述するようなメタとなる永続魔法・罠カードには厳しかったり詰みかねない相手も多い。
また《閃刀術式-ジャミングウェーブ》の追加効果以外の相手のフィールド上のモンスターに干渉する効果は全て対象を取る効果であるため、対象を取る効果に耐性のあるモンスターにも弱い。
同様に現環境では珍しくなったがセットされたモンスターにも《閃刀術式-ジャミングウェーブ》の追加効果以外では干渉が出来ない。
何より両方とも効果による破壊なので、昨今では当たり前になってきた破壊耐性持ちに厳しい。
更に通常魔法故に相手ターンの妨害に利用できない点が痛い。
そのため相手ターンは防戦一方になりがちであり、その間にフィールドを完全制圧されてしまうと非常に厳しい展開になる。
むしろその弱点に開き直って《
心変わり》や《
三戦の才》など捲りカードを複数積んだ「後攻型閃刀姫」のタイプも存在する。
デッキのカードの大半を紙屑に変える魔法カード封じは何がなんでも阻止したい不倶戴天の天敵。
《
サイクロン》や《
ハーピィの羽根帚》といった汎用魔法・罠除去魔法も通用せず、発動時にチェーンで割るかモンスター効果でどうにかするしかない。
ちょっと方面は違うが《
闇のデッキ破壊ウイルス》で魔法を宣言されると、魔法に比重が偏ってるこのデッキでは面白いぐらい手札が消えていく。
とにかく《閃刀姫-レイ》・《閃刀姫-ロゼ》・《閃刀機-ホーネットビット》・《閃刀起動-リンケージ》のいずれかが引けないと何も始まらない。
初手にそれらが来てくれないと何もできず魔法を伏せるしかやることが無くなり、そのまま押し切られてしまう危険性が出てくる。
一応《閃刀姫-レイ》は本人3枚、《閃刀起動-エンゲージ》2枚、《増援》1枚で実質6積み。
《閃刀姫-ロゼ》と《閃刀機-ホーネットビット》、2枚初動になる《閃刀起動-リンケージ》を含めれば初動札は最大13枚態勢となる。
しかし肝心のサーチを《灰流うらら》で止められたりした場合は目も当てられないことになる。
《未来の柱-キアノス》登場後は2枚初動の組み合わせが格段に増えており、安定度は高まっているが誘発による初動止めに注意。
その独特なプレイスタイルの都合上、出されるだけで詰みかねない致命的な永続カードが多数存在している。
前述の通り「閃刀」カードには表側表示で存在している魔法・罠カードを破壊できる手段が《閃刀術式-アフターバーナー》の追加効果しか無く、それも封じられるとなると通常のデッキ以上に突破の方法が限られる。
以下は特に危険な永続カード。
- 《マクロコスモス》《王家の眠る谷-ネクロバレー》(墓地除外、墓地封殺)
- 《マクロコスモス》は互いの墓地に送られるカードを片っ端から除外してくる。
当然墓地にカードが溜まらないので追加効果は狙えず、再利用も不可能になる。
《閃刀姫-レイ》の自己再生も出来ないためいずれ「閃刀姫」モンスターが出せなくなってジリ貧に陥る。
《王家の眠る谷-ネクロバレー》は《マクロコスモス》ほど拘束力は強くないが、《テラ・フォーミング》などでサーチ出来るうえに《メタバース》でいきなり発動される可能性があるため油断ならない。
- 《魔法族の里》《魔封じの芳香》《王宮の勅命》(魔法封殺)
- 肝心要の「閃刀」魔法カードが紙屑になる。
《サイクロン》や《ハーピィの羽根帚》による突破も困難であり
最も危険なタイプ
。
こちらが出来ることと言えば《ダイナレスラー・パンクラトプス》が手札に来るのを祈るのみ。
不安なら《トロイメア・フェニックス》で二重に対策しよう。
《王宮の勅命》は紙・遅れてマスターデュエルでも双方で禁止になったのでスタダでは安心。
- 《群雄割拠》《御前試合》《虚無空間》(特殊召喚封じ)
- 特殊召喚を封印されると戦力を用意できないので当然詰む。
《群雄割拠》や《御前試合》は
「自分フィールド上に存在するモンスターが各種素材としてフィールドを離れる場合でも異なる属性もしくは種族のモンスターは出せない」
という裁定なので、Lモンスターと種族の違う《閃刀姫-レイ》や「閃刀姫トークン」を素材としてL召喚が出来なくなってしまう。
- 《スキルドレイン》(モンスター効果封殺)
- 主にLモンスターが標的となる。
特にアドバンテージ獲得の要である《閃刀姫-カガリ》や《閃刀姫-シズク》を止められると目も当てられない。
《閃刀姫-ハヤテ》のダイレクトアタックができなくなるのも地味に辛い。
- 【ビーステッド】
- 高いステータスと奇襲性を持ち、墓地で効果を発動したい《閃刀姫-レイ》を完全に封殺する天敵。光属性の《閃刀姫-ロゼ》もメタられている。
緩い条件で除去を仕掛けてくる《深淵の獣ドルイドヴルム》、Lモンスターを除外する《深淵の獣バルドレイク》辺りを出されると途端にきつくなる。
耐性を無視してモンスターを除去された挙げ句無理やりメインモンスターゾーンにモンスターを押し付けられてしまう。
押し付けられた「
壊獣」を撤去しないと「閃刀」魔法カードが発動できなくなってしまう。
つまり、《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀機-シャークキャノン》による妨害が不可能。
送り付けた「
壊獣」を場に釘付けにしたままロックを仕掛けてくるデッキは非常に厄介。
おまけに効果による除去でないので《閃刀姫-レイ》の自己再生条件を満たせず、「閃刀姫」Lモンスターの再展開にも支障をきたす。
とりあえず手札誘発モンスターなどを召喚し、《
水晶機巧-ハリファイバー》などに変換して処理したい所だが、
先述の《群雄割拠》や《御前試合》と併用されるとL素材として消費するという手も使えずほぼ詰みと言って良い状況に追い込まれてしまう。
確実に阻止できる手段は常に確保しておきたい。
「閃刀姫」Lモンスターは機械族かつ大体EXモンスターゾーンに出ている。
なので《サイバー・ドラゴン》を名乗るモンスターが現れると大変危険。
次の瞬間には《
キメラテック・フォートレス・ドラゴン》か《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》の素材にされて消えてしまう。
しかもこれも効果除去ではないため墓地の《閃刀姫-レイ》の自己蘇生条件も満たせない。
中身の女の子、どこに行った?
《閃刀機-ウィドウアンカー》を利用すれば一時的に凌げることもあるが、奪うだけでは出すのを止められない上に2体目まで出てきたら諦めるしかない。
紙での採用率はさほど高くないが、マスターデュエルではしばしば見られるので要注意。
コントロール奪取後、素材に使われたりしてフィールドから消されると墓地の《閃刀姫-レイ》が自己蘇生することもなくそのまま処理されてしまう。
ミラーマッチの場合は初っ端から《精神操作》を撃たれて相手の初動に自分のモンスターが使われてしまうと言ったことも起こる。
中盤以降も《閃刀機-ウィドウアンカー》によっていつでも処理を狙われる。無効に出来なければ奪えない特性上自分から撃ちに行く場面も。
対策が比較的難しい要素なので後続の確保をしっかり行うか、《閃刀機-イーグルブースター》で凌ぎたい。
サーチを止める《灰流うらら》は採用率が極めて高いURカード故に必ず念頭に置いて戦う必要がある。
《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀姫-シズク》に当てられると辛いので、前者の場合は《閃刀機関-マルチロール》でチェーン不可をかけておくと安心。
《
増殖するG》は一見刺さりにくいように見えるが、Lモンスターを次々と入れ替える戦術を取る時には警戒が必要。《未来の柱-キアノス》で展開する場合は常に危険が孕んでいる。
【閃刀姫】において登場からしばらく経ってから出た天敵とも言える手札誘発。
L召喚しただけで手札から出てくる2400打点のモンスター。
しかも自身含む味方モンスターが対象に取る効果の対象となった場合にその発動を無効にできる効果まで持つ。
低打点モンスターを主軸としたL召喚主体のデッキには非常に辛い相手。
【閃刀姫】も例外ではなく2400打点はポッと出てくるものとしては高く処理に困る。
更に対象を取る除去が多い【閃刀姫】にとっては発動無効効果も厄介。
耐性は1ターンに1度なので除去を複数当てるか、《閃刀術式-ジャミングウェーブ》の追加効果で除去するしかない。
除去できたとしても特殊召喚時に手札交換を行う効果を持っている為、既に最低でもデッキから2枚引かれてしまい、こいつを出した分の手札が回復しているため完全に不利にしかならない。
《灰流うらら》で阻止しても結局手札に残ってしまうので、ワンショットキルが苦手な【閃刀姫】にとってはあまり有効ではない。
L召喚しないとほぼ何もできない【閃刀姫】にとって回避が非常に難しいにも関わらず、大きく刺さる。
現在の環境がLモンスター主体な事もあって、採用率が高いカードで遭遇率も高いのも厄介。
決して戦闘能力・直接的なパラメーターに長けたテーマではないため、他にも魔法カードやモンスター効果で除去できないモンスターは軒並み厄介。
《閃術兵器-H.A.M.P》でリリースするか《アクセスコード・トーカー》などで無理矢理突破するしかなくなるのでそのまま押し切られる可能性がある。
上述したように初動率の弱さや相手の盤面にあまり触れないことが閃刀姫の大きな弱点である。そのため手札に握っている手札誘発や汎用カード、《閃刀機-ウィドウアンカー》などでいかに相手の弱点を突けるかが腕の見せ所となる。
また、《閃刀機関-マルチロール》や《閃刀姫-シズク》でどの「閃刀」魔法をサルベージしてどの「閃刀」魔法をデッキからサーチするか、盤面と相談しながら考えることが多くあるため、常に先を読む慎重なプレイングとコントロール能力が求められる。
環境において
【閃刀姫】での戦績も高いのだが、登場当初はギミックを出張させた【閃刀○○】が各所で上位を席巻していた。
メインモンスターゾーンを空けたい「閃刀姫」モンスターよりも、元々のデッキのアドバンテージ稼ぎ&回復のために《閃刀機-ホーネットビット》や《閃刀起動-エンゲージ》など、一部の魔法カードのみが採用されることが多い。
これに対抗して上位を張っているのが【
EM魔術師】【
オルターガイスト】【芝刈りユニオンワンキル】など。
だが大会参加者のデッキは半数以上がこの『閃刀ギミック』を組み込んでおり、前環境の【
十二獣】を思わせる暴れっぷりを見せている。
混ぜ物の少ない【閃刀姫】では盤面こそ派手に特殊召喚連打で制圧してくる他のデッキに比べると地味で見劣りするが、手札誘発を多く積めるうえに環境の中では比較的手札誘発に強いのが強み。
条件達成後に《閃刀起動-エンゲージ》を《閃刀姫-カガリ》で回収されて連打されると、恐ろしい勢いでハンドアドバンテージ差がつく。
基本的にモンスター1体で戦う事が多くライフを取る速度は遅め。
だが突然《
ヴァレルソード・ドラゴン》《アクセスコード・トーカー》や《閃刀起動-リンケージ》連打などでキルしてくるので侮れない。
現在では《閃刀機-ホーネットビット》や《閃刀姫-カガリ》の規制により出張が少なくなり混ぜ物の少ない構築が主流になっている。
2018年の7月と10月で連続で規制を喰らいかなり初動を削られているが、回った時のデッキパワーは健在。環境トップの一角であることは維持している。
1月改訂で《閃刀姫-カガリ》制限(後に制限撤廃)、22年7月に《
水晶機巧-ハリファイバー》禁止によって大ダメージを受けるものの、回収ギミックを入れまだ準トップぐらいの位置は維持している。
大会に出る場合はある程度構築とプレイは意識しておきたい。
余談
カテゴリ名は「戦闘機」と「一騎当千」から取ったものと思われる。
モンスター名は「閃刀姫-○○」という形で統一されているが、「-(ハイフン)」を「一(いち)」と変換して逆から読むと…
「閃刀姫-」→「閃刀姫一」→「一姫刀閃」→「一騎当千」
となる。
マスターデュエルでも閃刀姫がピックアップされているパック名は「一機刀閃」と閃刀姫(と同じくピックアップされている斬機)を意識した物になっている。
Vジャンプの「閃刀姫」特集では、閃刀姫の簡単な設定が掲載されている。
『強大な敵国に対抗するため、高度な軍事技術により開発された新型兵器「閃刀機」。
その兵器の起動端末となる刀"閃刀"を託された少女「レイ」は、自国の民を守るため、敵戦力の只中を単騎で駆け抜ける!』
とのこと。
総戦力「女の子1名」で列強国相手にケンカ売るとか正気の沙汰じゃない。
実際のOCGでの活躍も相まって列強殲滅系狂犬国防ガールではない…はず。
たった一人で強大な敵に立ち向かうその姿はまさに主人公。
レイちゃんはぼっち
「閃刀機を操る少女」だから「閃刀姫」らしい。
こんな設定のため、巷では『
国防』の愛称で親しまれている。
遊戯王の話をしている時に「国防費が足りない」と言われたら、それは「カード単価が高くて閃刀姫デッキが組めない」という意味である。
前述のように様々な大会で暴れ回っていたため、「どっちが列強か分からない」などといった声も…。
各種Lモンスターの素材指定が「『閃刀姫』モンスター」という表記だったため二人目の「閃刀姫」の存在はある程度予想されていた。
カテゴリ実装から1年半後に追加されたのだが、来たのは敵国の関係者っぽい《閃刀姫-ロゼ》。
ストーリー的にはレイちゃんに厳しい展開だが、今後彼女の奮戦が報われる事はあるのだろうか。
まあOCG的には待望の同じカテゴリに属する味方なのだが。
二次創作界隈では《閃刀姫-レイ》と《閃刀姫-ロゼ》のイチャ百合絵が増加中。
《閃刀起動-リンケージ》を見る限り公式的にもいずれそのような路線になりそうである。
「召喚獣」との相性の良さから《召喚師アレイスター》も一緒に並んで描かれている絵も割と多かったりするのは何の因果か
漫画『OCGストーリーズ』では一部設定を変更されており、一人で戦っている理由は「レイ以外の人類が滅んでいるから」という
ポストアポカリプス物へと変更された。
漫画の展開と最近のカードストーリー的に合わせ二人のイチャイチャが留まる事を知らない。
初めて「閃刀姫」が登場した「ダーク・セイヴァーズ」には、同じく新規カテゴリとして「
空牙団」が収録されている。
《閃刀姫-レイ》が一人で頑張る「閃刀姫」に対して、「
空牙団」の特徴は
数の暴力大量展開。共通効果を使って仲間を呼びまくる事を得意としている。
「メインモンスターゾーンを使わないカテゴリ」と「メインモンスターゾーンを埋め尽くすカテゴリ」という非常に対照的な2テーマ。
公式でも比較されてたりする。
活躍していた環境も対照的である
あなたはどちらが好みだろうか?
ワンプッシュ人気投票では閃刀姫が圧勝してたけど。
カード性能やフレーバーにはあまり関係ないが、全ての「閃刀姫」モンスターカードにレアリティ違いが存在する。
Lモンスターには全てシークレットレアが存在し、素体の《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ロゼ》には20thシークレットレアが存在する。
長らく《閃刀姫-ハヤテ》のシークレットはYCSJ限定販売の閃刀姫セットの付属品でしか存在せず高値で取引されていた。
それ以外の《閃刀姫-ハヤテ》は初出時の字レアしかなかったので、光らせる事すら叶わない状況だった。
20thシークレットもレギュラーパック出身の《閃刀姫-カイナ》と《閃刀姫-ロゼ》も低封入。
《閃刀姫-レイ》と《閃刀姫-シズク》はキャンペーンパックでの収録な上にやっぱり低封入なので、やはりどれもこれもかなりの高額。
シークレットレア・20thシークレットレアどちらで集めるにしろ揃えるならかなりの出費は覚悟した方が良いだろう。
長らく《閃刀姫-レイ》にシークレットが存在せず、《閃刀姫-カガリ》《閃刀姫-ハヤテ》《閃刀姫-ジーク》は20thが存在しないためレアリティ統一は不可能な状態だった。
2021年12月に発売された「SECRET SHINY BOX」にて《閃刀姫-レイ》のシークレットがようやく封入された。
他にも需要で高騰していた《閃刀姫-シズク》、閃刀姫セットの特典だった《閃刀姫-ハヤテ》もシークレットで再録。
ようやくシークレットでの統一ができるようになった。
その分再録されなかった《閃刀姫-カイナ》や《閃刀姫-ロゼ》のシク、《閃刀姫-カガリ》のイラスト違いプリシク、「閃刀姫」20thシクは更に高騰する結果に…
海外版(TCG)にはなぜか
トークンのシークレットすら存在するため、デッキ内を最高レアで揃えるのは茨の道。
この
トークン、日本版ではトーナメントパックに収録されたが、ノーマルの
トークンとしては高い値段がついている。
なお
トークンが出た順番はOCG→TCG→TCG(韓国版)だが、レアリティはノーマル・スーパー・シークレットと昇格している。
後年ついにOCGでもウルトラレア使用の
トークンが収録された。しかし収録先は
遊戯王の日という期間限定イベントの参加賞として配られるパック。
封入率はお察しであったため
当たり前のようにトップレアになってしまった。
環境から退いてもなお高レアリティの需要は高く、コナミも分かって封入率の少ないイラスト違いなどを出してくるためデッキ全体の高騰は中々止まらない。
デッキ全てを最高レアリティで揃えると300万行くとか行かないとか。
TCGでは公認大会配布パックで、2019年時点で《閃刀姫-レイ》のLモンスター全てがOCGでは1枚も存在しないレリーフ仕様で再録されている。
25周年記念に合わせた企画「
遊戯王カードゲームモンスターフィギュアコレクション」にて、霊使いの次に
コトブキヤからレイ・ロゼがフィギュア化される事が決定。
元のイラストに忠実かつ精巧な出来になっており好評を得ている。
カードで見られない所までしっかり作ってるの売り文句通り、スカートの中身までバッチリ作られている。
2025年2月6日に、マスターデュエルのリリース3周年を記念し、閃刀姫のイラスト違いカード(レイ・カガリ・シズク、ロゼ仕様のハヤテ・エンゲージ)およびロゼ仕様の《
増援》が封入されたシークレットパック『閃刀覚醒』が実装された。
加えて、上記『閃刀覚醒』と《閃刀空域-エリアゼロ》がモチーフと思しきデュエルフィールド『閃略行動シミュレートエリア』などのアクセサリー類とのセット商品、《閃刀姫-レイ》のデラックスメイトとのセット商品が発売。
デラックスメイトの例にもれず、バトルフェイズにカガリに変身する。変身後にモンスターによるダイレクトアタックに成功すると、アフターバーナーを起動し炎を纏って敵陣に突っ込んでいく。一瞬ですっ飛んで行っていなくなるため何をしているのかわかりにくい。
さらにはショートアニメ付きの
ソロモードまで実装され、
閃刀姫尽くしの3周年と相成った。
「コナミ」で「メカメカしい武装を纏い戦う美少女」、「閃刀『姫』」というネーミングから
武装神姫を連想した決闘者も居たかもしれない。
と言うか金髪ロングな《閃刀姫-レイ》と青みがかったツインテの《閃刀姫-ロゼ》という対比は完全にアーンヴァルとストラーフのそれである
興味がある人は一度手に取ってみてはいかがだろうか。
また、謎の敵の大群に換装を駆使して単騎で戦うという点では、
武装神姫にも影響を与えた
往年のシューティングゲームを彷彿とさせる。
閃刀機-アニヲタページ
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
この項目を追記する。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
この項目を修正する。
最終更新:2025年04月03日 20:53