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初音ミク

登録日:2009/06/25 Thu 02:42:38
更新日:2026/08/17 Mon 02:18:43
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あなたがプロデュースできる、バーチャルシンガー。


初音(はつね)ミクとは、クリプトン・フューチャー・メディア(以下、「クリプトン社」と表記)から発売された音声合成DTMソフトウェアである。

と同時に、「電子の歌姫」の二つ名を引っ提げて音楽界に現れ、2010年代の流行をかっ攫い、VOCALOIDという一大ジャンルを築き上げた伝説的アイドルでもある。
具体的にどのくらい「伝説」なのかというと、音楽を飛び越えて日本史の教科書にガチで名前が載っているレベル。





◇概要   


メロディーと歌詞を入力することで簡単にボーカルパートを作ることができるソフトウェア。初音ミクとはこのソフトウェアの名称であると同時に、その外箱に描かれたイメージイラストの女の子の名前である。

だいたい税込2万円ほどの価格で売られており、Amazon等で注文することでお迎えすることができる。
なお、「ソフトウェア」ではあるが、家電量販店やPCショップでは売られてないこともあるので注意。
初音ミクはカテゴリ的には楽器なので、楽器店(ギターとかピアノとかを売ってる店)を当たる必要がある*1

開発は基幹となる音源エンジンの開発がヤマハ
声のデータやパッケージイラスト等の音源エンジン以外の部分がクリプトン・メディア・フューチャー社。

◇キャラクターとしての初音ミク   




画像出典: piapro.net「ピアプロキャラクターズ」
©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

足元まで伸びている長いツインテール青緑髪(#39c5bb)が特徴的な女の子。
とある動画の影響をうけてネギを持っていることも多い。
その可愛らしい外見から音楽関係のみならず、絵師等からも人気を集めている。
フィギュアでも出来のいいものが多く人気が高い。

また、プロフィールも存在するが、

  • 年齢: 16歳
  • 身長: 158cm
  • 体重: 42kg
  • イメージカラー:ブルーグリーン(#39C5BB)

公式設定はこれが全て
その他の性格・好物などは“意図的に”設定されておらず、ユーザーが自由に想像できるようにしてある。
元絵を描いたKEI氏の設定すら公式では無いというレベルで徹底されている。
ただし、初音ミクの初版発売日である「8月31日」と、初音ミクの開発会社であるクリプトン社の所在地である「北海道札幌市」はパーソナルデータに含められることが多い。
なので、「北海道出身、8月31日生まれの16歳のアイドル、初音ミク」といった扱いがユーザーからは多め。

パーソナルデータの多くが意図的に設定されていない分、描き方や立場は各投稿者*2によって自由すぎるくらい自由に分かれる。

気が強くて恋をする年頃の女の子*3だったり、
滅びた世界を旅して回るアンドロイド*4だったり、
パソコンの中からプロデューサーに無償の愛を捧げる正統派「電子の歌姫」*5だったり、
旦那の気を引きたいがために毎日死んだふりをするちょっと変な新妻だったり、
深い森の奥にある怪しい館に迷い込んだ村の娘*6だったり、

……と、よりどりみどりである。


DTMソフトウェアとしての「初音ミク」について


キャラクターデザインはKEI。
声の収録元は藤田咲

キャラクター・ボーカル(CV)シリーズ第一弾として発売。
ヤマハは先述の「メロディーと歌詞を入力することで簡単にボーカルパートを作ることができるシステム」をVOCALOIDとしてかねてより確立しており、初音ミクはそれの第2世代(VOCALOID2)にて初登場した。

クリプトン社は以前からVOCALOID対応ライブラリを販売しており、前世代(VOCALOID1)であるMEIKOだけは業界でヒットと言われていた。
しかしミクの発売(年間1000本売れれば大ヒットと言われる業界で、発売1年で4万2000本売った)がきっかけとなり、KAITO等、それ以外も注目を浴びるようになった。
現在もクリプトン、あるいは他社から同様の音源・キャラクターが開発・発売され続けており、現在では約数十は存在する。それらについてはVOCALOID一覧(国内)を参照。

ヒットした理由としては複数の要因があるとされるが、主要なものとしてはMEIKOやKAITO販売の経験を生かし、ソフトにキャラクター性を肉付けするという改良をしたこと、ほぼ同時期にTHE IDOLM@STERがリリースされたことが関係しているとされる。
時系列で言えば「プロデューサーになり、女の子を歌って踊れるアイドルに育成する」というゲームがヒットした直後、本当にプロデュースできるアイドルとして「初音ミク」が登場した形になる。
黎明期のヒット曲に「恋スルVOC@LOID」というアイマスを意識したような題名の曲が存在していること、ミクを使って曲を作る人を「ボカロP(ボカロプロデューサー)」と呼ぶ文化などにその片鱗が見られる。

その活躍はまさに「電子の歌姫」であり、コラボ、キャラグッズはもちろん、レディーガガなどの他アーティストのライブに共演したり、彼女のライブが毎年開催されるなど、仮想の存在とは思えないほどの活躍である。

余りに有名すぎるため《ボーカロイド=初音ミク》という認識の一般人も多く、ニコニコ動画での彼女の検索案件が他のボカロキャラよりも1桁多いという結果も出てしまっている。
またそのせいで「ボーカロイド」というキャラクターに対する扱いや態度を訴える曲に使われる事も。
近年では後発が多く出てきた分、「ボーカロイドの名代」「ボカロキャラの大御所」としての登場も多い。


初音ミク前史


「機械に歌を歌わせる」という発想自体は意外に古く、その嚆矢とされるのが1961年にアメリカのベル研究所が行った公開実験である。ここでコンピューターが披露した楽曲が「Daisy Bell」であり、後にヤマハが立ち上げた歌声合成の開発プロジェクトが「DAISYプロジェクト」と名付けられたのも、この実験にちなんでのことだった。

そのDAISYプロジェクトが始動したのは2000年3月。同年7月には開発中の合成エンジンに初めて「朝」と歌わせることに成功している。
2002年7月に試作品が完成すると、ヤマハは当時着メロ事業で付き合いのあったクリプトン社に対して最初のプレゼンテーションを行った。この時点では誰も予想していなかったが、ここで結ばれた縁が5年後の初音ミクへと繋がっていくことになる。
そして2003年2月26日、ヤマハは歌声合成技術「VOCALOID」を正式に発表した。

もっとも、最初に世に出たVOCALOID製品は日本語ではなく英語のライブラリである。
2004年1月15日にZERO-G社から男声『LEON』と女声『LOLA』が発売され、同年7月6日には実在の歌手の声を収録した『MIRIAM』が登場。
日本語VOCALOIDの第一号となる『MEIKO』がクリプトン社から発売されたのは、同年11月5日のことだった。
さらに2006年2月17日には日本語男声版『KAITO』が発売。ちなみにこの「KAITO」という名前は一般公募で決定されたもので、名付け親は当時からVOCALOIDを触っていた一介のユーザーである。

そして2006年12月12日、後に初音ミクの主戦場となるニコニコ動画がサービスを開始。
役者は、この時点で出揃っていた。


「初音ミク」誕生


2007年1月、世界最大級の楽器見本市「NAMM SHOW」にて、ヤマハが次世代エンジンVOCALOID2を発表。
これを受けてクリプトン社は同年4月26日、自社ブログにて「日本語女性版VOCALOID2、制作進行中」と告知し、以降は開発状況を小出しに公開していくスタイルでじわじわとユーザーの期待を煽っていった。

6月25日、ついにキャラクターの公式イラストと「ミク」という名前が公開される。ただしこの時点では苗字は伏せられていた
数日後にはイラストを担当したKEI氏も紹介され、そして7月12日、「今日が最後の夜・・・」と題された記事で満を持して「初音ミク」のフルネームとパッケージデザインが公表された。
続く8月10日には「キャラクター・ボーカルシリーズ」の特設ページが開設され、声を担当するのが藤田咲であること、そしてCV01~CV03という3体のラインナップが予定されていることも明かされる。
8月17日にはデモソングが先行公開され、期待は最高潮に達した。

そうして迎えた2007年8月31日、初音ミクは発売の日を迎える。
ここから先の展開は、もはや語るまでもないだろう。


ピアプロキャラクターズ


初音ミクは「ピアプロキャラクターズ」と呼ばれる一連のブランドのうちのひとつとして売り出された商品でもある。
コラボへの出張やイベントへの出演など、顔出しの機会がある場合は基本的にこの6人がまとめて、もしくは6人の中から適する数名がピックアップされる。
近年の出演作品では、「プロジェクトセカイ」(後述)が著名であろう。
公式媒体でもこの6人同士の絡みが描写されることが多く、漫画等では家族のような単位で数えられることも。

知名度こそミクが一番有名ではあるものの、前述の通りソフトウェアとしては第2世代(VOCALOID2)で、第1世代(VOCALOID1)はMEIKOとKAITO。
そのMEIKOとKAITOも少なくとも10万台は売れており、業界内では十分ヒットしたと言える売り上げを出している。


MEIKO
ミクの先輩その1。
人間の歌声をライブラリ化する「音声合成システム」で初めてキャラクターイラストを採用するという試みをした、現在のVOCALOIDのひな型とも言える存在。
ワンカップPの影響で、二次創作では「大酒飲みで自堕落なお姉さん」として描写されることが多め。

KAITO
ミクの先輩その2。
MEIKOのヒットを受けて開発された男声ライブラリだが、MEIKOほどのヒットにはならず、長く辛酸を舐めさせられることとなった。
一方、後発の「鏡音レン」、他社のライブラリである「神威がくぽ」と合わせた非公式ユニット「バナナイス」として名を上げ、ヴィジュアル系バンドの愛好家を中心に新規市場を開拓していった。
「ぽっぴっぽー」等の楽曲で身体を張らされたり、しねばいいのに等のネタ曲によく起用された影響からか、二次創作では巻き込まれ体質/振り回され体質としての描写が多く見られた。
ちなみに、MEIKOとKAITOは声優ではなく歌手(MEIKOはシンガーソングライターから、KAITOはミュージシャンから)の声をサンプリングしており、
後述の「キャラクター・ボーカルシリーズ」には含まれない。

初音ミク
キャラクター・ボーカルシリーズ第一弾。ボイスライブラリとして声優を起用した初のモデル。
ご存じの通り爆発的ヒットを叩き出し、ごく狭く小さかった音声合成ライブラリ業界を一般に広く知らしめた功労者。
初期はアイドルマスターのアイドル等と同じく一個人として捉えた楽曲・創作物が多かったが、時代が下るにつれてアンドロイド、概念、家電製品、文化として描写されるなど、「生きていないアイドル」としての面を前面に出されることも多くなった。


鏡音リン鏡音レン
ミクの後輩その1。キャラクター・ボーカルシリーズ第ニ弾。2007年12月27日発売。
VOCALOIDとしては初めて、男声・女声ライブラリがセットで販売されたモデル。
声はどちらも声優の下田麻美氏で、声色を使い分けて収録している。
ミクの大ヒットに後押しされてこちらも大ヒットを叩き出し、ボーカロイド全盛期をミクとともに彩った花形。
ミクの甘くのびやかな声とは方向性の異なる、音圧に負けにくいハリのある声が特徴で、音楽的な意味でのジャンル開拓に貢献した。
特にEDMやTrap等のジャンルはこの2人が多い。
関係性は媒体によってさまざまだが、創作や楽曲等においても大抵二人一緒に描かれる。
なお、発売から半年ほど経った2008年7月18日には、音声を大幅に改良した『鏡音リン・レン Act.2』が既存ユーザー向けの無償アップデートとして提供されている。


巡音ルカ
ミクの後輩その2。キャラクター・ボーカルシリーズ第三弾。2009年1月30日発売。
日本語のライブラリ音声だけでなく英語のライブラリ音声も同梱するという初の試みが行われたモデル。
ロック、リズム&ブルース、ジャズ等、英語交じりの曲やアダルティな曲をターゲットにしたと思われ、実際にその方向性のボーカロイド楽曲の発展に貢献した。
「年上の後輩」という微妙な立ち位置の年齢設定に加え、暴れ役としてはすでにMEIKOがいるのでツッコミ役・なだめ役に回りがち。
発売直後の反響はすさまじく、発売から数日後の「週刊VOCALOIDランキング」では上位30曲中20曲をルカ曲が占めるという椿事も起きた。


各バージョンの初音ミク

  • V2 (VOCALOID2)
2007年8月31日発売。初音ミクとしては最初のバージョン。

  • Append(アペンド)
2010年4月30日発売の、V2用追加音声パック。通常のボイスパンクに加え、6種類の声の表情「Soft」「Dark」「Light」「Sweet」「Vivid」「Solid」の計7種類が使えるようになる。
発売2周年にあたる2009年8月31日に音声サンプルが公開され、以降じっくり時間をかけて開発された経緯を持つ。
登場当初、動画タイトルに「初音ミクDark」のようにボイスパンク名が記載されるのが流行となった。

  • V3 (VOCALOID3)
このバージョンでは英語音源が登場した。
2013年8月31日に英語版が、同年9月26日に日本語版単体と日英両方入りセットが発売された。

  • V4/V4X (VOCALOID4)
2016年8月31日発売。
日本語版は「V4X」というバージョン名であり、「X」はクリプトンによる独自機能「E.V.E.C.」に対応していることを表す。
また、E.V.E.C.はついていないが英語版や中国語版(これのみ2017年9月)も発売された。

  • NT/ニュータイプ (Piapro Studio NT)
2020年11月27日発売。
当時のVOCALOIDプラットフォームは第5世代(VOCALOID5)に突入していたが、なぜかミクはVOCALOID5に参入せず、代わりにクリプトン社独自のソフトウェアである「Piapro Studio NT」のライブラリとして発売された。
そのため、ミクなのにVOCALOIDじゃないという異例の世代となった。

  • NT (Ver.2) (Piapro Studio NT)
2025年3月18日に発売。
旧NTを所有しているユーザーには無償アップグレードが施された。
NTもVOCALOIDも並行して開発されており、ミク史上初となるAI(人工知能)による歌声合成が可能になった。

  • V6 (VOCALOID6)
2026年4月14日に発売。
VOCALOIDに復帰すると同時に、機械学習技術であるVOCALOID:AIに対応した最新の初音ミク。
ボイスパンクとして、「Original」と「Soft」が収録されている。


「DTMソフトウェア」とはそもそもなんなの?


初音ミクとは切っても切り離せない「DTM」についても軽く触れておこう。
DTMとは「デスクトップ・ミュージック(DeskTop Music)」の略称であり、パソコンの作曲アプリで制作した音楽、およびパソコンで楽曲を作編曲する行為そのものを指して呼ばれる。
(音楽に詳しくない人に向けて補足すると、DTM普及前の作曲とは、楽譜を書いてその通りに演奏し、その演奏を録音してCDにすることだったわけだ。)
で、このDTMを使えば、楽器を用意したり弾き方を覚えたりしなくてもギターやドラムやピアノ等を使った作曲ができ、さらに作った楽譜をその場で演奏してもらったりできる。

DTMとして使える楽器にはピアノ、ギター、ドラム、エレクトーンなどさまざまなものが存在するが、
初音ミクはいうなれば「DTMソフト上で使用できる人間の歌声」とでも呼ぶべきモノ。
歌詞と音階を入力すると、その内容通りに歌ってくれる*7

最大の意義は「ボーカル付きの楽曲を作るハードルを下げたこと」で*8
ほろりと泣いてしまう曲から人前では歌えないような過激な内容の曲、「ただ叫ぶだけ」の曲、あるいは物理的に人間では歌唱不可能な曲など、常識にとらわれない幅広い曲を作成可能な文化圏を作り上げるにつながった。
また、「初音ミク」というキャラクター性も検索性の向上にもつながっており、「初音ミク」の曲は誰が作者であってもすべてが「初音ミクの曲」として纏まっているため、新進気鋭のアーティストやこれまで無名だったアーティストが注目されやすくなった。


◇初音ミクを取り巻く文化   


基本的に、作成された楽曲はPIAPRO、あるいはニコニコ動画をはじめとする動画サイトに投稿され、無償で視聴できるようにされているのが習わし。
既存曲のカバーもあるが、割合的には投稿者によって考案された完全オリジナル曲の割合が多い。
また、元々が「便所の落書き」とも称されたインターネット出身の文化である関係上、様々な形での「闇」を抱えた後ろ向きな楽曲や怪奇趣味的な楽曲、奇曲が多く存在することも特徴。

  • いじめをどストレートに描いた「細菌汚染」
  • 堕胎をはじめ複数の考察が存在し、今なお正解が出ない「僕をそんな目でみないで」
  • 思春期特有の繊細な悩みを克明に描いた「命に嫌われている。」
  • 知る人ぞ知る初音ミクの奇曲「ハイセンスナンセンス」
  • 人間を拘束して無理やり楽曲を制作させているミクというぶっ飛んだ解釈を描いた「Sadistic.Music∞Factory」
  • オトナの世界とそこに身を置く満たされない人間を彷彿とさせる「ラビットホール」
  • ただただ下ネタフルスロットルの超問題作「くるみ☆ぽんちお」
……などなど。

音楽のみならず、それに関連した二次創作作品(ダンス動画やイラスト等)の投稿もかなりの数が存在する。
特にメジャーなのが、有志が独自開発した物理演算ソフトウェア「MikuMikuDance」*9を利用して作られたダンス動画「MMD動画」で、3Dモデルで描画されたミクが歌って踊る姿を拝むこともできる。

ちなみに、初音ミクを使って楽曲を投稿する作曲者の事は「プロデューサー」と呼ばれるのが界隈の慣例。
「現実逃避P」のように後ろにPがついている投稿者がいたら、それはP(プロデューサー)の略であり、「ボカロP」と言えば「ボカロの曲を制作している人」を指す。


コンテンツ全てを紹介しようとするとキリがないので、次項では特に有名な初音ミクの楽曲について軽く解説する。


◇「VOCALOID神話入り」した初音ミクの楽曲   


ニコニコ動画には、動画の総再生回数が増えるごとに特定のタグがつけられる風習がある。
  • VOCALOID殿堂入り
10万回再生に到達すると冠される称号で、ここに到達するとヒットした楽曲とみなされる。
このラインを達成した曲は、そのほとんどがカラオケ(JOYSOUND)に収録される。

  • VOCALOID伝説入り
100万回再生に到達すると冠される称号で、ここに到達すると大ヒットした楽曲とみなされる。
プロセカbeatmaniamaimaiなどの音ゲーに収録されるようになるのがこのライン。
また、カラオケのLIVEDAM機種に収録されるようになるのもここから。

  • VOCALOID神話入り
1000万回再生に到達すると冠される称号。
ここまで来ると「ボカロを知る人なら誰もが聞いた事のある不朽の名曲」扱い。
ボカロ界隈を超える社会現象を巻き起こしたり、作曲したPの名前が売れて大物アーティストになったり……と、社会的な影響も大きい。


以下ではこのうち、「VOCALOID神話入り」の一部について解説する。
いずれも社会現象を巻き起こしたレベルの名曲だが、どの曲もyoutube等の動画サイトで検索すれば無料で視聴可能。
このVOCALOIDならではの特性も、人気に貢献したのかもしれない。

千本桜

作詞・作曲・編曲 黒うさP

2011年(原宿時代)投稿。ノリノリのメロディと男のロマンをくすぐるかっこいい歌詞が輝く熱血系和ロック
ボーカロイドの楽曲で一番有名なのは何か?」という話題になれば真っ先に名前が挙がる伝説的名曲。
投稿当初から圧倒的な再生数を叩き出し、初音ミクを「大ヒットした音声合成ソフト」から「インターネット史・音楽史双方に爪痕を残した一大ネットカルチャー」に押し上げ、社会現象を巻き起こした。
「世界を決定的に変えてしまった一曲」と形容しても過言ではないほどの影響力をもたらした楽曲であり、現在においてもマジカルミライ等で講習用の課題曲として頻繁に用いられている。
初音ミクの代名詞とされる曲のひとつであり、ニュース等でボカロの紹介が入る際は「みくみくにしてあげる♪」かこの曲のどちらか、あるいは両方が流されることが多い。


マトリョシカ

作詞・作曲・編曲 ハチ

2010年(9時代)投稿。ボカロP「ハチ」によって投稿されたロックミュージック。
後発のVOCALOIDGUMI*10とのデュエット曲である。
不協和音を取り入れた予測不能な主旋律からなる「汚れた音色」が唯一無二の魅力を放つ名曲。
「この人達の生活圏は治安が悪いんだな」と一発でわかるアングラ感溢れる音使いは一聴の価値ありである。

千本桜と並んでボカロ全盛期(というかニコニコ動画全盛期)を彩った楽曲の一つであり、これも独特の画風のミュージックビデオを含めた多くのオマージュや「歌ってみた」動画が世に出ることとなった。

ペイントアートを模した不気味なミュージックビデオも特徴だが、このミュージックビデオもハチ氏自身がマウスで一から描いたもの。
このハチという投稿者は後に「米津玄師」と名前を変え、日本人なら誰もが知る国民的シンガーソングライターへと大出世を遂げることになるのだが、それはまた別のお話。


初音ミクの消失

作詞・作曲・編曲 cosMo(暴走P)

2008年(SP1時代)4月8日投稿。VOCALOIDのミクが命と引き換えに最期の歌唱を届ける様をリアルな筆致で描き出した泣きうた。
またの名を「最高速の別れの歌」。
涙を誘う歌唱パート、ミクの思いの丈をBPM240*11に圧縮した高速の歌詞が畳み掛けてくるラップパートの2つからなる楽曲で、当然ながら歌い切るのは極めて困難。
ミクの「人間には不可能な歌唱ができる」という人ではないからこその特性を活かした楽曲でもある。
作者によれば「歌えるもんなら歌ってみろよ」という意図で制作したものだそうだが、そのとんでもなく高い歌唱難易度を乗り越えて本当に歌い上げてしまったファンも後に現れた。

音ゲーにおける「ラスボス(最難関の曲)」としてしょっちゅうお呼びがかかることでも有名で、音ゲーマーにとっては別の意味で特別な楽曲だったりする。
ちなみにいくつかバージョン違い(LONG VERSION、劇場版、etc...)があり、媒体によっては一部のフレーズがあったりなかったりする。
コアなオタクの間だと、特定のフレーズを聴かせた時の反応で「本楽曲をどこで知ったか」を判別できる……とかなんとか。

みくみくにしてあげる♪

作詞・作曲・編曲 ika
2007年(RC時代)9月20日投稿。「ボコボコにしてやんよ」というスラングをもじった造語「みっくみくにしてあげる」(=ミクの可愛さでメロメロにしてやる)という宣告と共に、聴き手を真正面から悩殺しに来る正統派アイドルソング。

初音ミク黎明期には多かった「初音ミクを主人公としたアイドルソング」のひとつで、その中でも抜きん出た人気と知名度を誇った伝説的名曲。
発売からわずか3週間ほどで投稿されたこの曲は瞬く間にニコニコ動画を席巻し、同年12月19日にはマイリスト数(合計)でニコニコ動画の総合1位に到達している。
先述の千本桜が「ボカロを一時のブームから『音楽史に残る伝説』にした一種のピリオド曲」とするなら、この曲は「無名のアイドルだった初音ミクを人気アイドルに押し上げた始まりの曲」と言える立ち位置にあり、後の作曲家……否「マスター」を増やすきっかけともなった。
メディアに取り上げられる際も大抵千本桜とこの曲が使われる。



メルト

作詞・作曲・編曲 ryo(supercell)

2007年(RC2時代)12月7日投稿。ちょっと恥ずかしがり屋な恋する女の子の視点で歌われるポップソング。
解像度の高い歌詞とミク特有のロボっぽさを極力排除した歌声が合わさり、人間のそれをも超える甘酸っぱい恋の歌に仕上がっている。

恋歌としての圧倒的な完成度により、「みくみくにしてあげる」以降続いていた「アンドロイドの初音ミクを主人公にした曲」ブームを終わらせ、「ミクが歌う、ミクでない誰かの歌」ブーム、通称「メルトショック」を巻き起こした立役者。
投稿から一週間と経たないうちに関連動画が総合ランキング上位を占拠し続けたため、当時はあまりの勢いにランキング工作を疑う声まで飛び出す騒ぎとなった。
この曲の登場により、「初音ミク」は爆発的に幅広いジャンルの曲を歌うようになった。
当然、変な曲を歌わせるマスターもまた爆発的に増えた為、以降の初音ミクは事あるごとにヘンテコな曲を歌わされては「仕事を選ばないミクさん」とイジられることに……。
第一線で活躍するボカロPには、「メルトに惚れてボカロPになりました」と公言する者も多く、そういった意味でもボカロの歴史から外せない名曲である。

投稿されてから20年弱が経過した古の楽曲ながら、その人気は2026年も健在。
近年では映画「超かぐや姫!」のエンディングテーマとして採用されるなど、その存在感はいまだ薄れる気配がない。



ラバーズ

作詞・作曲・編曲 wowaka

2009年(ββ時代)8月30日投稿。早逝したボカロP「wowaka」による、高速のテクノポップ。
生々しいエロスにまみれたえげつない歌詞と、それをまったく感じさせない無機的なMVとメロディで構成された名曲。
楽曲としては、「何度も何度も繰り返されるギターリフ」「意味が通るかより音に沿うかを重視した難解で複雑な歌詞」「人間には歌唱困難な高速の歌唱」「色々な意味での歌いにくさ」といった独自要素を多く持つ作品。
従来の「初音ミク」楽曲とは雰囲気を大きく異にしたこのスタイリッシュな作風が広く受け入れられた結果、続くボカロPたちにもこの要素が受け継がれ、やがてこれらが「ボーカロイドというジャンルの特徴」として認知されていった。

言わば2026年現代におけるボーカロイドの源流であり、ジャンルとしてのボーカロイドを定義した作品とも言うべき存在。
現代のボカロ曲には音や歌詞の芸術性を高める方向性の、いわゆる「音ゲー」的な楽曲も多く見られるが、それらはwowakaから始まったとされる。


砂の惑星

作詞・作曲・編曲 ハチ

2017年(GINZA時代)投稿。先述の「マトリョシカ」と同じ作曲家「ハチ」によって投稿されたエレクトロニカ。
ハチの十八番である「汚れた音色」はこの曲でも健在で、主旋律の裏でやかましく鳴る雑音がポストアポカリプスめいた世界感を想起させる名曲。
また、ボカロの歴史を彩ったさまざまな名曲のニュアンスが散りばめられた歌詞も特徴。*12
そうしたリスペクトを感じさせつつも曲の内容自体は「荒廃したボカロ界隈なんか出ていこうぜ」というゴリッゴリの風刺だったため、発表時はちょっぴり炎上した。
「ハチ」はこの曲を最後にボカロPとしての活動が途絶え、シンガーソングライター「米津玄師」としての活動に方向転換したのだが、
彼の後に残されたボカロPの中にはこの曲に対して「まだまだいける」「これからさ」といった内容のアンサーソングを投稿するPも多く、ボカロの歴史のひとつのピリオド、あるいは転換点と言える。

また、この曲は「マジカルミライ」のテーマソングのひとつでもある。


メズマライザー

作詞・作曲・編曲 サツキ
映像 channel
2024年((く)時代)投稿。UTAU重音テトとのデュエット曲にして、重音テトブームの火付け役となった楽曲。
アップテンポを過剰に多用した狂気的な旋律と「初音ミクの消失」に勝るとも劣らない超ハイテンポを最初から最後まで維持したまま突っ切る構成が特徴で、曲のジャンルとしては「ハッピーハードコア」に分類される。一方、歌詞の方は高速で生産と消費を繰り返す現代社会を皮肉るような内容になっている。

特に、この曲がヒットしてからはヒットソングが軒並み初音ミク+重音テトのデュエットソングばかりになるという現象を起こしたという点で特筆すべき楽曲であり、ファンからはその功罪についてしばしば議論の対象とされる。
登場以前と登場以後で流行自体がガラッと変わってしまった、エポックメイキングとも呼べる名曲である。
重音テトの項にも記載してあるので、詳細はそちらを参照。


なんらかの形で初音ミクの知名度向上に貢献したエピソードがある楽曲


初音ミクが来ないのでスネています(と、その派生作品)

ワンカップPによる楽曲群。この曲自体はMEIKOだが、エンドソングになる「初音ミクがやってこない迷宮組曲」でようやく初音ミクが登場。
というのも「ミクさんをamazonで予約したけどkonozamaされた」というのがこの曲の作成理由だったから。
下のlevan Polkkaを制作したOtomania氏に「前日に予約したけど普通に届いた」と喧嘩売られたりと、この騒動は一大ミームと化した。
元々わPがアイマス界隈で活動していたこともあり、この騒動の中でコメントにより「ワンカップP」と命名され、以降ボカロの製作者が「〇〇P」と命名されることに。
ちなみにわPのせいで「MEIKOはお酒好き」の非公式設定が一般化したというネタもある。
なお、投稿されたのはミク発売からわずか3日後の2007年9月3日。つまりこの界隈、初っ端からこの調子だったわけである。

Ievan Polkka

フィンランドの民謡「Ievan Polkka」をミクにカバーさせた楽曲。2007年9月4日投稿。
1000万再生を達成したわけではないが、現在のミクのキャラクター付けに強い影響をもたらした楽曲の為記載。
どういうわけか、この曲のリズムに合わせてミクがネギを振り回す動画がネットで大流行。
結果「ミク=ネギ」のイメージが定着したらしく、以降初音ミクは楽曲のPVなどで何かと首領パッチソード長ネギを持たされるようになった。ミクが長ネギを剣のように構えていたり、楽曲にネギというワードが混じっていたらこの曲のせいである。
同時に、二頭身にデフォルメされた派生キャラ「はちゅねミク」が生まれたのもこの動画がきっかけである。
更には巡り巡って、後述のポケモンコラボでついにカモネギとの公式ツーショットが実現

余談だが、ネギを振り回すモーションは漫画「BLEACH」のアニメ版における井上織姫が元ネタである。
ある海外のファンが、このシーンをループさせて原曲を当てはめた動画を投稿したのが全ての発端。

Tell your World

ミク特有の無機質な歌声を前面に出した、ロボット風味強めのテクノポップ。
初音ミクの曲でありながら初音ミクはミュージックビデオにほとんど姿を出さず、「ミクの動画サムネ」「ミクに歌声を付ける作曲家」「ミクのイラストを作成する絵師」といったクリエイターの作業風景ばかりを流す捻った演出のビデオが製作され、それがGoogleのテレビCMとして使われたことで話題となった。

初音ミクの方向性を明確に変えた楽曲であり、それまでバーチャルといいつつも「一人のアイドル」として扱われる向きの多かったミクが、この曲の登場以降「多くのクリエイター達の夢と思念から形成された高次元の存在(≒神様)」という文脈で語られることとなった。
モロにこの影響を受けたのがテレビ等の公共色の強いメディアで、近年ではミクが人格を持った存在としてメディアに出演することは少なくなっている。

ブラック★ロックシューター

毎秒20発の岩石を発射できる大砲を携えた謎の少女「ブラック★ロックシューター」を題材にしたJ-POP。
このアニヲタwikiにも2009年から項目がある御長寿コンテンツでもある。

もともとは、ある一人のイラストレーターが「女の子に武器持たせたらかっこいいよね!」という思いつきを絵にしただけのものだった。
が、その絵は大きな反響を呼び、その少女を題材にした同名の楽曲「ブラック★ロックシューター」が作られることに。その歌のボーカルとして声がかかったのが我らが初音ミクである。
(……という経緯なので、ブラック★ロックシューターと初音ミクのデザインはよく似ているものの二人は無関係の赤の他人である)
すると今度はその曲がヒットし、ブラック★ロックシューターを題材にした物語が作られ、複数回アニメ化され、ゲームも展開され……という数奇な運命を辿っている。

お互いがお互いのファンを呼び込む形で成長してきた歴史から、
ある意味では初音ミクと共に育ち、共に歩んできたコンテンツと言えるかもしれない。

カゲロウプロジェクト

通称「カゲプロ」。
単体の曲ではなく、じん(自然の敵P)が手掛けたVOCALOID楽曲群の総称。小説・漫画・アニメのメディアミックス化もされている。
「複数展開される楽曲を繋げていくと、一本の連続したストーリーが浮かび上がる」という、VOCALOID界隈ではあまり見かけない提供形態が特徴。*13
爽やかなボーイ・ミーツ・ガール成分と謎に包まれた複雑な事件が少しずつ解き明かされていく緊迫感の入り混じったミステリアスな作風は当時*14の少年少女の心を鷲掴みにしたとされ、「カゲプロを知っている」と不用意に言ってしまうだけでおおよその年齢がバレるほどの凄まじい人気を誇った。
後発のVOCALOID「IA」が多用されていた関係でミクが歌唱を務めた作品数こそ多くはないが、
カゲプロという名の巨大コンテンツの存在は、ミクを始めとするVOCALOIDの世界への入口としても作用した。

Ray

日本のメジャー・ロックバンド「BUMP OF CHICKEN」に初音ミクがフィーチャリング・アーティストとして招かれ作られた楽曲。メジャー・ロックバンドに初音ミクが招かれるのは初である。
クリプトンとしても他アーティストとのコラボレーションは初であり、双方にとって驚きを持って受け止められた。調声担当は「Tell Your World」で知られるkz氏。
同年に行われた「BUMP OF CHICKEN」の東京ドーム・ライブにもミクがゲスト出演し本曲を披露。初音ミクが東京ドームでライブを行った現在唯一の例となっている。
後にNetflixのアニメ映画「超かぐや姫!」のエンディングテーマにも抜擢され、広く話題になった。

B Who I Want 2 B

日本J-POP界に爪痕を残した伝説の歌姫"安室ちゃん"こと「安室奈美恵」と、正体不明のアーティスト「U hum sneak it(こっそり口ずさむ)」のデュエット曲。
「ネオ東京」を題材に、電子音を多用した未来感あふれる音色と、電子空間を飛び回るような不思議なメロディラインが特徴。
……まあ、この項目に書いてあることから察しはつくだろうが、「U hum sneak it」とは「HATSUNE MIKU」のアナグラム。
つまるところは初音ミクと安室奈美恵のコラボ曲であり、正体判明時には双方のファンに大きな衝撃を与えた。
調声に参加したボカロP「Michie M」氏*15の腕も遺憾なく発揮されており、ここでのミクの歌声は最早人間のそれと区別がつかないクオリティを誇る。
配信サイトでの公開が制限されておりフルで聞くには有料での購入が必要。

キメラ

ゆらめくように不安定なギターリフと、本音を隠して演技をするアイドルを題材にした荒れ気味の歌詞が特徴のメタルな曲。
MVには、作者であるDECO*27がこれまでに作ってきた楽曲*16に登場したミクがまぜこぜにされた「キメラ」が描かれている。
日本テレビ「ズームイン!!サタデー」2022年4月2日~2022年9月26日(7代目)のテーマ曲として書き下ろされた楽曲で、
朝の報道番組とは真逆のダークな曲が選出されたことで話題となった。
「お、いいねいいね」で始まる歌いだしが特徴で、テーマ曲としての利用が終わった現在でもこの歌いだし部分がアイキャッチとして使われている。


ボルテッカー

ポケットモンスター誕生25周年を記念したコラボイベント「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」のテーマ曲として作られた楽曲。
曲名の由来はもちろん、「世界一有名なポケモン」こと"サトシのピカチュウ"の代表技「ボルテッカー」。
MVにピカチュウと初音ミクの両名が登場するほか、旋律から歌詞から効果音からMVにいたるまで「ポケットモンスター」で使われた様々な小ネタがこれでもかと組み込まれているのが特徴。その数なんと30以上にも及び、それらを違和感のないひとつのロックにまとめ上げたDECO*27氏の職人芸が光る。
余談だが本イベントは多数のボカロPやイラストレーターが参加した大規模コラボであり、楽曲はこれ以外にも多数存在し、2026年にはポケミクのみを演奏するリアルライブが開催された。
詳細は個別項目参照。

Hand in Hand

2013年から毎年開催されている「マジカルミライ」、その2015年のオフィシャルテーマソングとして書き下ろされた楽曲。
明るくノれるテクノポップであることから、以降の「マジカルミライ」におけるトリ曲として抜擢。
現代では、ボーカロイドのライブでは最後に必ず流される定番の楽曲である。

◇ライブイベント   


バーチャルの存在とはいえ、初音ミクも一人のアイドル。歌って踊れるのはもちろん、ライブイベントも存在する。
もちろん、ミクは実在しないアイドルなので、ライブ時にはステージ上に立体映像が形成される。


仙台初音ミク音楽祭(せんみく)

2008年8月24日に開催された、ファン有志の手による初期のミクイベント。
公式主導の大規模ライブが影も形もなかった時代に、「初音ミクの曲を演奏するために人が集まる」という現在に繋がる形式を実践してみせた催しであり、後のマジカルミライへと至る流れの遠い源流のひとつと言える。

初音ミク「マジカルミライ」

日本国内における最著名のミクイベント。
夏から秋にかけて毎年開催され、東京はミクの誕生日である8/31とその前後日を使った3日間開催される。
また、大阪、仙台、福岡などの地方都市で開催されるケースもあり、その場合は日程が前後する。


MIKU EXPO

初音ミクのワールドツアーで、原則的に海外でのみの開催。
日本とは好まれる音楽の層が異なるため、「きくお*17」など海外人気の高いボカロPを起用し、マジミラではあまり使用されない重低音のエフェクトなども多用した、クラブハウス的な雰囲気のライブとなる。


SNOW MIKU

雪ミクを主役とした、ミク発祥の地である北海道で2010年から毎年開催されている祭典。ただしライブコンサートは毎年ではなく不定期開催。
さっぽろ雪まつり時期に合わせ、2月上旬の小樽市が主舞台。
年によってはマジカルミライ札幌公演や初音ミクシンフォニーが連動企画として開かれる。

ポケモン feat. 初音ミク VOLTAGE Live!

ポケモンとのコラボ企画である、ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songsの到達点として企画されたコラボライブ。
詳しくは項目参照。


初音ミク LAWSON 50th Anniversary Special LIVE

ファンが「ローミク」と愛称をつけたコラボライブ。
コンビニエンスストア「ローソン」の創業50周年記念事業「マチのハッピー大作戦」の一環として開催され、同年に設立30周年を迎えたクリプトン・フューチャー・メディアが特別協力する形で実現した。主役は初音ミクを中心としたピアプロキャラクターズ6名。会場が13年前のマジカルミライ第1回と同じ横浜アリーナであることから、セットリストにはマジカルミライ2013をオマージュした楽曲(「Sweet Devil」「Tell Your World」等)が多数組み込まれ、古参のボカロファンを大いに沸かせた。
ミクの衣装はマジカルミライ歴代衣装やSNOW MIKUの衣装も特別出演。「Tell Your World」は通常モジュールで歌唱されるという珍しい演出も。
テーマソングはポリスピカデリーの「シアンブルー」。そして何故かガンダム45周年コラボ曲「アイドル戦士」も初披露された。
協賛にKDDIが入ったほか、来場者には限定の「ローミクサイダー」(非売品)が配布されるなどお土産が手厚いのが特徴。


デコミク LIVE starring 初音ミク『Hello』Produced by DECO*27 / OTOIRO

2026年2月14日(バレンタインデー)、国立代々木競技場第一体育館で開催。
ボカロP「DECO*27」がトータルプロデュースし、彼の楽曲のみで構成された前代未聞の3Dワンマンライブ。
一人の曲だけでライブが組めるほどの活動歴と曲数、人気を持つ彼だからこそのライブとも言える。
ライブに登場するのは通常のミクではなく、DECO*27の楽曲にのみ登場するオリジナル3Dモデル「デコミク(ライトネス)」「デコミク(ダークネス)」の2人。
アイドルソングを得意とするDECO*27の作風が反映されたためかマジミラと比較してコメディ色の強いライブとなっており、立体映像でありながら「ライブ中に突然音が止まり、慌てて誤魔化そうとするデコミクライトネス」等、デコミクライブならではの愛嬌のある演出が盛り込まれている。
DECO*27にとっては、燃え尽き症候群を救ってくれたマジカルミライへの恩返しでもある悲願のライブだった。






◇外部展開   


「仕事を選ばないミクさん」の二つ名の通り、2024年現在のミクさんはかなりいろいろなところに外部出演を果たしている。
本人ではなく「髪型と服だけ」といった登場の仕方も含めると軽く数十はある。

ゲーム


13歳のハローワークDS

初音ミクが出演した最初の商用ゲーム。2008年5月29日発売。
とはいえ主役ではなく、「ミュージシャン」という職業の紹介役としての客演である。
なお、これに先立つ2008年2月28日にはPS2用ソフト『トリノホシ』の同梱特典CDにミクの歌うイメージソングが収録されており、こちらが商業作品としては最初のタイアップにあたる。
この頃はまだ「ゲームに出られただけでニュースになる」時代だったのである。

初音ミク -Project DIVA-シリーズ

アーケードゲーム、およびプレステで複数機にわたって展開されているリズムゲームシリーズ。
第1作はPSP用ソフトとして2009年7月2日にセガから発売された。
初音ミクの登場から長きに渡ってVOCALOIDというコンテンツを支え続けたミクの第二の主戦場で、
ライブイベントに登場するミクもここのデザインに準拠している。
ヒットしたVOCALOID楽曲は実質的にすべて網羅していると言っても過言ではない。
詳細は個別項目を参照。

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク

通称「プロセカ」。SEGAおよびカラフルパレットから提供されているリズムゲーム。
いわゆるソシャゲのひとつであり、2024年現在もサービス継続中。
ジャンル自体は「リズムゲーム」としつつもストーリー性に力が入っているのが特徴。
さまざまな悩みや夢を抱えた若者に、初音ミクをはじめとするピアプロキャラクターズ達が寄り添いながら解決を目指す、という泣きゲー寄りのストーリーラインが好評を呼び、2020年代の若年層を中心に大きな人気を集めた。
3Dモデルは新規に書き起こされており、DIVAの曲線を多用したデザインから一変、Tda式MMD等に似た自然派のデザインが用いられている。
詳細は項目にて。

ブルーアーカイブ

期間限定の生徒として「初音ミク」が実装。
例にもれず頭にヘイローが出現しているが、ツインテールの結び目部分にリボンのように出現する形となっている。
この世界のキャラは何かしらの専用武器を持たされるのだが、彼女の場合は武器ではなく、ライブ用に観客に向けてグッズをばらまくのに使われる「ライブ用Tシャツキャノン」がそれに設定されている。

フェイ・イェンHD

ロボットゲーム「電脳戦機バーチャロンシリーズ」と初音ミクのコラボレーションにより登場した機体。
後に『スーパーロボット大戦UX』に登場。ミク本人は登場しない……と思いきや、ストーリーにがっつり絡んでくる。ぶっちゃけナイアさん最大の誤算。
また初音ミクの二次創作作品を商品として扱う場合の公式ルールの一つに「ミクに戦闘及び暴力行為をさせてはならない」というものがあるが、戦闘を行うのはあくまでフェイ・イェンHD(≠初音ミク)なので問題はない。

Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ

「フィットボクシング」の初音ミクver。
ボカロ曲に合わせて運動しよう。

MuseDash

VOCALOIDコラボの第一弾としてプレイアブル実装された。現在は新規入手不可能なので注意。
本作オリジナルアレンジの衣装と数曲の楽曲をひっさげて登場、同時押しでないノーツを上下のレーンに関係なく打てるという初心者に優しい(かも知れない)スキルを持っている。ネギも完備。
ちなみに本作はVOCALOID使用楽曲が多く収録されており、VOCALOIDコラボ前からミクを使用した楽曲が複数収録されている。

『頭文字D THE ARCADE』×『初音ミク -Project DIVA-』

ゲーセンによく置いてあるアーケードゲーム「頭文字D THE ARCADE」にも登場。リン&レンおよびルカも同伴。
レースゲームなので直接は登場しないが、イベントを進めることでミク、リンレン、ルカの痛車が入手できる。
また、同作には「頭文字D」の要素であった「カップの水をこぼさないように走り切る」機能があるのだが、ここのカップもVOCALOID仕様に換装可能。
本来カップがあるべき位置に、初音ミクらのアクリルスタンドが立つような形で配置される。

#コンパス戦闘摂理解析システム

コラボヒーロー、すなわちプレイアブルキャラとして登場。
ミクのお膝元であるニコニコ由来のコンテンツ、かつコラボをやりまくるお祭りゲーという側面はあれど、3Dで描画されたミクがバトルに参加するという後にも先にも例を見ない提供形態。
陣取りゲームである当作は性質上、キャラがダウンする頻度が高いのだが、ミクはダウン時に倒れずにクルッとターンしてポーズという演出の違いがある。これは後に参戦したリンとレンも同様。

THE IDOLM@STER2(PS3)

ニコニコ御三家同士のコラボレーション。
DLCで、衣装として登場。
だけでなく、アイマスのアイドルの代わりにミクを踊らせることもできる。
後にシャニマスともコラボした。

アリス・ギア・アイギス

初音ミク16周年記念としてアリスギアのアクトレスに登場。
通常衣装、16th衣装に加えて、加藤拓弐氏によるアナザー衣装「音色」も実装されている。
メガホンをモチーフにした専用ギアも存在し、歌の力でヴァイスと戦う。
イベントステージやSPスキルでは本作の主題歌『Over the Future』を初音ミクがカヴァーするという気合の入った作り。
詳細は個別項目参照。

にゃんこ大戦争

大型コラボとして他のピアプロキャラクターたちと共に登場。
コラボステージのbgmに彼女が歌った曲が使われている特別仕様。
ミク本人も超激レアとして実装されており、複数の亜種(雪ミク、マジカルミライ、16thなど)が登場している。

また、ネコ基地のいつものbgmに混じってミクの歌声が聞こえる。
ちなみに元々ミクをパロったと思われるキャラクターが実装されていた。

消滅都市

イベント限定のコラボキャラとして登場。
イベント中はメニュー画面でミクの楽曲である「39みゅーじっく」が延々と流れていた。
なお、このタイミングで楽曲提供者のひとりであったsamfree氏が逝去しており、ゲーム中では彼の曲に追悼メッセージが添えられたうえでミュージック・ボックスに加えられるという特例措置がとられていた。

初音ミク and Future Stars Project mirai

3DS用リズムゲーム。
だが、有名なのは「東京ゲームショウ2011」にて登場した着ぐるみのほうだろう。
上記の「Project mirai」の販促役として初音ミクの着ぐるみが登場したのだが、この着ぐるみがミクというには微妙にふとましく、目に光もなく、違和感を感じさせる不気味かつあまり似てない造形だったことで悪い方向に話題に。
(実際、会場にいた子どもを意図せず泣かせてしまったらしい)
そうしてイジられるうち、この着ぐるみは初音ミクを騙る偽物キャラ「ミクダヨー」(※正式な表記は「ミクダヨー」)として扱われるようになった。
クリプトン側も悪ノリしたらしく、イベントに登場する着ぐるみがあえてこのミクダヨーにされていたり、初音ミクとは別にミクダヨーのねんどろいどフィギュアが販売されていたりする。

セブンスドラゴン2020 / セブンスドラゴン2020-Ⅱ

PSPのRPGゲームでセブンスドラゴンの続編とその続編。20では白と青のドレス、Ⅱでは赤と黒のドレス姿。
大々的に告知されていた割にスパロボUXと違って実際はサブイベントのみに登場する。
このイベントをクリアし、DIVAルームを作成することでBGMをミクのボーカル入り曲に変更することが可能。

ソニックレーシングクロスワールド

アップデートで自動入手。黒とシルバーのレーシングスーツで登場する。
25年12月時点で唯一のダッシュタイプでナックルズと並ぶ上級者御用達キャラ。
当ゲームではシリーズ外のキャラにはボイスがないのだが、ミクのみは例外的にレース中のボイスがある。

また「Project ONSOKU」の一環としてゲーム内に5曲実装されており、他セガの音ゲーや上記の頭文字Dアーケードでもコラボしている。



アニメ

らき☆すた

ミク本人は登場しないが、登場人物の一人である柊かがみが初音ミクのコスプレをした姿「かがみっく」が登場。この「ミクコスをした柊かがみ」そのものがねんどろいどの1ラインナップとして存在していたり。
また、本wikiにもこのかがみっくを扱ったかがみっく痛車転落事故という記事が存在する。

ケムリクサ

本編にミクは登場しないが、エンディングテーマ「INDETERMINATE UNIVERSE」のボーカルをミクが務める。

邪神ちゃんドロップキック

劇中のサブキャラとして客演。声はもちろん初音ミク……ではなく、その声の提供元である声優・藤田咲が声をミクに寄せて演じている。
グロ描写&ナンセンスギャグの入り混じる作中世界においてもほとんどブレず、呑気にネギを振り回すあたりは流石大物アイドルと言うべきか。

新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION

「発音ミク」として登場。声優はやはり藤田咲氏。
本作では、北海道支部で「シンカリオン H5はやぶさ」の運転士を務める人間の少女としての登場。ちなみに小学5年生。
「電子の歌姫」としての登場ではなくあくまでそっくりさん的なポジションで、鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOも同じく「見た目がそっくりなモブ」としてちょい出演している。
ライブシーンもあり、そこでは本家ミクっぽい格好となって歌って踊る。


そのほか/分類しにくいもの

北海道

クリプトン社のある北海道は実質的に「初音ミクの聖地」としても扱われている。
実際に札幌市とクリプトン社は提携しており、初音ミク……の冬verである「雪ミク」が市のPRキャラクターに抜擢されている。
現在の北海道(とくに札幌)では初音ミクの姿をいろいろなところで見られるだろう。
町中ではマンホール、路面電車といったよくあるものの他、毎年2月に行われる雪まつりではミクの雪像が出現し、札幌市のすすきのでは雪ミクがミクのあの声&アニメーションつきで時報のお知らせをしてくれる電光掲示板が存在し、市街地ならどこに行っても彼女の姿がある。
……と、ご当地アイドルもかくやという活躍っぷりである。

ちなみに、同じ北海道の新千歳空港には初音ミクミュージアムとも言える常設展「雪ミクスカイタウン」があり、簡潔ながらもミクの歴史と各時代ごとのグッズがまとめられている。
もちろんショップでここだけにしかないグッズも購入可能。

CD・メジャーシーンへの進出

「ネットの中だけの存在」だった初音ミクが商業音楽の世界へ足を踏み入れたのも、意外と早い時期のことである。

初の公認CDは2008年1月25日発売の『星のカケラ』。
同年6月には、ニコニコ動画で人気を博していたボカロPのdorikoがCDをリリースし、VOCALOID楽曲として初めてオリコンチャートにランクインするという快挙を成し遂げた。
そして8月27日にはlivetune feat. 初音ミクの『Re:Package』が発売。初音ミクを使用した初の一般流通CDであり、初週2万枚を売り上げてオリコンウィークリーチャート5位に食い込んだ。
翌2009年3月4日には「メルト」で知られるryoのユニット・supercellのアルバムが発売され、デイリー2位・ウィークリー4位・初週5万枚超という数字を叩き出す。
「ネットで無料公開されている曲がCDになっても売れるのか」という当時の懐疑を、これらの作品は真正面から粉砕してみせたわけである。

以降、EXIT TUNESをはじめとするコンピレーションアルバムが次々とリリースされ、多くのボカロPがメジャーデビューを果たしていくことになる。

カラオケ

もう追加されて久しく経つが、カラオケにはJOYSOUND、LIVEDAMともに追加済で、現在も新曲が殿堂入りするたびに増え続けている。
ちなみに初のカラオケ配信は2008年1月30日のDAMで、公認ヴォーカルCDに収録された2曲からのスタートだった。
JOYSOUNDのほうがニッチな曲を含めて手広くカバーしている傾向が強め。
LIVEDAMは曲数はやや少ない代わりに専用MVが設定されるなどひとつひとつの曲の扱いが手厚いので、どちらで歌うかはお好みで。

「レーシングミク」シリーズ

毎年、レーシング仕様の初音ミクの新デザインが書き下ろされる。
ツーリングカーレース*18の国内トップカテゴリであるスーパーGTのGT300クラスでは、
グッドスマイルレーシングからミクのペイントがされた痛車が走っていて、2011年と2014年にはGT300クラス年間チャンピオンになった。
なお参戦初年度は単に痛い車というだけで車自体もとてつもなく遅く、何度も予選落ちしては「フリー走行ではトップの1秒落ちくらいのタイムが出てたので危なくはないと思います、もし遅すぎて危ないのであれば容赦なく失格にしてくれていいです」といった感じの嘆願書を出してなんとか本戦に進出していたというお笑いチームであった。
現在のようにシリーズチャンピオンを争うようになったのは2011年にパートナーチームをStudie AGにし、車も実績のある*19Z4GT3に、ドライバーに谷口信輝氏*20が加入してからである。
特に現在採用しているメルセデスAMG GT3は世界のFIA-GT3規定のツーリングカーレースでトップシェアを占める正真正銘のトップクラスマシンである。既に市販車に搭載していないエンジン*21を使い続けているのにはFIAから苦情が出ていたりするが
ステアリングを握るのは2024年現在は谷口信輝氏(2011~)と片岡龍也氏(2012~)*22。どちらも他のカテゴリーでのチャンピオン経験も持つトップドライバーである*23

コンビニのCM

ファミリーマートとコラボしてはちゅねミク肉まんを始めとした様々な商品が作られたこともあった。こちらもNGシーンがある。

ねんどろいど

オタク文化の火付け役となった、むちっとした造形のフィギュアシリーズ。
……に、初音ミクは初期の頃からいる。見た目はミクダヨーを可愛くしたような感じ。あっちが「可愛くできなかったねんどろいど」とも言うべき存在なのだが
「ねんどろいど 初音ミク」の発売は2008年3月31日。
初音ミクの人気を爆発させた功労者であると同時に、この「ねんどろいど 初音ミク」がキラーヒットしたおかげでねんどろいど自体の人気も爆発し空前のフィギュアブームを起こした。あまりに「ねんどろいど 初音ミク」ばかりが売れまくるので逆にドン引かれ、ミクのねんどろいどは関係者から「緑の悪魔」とかいうあだ名までつけられたらしい。

「2024年12月時点で、初音ミク『だけ』で100種類以上のねんどろいどフィギュアが存在する」といえばその売れっぷりがいかに凄まじかったか理解いただけるだろうか。

ポケミク

日本のコンテンツ産業の一翼を担う大看板「ポケットモンスターシリーズ」と、音楽コンテンツ界を牽引してきた初音ミクとの大型コラボ。
ポケットモンスターシリーズが25周年を迎えたことを記念し、「もしも初音ミクが18のタイプのポケモンを扱うポケモントレーナーだったら?」というテーマのもと、各タイプに合わせた「ポケモントレーナーの初音ミク」(通称:18タイプミク)が合計18+2種類デザインされた。
また、初音ミクとピカチュウのコラボ楽曲「ボルテッカー」を皮切りに、ミクとポケモンを絡めたコラボ楽曲も次々と発表されている。
当初は18タイプミクと18曲でコラボを締め括る予定だったが、好評を受けて延長し現在は終了時期未定の不定期コンテンツに進化している。
ポケモン30周年の2026年にはこのコラボレーションの楽曲のみを演奏するライブイベント「ポケモン feat. 初音ミク VOLTAGE Live!」が開催。
余談だが、このイベント以降、マジカルミライ等の一部イベントにピカチュウが告知無しで出現するようになったとの目撃情報が寄せられている。


STUDY WITH MIKU

初音ミク公式チャンネルが不定期に出している動画シリーズ。
「ミクと一緒に勉強をがんばる」をコンセプトに、有名なボカロ曲をLo-Fi風にアレンジした楽曲を収録したアルバムで、MVではミクが机に向かう姿がアニメーションで描かれる。
曲はある程度知名度のある楽曲を時代ごとに押さえており、アルバム中には古今東西のボカロ曲が入り乱れる。
勉強のお供とすることをコンセプトとしているので全体的に元曲の個性は抑えめになるようアレンジされているのだが、それをいいことに選曲のセンスは尖りまくり。「ド屑」のような鬱曲はもちろん、「ぼかろころしあむ」のようなミク曲でない上に激しいヘビメタなんてものもある。





◇余談   



初音ミクif



画像出典: piapro.net「ピアプロキャラクターズ」
©Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
もともとのデザインではツインテールではなくハーフアップだったのだが、途中で変更された経緯がある。
現在はそれを再利用した別バージョン「初音ミクif」として公開されており、公式サイトの片隅にこっそりその姿を見せている。


初音ミクの亜種

「床につくほど長いツインテール」「ネギ色の髪の毛」のどちらかがあれば「初音ミク」と認識してもらいやすい丈夫なデザインのため、公認のものだけに絞ってもバージョン違いは結構多い。

有名どころでは前述の「ミクダヨー」や「ポケミク」、
2011年にネットユーザーが考案したデザインから生まれ、弘前さくらまつりの公式応援キャラクターとなった「桜ミク」
北海道のコラボイベントを中心に活動する「雪ミク」等。
他には、ボツデザインを再利用して生まれた、ハーフアップミクこと「初音ミクif」、
前述した、レーシングクイーン風にデザインされ、毎年新デザインが書き下ろされている「レーシングミク」などがいる。

初音ミクの「中の人」

バーチャルアイドルとはいえ当時は声を無から創造できる技術はさすがになく*24、「初音ミク」(および、「鏡音リン&レン」等を含む後発のVOCALOID)には音声サンプリングのモデルとして声を提供した、所謂「中の人」がいる。
それが「藤田咲」という方なのだが、この人は本職の歌手ではなく声優。それも当時は無名。
実は元々歌手にサンプリングを依頼する予定だったのだが、依頼された歌手がこぞって「機械に自分の歌を真似られるのは仕事を奪われるようで嫌」と難色を示したため、声優にお鉢が回って来たらしい。

後の2018年では、歌声を完全にゼロから作り出したタイプの無生物音声合成キャラクター「足立レイ」等も登場している。

「ぼかりす」騒動

2008年4月28日、ニコニコ動画に「【初音ミク】 PROLOGUE 【ぼかりす】」と題された動画が投稿された。
当時の初音ミクは、人間らしく歌わせるためにパラメータを膨大に調整する作業(いわゆる「調教」)が不可欠だったのだが、この動画のミクはまるで人間が歌っているとしか思えない自然さで歌い上げており、視聴者に大きな衝撃を与えた。
投稿時は正体が伏せられていたものの、まもなく2ちゃんねるのVOCALOIDスレッドで「これは産業技術総合研究所の研究成果『VocaListener』ではないか」と推定され、実際その通りであることが判明する。
これは人間の歌唱を聴かせるだけで合成パラメータを自動推定してくれるという代物であり、「神調教」と呼ばれた職人技が技術によって自動化されうることを示した出来事として、ネット上では期待と戸惑いの入り混じった賛否両論の議論が巻き起こった。

初音ミクが受賞した賞

バーチャルなアイドルでありながら、初音ミクは「モノ」としてもきちんと評価されている。

まず2007年12月、Googleが発表したその年の国内キーワード検索ランキングにて、著名人部門3位にランクイン。発売からわずか4か月足らずでの快挙だった。
2008年8月には日本SFファンによる投票で決まる第39回星雲賞「自由部門」を受賞。
同年10月には2008年度グッドデザイン賞も受賞している。「歌声合成ソフト」がデザイン賞を獲るというのも中々に前代未聞な話である。

外部利用規約


「仕事を選ばないミクさん」と何度か書いてきたし、わりと自由に使わせてくれそうなイメージのある初音ミク。
だが実際のところ、NGはきちんと設定されており、変な方向にイメージがねじ曲がらないよう、同人商業問わずクリプトンも目を光らせている。
例えば2chで自然発生した替え歌をミクさんに歌わせた楽曲*25が、何故か権利者削除されたことでプチ炎上したこともある。
その最中、ピアプロの規約に『楽曲管理者とは別にクリプトン側も削除権を持ちます』という条項が見つかり早々収束し、これ以降ブラックな曲に関してはNGというラインができあがった。

中でも代表的な禁止事項のひとつが、「ミクに戦闘行為や暴力行為をさせてはいけない」。
武器を持たせることさえNGであり、バトル系のゲームや作品への出演は基本ご法度。
なので、ミクさんが登場するバトルものでは「武器じゃなくてTシャツキャノンだから!」「ミク自身は戦わないから!」といった感じで、あの手この手で規約にひっかからないよう工夫したうえで出演していたりする…が、ロボはOKな模様。
しかし、「Fortnite」では何と初音ミクの姿で戦えてしまう。しかもそれだけではなく、期間限定で曲やエモートを購入可能。表向きはコスチューム扱いだが、どうみても普通に武器で戦っている。
アリスギアとコンパスとFortniteに出演できたのはぶっちゃけ奇跡と言っていい。

(公認以外の)派生キャラクター


派生キャラクターとして亞北ネル、弱音ハク、はちゅねみく等のキャラクターが生まれており、UTAU*26といったフリーソフトを作るきっかけとなったキャラクターでもある。

また、楽曲の著作権を巡る関係でJASRACと対立した事もあった。
理由としては歌詞を彼女に歌わせ、配信できるようにしたからだと思われる。
その為「みくみくにしてあげる」で有名なika氏はミクとニコニコ動画から去ってしまった。


派生(とされてるもの含む)キャラ
  • はちゅねみく
  • 亞北ネル
  • 弱音ハク
  • 雑音ミク
  • 隣音サイ
  • ちびミク
  • ぷちミク
  • 護法少女ソワカちゃん
  • 闇音アク
  • シテヤンヨ
  • ミクダヨー
  • 太目ニク
  • 呪音キク
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アニバーサリーイヤー

2012年には5周年、2017年には10周年、そして2023年には遂に設定年齢と同じ16周年を迎えた。彼女は特にバーチャル界に大きな影響を与えた存在だからか、それぞれお祝いの歌を作ってもらっており、特に16周年は歌*27だけでなく彼女をお祝いする「-Dear Creators-」と言うプロジェクトを立ち上げ、様々なイベントを開催したり*28ライブを行ったりと大盛り上がりの年になった。



追記・修正はみっくみくにされてからお願いします。



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最終更新:2026年08月17日 02:18

*1 ただし、ヴァイオリンなどのアコースティックな弦楽器や吹奏楽器をメインに扱うような店(工房)には置いていない可能性もある。シンセサイザーなどの電子楽器やDTMに必要な機材を取り扱う店を当たると良いだろう。

*2 もっと言えば、小説、イラスト、そして楽曲など「初音ミクの創作」を制作するあらゆるクリエイター全般。

*3 『ワールドイズマイン』

*4 『*ハロー、プラネット。』

*5 『えれくとりっく・えんじぇぅ』

*6 『Bad ∞ End ∞ Night』

*7 初音ミクに限らず、多くのDTMソフトウェアにいえるが、リアルな歌唱・楽器の演奏に近づけるには、相応の知識・経験・センスが必要となる。近年は丁寧に解説しているWebサイトや書籍などもあるので、興味のある人は参考にしてみよう。

*8 歌曲を作るには歌手に歌唱を頼む必要があり、歌うことができないまたは歌手を雇えないアーティストにはハードルが高かった。また、初音ミク以前にも似たようなソフトは存在していたが、より親しみやすいキャラクター性を持ったソフトウェアであったことも多くの人々の目に触れる機会を作ったと言える。

*9 2008年2月24日にVer.1.0が公開された。

*10 2009年6月26日に株式会社インターネットから発売された『Megpoid』のキャラクター名。

*11 Beats Per Minuteの略で、簡潔に説明すると「楽曲の速度」を表す単位。これが高いほど速い曲ということになる。ちなみに、比較的高速の曲である「千本桜」でさえ、BPMは154程度である

*12 あのダンスホール→「ワールズエンド・ダンスホール」、少年少女謳う希望論→「チルドレンレコード」、など。

*13 このようなスタイルをとる楽曲自体は他にもあり、有名どころではmothy(悪ノP)の「悪ノ娘」シリーズなどがある

*14 2011~2016。逆算すると2000~2005生まれの、いわゆる「ゼロ年代」「ゼロ世代」を指す。

*15 卓越した調声テクニックに定評のあるボカロP

*16 ストリーミングハート、ゴーストルール等

*17 ホラーテイストな楽曲を多く手掛けるボカロP。人を選ぶ作風のためマジミラの楽曲としては選ばれれず、もっぱら海外をメインに活動する

*18 市販車を元に開発された競技用自動車によるレースカテゴリ。ただし安全面などの理由からスーパーGTを含む上位カテゴリでは市販車の改造ではなくガワやエンジンのベースだけでフレームからして市販車に由来しないものも多い(GTカーと呼び区別することもある)。スーパーGT以外ではスーパー耐久(S耐)、ドイツツーリングカー選手権(DTM)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、GTワールドチャレンジなどが有名。

*19 2011年1月に行われた「ドバイ24時間レース」で優勝した車両。

*20 参戦2年目となる2004年から毎年シーズン上位を争っていたトップドライバー、2010年末に所属チームが解散して無職だった。

*21 ベースのAMG GTではなく先代のSLS AMGのエンジン。

*22 トヨタのファクトリードライバーであり、TGR-DCの監督としてF4に帯同してたり、S耐では監督兼ドライバーを担当するベテラン。

*23 特に谷口氏は「S耐で勝ちすぎたので、特例でGT500やスーパーフォーミュラ参戦選手と同等のプラチナドライバー認定」されていた時期があった。後にS耐のルール変更でGT300優勝経験者も同等の資格になって解消、2023年からはプラチナ枠自体が消滅した。

*24 ただしお喋り音声合成の世界では、ゆっくりの声で有名な「AquesTalk」が無人音声合成として先に実用化されている。

*25 2009年8月に投稿された「白いクスリ」という楽曲。ニュースサイトに取り上げられた翌日、クリプトンからの削除要請を受けて動画が削除された。

*26 2008年3月6日に公開されたフリーの歌声合成ソフトウェア。VOCALOIDと違って自分で音源を作成・配布できるため、独自の文化圏を形成することとなった。

*27 DECO*27氏の曲「ブループラネット」。

*28 この内の1つが前述したポケモンとのコラボ「project VOLTAGE」である。