登録日:2011/07/18(月) 09:41:34
更新日:2024/09/11 Wed 12:13:04
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スノウ・フィンガーフートとは、
幻想水滸伝4、Rhapsodiaに登場するキャラクターで、シリーズ屈指の
ネタキャラである。
CV:
谷山紀章
年齢:19
身長:175cm
宿星:
天暗星
武器:パパブレード→スノウブレード
(パパブレードは流石にちょっと・・・とか言ってはいけない。)
◇来歴〜スノウの半生〜
ガイエン公国・ラズリル領の領主、フィンガーフート郷の一人息子として生まれ、何不自由なく暮らしていた。
幼い頃に拾われてきた
4主人公とは同じ屋敷で育ってきたため仲は良いが、領主の息子と小間使いとしてお互い身分が違うため、本編序盤は関係がぎくしゃくしていた。しかし彼は彼なりに4主人公を気遣う様子を見せるなど、育ちの良さによる善良な面も覗かせる。
少年時代、ガイエン海上騎士団に入団。このとき4主人公も、スノウたっての希望で一緒に入団した。
訓練生時代の詳しいエピソードは語られていないが、一際目立つ存在だが才能に恵まれず、親の権力でなんとか今の位置に居る自分と、目立たないものの確実に才能を開花させ、良き友達にも恵まれた4主人公とを比べ、兄貴分として、そして親友としてコンプレックスを抱くようになる。
4主人公が『スノウの影に隠れ、あまり目立っていなかった』と評されていたのもこれが影響している。
訓練生でありながら、訓練用の鎧が彼だけ違い豪華仕様なのも親の権力というか親バカが働いている様子。
……そして事件は起こった。訓練を終え、晴れて一人前の騎士団員になってしばらくした頃である。
任務中、スノウらを乗せた船が海賊ブラントの船と遭遇した。
その時の船長がまさしく彼だった。理由はやはり親の権力が働いているお察しください。
最初は逃げの一手…もとい戦略的撤退を指示しようとしていたが、ブラントからの砲撃を受けてしまい途端にパニックに陥る。落ち着け船長。
そこで最早使いものにならなくなってしまった彼の代わりに指揮を執ったのが、4主人公だった。
自分の指示には耳を貸さず4主人公の指示に従う団員達と、そんな彼らを見事に纏め上げ状況を立て直す4主人公。
そんな光景を目の当たりにして絶望し、その場に放置された彼は、脱出用ボートで1人だけで逃げ出した。同じ親友枠である『2』のジョウイは我が身も犠牲に主人公を助けたのに、この序盤でこの差である。彼のボートはグレン団長らが乗る船に発見されるが、「船長が船員を置いて逃げたのか!」とお叱りをくらう。当たり前だ。
そのときの言い訳こそが、冒頭にもあった幻想水滸伝史に残る迷台詞『腕が動かなかったんです!!』である。
さっきまで必死こいて力強くボートを漕いでいた奴の言うことではない。
この一件後は騎士団や街中に話が広まってしまい、どこへ行っても気まずく居た堪れない状態が続く。
しかし倒れた団長を心配し、団長へ食事を運ぶ4主人公におくすりを渡したりもした。それは顔を合わせ辛かった彼なりの気遣いだった。
しかし同時に4主人公に「腕が動かなかったのは本当で、君だけは僕を信じて欲しい」と懇願する。この時点でもプレイヤーでさえ見放しかけているのにこの子はっ…!それでも許す4主人公マジ主人公。
ちなみにこのとき町の人に話しかけると、「4主人公がいれば、スノウ坊ちゃんも安心ね」と言われる。悪気はないのだろうが、領民からも暗に一人前と認められておらず、4主人公ありきの存在と思われていたようだ。
その後、ラズリルに海賊が攻め込んだ際に、グレン団長がブラントから引き継いでしまった罰の紋章を使った末に絶命。不運にもたまたま近くにいた4主人公に紋章が寄生し倒れたところ『だけ』を目撃する。
その後の彼の証言には「団長と4主人公が揉めていた」とある。勿論それはあくまでスノウの推測なのだが、これが原因で4主人公は反逆者として流刑になってしまうのだった。
グレン団長亡き後は、やっぱり親の権力でガイエン海上騎士団団長へと昇格。
ただし立場は上がってもヘタレっぷりは変わらず、後にクールーク軍が攻めてきた際には、抗戦を望んでいたラズリル民の意志に反して降伏してしまう。
「誰も傷付けたくない」という彼なりの優しさでもあったのだが、クールークの悪辣さの前には完全に裏目に出てしまった。
後にラズリルは4主人公らによってクールークから奪還されるのだが、スノウは裏切り者としてラズリル民により流刑にされてしまう。皮肉にも、それは序盤でスノウの証言が元で流刑にされた4主人公と重なる仕打ちであった。
これでスノウの出番は終了……と思われたが、しばらくして再登場。
なんと海賊になってる。どこまでもネタと話題に事欠かないぼっちゃんである。
海賊として強そうな新衣装に身を包んで4主人公の前に立ちふさがるが、あっさりと返り討ちにされ、あっという間に捕らえられる。そんなところも相変わらずスノウらしく、ここまで来ると逆に愛おしささえ覚え始めたプレイヤーもそれなりにいたのではないだろうか。
このとき、首をはねるか仲間にするかを選ぶことが出来る。
首をはねるとそれで今度こそ本当に彼の人生は幕を閉じるが、仲間にしようとするとそれを拒み、船員数名と一緒に再び流刑に。このときに彼自身が抱えていたコンプレックスと、4主人公が羨ましかったことを明かしてくれる。
ここで処刑しようとすると4主人公のことを心からの友達だとも言い出したりするので、処刑を選んで逆に後悔したというプレイヤーもそれなりにいるはず。
その後の彼の行方は、誰も知らない。
……と思ったらまたまた続きがあった。
物語終盤、仲間を106人集めた状態でとある海域に行くと、なんと今度は丸太一本で漂流(遭難)している状態で遭遇する。
序盤の凛々しい鎧姿や前回までの荒々しい海賊姿はどこへやら、身ぐるみを剥がされたらしく着ている服はボロボロで、顔にも昔の自信に満ちていた彼の面影はない。
このとき見捨てずに改めて仲間に誘うと、今までのことを心から詫びて今度こそ本当の仲間・親友になれる。
ここから、フィンガーフート郷の嫡男としてではなく、つまらないプライドやしがらみを大きな海で洗い流した、ただのスノウとしての彼の新たな人生が始まるのだった…。
余談だが、特定の海域で引き網をしていると、たまに彼が昔着ていた服が手に入る。
オンボロ服含め、なんと圧巻の全4種類。本人に話しかけることによって着替えまで可能。加えてロード画面も彼だけ服の種類分のバリエーションがしっかり用意されている。
主人公でさえ2種類なのに…驚きの優遇っぷりである。
◇能力〜『4』本編時〜
再度加入したときのレベルは終盤にも拘らずまさかの1。新スノウとして一からやり直すという意味もこめられているのだろうと思われるが、それはそれとして序盤や敵対時のレベルどこいった。レベルまで海に流されてしまったのだろうか。
それゆえに弱キャラとして扱われがちだが、見放さずにしっかりレベルを上げてあげると途中からぐんぐん育つ。
ストーリーと同じく、ステータスの成長も典型的な大器晩成型なので、温かく見守り愛を持って育ててあげよう。
協力攻撃は主人公との『友情攻撃』だが、序盤はぎくしゃくしていて友情攻撃と言うよりも主従攻撃と呼ぶべき演出だったこの攻撃も、正式に仲間なった後は『真友情攻撃』にランクアップし、演出も4主人公との息がバッチリ合い、かつては等倍だったダメージも倍増するため、パーティーの主戦力に十分なりうる好性能。
戦争イベントではなんと艦長も任せることができる。
加入が遅いので活かしてやれる機会がほとんどないのが残念だが、性能は悪くないので、今度はスノウに任せても大丈夫。
◇本編終了後〜スノウその後〜
ラズリル民に許され、一般人として生涯を過ごした。
◇Rhapsodiaでの活躍〜スノウふたたび〜
彼を仲間にしたクリアデータをコンバートしている状態で物語を進め、4主人公を仲間にした後でラズリルの裏通りに入ると仲間にできる。
このときも安定の初期レベル:1。だから前作のレベルどこに捨ててきた。カンストさせたプレイヤーの気持ちも考えろよ大好きだぜこの野郎。
ラズリルのみんなの役に立とうと、ふさふさ退治に励んでいるが、レベルがレベルなので早く助けにいかないとすぐに死んでしまうので注意。
基本的な性能や成長の傾向は『4』と同様。ツノウマにも乗れるため、しっかり育ててあげればやはり十分使える……が、今作では唯一にして最大の致命的な欠点がある。
死亡しやすいのである。
大事なことなので2回言いました。
RhapsodiaではキャラのHPが0になると、(一部の主要キャラを除いて)『撤退』か『死亡』のどちらかの扱いで退却するのだが、ここで死亡として判定されてしまうと、以降の戦闘に参加できないしそのキャラに関連したイベントも起こらなくなる。本当に死んでしまうのだ。
死亡判定が存在するキャラの死亡確率はそれぞれだが、他のキャラクターの死亡率が仮に50%とするとスノウは圧巻の90%くらい。もはや撤退扱いしてもらえる方が珍しいレベル。少なくとも筆者は見たことがない。
スタッフに愛されているんだか嫌われているんだかわからない、相変わらずおもしれー男である。もし前者なら嫌な愛され方にも程があるし、スタッフの愛は歪んでいると言わざるを得ない。だがそれがいい。
ちなみにこのときのスノウは、ちゃんと普通の服を着ている。よかったね。
腕が痛くなってきたので、追記・修正よろしくお願いします。
- 仲間として戻ってきてもその頃には完全に愛想が尽きてるという・・・。Ⅴにも似たような奴いたな・・・ -- 名無しさん (2014-11-11 01:44:26)
- まあこいつは周りの大人のせいで不幸になった部分が多いだろう、導いてくれる大人が必要だった -- 名無しさん (2015-01-17 12:22:26)
- 良い所もあるんだけど、この子馬鹿なんだよね -- 名無しさん (2015-06-15 21:35:47)
- 色々と叩かれてる4だけど、俺はスノウのキャラだけは素晴らしいと思うぜ!! -- 名無しさん (2015-09-08 00:38:39)
- 腕事件のあと、襲ってきたダリオたちの船を追撃しに先走ったことを団長に叱られたときも、「今度は船を捨てなかったのに」って前の失敗を活かそうとする姿勢はあるんだよね。裏目だけど。同期のトップが自分ちの使用人だし、あせる気持ちもよくわかる。地道に下積みしてればステータス通り伸びたのかもしれないけど、立場がそれを許さないだろうし、そういう意味では不幸キャラかもな。 -- 名無しさん (2016-04-25 16:09:39)
- 育ち切れば力はトップクラス、技や速さも相当高くなる。 育ち切ればの話だが… 大器晩成型のうまみが出始める前のレベルでクリアできちゃうからなぁ… -- 名無しさん (2016-05-25 22:57:51)
- そもそも幻想水滸伝って育ち切らせなくても十分クリアできる仕様だからねぇ…。特定のレベル以降はもはややりこみの域だし…。 -- 名無しさん (2017-04-09 16:49:30)
- こいつの擁護してる奴は似た者同士なんだろうな、ただのクズだろ。導く大人が必要だったとか誰にでも言える責任転換までしてやがる -- 名無しさん (2017-05-09 14:15:48)
- 1年以上前のコメントにブチ切れてて草 -- 名無しさん (2017-06-13 21:21:36)
- 2のゴルドーは「ハイランドが勝っていれば賢明な判断をした名君と呼ばれていただろう」的なフォローされてるから、それを考えるとクールークに降伏したスノウも一概に悪とは言えないと思うんだよなぁ・・・ -- 名無しさん (2019-04-28 15:29:57)
- ↑たぶん「誰も傷付けたくないという彼なりの優しさが完全に裏目に出た」という作中描写がほぼ皆無なので(ヘタレ印象が強烈)、そう思うプレイヤーが多いのだと思う。 -- 名無しさん (2019-05-30 01:38:40)
- よりによって自分お付きの使用人が抜きんでて優秀だったから焦ったんだろうな。守られるボンボンの立場理解して任せることができるほど成熟してないし。 -- 名無しさん (2019-05-30 08:05:01)
- まさか12の作品をこの壮大なフリの為に使うとはな -- 名無しさん (2023-07-09 14:54:25)
最終更新:2024年09月11日 12:13