access(音楽ユニット)

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access(音楽ユニット) - (2022/07/13 (水) 00:48:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/11/26 (木曜日) 14:13:29
更新日:2024/04/10 Wed 01:38:33
所要時間:約 20 分で読めます




accessとは浅倉大介、貴水博之の二人で結成された音楽ユニットである。




【概要】


1992年結成。
TM NETWORK(当時TMN)と同じ事務所からデビューし、TMネットワークという単語をグループ名に取り入れた先輩と同じく、アクセスという単語をグループ名としている。
初期には「AXS」という表記も多用していた。なぜグループ名が小文字なのかは「秘密です」とのこと。
高い音楽性とルックスからくるアイドル性・マニアックなスタジオワークの拘りと血肉の通ったライヴパフォーマンスをそれぞれ併せ持つグループである。

フォロワー元のTM直系ともいえる、シンセサイザーや最新デジタル機材をふんだんに駆使した浅倉大介のサウンドと、打ち込みと親和性の高い貴水博之のハイトーンボーカルが特徴。
基本的にそれはデビューから一貫してブレることなく、レイヴ・トランス・EDMといった時期折々の最新ジャンルを取り入れ、随時アップデートを行っている。

自分たちの音楽を「SYNC-BEAT」と標榜し*1、デビュー当時Pro ToolsといったDAWソフトウェアも一般に普及していないような時期に、それに比肩するようなサウンドをハードウェア機材で実現しており*2、四半世紀を経過した2020年代においても常に先鋭・先進的なサウンドの拘りを持ち続け、「商品リリース大量攻勢」「メンバー自身が手掛けるリミックス」など他アーティストの先駆けとなった要素も多数あり、後続グループやその後のJ-POPシーンに少なからぬ影響をもたらした。


【メンバー】


■浅倉大介(キーボード・マニピュレーション)

リーダー。通称大ちゃん、DA。作曲・打ち込み・プロデュース*3などなどサウンド面を担当。
日本を代表するキーボーディスト・プロデューサーの一人。ショルダーキーボードKX5*4は彼の代名詞的存在。ライヴではギターもたまに披露する。
元々はYAMAHAで機材開発に関わり、同社シンセサイザーのイメージキャラクターとして度々登用されており、DTMDAWといった打ち込み宅録系のプロ・アマ問わず信奉者は数多い。
そんな経歴もあり機材関係の知識は非常に深く、テクノロジーに明るいのもあってか2000年初頭、音質の悪いコピーコントロールCD(CCCD)について奥田民生やASIAN KUNG-FU GENERATIONと同じく猛反対していた数少ない一人である*5
時折自身のユニットやソロ作品で、人類の限界を突破したようなトンデモ物量のリリースを行う超人*6
大のディズニーマニアであり、愛犬家としても有名。近年は天文にも興味を持ち、生活改善がてら自炊を始めるようになったとか。


■貴水博之(ボーカル・コーラス)

通称ヒロ。歌唱・作詞担当。
非常に音域の高いハイトーンボイスを四半世紀以上も保ち続けている、驚異の喉の持ち主。
2020年代においても過去の楽曲は、キーをオリジナルのまま変えずに歌唱している。度重なる相方の無茶にも対応し、喉からCD音源クオリティの歌唱を発する安心安定のボーカリスト。
ライヴにおける、ダンサブルなナンバーで激しくいわす腰の動きは必見。尊敬する人はマイケル・ジャクソン
運動神経は抜群。accessに入らなければ「プロボウラーになっていた」と語っている。
その昔はルーズな面もあったものの、年月を経るにつれて規則正しく変化していき、もはや健康マニアの域に達しており断食までしたこともあるとか。
役者としても活動しており、『仮面ライダーエグゼイド』では檀正宗/仮面ライダークロノス役を怪演*7。古くから知るファンの度肝を抜いてみせ、新しいファンの開拓にも繋がった。
実はaccess結成以前に、密かにソロデビューしておりゲッターロボ號の主題歌を担当していたのは内緒


【サポートメンバー・関連人物】


■井上秋緒(作詞)
デビュー当時から作詞において関わっている*8
後述の三部作においては、朝霧遥という名義で小説執筆・漫画原作まで手掛けていた。旦那さんはTM NETWORKのマネージャーを勤めていた井上哲生。

■葛城哲哉(ギター)
ギタリスト。通称カツG。
浅倉とはTMNのツアーのサポメン同士。それが縁となりデビューからレコーディングに参加、15周年あたりまでaccessサウンドを支えた。
浅倉と貴水以外の音は葛城のギターのみ、というのもaccessにおいてはよくある話。
浅倉のソロや各種ワークス、初期T.M.Revolution、Iceman等にも参加している。
「デジタルサウンドにディストーションギターを合わせる」という図式を邦楽ヒットチャートに定着させたのはB'z松本孝弘と葛城哲哉、とも言われている。
ワイルドな風貌なのだが下戸であり、童顔な浅倉の方がよっぽど酒は強い。

■阿部薫(ドラム)
ドラマー。通称べーあん。
葛城と同じく、浅倉とはTMNのツアーのサポメン同士。
ライヴにおけるサポートドラマー。デビューライヴ、3rdツアー~アリーナツアーと帯同。
同期モノのドラマーとしては業界屈指。写真家としても活躍している。
彼のソロアルバムに浅倉も楽曲提供したのだが、ドラマーの入る余地もない打ち込み主体で、アベはアベでも安部マネージャーの声が入っている曲を贈っている。

■清水武仁(ギター)
ギタリスト。通称しーちゃん。
3rdツアー以来、ライヴにおけるサポートギタリストを務める。
これまでavex系列アーティストのプロデュースを行い、アニメ特撮声優などジャンル問わず活躍中。
仮面ライダーエグゼイドではats-,清水武仁&渡辺徹として劇伴を担当、役者として出演した貴水とはそれまでにない形で関わる*9

■柴田尚(ドラム)
ドラマー。通称柴ちゃん。
accessのほかT.M.Revolution、Iceman、コタニキンヤ.といった浅倉に縁のあるアーティストのライヴでもサポートとして叩いている。
近年のツアーサポメンはギター清水、ドラム柴田と固定されている傾向。
AKB48、petit miladyなど楽曲提供を多数行っている。

■フィル・カッフェル
ロス在住のエンジニア。access結成のきっかけとなった浅倉のソロアルバムの頃からの付き合い。
1990年代~2000年代上半期まで、浅倉プロデュースワークスのミキシングに度々携わり、彼の高品位なサウンドを支えた。日本のかっぱえびせんが好物。

■小室みつ子(作詞)
TM NETWORKでお馴染みの作詞家。TMつながりで、15周年から度々作詞家として関わっている。
ネット生中継の最中に自宅ガレージに閉じ込められたものの、浅倉がそれに気づいたおかげでピンチを脱したことがあるそうな。
ちなみに下の小室哲哉には「姉さん」と呼ばれながらも実は血縁関係ではないことを40年近くに亘ってネタにされている

■小室哲哉
言わずと知れたTM NETWORKのリーダーで、1990年代に一世を風靡した小室ブームの仕掛人。
accessの活動へあまり関わってはいないが、たまにアドバイスを送っていたらしい。彼の貴水への印象は「やっぱり声高いね」。
TM NETWORKのツアー打ち込み・サポメンであった、浅倉のアーティストデビューの道を開いた師弟関係の間柄*10。事実浅倉はサウンドの傾向や、ライヴのパフォーマンスなど先生の影響を色濃く受けている。
accessの側としてもTM NETWORKへのリスペクトから「BE TOGETHER」をカヴァーしている。

2008年に詐欺容疑で逮捕。その日付は浅倉の誕生日であり、尊敬する先生の報道を自分のバースデーに聞かされた心中は、およそ察するに余りある。
それでも信頼はいささかも揺らぐことはなく、相方が仮面ライダーとなってから次回作のOPを師弟ユニットPANDORAとして手掛ける。

■TRF
小室プロデュースでデビューしたグループ。
accessとはデビューが同年で、25周年には合同ジョイントライヴを開催。accessもTRFのトリビュート盤にて楽曲をカヴァーしている。

■YOW-ROW(よういちろう)
GARIのボーカル担当、SCHAFT(今井寿&藤井麻輝のユニット)の二代目ゲストボーカルも務めるサウンドクリエイター。BUCK-TICK等とも交流は盛ん。
近年ミックス作業など、accessや浅倉ソロにゲストとして関わる機会が多い。

■藤井徹貫
音楽評論家、放送作家。
主にソニー・マガジンズ系音楽雑誌のライターとして、浅倉をTMNのサポメン時代から見守ってきた。
以来デビューより、accessのインタビューからアーティストブックまで、多岐にわたり執筆している。再始動のWeb特番でも司会進行役を務めていた。
彼の手掛けた初期2年間のドキュメンタリー小説三部作は、綿密な取材のもとaccessの活躍を余すことなく真空パックしており、当時の熱狂を後世に伝えている。


【経歴】


初期(1992~1995)


浅倉大介の2ndソロアルバムのゲストボーカルとして貴水博之が参加、二人は意気投合*11。access結成の運びとなる。
1992年11月25日にデビューライヴを開催、11月26日に1stシングル「VIRGIN EMOTION」を皮切りに活動開始。デビュー前には既に1stアルバム*12が全曲揃った状態から始動していたという。

特に大型タイアップのきっかけを借りることなく、グループの実力だけで知名度を上げていき、早い段階から音楽チャートトップ10の常連となっていく。
デビューして1年未満で武道館公演を成功させ、2ndアルバムは日本レコード大賞ベストアルバム賞を受賞、さらにはアリーナツアーをも敢行、紅白歌合戦出場まで果たす破竹の快進撃を見せる。
およそ2年間の活動で、

  • シングル ×11枚
  • オリジナルアルバム ×3枚
  • リミックスシングル ×4枚
  • ライヴアルバム ×2枚
  • ライヴビデオ ×2本
  • ビデオクリップ集 ×4本
  • 写真集 ×2冊
  • バンドスコア ×4冊
  • その他ドキュメンタリー小説やアーティストブック多数

……と尋常ではない勢いでリリースを行い*13、極めてハイスピードかつ濃密な音楽活動と、独自性の強いサウンドでファンを獲得。ついでにファンの財布の中身も度々泣かせてきた。

しかし1995年から突如「沈黙」と称した活動休止期間に入る。
理由は諸説ある。2年間でアイデアを出し尽くしたと言われているが、定かではない。
後追いでaccessを知る新参ファンは、この濃ゆい初期活動をリアルタイムで体感できなかったことを悔やむのが、半ばお約束となっている。


沈黙期(1995~2001)


この頃浅倉は、本格的に音楽プロデューサーとしての活動を開始。かつての貴水と同じく3rdソロアルバム*14のゲストボーカルに招いた元・Luis-Maryの灰猫こと西川貴教T.M.Revolutionとしてデビューさせ、雛形あきこ、「LOVE&JOY」のヒットで有名な木村由姫、藤井隆など様々なアーティストのプロデュースを行う。
その傍ら、ボーカル黒田倫弘&ギター伊藤賢一と自身の新たなユニット・Icemanを結成し、ポピュラリティかつ尖った実験性を突き詰めた独自のサウンドを展開する。

貴水はソロアーティストとしてデビューし、ミュージカルやVシネマ、バラエティ番組の出演と、活動の幅を広げていく。

そして浅倉のデビュー10周年ベストアルバムに、CD-EXTRAトラックとして未発表曲の一部が収録。今後の活動の一端が示され――accessは7年の沈黙を破り、2002年にまさかの復活を遂げる。


再始動(2002~)


復活シングル「Only The Love Survive」を皮切りに活動再開。ソニー系列のレコード会社*15に移籍し、往時と変わらぬ積極的なリリースを展開し、いずれもヒットチャートの上位に送り込み健在ぶりをアピールした。

以来各自のソロと平行して途切れることなく活動を継続、毎年ライヴツアーを行っている。既に初期の2年間から再始動の方が活動期間は長くなって久しい。
この頃からライヴならではのアレンジ・ミックスが施されるようになり、あまりの改変っぷりにイントロだけでは判別できず、歌い出しになってようやくどの曲か判明する、という事態も日常茶飯事となる。ヴァージョンの幾つかはCD音源化されている。
リアルタイムミックス、マッシュアップも積極的に行われ、未発表の新曲がサプライズ気味に披露されることもしばしば。ライヴでしか披露しない曲も存在している*16

その他にもライヴで邦楽アーティスト初のプロジェクションマッピング演出を導入してみる、過去の楽曲をツアー全公演かけてすべて演奏する、ツアー公演ごとに過去のアルバムを振り返る……と、意欲的な挑戦が行われている。
動画サイトの生放送でライヴが生中継されることも多く、初めて彼らのライヴに触れてみる方はそちらを試しに参照してみてもいいかもしれない。2020年7月には新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的流行を鑑みて、初の無観客ライヴを行っている。

過去作のハイレゾ音源リリース、映像作品のBD化も盛ん。特にNHK BSオンエアの1994年武道館公演の映像がBD画質へのアプコンがなされて商品化されたこともあり、過去映像の掘り起こしに期待がかかる。
近年は15周年、20周年、25周年と節目の年にオリジナルアルバムを発表する傾向が続いている。
アルバム名に「クラスタ」「マイニング」と、後々の社会に纏わるキーワードを先取りしており、彼らのテクノロジーに対する変わらぬ先見性が窺える。


【代表曲】


■COSMIC RUNAWAY
浅倉大介2ndソロアルバムの楽曲であり、ゲストボーカルとして貴水博之が参加したことでaccess結成に繋がった、実質0枚目のシングルといえる曲。ちなみにコーラスは宇都宮隆&葛城哲哉&阿部薫とやたら豪華で仮タイトルは「ウツ・ロック」。
後に浅倉大介 Pred. AXS名義で、初出から約2年後にシングルカットされ、1995年の映画『大失恋。』の主題歌ともなった。ライヴ映像の引用という形で本人たちも少しだけ出演している。

■LOOK-A-HEAD
1stアルバムの最後を飾る一曲であり、accessのテーマ曲として作られた。
ライヴの最後は大抵この曲で締めくくられる、ファンには特に人気の高い一曲。
access再始動となる12thシングル「Only the love survive」のCW曲に、7年の間を繋ぐ意図で、沈黙前のアリーナツアーの最後に演奏されたライヴテイクが収録されている。

■MOONSHINE DANCE
4thシングル。古くからライヴで披露されているaccessの代表曲。
PVはなんとハリウッドのスタジオで撮影されたもの。2002年にリメイクされた。
コタニキンヤ.のカヴァー版が存在している。

■MISTY HEARTBREAK
7thシングル。アニメ『ジャングルの王者ターちゃん』ED曲であり、PV映像の流用という形で本人たちも出演している。この曲で年少層やアニヲタ方面への知名度が急上昇(作品に合った曲とはイマイチ言い難いのだが)。
実は邦楽アーティストで初の「PVにCGを使用した楽曲」であり、更に8cmシングルとは別に「Re-SYNC STYLE」と銘打ったリミックスシングルのリリース*17も行われたという、初の試みづくしの一曲であったりする。

■DECADE & XXX
8thシングル「SWEET SILENCE」CW曲であり、同日発売の3rdアルバムにも収録されている一曲。
当時「終了」宣言した先輩のTMNに対してのトリビュート的なメッセージが込められており、XXXは「Thanks,Good-Bye」と読む。歌詞も「金色の夢を見せて」といったTMにまつわるキーワードが散りばめられている。
15周年のベスト盤に、ライヴアレンジを基にしたリメイク版が収録された。

■DRASTIC MERMAID
■SCANDALOUS BLUE
■TEAR'S LIBERATION
9th~11thシングル。所謂「三部作」と括られる楽曲群。CDジャケットの裏写真は三作合わせると一枚の写真になり、PVの内容も連作ドラマ仕立て*18。それぞれにリミックス盤が存在している。
純粋な感情」がテーマなのであるが、いきなりBLを題材とした宣材写真が多くなり、音楽番組や紅白で不自然に距離の近い二人の姿がオンエアされたり「イメージリンク」と称して自分たちをモデルとしたメディアミックス作品(小説、コミック等)を次々とリリースしだし、ファンからお茶の間の方面までざわつかせた。
この三部作をもってaccessは活動休止に入り、締めくくりにしてはあまりにも出来すぎたフィナーレに、当時のファンからは今なおトラウマという声も。
楽曲のレベルはどれもおしなべて高い。

■SEQUENCE MEDITATION~超電導思考回路~
『第一楽章 覚醒』『第二楽章 混乱』『第三楽章 解放』の三曲からなるインストゥルメンタル。上記「三部作」のカップリングであり、三部作の映像へBGMのように編集した特別PVが存在している。
一曲につき10分近い長尺で、浅倉曰く「8cmシングルCDの許容量(21分)を完全に使い切るということで作ったプログレ」。
1998年に全曲をひと纏めにしたCDが発売されたが、レコード会社主導で発売されたアイテムのためか、accessの公式ディスコグラフィーには計上されていない。

■REAL AT NIGHT~眠れぬ夜の向こうに~
14thシングル。5thアルバムからのリカットシングル……なのだが、2003年当時の音楽シーンの流行としてコピーコントロールCD(CCCD)採用の流れがあり、その影響下の中でリリースされた、レコード会社に対する無言の牽制*19
他にもPVでガ●ダムみたいな3DCGロボットが、製品版PVでは映像から一切ハブられていたり、妙な逸話に事欠かない楽曲。曲のデキはいいのだが。

■瞳ノ翼
15thシングル。アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』第1期24話・25話限定のOPテーマ。
2クール目OPのタイアップガン無視っぷりを鑑みたのか、作品世界に添った歌詞となっている。
これで縁ができたのか、浅倉は劇場版コードギアス一作目の主題歌のプロデュースを行うことになった。

■Doubt & Trust ~ダウト&トラスト~
16thシングル。アニメ『D.Gray-man』OPテーマ。
ライヴでも度々演奏されている、access15周年ひと区切りの一曲。
上記三部作のPVではメンバーが別々の扉をくぐるラストなのだが、本作PVでは逆に二人が同じ扉をくぐる締めくくりとなっている。

■愛の鐘 ~ラ・カンパネラより~
正確にはaccessの楽曲ではないのだが、ここに記載。
アニメ『クラシカロイド』では浅倉がムジークプロデューサーとしてリストの楽曲をアレンジしているが、ボーカルに貴水を迎えたのがこの曲*20。実質accessなのは疑いようもなく、ライヴでも披露している。
access名義のCDや配信で2020年現在、この曲は探しても収録されていないことに注意されたし。


【余談】


クリプトン・フューチャー・メディアで、初音ミクの企画制作開発を行っている佐々木渉氏はaccessのガチファンであり「貴水博之の高い声や(浅倉大介に縁のある機材である)DX7やEOSの高い音に魅力を感じ、それが初音ミクの開発に生かされている」とリスペクトの念を語っている。

その他に、浅倉が過去に製品開発へ携わり、末期にはイメージキャラクターを務めたYAMAHAのシンセ・EOSシリーズ*21は、鏡音リン・レンのキャラクターデザインに取り入れられていたり、巡音ルカのデザインモチーフとなったシンセ・VL1*22は販売当初から20年以上、浅倉の使用機材として不動の地位を築いている。
意外なようで、双方の結びつきは数多く「初音ミクの源流はaccessにあり」というのも、あながち否定しきれないものがある。

もしaccessの存在がなかったら、ボカロ文化の隆盛は、幾分違ったものになっていたのかもしれない。



追記・修正はaccessにアクセスした、accessクラスタの方がお願いします。

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